著者
中村 昇平 松尾 直人 部家 彰 山名 一成 高田 忠雄 福山 正隆 横山 新
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.359, pp.17-20, 2014-12-05

DNA(チャネル)/SiO_2/Si(ゲート)構造において,DNAのキャリアの振る舞いを調べた.シリコン基板を使って電極間に120nmのギャップを作り,DNAはギャップの間に作製した.dI_D/dV_Dは0.7Vで極値を示ており,この理由はDNA中のトラップとデトラップが関与していると考える.電子はグアニンにトラップされ,チャネル部における電圧によってデトラップが引き起こされる.p^+Siの場合多数キャリアのホールはDNAチャネル中の電子と再結合し,質量作用の法則により,トレイン電極からチャネルに注入される.
著者
横田 誠 加藤 佳仁 横山 未希子 小川 哲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, 1997-08-13

人間の感性機能, 特に情報的感性系のモデル回路システムを考え, その構成成分システムの一つとして, 内外種々のフローに関する市場交渉的処理システムを考えている。ある楽曲パタンが生成されたとすると, 個人または集団の人々の感性処理システムに入力され, そこでは市場的判断機能が発揮される。内在的に慰撫とか鎮魂等の厚生的, あるいは宣揚, 鼓舞等の活性的要求があるところに, それに応ずる楽曲が生成されたとすると, 流行が盛んとなり, 音楽的景気空間が活性化する。 一方, その楽曲パタンの生成系は, いわゆる文化的(遺)伝系列上系でもあるが, これは又, 音楽的遺伝アルゴリズムの問題系でもある。ここでは種族的楽曲パタンの生成系として, その成分系としての遺伝的条件パタン系や, 生成の為の栄養素的部分要素パタン系等と, それ等の結合系を考える。 これ等についても, やはりいずれも, 音楽的伝子工学系の問題系としての線路系としての正規化楽曲パタン系と, そのパタンに関する音楽的意識(対応機能)系としての回路系を考えてゆくことになる。
著者
市川 貴久 奥田 隆史 井手口 哲夫 田 学軍
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.524, pp.59-64, 2007-01-25
被引用文献数
7

迷惑メールやspamメールが増加している.Spamメールに対処するため,メール利用者は,アンチスパム・ソフトウェアを利用し,spamメールを自動的に検出・分類・削除している.しかしながら,アンチスパム・ソフトウェアのフィルタリング条件の設定によっては,spamメールでないメールまでがspamメールと誤認されてしまう.また,最近ではフィルタリングの連続処理が原因で,消失してしまうサイレントメールの存在も明らかになっている.我々は,フィルタリング処理の精度向上のために,spamメールの到着間隔を利用することを考えている.そこで,本研究では,収集したメールを分析し,spamメールの到着特性を示した.
著者
杉崎 太郎 中村 元昭 柳田 将志 本田 元就 篠原 光子 生田 哲也 大地 朋和 釘宮 克尚 山本 亮 神田 さおり 山村 育弘 屋上 公二郎 小田 達治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.1, pp.47-52, 2007-04-05

65nm世代以降、最も一般的に用いら手いる6T-SRAMは多くの問題に直面している。そこで、我々は6T-SRAMに代わるSRAMを検討している。今回、バルクシリコンウエハーを用いて、サイリスタをSRAM(Static Random Access Memory)セルに応用することを試みた。このBulk Thyristor-RAM(BT-RAM)は、バルクシリコンウエハーを用いているために、コストを抑えることができる上に混載デバイスとの相性もよい。さらに100psの高速書き込み/読み出しが可能、オン電流とオフ電流の比が10^8以上、スタンバイ電流が0.5nA/cell以下と非常に良好な特性を示した。また、アノード領域に選択エピタキシャル技術を用いることで、理想セルサイズも30F^2(Fはデサインルール)と従来型の6T-SRAMの約1/4のサイズになっている。このようにBT-RAMは現在SRAMの直面している問題を解決し、65nm世代以降に有望なデバイスであることがわかった。
著者
尾上 博和 塩野 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.483-492, 1994-03-25
被引用文献数
14

自動車ナンバープレートは,その自動車に固有のものであり,その中に書かれている文字すべてを認識することで,全国で登録されているすべての自動車の中から1台の車両の特定を行うことができる.しかし従来の研究の多くはナンバープレート中の大きな数字4けた(一連指定番号)だけを認識するにとどまっており,犯罪捜査や盗難車の発見などの全国規模における完全な車両特定には不十分である.そこで本論文では,車両の前方から撮影した画像からナンバープレートを抽出して,その中に書かれている文字すべてを認識する手法を提案する.本手法はハフ変換とナンバープレートの形状特徴を用いてナンバープレート領域の抽出を行い,またナンバープレート内の文字の存在位置の特徴を用いて各文字を切り出して,認識を行っている.認識結果は,160枚のサンプル画像を用いて,ナンバープレートの抽出と文字切出しの成功をも含めた総合認識率87.5%という結果を得た.
著者
シーハクランクライ ナッタポーン シーハクランクライ ナッタポン 月江 伸弘 村上 博 西部 俊孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.313, pp.7-12, 2010-11-20

日本人向けタイ語学習支援システムとしてFlashを活用したe-Learningシステムについて報告する.本システムは,タイ語学習において特に難しい母音の発音や子音の扱いを発音機能や手書きによる書取り練習機能などの学習コンテンツをFlashで実装し,学習を視覚的に楽しめるようにしている.また,オンラインによる教師と学習者との双方向通信学習環境(黒板機能,ボイスチャット機能)を実装している.また,学習効果を把握するための成績履歴閲覧機能がある.本稿では,開発中のシステムの概要とその評価について報告する.
著者
福田 直樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.332, pp.77-82, 2013-11-21

本研究では,複数ユニット組合せオークションの近似解法における,財に対する留保価格の考慮について述べ,その留保価格の指定が可能な複数ユニット組合せオークションを,エージェント仲介型の市場メカニズムに基づく電力資源制御フレームワークに適用する場合について考える.中規模なスマートグリッドに適用することを想定した場合に考えられる,プロトタイプ実装についても述べる.本稿では,特に現時点での実装における想定される性能に関する議論,および今後解決すべき課題について述べる.
著者
沢村 栄治 棚橋 大介 江原 暉将 白井 克彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎
巻号頁・発行日
vol.98, no.284, pp.23-30, 1998-09-19
被引用文献数
1

通信・放送機構のプロジェクトとして、「字幕制作システム」の研究を進めている。この研究の中で、字幕放送利用者が求める最適な字幕表示方法を追求するために、種々の字幕提示方法による実験用字幕番組を制作するとともに、聴覚障害者も含む評価者の協力を得て、制作した実験用字幕番組の予備評価を行った。パソコンを利用した多様な表示方法による実験字幕番組制作システムと、制作した実験字幕番組例、字幕パラメータ・評価者群別などの主観評価実験結果などについて述べる。
著者
水谷 聡志 中川 覃夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.59, pp.1-4, 2012-05-18

単一のユニットで構成されたシステムに対し、取替・保全時に旧ユニットと新ユニットを,二重系として運用するシステムの最適取替方策を考える.とくに、一重系期間における追加の小修理費用と、二重系運用期間における追加の運用費用を考える.また,ユニットの取替時期に関して(i)偶発故障期間取替モデル.(ii)摩耗故障期間取替モデルの二つのモデルを検討する。これらのモデルに対し、期待費用を導出し,最適方策について解析的に議論する.また,具体的に数値例を挙げて種々議論する.
著者
伊庭 幸人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IBISML, 情報論的学習理論と機械学習 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.87, pp.43-50, 2011-06-13

与えられた確率分布のもとで「珍しい現象」を効率的にサンプリングする手法は,情報処理,非線形科学,ネットワーク理論,実験数学,ランダム系の統計物理など,さまざまな分野で有用である.マルコフ連鎖モンテカルロ法(MCMC),とくにその一種であるマルチカノニカル法を用いると,着目する統計量の周辺確率がたとえば10^<-20>から10^<-200>に及ぶような極めて珍しい事象を実効的に偏りなくサンプリングすることが可能である.本稿の前半では,この手法を解説し,さまざまな応用例(ランダム行列・ランダムグラフの大偏差の計算,最適ネットワークの探索,カオス力学系における珍しい軌道の探索と確率計算,ランダムスピン系への応用など)を紹介する.後半では,脳科学や非線形科学のデータ解析で重要なサロゲート法への応用を提案し,簡単な実装例を示す.
著者
内野 一 白井 諭 横尾 昭男 大山 芳史 古瀬 蔵
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.1167-1174, 2001-06-01
被引用文献数
1

機械翻訳システムの有効な活用として, 市況速報記事を対象にした日英機械翻訳システムを開発した.システムは, ルール型翻訳とテンプレート型翻訳とのハイブリッド構成であり, 実験では, 文単位で90%, 記事単位で70%の高い翻訳正解率を得ることができた.この評価結果に基づき, 更に対象を決算速報記事に限定し, テンプレート型翻訳による自動翻訳システムALTFLASHを構築した.ALTFLASHは日本語の決算速報を英文で配信する実用システムとして導入され, 従来人手で行われていた翻訳作業に比べ, 処理時間, 翻訳品質, 費用などの面で大幅な改善効果を示した.
著者
木谷 友哉 谷口 義明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.457, pp.499-504, 2009-02-24

センサネットワークのカバレッジ,コネクティビティ,寿命,ロバスト性はセンサ端末の初期配置に大きく影響される.本稿では,大量のセンサ端末を一度に空中で散布する際に,センサ端末の効果的な初期配置を実現するための散布法を提案する.提案手法では,センサ端末に落下中に2つの水平方向の移動挙動を切替えられる機構を持たせ,その切替タイミングを制御することにより観測領域に均等に分布して落下させる.センサ端末は落下中に他のセンサ端末と通信を行い,周辺の他の端末数を考慮して落下挙動の切替を行うことで,落下後のセンサ端末の分布の偏りを防ぐ.シミュレーションにより,提案手法がセンサ端末の初期配置を一様に近づけられることを示す.
著者
花沢 明俊 中村 克樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.227, pp.39-42, 2012-09-27
参考文献数
7

学習療法は,認知症に対する非薬物療法の1つであり,読み書き計算などの単純な課題を行うことにより,認知症の改善,進行抑制効果が報告されている.学習療法による認知機能回復は,知能テストと類似した方法によって測定され,療法の効果測定や課題の難易度調整に用いられている.認知症では,認知機能だけでなく,情動機能も低下し,表情や音声による喜怒哀楽の表出が失われていく.学習療法では,情動機能の回復も報告されている.しかし,表情や音声といった情動表出の定量的計測が困難なため,最近笑顔が増えた,といった介護者の観察による定性的あるいは印象レベルの知見にとどまっている.本研究では,学習療法のシステムやプロセス改善に役立てるため,笑顔画像計測による情動機能回復の定量的化を試みた.
著者
須原 啓一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス
巻号頁・発行日
vol.112, no.370, pp.1-6, 2012-12-14

アーク放電を含む電気回路の電圧電流計算には、アーク電圧電流特性が欠かせない。アーク電圧電流特性は、アーク長・アーク電流・アーク電圧の三つの関係を示すものであり、その関係は実測によって求められる。実測方法には、大別して(1)固定電極のアークを利用する方法、(2)開離電極のアークを利用する方法、がある。筆者は、(2)の方法、しかもインダクタンスを含む回路を遮断するときの開離アークを利用し、実行している。この方法によってアーク電圧電流特性を求めると、開離アークの電圧電流計算に応用するに際して、他の方法にはない有利なことがいくつかある。ここでは、この測定方法の特徴を説明し、測定例を示す。
著者
渡邉 美乃里 須原 啓一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMD, 機構デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.466, pp.33-36, 2009-02-27

電気接点における、アークによる電流遮断を解析するためには、アーク電圧電流特性とアーク消滅特性が重要になる。アーク電圧電流特性については、AyrtonやHolmなどによって代表される多くの研究者による研究がある。しかし、アーク消滅特牲に関しては、Ayrtonの場合はアークが安定である電流を研究対象にしているため、消滅特性には触れていない。一方Holmの場合は最小アーク電流を提案しているが、実際はしばしば最小アーク電流とされる電流を下回って放電が観測される。本研究ではアーク放電の消滅特性を調べることを目的とし、アークが消滅する電流付近でのアーク放電継続時間を調べた。アーク電流が小さくなるにつれ、継続時間が短くなった。継続時間の平均は、最小アーク電流付近で、W電極、Cu電極、C電極が0.01〜0.1ms、Ag電極、Pd電極が0.1〜1.0msになった。
著者
仁木 和久 加来 敦史 山縣 隆男 太原 育夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.729, pp.31-36, 2003-03-10
被引用文献数
2

生きているヒトの脳機能を観測する方法のひとつに、磁気共鳴画像法(MRI)がある。本論文では、MRI撮影中にインタラクティブな実験を行うための実験システムの開発について紹介し、その上で行ったいくつかの実験を紹介する。本システムでは、光ファイバーを用いた非磁性の人力装置(光スイッチ)を用いて、その信号をPCのキーボード信号に変換することで、PC上の刺激提示プログラムにユーザーからの人力を提供し、インタラクティブな刺激提示を実現している。さらにインタラクティプな実験の例として、3D迷路と3Dドライピングゲームをとりあげ、そのような状況下でのヒトの脳の活動を解析した。
著者
杉田 悦治 三宅 泰世 阿閉 資之 藤原 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

光アナログ映像信号伝送システムなどでは光コネクタに60dB以上の高い反射減衰量を要求する。この様な要求を満たすため、光ファイバの先端を斜めに凸球面研磨した斜めPC(Angled-PC)光コネクタが開発されている。以下では、斜めPC光コネクタの国内メーカ製品間の互換性試験結果を報告する。
著者
野田 進
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.85, no.11, pp.839-846, 2002-11-01
被引用文献数
3

新しい光ナノ構造として注目されているフォトニック結晶の開発とそれによる光制御の現状について紹介する.まず,光通信波長域で動作可能な三次元結晶が既に実現できており,光チップ実現に向け,その内部に様々な欠陥や発光体を導入する段階まできていることを示す.続いて,二次元結晶においても,スラブ構造を採用することにより,三次元的な光閉込めが可能となり,線状欠陥及び点欠陥の導入により,面出力型の超小型光アッド・ドロップデバイス等が実現可能なことを示す.最後に,フォトニック結晶のバンド端における光の定在波状態を半導体レーザの二次元共振器として用いることで,どのような大面積であっても,単一縦・横・偏光モードを持つ新しい面発光レーザの実現も可能であることを示す.
著者
森谷 優貴 渥美 幸雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.348, pp.37-42, 2002-09-23
被引用文献数
1

空港や人気ショップ等,多くのユーザが利用する無線LANホットスポットでは,ユーザ収容数を向上させるため,複数の無線LANアクセスポイント(AP)を設置する必要がある.そのような環境において,マルチキャストを利用した映像配信等のサービスを行う際,同一マルチキャストグループの受信者が異なるAPに接続すると,複数のAPから同一データが送信され,必要のない帯域が消費されてしまうという問題が発生する.この問題を解決するため,本研究では,ホットスポット管理ルータが受信者の接続先APを制御することにより,同一マルチキャストグループの受信者の接続先APを同一APとするマルチキャスト受信者集約方式を提案し,実装実験により有効性を検証した.
著者
高木 秀彦 水野 政司 郷原 一寿
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.422-430, 1994-02-25
被引用文献数
11

リカレントニューラルネットワークに複数の時系列入出力パターンが連続的に提示される場合に適用可能な,時間前向き計算による教師あり学習法を提案し,計算機実験によってその有効性を示す.更に,学習過程および学習結果の解析を行い,提案する学習法により所望の時系列入出力パターンの変換を満たすアトラクタが状態空間に形成されることを示す.そして,リカレントニューラルネットワークにより時系列パターンの変換を行うためには,時系列入出力パターンに対応したアトラクタを考慮することが重要であることを指摘する.