著者
藤吉 弘亘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.206, pp.211-224, 2007-08-27
参考文献数
35
被引用文献数
4

Scale-Invariant Feature Transform(SIFT)は,特徴点の検出と特徴量の記述を行うアルゴリズムである.検出した特徴点に対して,画像の回転・スケール変化・照明変化等に頑健な特徴量を記述するため,イメージモザイク等の画像のマッチングや物体認識・検出に用いられている.本稿では,SIFTのアルゴリズムについて概説し,具体例としてSIFTを用いたアプリケーションや応用手法への展開について紹介する.また,SIFTと同様にgradientベースの特徴抽出法であるHistograms of Oriented Gradients(HOG)のアルゴリズムとその応用例として人検出についても紹介する.
著者
前田 真梨子 尾関 基行 岡 夏樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.440, pp.75-79, 2015-01-23

二つの選択肢が表示された画面上にユーザからの入力(手の傾き等)を受けて移動するカーソルを表示し,ユーザには自身の入力だと気づかせないように工夫を加える(主体感覚を離脱させる)と,ユーザが潜在的に好ましいと思っている選択肢の方向にカーソルが自動的に動くように感じさせることができる.このときユーザから乖離した主体感覚はユーザ以外の何らかの対象(コンピュータプログラムやその上で動く擬人化エージェント)に帰属されるが,その対象にはより強い意図性が付与されるという仮定を我々は立てた.この仮説を検証するため,本研究では,スマートフォンアプリの占い風相談システムを構築し,その上で動くCGキャラクタに対してユーザが感じる意図性の強さを調べた.実験では,提案手法(ユーザが動かした方向にカーソルが動く)に加えて左右反転選択とランダム選択を用意した.その結果,二つの比較手法に対して有意差はみられなかったものの,平均値としては提案手法が最もよい結果となった.
著者
前田 真梨子 尾関 基行 岡 夏樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.440, pp.75-79, 2015-01-30

二つの選択肢が表示された画面上にユーザからの入力(手の傾き等)を受けて移動するカーソルを表示し,ユーザには自身の入力だと気づかせないように工夫を加える(主体感覚を離脱させる)と,ユーザが潜在的に好ましいと思っている選択肢の方向にカーソルが自動的に動くように感じさせることができる.このときユーザから乖離した主体感覚はユーザ以外の何らかの対象(コンピュータプログラムやその上で動く擬人化エージェント)に帰属されるが,その対象にはより強い意図性が付与されるという仮定を我々は立てた.この仮説を検証するため,本研究では,スマートフォンアプリの占い風相談システムを構築し,その上で動くCGキャラクタに対してユーザが感じる意図性の強さを調べた.実験では,提案手法(ユーザが動かした方向にカーソルが動く)に加えて左右反転選択とランダム選択を用意した.その結果,二つの比較手法に対して有意差はみられなかったものの,平均値としては提案手法が最もよい結果となった.
著者
柏木 陸 小尻 智子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.513, pp.147-152, 2015-03-07

スポーツにおいて動作を成功させる良いフォームは一意に体格に応じて異なる。体格は個々人で異なるため、競技者は自らの体格を考慮してフォームを形成しなければならないが、自身の動作を客観的に分析するのは困難である。本研究では、サッカーのパスを題材として、競技者自身が体型に応じたフォームの形成を支援するシステムの構築を目的とする。動作が成功した時のフォームは競技者の体格に応じたフォームであり、失敗したときのフォームは体型に適していないと考えられる。そこで本システムは成功・失敗した動作のモーションキャプチャデータから、成功・失敗を識別する特徴を抽出し、競技者がフォームを形成する際に注意すべき特徴として指摘する。
著者
柏木 陸 小尻 智子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.513, pp.147-152, 2015-03-14

スポーツにおいて動作を成功させる良いフォームは一意に体格に応じて異なる。体格は個々人で異なるため、競技者は自らの体格を考慮してフォームを形成しなければならないが、自身の動作を客観的に分析するのは困難である。本研究では、サッカーのパスを題材として、競技者自身が体型に応じたフォームの形成を支援するシステムの構築を目的とする。動作が成功した時のフォームは競技者の体格に応じたフォームであり、失敗したときのフォームは体型に適していないと考えられる。そこで本システムは成功・失敗した動作のモーションキャプチャデータから、成功・失敗を識別する特徴を抽出し、競技者がフォームを形成する際に注意すべき特徴として指摘する。
著者
中村 大 神田 和重 小柳 勝 山村 俊雄 細野 浩司 吉原 正浩 三輪 達 加藤 洋介 Mak Alex Chan Siu Lung Tsai Frank Cernea Raul Le Binh 牧野 英一 平 隆志 大竹 博之 梶村 則文 藤村 進 竹内 義昭 伊東 幹彦 白川 政信 鈴木 裕也 奥川 雄紀 小島 正嗣 米谷 和英 有薗 尚倫 久田 俊記 宮本 晋示 野口 充宏 八重樫 利武 東谷 政昭 伊藤 文俊 亀井 輝彦 亀井 輝彦 丸山 徹 井納 和美 大島 成夫 大島 成夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.6, pp.25-29, 2008-04-10
被引用文献数
10

43nm CMOSテクノロジを用いた16ギガビット4値NANDフラッシュメモリを開発した.66NANDと新規コントロールゲートドライバー回路を用いた構成とし、アレー上にパワーバス配線を配することでチップサイズ120mm^2を実現し、micro SDカードへ実装可能とした.デュアルステージドライバーを用いることで1.8V VCCQで25nsのサイクルタイムを実現した.
著者
山田 健太 須鎗 弘樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.759, pp.83-88, 2005-03-22

Taniのrecurrent neural network with parametric bias(RNNPB)モデルによるロボットの運動パターンなどの学習において自己組織化されるPB空間の性質について述べる.RNNPBモデルは, ロボットの一連の運動パターンを低次元のPB空間で表現し, その空間上のPB値によって容易に学習パターンを生成できる.このとき, PB空間が学習した運動パターンと対応関係をもつように自己組織化される.本研究では, この自己組織化されるPB空間の性質を述べ, PB空間の特徴を利用した応用の可能性について議論する.
著者
前川 喜久雄 菊池 英明 五十嵐 陽介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.521, pp.25-30, 2001-12-14
被引用文献数
3

本稿では日本語の韻律ラベリングスキームであるJ_ToBIを拡張した新スキーム、X-JToBI(eXtended J_ToBI)を提案する。新スキームでは分節音ラベリングが実施されていることを前提として、J_ToBIの問題点であったtoneラベル位置と物理的イベントの不一致を解消した。さらに自発音声の韻律ラベリングを実施するために必要とされる多くの拡張を施した。この拡張には、BPMインベントリの拡張と表示方法の変更、BIラベルの詳細化、フィラー用ラベルの提案、卓立のラベリング法などが含まれる。
著者
吉田 京平 服部 峻
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoNA, モバイルネットワークとアプリケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.31, pp.127-132, 2014-05-08

近年,歩きスマホによる事故が多発しており,特に階段ではユーザが自己抑制しないと大きな事故に繋がる危険性が高い.階段における歩きスマホ事故を未然に防ぐため,コンテキスト・アウェアネス技術を用い,階段における歩きスマホを検知できるモバイルアプリケーションを提案する.加速度センサから得られた加速度値,及び,4つの閾値とウィンドウサイズをパラメータとして,「静止」,「歩行」,「階段昇り」,「階段降り」の4つのコンテキスト認識を行っている.また,各コンテキストの再現率・適合率が最大となるようなパラメータを求める実験を行った.
著者
小曽根 真 平瀬 勝典 飯塚 和久 平松 達夫 木村 晋二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.225, pp.35-40, 2007-09-13
被引用文献数
4

カーチューナLSIでは,受信処理のソフトウェア化が望まれており,カーチューナ処理に適したプロセッサが求められている.本稿では,カーチューナ向けプロセッサとして独自開発したALUアレイベースのリコンフィギュラブルプロセッサのアーキテクチャとコンパイラについて明らかにするとともに,本プロセッサを用いて試作した放送受信機について述べる.本プロセッサは,ALUをアレイ状に配置しており,ALU間の接続に独自の制限を加えている.本プロセッサの処理内容はC言語で記述し,本コンパイラはデータフローグラフを介した独自のコンパイル手法を用いて処理する.本放送受信試作機では,本プロセッサ上に地上波デジタルテレビ「ワンセグ」とFMラジオの復調処理を実装し、実放送波によるそれらのリアルタイム復調とソフトウェアの変更による復調処理の切り替えを実現した.これは,カーチューナ向けプロセッサとしての本プロセッサの有用性を実証するものである.
著者
大槻 知明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WBS, ワイドバンドシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.71, pp.31-36, 2009-05-27

本稿では,無線通信・放送分野での誤り訂正技術動向を,低密度パリティ検査(LDPC)符号を中心に解説する.まず,LDPC符号について説明した後,通信や放送の標準に採用されているLDPC符号を中心に解説する.また,無線通信で不可欠な技術となっているMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)に関連したLDPC符号の研究動向について解説する.さらに,近年注目が高まっている中継通信でのLDPC符号の研究動向について解説する.
著者
児玉 公信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.519, pp.1-3, 2006-01-11
被引用文献数
1

ビジネスモデルをビジネス上の課題を引き出すためのモデル, 概念モデルを情報システムの要求を記述するためのツールと定義する. 本講演では, 前報告(2003)で紹介したMarshallの方法とEriksson & Penkerのビジネスパターンおよびビジネスプロセスパターンを除いて, UMLによるモデルを使用しているいくつかの標準化活動の動向を紹介する.
著者
酒井 英昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.290, pp.43-47, 2007-10-19

補聴器への入力が正弦波信号の場合に対してフィードバック抑制のための適応アルゴリズムの解析を行う.このアルゴリズムは二つのLMS形の適応フィルタから成っている.一つは正弦波信号に対しノッチフィルタとして動作するものであり,もう一方はこのノッチフィルタを通した信号を用い,フィードバック経路のインパルス応答を推定するためのものである.本提案アルゴリズムの停留点は望ましいものであることを適応フィルタに対する因果性の条件を用いて示す.最後に,理論的解析結果の妥当性をシミュレーションにより示す.
著者
石塚 美加 会田 雅樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.527, pp.19-24, 2006-01-12

無線センサネットワークでは, センサノードの機械的故障, 電池切れ故障が発生しやすい.従って, ランダム故障や電池切れ故障により一部のセンサノードが通信不能になった場合でも, ネットワークとしての性能を最大限維持できるネットワーク技術が必要である.我々は, ランダム故障耐性, 電池切れ故障耐性の両方を高めるためには, センサノードの配置方法を工夫することが有効だと考え, 耐故障性の高いセンサ配置方法を検討してきた.以前の研究で, ノードの次数分布(隣接ノード数の分布)がべき分布に従うような確率的配置(べき配置)を提案し, べき配置はパラメータを適切に設定することにより, 一般的な確率的配置よりも高い耐故障性を実現することを示した.この検討では, 電池切れ故障耐性を向上させるためのルーチング制御については考慮していなかったが, 複数のデータを中継センサで集約して中継する制御(アグリゲーション制御)は電池切れ故障耐性の向上に特に効果があり.センサ配置方法との関連も深い.そこで, 本報告では, アグリゲーション制御を前提とした場合のランダム故障, 電池切れ故障耐性と確率的配置の関係を評価する.アグリゲーション制御の電池切れ故障耐性を評価する際には, センサの配置, センシング対象の到着過程の両方を考慮する必要があるが, これらを全てシミュレーションで評価するのは現実的ではない.そこで, アグリゲーション制御使用時の電池切れ故障耐性を特徴づけるキーパラメータを抽出し, このキーパラメータにより効率的に評価を行う方法を提案する.
著者
山本 怜 伊藤 京子 大西 智士 西田 正吾
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.224, pp.41-46, 2009-10-01

先端技術の導入・利用を検討するために,先端技術に関する一般の人々のpublic opinionが必要とされている.しかし,先端技術は問題への対峙の仕方が難しく,public opinionの取得は困難である.そこでその問題を解決するため,直接的なインタラクションを行わないで他者の存在を提供するゆるやかなコミュニケーションを用いた新たな意見表明手法を提案する.評価実験の結果,提案手法により先端技術に関するpublic opinionが取得できる可能性が確認できた.
著者
下平 美文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IMQ, イメージ・メディア・クオリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.192, pp.1-7, 2011-08-26

色域が現在の標準規格を越える撮像および表示機器が多数研究開発されている.従って,これら規格内で検討されて来た画質の考え方を,規格を越えるものにそのまま適用出来ない状態がある.そこで本稿では,概ね視覚の色域からHDTV色域程度まで色域を変えて画像を表示した場合に,それらの画質につい主観評価実験を行った.その結果,視覚色域の画像の画質と比較して許容される画質が得られる色域は概ねHDTV程度であった.しかし,画質の違いは認識されているので,測色的な色再現が求められる用途には,物体色の色域程度以上の広い色域が必要である.これらの知見は今後の画像機器の持つべき特性について示唆を与える.
著者
佐久真 源太 島尻 寛之 吉田 たけお
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.145, pp.109-114, 2003-06-20
被引用文献数
4

本稿では,パス遅延故障のテストに用いられている2パターンテストの考えを応用した,パス遅延故障を検出可能な順序回路の構成法について示す.パス遅延故障は順序回路のレジスタの値に影響を及ぼすことから,レジスタの値を観測することにより,パス遅延故障を検出することが可能と考えられる.そこで本稿では,順序回路に対するパス遅延故障の検出条件について検討する.また順序回路に対して,この条件を満たす状態遷移図や状態割り当ての方法を提案する'さらに,提案した方法を用いたパス遅延故障を検出可能な順序回路の設計例を示す.
著者
多田 十兵衛 江川 隆輔 後藤 源助 中村 維男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.350, pp.31-35, 2005-10-14
被引用文献数
4

本研究では, 回路の大規模化に伴うリーク電流による消費電力の増大を抑えることを目的として, 小規模な演算器で高速に演算を行なう手法を提案する.演算内のビットレベル並列性に着目し, 高ビット幅の演算を低ビット幅の演算器で行い, さらに回路をウェーブパイプライン化することで高速かつ小規模化な回路を実現する.また, シミュレーションにより提案手法の有効性を示す.
著者
馬野 洋平 酒井 正彦 西田 直樹 坂部 俊樹 草刈 圭一郎 UMANO Yohei SAKAI Masahiko NISHIDA Naoki SAKABE Toshiki KUSAKARI Keiichirou
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.392, pp.73-78, 2007-12 (Released:2015-01-20)

近年,論理式の充足可能性判定ツール(SATソルバ)の高速化が進み,これを利用した数独パズルの解法が提案されている.本稿では,この解法を応用して試作した,対話的に数独パズルの問題を作成するツールについて報告する.このツールでは,「セルに埋めても矛盾を生じない数字の表示」・「削除しても問題が一意性を保つセルの表示」・「問題を手筋のみで解ける範囲の図示」の三つの主要機能を実装している.前者二つの機能は,SATソルバを利用した解法を応用して問題め矛盾・解の一意性を高速に検出することにより実現している. In recent years, several efficient SAT solvers, which decide satisfiability of boolean formulae, have been developed and used in solving Sudoku puzzles. In this paper, we present the interactive tool for designing Sudoku puzzles that we constructed experimentally by using a SAT solver. This tool contains three main functions: 'displaying numbers that can be filled in a cell without a contradiction', 'displaying cells without contributing the uniqueness', 'displaying a partial solution obtained by fundamental techniques.' The implementation of the former two functions relies on efficient checks of a contradiction or uniqueness of the given problem by using a SAT solver.
著者
鷲野 宏治 中山 弘隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.253, pp.1-6, 2002-07-19

実際の工学設計の問題では目的関数が設計変数の陽な関数として表すことができず,設計変数の値を与えたとき,適当な解析(構造解析,流体解析など)あるいはシミュレーションによって初めて目的関数の値が求まることが多い.このような目的関数を本論文ではブラックボックス目的関数と呼ぶ.通常,解析等のシミュレーションによってプラックボックス目的関数f(x)の値を求めるには多大の時間を要するため,多くの目的関数評価回数を要する従来の最適化手法をそのまま用いれば,解を得るまでに膨大な時間を要することになる.そこで,本論文ではいくつかのサンプル点から関数fの形を近似させ,近似された目的関数に対して最適化を行うことにより最適解を予測するという繰り返しによって解を求めるという方法について論ずる.以下,目的関数の近似には近年注目を浴びているサポートベクターマシンを用い,近似目的関数に対する最適化には遺伝アルゴリズムを用いた手法を紹介する.