著者
茶谷 誠一 瀬畑 源 河西 秀哉 冨永 望 舟橋 正真 古川 隆久
出版者
志學館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2020-04-01

1948年6月から1953年12月までの激動期に初代宮内庁長官を務めた田島道治の資料群(「拝謁記」、「日記」、「関係資料」)を原文から翻刻して活字化し、それぞれ解説を付して出版する。また、資料の出版にとどまらず、編集作業を通して明らかになった事実をまとめ、シンポジウム開催と解説書の執筆により、学界から一般社会まで幅広い層に象徴天皇制形成期の昭和天皇と宮中の実態につき、研究成果を還元していく。
著者
村井 吉敬
出版者
上智大学
雑誌
上智アジア学 (ISSN:02891417)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.110-128, 1992-12-26

上智大学アジア文化研究所創設10周年記念号

137 0 0 0 OA 夢二絵手本

著者
竹久夢二 著
出版者
岡村書店
巻号頁・発行日
vol.1, 1923
著者
清水 圭介 椙村 憲之
出版者
山梨大学教育人間科学部附属教育実践研究指導センター
雑誌
教育実践学研究 (ISSN:13454161)
巻号頁・発行日
no.6, pp.101-111, 2000

近年"遊び"を動機とした未成年者による凶悪な事件があいつぎ,その増加はTV ゲームの普及率と著しく一致していることが認められており,凶悪犯罪の影にあるTV ゲームの存在は否めない。しかし,今日これほどまでに家庭に普及したTV ゲームをただ単に「犯罪の温床になるから」という理由だけで完全に抹殺してしまって良いものであろうか? 本研究は,TV ゲームが子供たちに与える心理的影響を検討しつつ,今後の課題としてTV ゲームの持つ魅力を教育あるいは心理療法へ生かす道を探る。子供のゲーム感覚には,両親のTV ゲームに対する意識がかなり大きく左右する。ゲーム自体に慣れた子供では,短時間でもかなり優れたリラクゼーション効果を示す反面,内容が残酷でゲーム設定のかなり細かい箇所まで現実性を追求したソフトでは,使用後に抑鬱感や怒り感情を高める傾向がある。また反復使用により暴力に対する感覚や感受性を麻痺させるソフトもあった。
著者
Keisuke SASAKI Masayuki HAYASHI Takumi NARITA Michiyo MOTOYAMA Mika OE Koichi OJIMA Ikuyo NAKAJIMA Susumu MUROYA Koichi CHIKUNI Katsuhiro AIKAWA Yasuyuki IDE Naoto NAKANISHI Nobuaki SUZUKI Shigeru SHIOYA Akio TAKENAKA
出版者
(社)日本農芸化学会
雑誌
Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry (ISSN:09168451)
巻号頁・発行日
pp.120424, (Released:2012-08-07)
被引用文献数
13 7

This study examined the accumulation and tissue distribution of radioactive cesium nuclides in Japanese Black beef heifers raised on roughage contaminated with radioactive fallout due to the accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station on March 2011. Radiocesium feeding increased both 134Cs and 137Cs levels in all tissues tested. The kidney had the highest level and subcutaneous adipose had the lowest of radioactive cesium in the tissues. Different radioactive cesium levels were not found among parts of the muscles. These results indicate that radiocesium accumulated highly in the kidney and homogenously in the skeletal muscles in the heifers.
著者
大野 久
出版者
日本青年心理学会
雑誌
青年心理学研究 (ISSN:09153349)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.1-20, 2021-09-29 (Released:2021-12-12)
参考文献数
25

This article theoretically examines components of the Epigenetic Chart in Erikson's Theory focusing on the phenomenon of "romance for identity," including the positioning of this phenomenon in the Epigenetic Chart, interpretation of the phenomenon from the perspective of psychodynamic theory, characteristics of "affectionate dating," which is a form of "romance for identity" with improved intimacy, and the methodology of report analysis, from the perspective of "comprehensive psychology." The results indicated that "romance for identity" is the phenomenon in which adolescents with immature identity and insufficient intimacy are required to have close relationships with others in dating, use their limited psychological energy for identity formation, the most critical concern in adolescence, and their inevitable inability to care for others. Concepts of the Epigenetic Chart in Erikson's and psychodynamic theory might help explain the above phenomenon. Moreover, we have discussed the methodology, reliability, validity, and effectiveness of report analysis.

136 0 0 0 OA 異魚図賛

著者
栗本昌臧<栗本丹州>//編
出版者

幕医栗本丹洲(1756-1834)の魚介譜を奥倉辰行が転写した異魚15品の図譜。最初から5番目の、象の鼻のような突起をもつ「サウサメ」(ゾウザメ)は、図が悪いがチョウザメか。その後にヒレがみな赤く細長い魚が6匹あるのはリュウグウノツカイ(龍宮の使)。リュウグウノツカイの間に描かれている、頭上に鞭のようなものが伸びている無名魚は珍魚アカナマダ。稿末から3番目の「ユトウ」は北海道やサハリンの川に生息するイトウで、時には体長2mにもなる日本最大の淡水魚である。このアカナマダとイトウの図は日本でもっとも古いと思われる。(磯野直秀)
著者
神田 文人 高澤 美子
出版者
敬愛大学・千葉敬愛短期大学
雑誌
環境情報研究 (ISSN:0919729X)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.15-36, 2000-04

この論文は,戦後千葉県各地で入植・開拓が行われ開拓農業協同組合が全県下で113ケ所も組織されたが,それらを総体として取り上げるのではない。三里塚の御料牧場に入植した沖縄県出身者の入植時の非常なる苦労やその組合の推移を辿り,かつその中心となった久米島出身者との関係を追跡したものである。沖縄県人は伝統的に海外や日本本土への移民が多かったが,久米島もその例外ではなかった。その一人に与世盛智郎のようにハワイで薬剤師として活躍していた人材も存在した。その与世盛が戦争最末期以後,日本本土に在住していたので,郷里に帰れなくなった県人とくに久米島出身者を集めて御料牧場の開放に着手し,開放に成功した。与世盛が組合を去った後,組合の経営は娘婿の上江洲智泰ら同じ久米島出身者に委ねられ,ようやく生活の安定が得られたとき,全く突如として成田空港問題が発生し,立ち退きを余儀なくされたのである。この論文は全体の構成を打ち合わせた上で主として神田がまとめたが,その際,数回の聞き取り調査については高澤の協力を得た。とくに沖縄本島での石川友紀・上江洲智泰氏との,久米島での喜久永正・上江洲智隆氏との面談については細部にわたる点検を経て作成されたものである。
著者
武田 康祐
出版者
拓殖大学経営経理研究所
雑誌
拓殖大学経営経理研究 = Takushoku University research in management and accounting (ISSN:13490281)
巻号頁・発行日
vol.112, pp.105-118, 2018-03-28

安倍内閣では,人口減少,少子高齢化に真正面から立ち向かうという強い決意の下に,「一億総活躍社会」の実現を最重要課題に掲げている。その最大のチャレンジとして位置づけられたのが「働き方改革」である。働き方改革については,総理が議長,労使のトップを含む有識者からなる「働き方改革実現会議」を開催し,議論を積み重ね,合意形成した「働き方改革実行計画」を決定した。「働き方改革実行計画」においては,同一労働同一賃金の実現に向け,正規雇用労働者と非正規雇用労働者との間で,待遇差が存在する場合に,いかなる待遇差が不合理なものであり,いかなる待遇差が不合理なものでないかを示す政府のガイドライン案を示すとともに,ガイドライン案の実効性を担保するため,裁判で救済を受けることができるようにするための法改正の方向性を示している。また,長時間労働の是正として,経団連及び連合による労使合意を踏まえ,従来,上限なく時間外労働が可能となっていた臨時的な特別の事情がある場合として労使が合意した場合であっても,上回ることができない罰則付きの上限を設定することとしている。その他,テレワークや副業・兼業など柔軟な働き方がしやすい環境整備,女性・若者の人材育成など活躍しやすい環境整備,病気の治療と仕事の両立など,その他の課題についてもその方向性を示している。その後,労働政策審議会で法律案要綱が答申され,厚生労働省としては法案の国会提出を目指している。

136 0 0 0 OA 徳川慶喜公伝

著者
渋沢栄一 著
出版者
竜門社
巻号頁・発行日
vol.一, 1918
著者
市原 攝子
出版者
北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院 = Graduate School of International Media, Communication, and Tourism Studies, Hokkaido University
雑誌
国際広報メディア・観光学ジャーナル
巻号頁・発行日
vol.22, pp.19-35, 2016-03-25

In Japan, two cervical cancer vaccines were approved and implemented in 2009. The severe adverse drug reaction (ADR) of these vaccines, however, was later recognized, and consequently Japanese Ministry of Health, Labour and Welfare stopped recommending them in 2013. Using the concept of Ulrich Beck’s ‘sub-politics’, this paper argues that in promoting the vaccines the pharmaceutical industry as sub-political power, failed to provide the health benefit of reducing the risk of cervical cancer, but succeeded in achieving an economic benefit for itself. Due to its highly academic nature, the sub-politics of pharmaceutical industry has constructed a power that affects the government’s decisions on new drugs. Moreover, the pharmaceutical sub-politics evaded any responsibility for the ADR of cervical cancer vaccines because of the risk-free environment that it had created for itself. Overall this paper contends that the pharmaceutical sub-political power is unaccountable and profit-oriented.
著者
難波 祐三郎
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

子宮卵巣移植モデルの確立を目指して手技の詳細、問題点の確立から開始した。雌ラットは雄ラットよりも体格が一回り小さく血管吻合やドナー採取に難渋した。手術時間を短縮するため、ドナー側・対側の子宮動静脈、卵巣動静脈のみで血流確保した場合の血流を短時間・長時間で評価、結果として片側の子宮動静脈及び片側子宮のみを挙上し移植を行うこととした。しかし、自家組織のみでの子宮移植の長期経過で安定した血流を確保可能な確立が低く、異性で構造が異なる雄ラットへの安定した組織移植は困難と考えられた。最終的に良好な結果を出すに至らず終了している。