著者
和田 倫和 松浦 知史 野口 悟 猪俣 敦夫 藤川 和利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IA, インターネットアーキテクチャ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.444, pp.89-94, 2012-02-16

センサデバイスの普及に伴い,広域に存在するセンサデータを共有する分散システムが実現しつつある.センサデータのような定期的に更新されるコンテンツは,突発的な天候の変動(夕立,突風など)により,ユーザの関心が特定のコンテンツに向かうため特定ノードにクエリが集中する可能性が高い.また時間経過によるコンテンツ人気遷移により,複製を配置する事で負荷分散を試みても,複製を配置し終えたときには他コンテンツへクエリ集中が遷移してしまう恐れがある.そこで本研究では,地理情報に基づいた効率的な複製配置手法の提案を行い,エミュレーションによる評価実験を通して,コンテンツ人気遷移に追従する負荷分散が達成できることを示す.
著者
前川 泰之 白石 新
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.38, pp.17-22, 2000-05-05
参考文献数
7

大阪電気通信大学(寝屋川市)構内の衛星通信実験局で過去14年間連続測定を行ったCS-2, CS-3およびN-STARビーコン波(19.45GHz、右旋偏波、仰角49.5°)を用いて、各種前線通過時の降雨減衰の累積時間と継続時間特性を調べた結果、4dB以下のしきい値では温暖・寒冷・閉塞前線、5dB以上のしきい値では停滞前線や夕立・台風による降雨時に発生する減衰がより大きな累積時間率を占めることが分かった。また、継続時間率分布は3〜10dB程度のしきい値に対し、寒冷前線、停滞前線、夕立・台風の順に大きくなり、しきい値が低い場合には温暖前線が占める時間率が大きくなり、高くなると停滞前線南側の影響が大きくなることが示された。
著者
前川 泰之 初田 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SAT, 衛星通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.254, pp.169-174, 2009-10-22
参考文献数
4

2003〜2008年の間に、大阪電気通信大学(寝屋川市)において連続的に測定されたKu帯各種衛星電波の受信レベルデータを用いて、降雨減衰量のサテライトダイバーシティ効果に対して時間遅延ダイバーシティを併用した場合の時間率改善について検討を行った。方位角が互いに30°から60°程度異なる3種類の衛星伝搬路間において、累積時間率が0.1〜0.01%程度の減衰量に対する時間率改善効果は、サテライトダイバーシティ単独では数十%に止まるが、両衛星間で時間遅延ダイバーシティをさらに行うと60分程度の遅延時間で一桁を超える改善が得られることがれた。この改善効果は伝搬路が西側の衛星の信号を遅らせる方がより効果が上がり、台風や夕立よりも寒冷前線や停滞前線による降雨でより顕著であることが分かった。さらにKu帯ではこの60分の遅延時間により減衰量約4dB以上で一桁を超える時間率改善が望めることが示された。
著者
石井 カルロス 寿憲 石黒 浩 萩田 紀博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.178, pp.1-6, 2006-07-14
参考文献数
14
被引用文献数
1

「りきみ」(喉頭をりきんだ際に生じる声質)は,声帯の振動パターンに関連する声質の一種類である.りきみは,話者の感情や態度などのパラ言語情報をもたらすため,対話システムなどにおいて,りきみの自動検出を考慮することは重要と考えられる.本稿では,りきみの自動検出を目的とし,りきみの生成と知覚を考慮し,さまざまな音響特徴の分析を行った.自然対話より抽出したりきみ区間を分析した結果,まず周期性の不規則な特徴以外にも,りきみの知覚に影響する要因が存在することが分かった.喉頭のテンションに関連するスペクトル傾斜を表現したパラメータによる識別を試みた結果,りきみ発話の一部は表現できた.しかし,スペクトル解析により,鼻音化した母音とダブル・ビートの声帯音源が生じた場合に,スペクトル傾斜のパラメータが不適切であることを明らかにした.時間軸での分析を行った結果,非りきみのフライ発話では,diplophoniaが多く生じ,りきみ発話では,生じない傾向が観られた.この結果を基に,りきみの生成過程における議論を行った.
著者
織田 修平 青木 真理子 古家 賢一 片岡 章俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.90, no.10, pp.2765-2774, 2007-10-01

本論文では,聴覚障害者支援を目的として,日常生活における様々な報知音を2チャネルのマイクロホンで収録し,4方向の振動子により音源方向情報と振動パターンを伝達する方法を提案した.報知音の到来方向を識別する場合,従来は必要とする音源にマイクを装着したり,マイクロホンアレー方式など複数のマイクロホンが必要であったが,本提案ではゾーン分離収音技術(SAFIA)を用いて2チャネルのマイクロホンで目的の報知音を収録し,4方向の振動子により報知音の到来方向を伝達することが可能となる.これらの提案方法を実装し,聴覚障害者に使用してもらいその有効性を確認した.
著者
猿舘 朝 伊藤 憲三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.179, pp.13-18, 2008-07-28
参考文献数
34

本稿では,聴覚障害者のための生活音自動識別システムについて提案する.我々はこれまで,識別したい生活音の信号特徴量をあらかじめ事前に登録する方式とすることで,非常に高い識別率を実現した.信号の特徴には,平均スペクトル情報とパワー情報,識別には線形判別関数を用いた.また,実時間システム構築の際に必要な,フレーム処理に基づく信号検出及び識別アルゴリズム等について検討を行い,高速で識別処理するシステムとして実現した.さらに,本報告では周波数帯域特徴や時間パタンを考慮した光や振動といったメディア変換呈示および,システムの実装構成について述べる.
著者
猿舘 朝 伊藤 憲三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.228, pp.89-93, 2008-09-29
参考文献数
22

本稿では,聴覚障害者のための事前登録型生活音識別システムについて提案した.我々はこれまで,フレーム処理に基づく信号検出及び識別アルゴリズムにより,高い精度で識別処理するシステムとして実現した.本報告では,識別アルゴリズムの際に分析した周波数帯域特徴や時間軸パタンを利用したメディア変換法,携帯電話を利用した識別結果呈示法,そして,システムの実装構成について述べる.
著者
山田 美穂 岩佐 要 Kugler Mauricio 黒柳 奨 岩田 彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.372, pp.37-42, 2008-12-13
参考文献数
4
被引用文献数
1

我々は人間の聴覚機構を模倣したパルスニューラルネットワークによる聴覚情報処理システムを提案している.このシステムを用いることで,周波数的特徴によって音源種類の識別が可能である.しかし,識別に競合学習である自己組織化マップを用いているため,入力に最も周波数的特徴の近い一つの音しか識別されず,複数の音が同時に入力される場合においても,それぞれの音源の識別は困難であった.そこで本研究では複数音からの目的音抽出方法を提案する.また,一般的に複数の音が存在する屋外環境の音に対して提案手法を適用し,従来手法との比較実験を計算機上で行い,提案手法の有効性について確認した.
著者
中臺 一博 奥乃 博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.401, pp.7-12, 2011-01-20
参考文献数
18

我々が取り組んでいるロボット聴覚研究について,その位置づけや意義を解説し,これを実現するための高雑音下ハンズフリー音声認識へも適用可能な技術としてマイクロホンアレイを用いた動的環境下の実時間音源分離とその音声認識への適用について紹介する.紹介する技術は,ロボット聴覚ソフトウェアHARKとしてオープンソースで公開を行っている.そこで,これらの技術の有効性を,実際のロボットへのHARKの適用事例を通じて示す.
著者
加賀 洋介 クグレ マウリシオ 黒柳 奨 岩田 彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.461, pp.415-420, 2011-02-28
参考文献数
3

我々は周辺の環境を把握するため,聴覚などの知覚情報を用いているが,人間の聴覚情報処理を工学的に応用出来れば様々な利用法があると考えられる.本研究室ではニューラルネットワークを用いた聴覚情報処理システムの研究をこれまで行っており,その中でバイナリベクトルを特徴量として学習を行う音源識別システムが提案されている.本システムは簡易的かつ,ハードウェアの軽量化という利点をもつが,複数音源に対応させる手法は現段階で確立されていない.そのため本論文では,音源の生成と分類が比較的容易である楽器の音源を題材として取り上げ,システムのアルゴリズムの改良を検討し,複数音源から各音階を識別したのちに音源種類を識別する手法を提案する.提案した手法を用いてシミュレーション実験を行った結果,識別されたそれぞれの音階情報を削減することで,複数音源識別が可能であることが確認された.
著者
梶 功夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.85, pp.29-34, 2006-05-23
参考文献数
8

近年技術経営の必要性が叫ばれている。技術系バックグラウンドを持つ人材に対しての経営戦略立案能力の育成が要請されており、経済産業省や文部科学省が助成金などを通じて、その育成及び普及に力を注いでいる。それに伴い、首都圏の国立大学、私立大学を中心として教育手法の確立や、ケース教材の開発などが活発に行なわている。しかしながら同様のことを地方で展開しようとすると、指導できる人材が少ないとか、教材テーマが地域企業とかけ離れ、身近な感覚をもてないなど、環境の不一致が日立つ。そこで、地域版育成プログラム普及のアプローチとして、地域企業をテーマとした教材開発に取り組み、情報系企業のテクノウイング(株)による「ポイントカードを利用したCRM事業展開戦略」とセラミックス製造の(株)日本セラテックによる「最先端加工技術による顧客ニーズ対応型セラミックス事業戦略」について紹介する。
著者
徳山 俊 北島 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.174, pp.23-26, 2008-07-24
参考文献数
16

Cell/B.E.による並列化を用いることで,数値計算速度が速くなる事が知られている.本研究では,Cell/B.E.を用いた環境で,Hodgkin-Huxleyモデルを用いて,化学シナプス結合によりスモール・ワールド・ネットワークを構成し,同期特性を調査した.反転電位とシナプス電流の立下りの時間のパラメータ平面において,最大同期ニューロン数を調査した.すなわち,興奮性シナプス結合と抑制性シナプス結合の場合を比較した.結果として,ネットワークのトポロジーによらず,各ニューロンに入力されるシナプスの数が等しい場合に同期が達成されやすい事が分かった.
著者
佐竹 純二 小林 亮博 平山 高嗣 川嶋 宏彰 松山 隆司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.491, pp.137-142, 2008-02-14
被引用文献数
7

本研究では,大型ディスプレイを用いた情報提示システムにおいて,ユーザの顔や視線の方向を推定し,ユーザの興味や反応を認識することで,コンテンツをインタラクティブに制御することを目指している.カメラ画像のみを用いた視線推定法では,視線を虹彩中心と眼球中心を結ぶ直線として求める方法が一般的であるが,目領域の解像度が低いために誤差の影響が大きかった.そこで,高解像度カメラ(UXGA 30fps)を導入し,角膜による屈折を考慮した詳細な虹彩形状モデルを用いて,より高精度に視線を推定する方法を報告する.
著者
大山 牧子 村上 正行 田口 真奈 三上 達也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.109, pp.37-42, 2007-06-16
参考文献数
13
被引用文献数
2

本発表では,オンデマソド型e-Learning語学教材について,学習者側の視点から,教材の構造と学習者の学習スタイルに注目して行った評価研究について述べる.2つの中国語語学教材の構造を分析した上で,教材の構造と学習者の学習スタイルとの関係に着目して,学習者のつまずきと興味関心を質的・量的に調査した.その結果,学習者をFelderの学習スタイルで分類した場合,問題を解決する際,自分で考えて解決する〔内省的〕なタイプの人は,教材に自由度があり,自分の学習方法が確立しやすいものを選択し,一方で人と議論して考えを深める〔活動的〕なタイプの人は,教材内にナビゲータが存在し,学習をわかりやすく促してくれるような教材を選択すると,継続的かつ効果的な学習が得られるということを見出した.
著者
鎌田 一雄 西堀 義仁 阿部 義仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.288, pp.49-56, 2000-09-07
参考文献数
17

聴者の手話学習は, 第一言語として音声語(日本語)を習得した聴者が, 言語の特性が異なる身体動作/視覚言語である手話の第二言語学習となる.手話学習は, 手話が音声言語とは異なる感覚器官などをことばの表出・受容に利用しているために, 聴者にとっては音声語の場合と学習形態が異なるところがある.ここでは、手話学習者(聴者)の手話単語の訳し分け(日本語訳)特性の理解を支援する小規模なコンピュータシステム(コンピュータ教材)を構築し、手話教室の講師経験などがあるろう者、聴者からの意見をまとめて述べる.これらの意見から明らかとなっか学習支援システム構築の課題も述べる.
著者
内田 浩光 道下 尚文 陳 春平 大久保 賢祐 松本 公志 舟橋 祐紀 津留 正臣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.446, pp.67-75, 2011-02-24

2010年9月26日から10月1日まで,フランス・パリにて開催されたヨーロッパマイクロ波会議(European Microwave Week 2010)の概要ならびに,アンテナ・伝播,フィルタ,メタマテリアル・伝送線路,電力合成器ほか受動回路,増幅器,発信器・ミクサ,無線システムの各個別テーマに関する会議報告内容をまとめて紹介する.
著者
小森 将登 堀 良彰 平山 善一 藤村 直美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.36, pp.13-18, 2004-05-07
参考文献数
3

九州芸術工科大学と九州大学は2003年10月1日に統合した.これに伴ってネットワークも統合し,九州大学のネットワークの一部となった.これを契機に大橋キャンパス(旧九州芸術工科大学)におけるIPアドレスの管理方法を全固定IPアドレスからDHCPを中心とする体制に変更した.センターの事務職員も減ったことから,端末設置業務を可能な限り自動化することを目的として,利用者による申請手続きからDHCPやDNSの設定ファイル変更までを含めて全ての処理を自動化する支援システムを構築したので報告する.
著者
緒方 雄一 藤川 崇聡 嶋田 泰幸 西村 義隆 宇佐川 毅 江端 正直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.99, no.23, pp.17-24, 1999-04-23
参考文献数
5
被引用文献数
1

救急車の電子サイレン音は、一般車両や歩行者にその接近を知らせるために利用されている。一方で、救急車内の隊員に頭痛やストレスなどの心理的悪影饗を及している。よって、会話音声や機器のアラーム音等は抑制せず救急車内部に伝わる電子サイレン音のみを選択的に抑制することは有意義である。そこで本論文では、ヘッドセットを用いた車室内における電子サイレン音の能動制御システム構成を提案する。周波数追従型DXHSアルゴリズムを適応アルゴリズムとした電子サイレン音の能動制御を計算機シミュレーションおよび実験により行いその有効性を検討した。
著者
馬場 紘彦 江端 正直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.94, no.166, pp.9-14, 1994-07-22
被引用文献数
2

本論文は、救急車の電子サイレン音に気付くことが遅れると思われる二つの要因、1)車の運転に注意を向けている事に依るいき値の上昇、2)警告音(サイレン音)を(イ)予期している場合と、(ロ)予期していない場合に於けるいき値の差についてその効果を調べた。その結果、(1)車の運転時、速度が10km, h増す毎に約0.5dB(2.5m)、また、普通走行時は約1.5dB(8m)だけ検知が遅れる。(2)(イ)と(ロ)の場合に於ける検知率の違いは、その人数の割合に依り異なり、(ロ)の検知率は、ほぼ音圧レベルに比例し、1dB減少する毎におよそ10%減少する。以上の事から、実際の路上を走行するドライバーが、どれ程の距離で救急車の接近に気付くかを予測している。