著者
Suwunnamek Umporn
巻号頁・発行日
1991

Thesis--University of Tsukuba, D.Agr.(B), no. 642, 1991. 1. 31
出版者
海軍經理學校
巻号頁・発行日
1932
著者
森 俊男 細谷 聡 松尾 牧則
出版者
日本武道学会
雑誌
武道学研究 (ISSN:02879700)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.67-68, 1988-11-30 (Released:2012-11-27)
参考文献数
3
著者
吉村 雅仁 後藤 美知子
出版者
全国英語教育学会
雑誌
ARELE : annual review of English language education in Japan (ISSN:13448560)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.111-121, 1995-07

This paper reports the results of an investigation into the intonational influence on politeness judgements of requesting forms in English and Japanese through a questionnaire survey. The result confirmed the hypotheses which were presented in our last article that (1) intonation has a greater influence on politeness judgements in English than in Japanese and (2) the rising tone has a tendency to be perceived as more polite than the falling tone in English, but such a tendency is not observed in Japanese. Moreover, the uniformity of the informant-group enabled us to demonstrate the relative tendency of English male/female and elder/younger group concerning the perception of intonation. The female and the younger group tended to distinguish between the rising and falling tones more clearly than the opposite group in informal situations. This tendency was not found in the Japanese group.
著者
小林 昌二
出版者
新潟大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1991

5月期に口頭発表をした原稿について7月期に補足・補強して「日本古代の集落形態を村落(共同体)」として発表した(『歴史学研究』、626号、1991年11月)。この要旨について簡単にふれ、以後の研究について記す。一.弥生後期の環濠集落の解体により、古墳時代の豪族居館跡と集落跡とに分化・分裂していく様子を跡づけようとした。豪族居館も6世紀半ばを境に度質し、環濠土塁などの防御施設をもたないものとなっていく実態を,これまでの発堀調査例から指摘した。二.古代史の文献からも7世紀初頭の小墾田宮に環濠土塁は知られず,最近の調査例からも確認されない。その点からも豪族居館跡の変質も類推された。その背景に,志紀県主が屋根に堅魚木を掲げて雄略大王に処断された古事記記事のように,大王様による規制・王法の存在を想定した。三.大王権・主法の関連するこの時期の問題としてミヤケの,とくに後期ミヤケの事例として播磨風土記の扱う揖保郡の開発問題と,上毛野の緑野・佐野屯倉の検討を行った。(そのためのフィ-ルドワ-クと更なる資料蒐集の必要から調査を以後において行った。)四.古代集落をいくつか集めた「村」(共同体)の史的前提の基本をミヤケにおいて理解することは,豪族居館の環濠形態の規制をした大王権・王法を媒介にして可態であると思われ,従って,日本古代の「村」ムラには同称に環濠や村門などがないという特質に結びつく。ミヤケと集落,豪族居館と集落など具体的に実証しなければならない課題を残しつつ,一応巨視的な見通しを確立できたように考えている。以後,こうした実証的課題のために資料蒐集とその分析・検討・フィ-ルドワ-クを重ねているので、成果がまとまり次第発表する予定である。
著者
Fumi Tatsuzawa Kenjiro Toki Yuko Ohtani Kazuhisa Kato Norio Saito Toshio Honda Masahiro Mii
出版者
園芸学会
雑誌
Journal of the Japanese Society for Horticultural Science (ISSN:18823351)
巻号頁・発行日
pp.CH-100, (Released:2014-04-26)
被引用文献数
2 7

Two anthocyanins (pigments 1 and 2) were detected from the blue flowers of Nemophila menziesii ‘Insignis blue’ and the purple flowers of its variants as the main floral anthocyanins. These two anthocyanins were isolated from the blue flowers and elucidated to be petunidin 3-O-[6-O-(cis-p-coumaroyl)-β-glucopyranoside]-5-O-[6-O-(malonyl)-β-glucopyranoside] (1) and petunidin 3-O-[6-O-(trans-p-coumaroyl)-β-glucopyranoside]-5-O-[6-O-(malonyl)-β-glucopyranoside] (2), respectively, by chemical and spectroscopic means, and pigment 1 was confirmed as a new anthocyanin in plants. Two flavonol glycosides (pigments 3 and 5) and two flavone glycosides (pigments 4 and 6) were also isolated from the blue flowers, and were identified to be kaempferol 3-(6-rhamnosyl)-glucoside-7-glucoside (3), apigenin 7,4′-di-glucoside (4), kaempferol 3-(2,6-di-rhamnosyl)-glucoside (5), and apigenin 7-glucoside-4′-(6-malonyl)-glucoside (6) as major flavonoids. Among these four flavonoids, however, pigments 4 and 6 (flavones) were not detected in the purple flowers. These results might be attributed to color production in blue and purple flowers.
著者
加藤 大鶴 依田 平
出版者
東北文教大学短期大学部
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究では字音声調の史的研究に役立てることを目的とした「中世漢語声点資料による画像付きデータベース」(以下DB)を作成した。字音声調研究においては、声点の物理的な位置情報によって声調を認定する作業が必須であるが、この手続は研究者の主観的な観察に任されることが多かった。本DBでは声点付き漢字の画像、透明テキストによる文脈付き画像、韻書等の研究上必要な情報を検索結果として表示させることで、声調の認定を検証可能な形で提示することができた。
著者
柳田 充弘 武田 俊一 竹安 邦夫 石川 冬木 松本 智裕 西田 栄介
出版者
京都大学
雑誌
特別推進研究(COE)
巻号頁・発行日
2001

我々の研究目的は、多様な生命体の維持・継承の根幹である、染色体のダイナミックスの精密な制御と染色体構造維持との理解である。これらの機構には、DNA複製と修復、複製の結果生じた2本の姉妹染色分体間の合着(コヒーシン)、細胞分裂M期での染色体凝縮(コンデンシン)、染色体と細胞骨格(紡錘体)との接点(動原体)の形成、すべての動原体に紡錘体が結合していることをチェックする機構(紡錘体チェックポイント)、末端(テロメア)の形成が含まれる。柳田グループは、分裂酵母とヒト細胞両方で、動原体で働く相同分子を複数種類、遺伝学とマススペクトロメーターによる解析とを併用して同定し、その機能解析のデータを発表した。またコヒーシンとコンデンシンは、M期以外では、DNA修復にも関与することを証明した。他のグループは以下のテーマで成果をあげた:Atomic force microscopyを使って水溶液のなかのテロメアやコンデンシンを電顕レベルの分解能で観察(竹安)、紡錘体が正常に結合した後にチェックポイントが解除される機構(松本)、Polo like kinaseによるG2→M期移行の誘導機構(西田)、カエル卵抽出液による試験管内テロメア複製の成功(石川)、ニワトリ体細胞株(DT40)の遺伝子破壊による相同組み換え分子群の機能解析(武田)。以上に説明したように、本COEグループでは、酵母、カエル卵(in vitro)、ニワトリ体細胞株、ヒト細胞を用いて、染色体に関連する各生化学反応と各反応間の密接な相互作用とを統合的に解明できた。また、Atomic force microscopyを使った新しい染色体解析方法の開発(竹安)、およびメダカの遺伝子石壊の実験系を樹立する(武田)ことに成功した。
著者
中村 泰之
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

学習する時間・場所を選ばない教育システムの一つであるeラーニングシステムの重要な機能としてオンラインテストがある。つまり,Web上で正誤問題,多肢選択問題を解き,自動採点・成績管理を行うものである。本研究では,数式処理システムを応用して,オンラインテストに数式による解答を行い,その正誤評価を可能にしたシステムSTACKの整備を行った。これにより,オンラインテストの可能性を広げることができ,自然科学系科目のeラーニングの発展が期待される。
著者
岩本 一樹 神薗 雅紀 津田 侑 遠峰 隆史 井上 大介 中尾 康二
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2014-CSEC-65, no.13, pp.1-6, 2014-05-15

アプリケーションの脆弱性を攻撃する電子文書型マルウェアを動的に解析するためには,該当する脆弱性をもつアプリケーションを準備する必要がある.しかし脆弱性の種類を特定することは困難な場合があり,またアプリケーションが入手できない可能性もある.一方,脆弱性を攻撃した後に動作する不正なプログラム (シェルコード) は脆弱性やアプリケーションに関係なく独立して動作することが多い.そこで本研究では脆弱性の種類を特定することなく,またアプリケーションが無くても電子文書型マルウェアの動的解析が行えるようにするために,電子文書型マルウェアに含まれるシェルコードを特定して実行する方法を提案する.

2 0 0 0 OA コロンブス

著者
佐藤春夫 著
出版者
小峰書店
巻号頁・発行日
1950
著者
成田 和信
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
人文科学 (ISSN:09117210)
巻号頁・発行日
no.16, pp.1-28, 2001

本稿の目的は,「実践理性practical reasonは存在する」という主張を擁護することにある。ここで私が「実践理性」と呼ぶのは,我々が思慮de-liberationに基づいて一定の行為へと動機付けられるときに,その動機motiveを生み出す働きをする理性のことである。たとえば,ある事柄Eを目的として定め,どうすればEを達成できるか考えたすえに「行為Aを行えばEが達成できる」と判断し,その判断に基づいてAを行おうと思うときに,この思いが理性の働きによって生まれるとすれば,その理性は実践理性である。 実践理性の存在と能力に関して三つの立場がある。まず,「実践理性は存在しない」という立場がある。たとえばヒュームは,この立場に立つと考えることができる。次に,「実践理性は存在するが,それは(それによる動機付けがなされる以前から行為者が持っている)欲求と協同しなければ動機を生み出すことができない」という立場がある。この立場は,欲求と協同して動機を生み出すco-produce理性の存在を認める。私はこの立場を「合理的ヒューム主義」と名付ける。この立場を「ヒューム主義」と呼ぶのは,それがヒュームと同じく,いかなる行為の動機付けmotiva-tion(したがって実践理性による動機付け)にも欲求が必要になると主張するからである。「合理的」という言葉を付したのは,この立場が,鹽ヒュームとは異なり,(欲求と協同して働く)実践理性の存在を認めるからである。この立場に与している哲学者としては,たとえば,アルフレッド・ミールなどを挙げることができる。最後に,「実践理性は存在し,それは欲求と協同しなくとも,それだけで動機を生み出すことができる」という立場がある。この立場は,その起源をカントに求めることができるので,「カント主義」と呼ばれている。たとえば,トマス・ネイゲル,クリスティン・コースガード,ジーン・ハンプトンなどはこの立場に立つ。 私は二番めの立場,つまり,合理的ヒューム主義の立場に共感を覚える。この立場を擁護するためには,少なくとも次の二つのことを示さなければならない。(1)実践理性は存在する。(2)実践理性は欲求と協同しなければ機能しない。(2)の擁護は稿を改めて行うことにして,本稿では(1)の擁護を試みたい。 実践理性の存在の擁護を試みると言っても,本稿の議論は次の二つの点で限定されている。まず,実践理性を包括的に扱うわけではない。ここでは,「道具的動機付けinstrumental motivation」,つまり,目的の手段となる行為への動機付けだけに注目し,そこで働く実践理性,すなわち,「道具的実践理性instrumental practical reason」の存在を擁護するにとどまる。道具的実践理性の他に「非道具的実践理性non-instrumental practi-cal reason」が存在するかという問題は,実践理性をめぐる論争における争点のひとつになっているが,本稿ではとりあえず道具的実践理性の存在に焦点をしぼる。次に,道具的実践理性の存在の擁護を試みると言っても,体系的な理論構築に基づいてその存在を全面的に立証するわけではない。ここでは,道具的実践理性の存在の否定にコミットしている二つの理論,すなわち,ひとつはヒュームの動機論,もうひとつは「動機含意説」と呼べるような理論を批判的に検討し,それを通じて道具的実践理性の存在を部分的に擁護するにとどまる。このように本稿での試みは限定されているが,実践理性の存在の証明という難問への取り組みの端緒にはなるだろう。
著者
山科 典子
出版者
山形大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2007

1.目的本研究は、保育者が幼稚園児にどのように関わることで、文字への関心が生まれ、就学前の適切な発達が促されるのか、教師による意図的な環境構成を教育課程と絡めて考えることを目的とした。2.方法(1)年長1学期と3学期に個別に面接を行い、文字への関心と実態をはかる。(2)「おみせやさんごっこ」「お手紙ごっこ」「かるた・すごろく」など遊び場面と、「グループの名前を決めよう」「運動会のポスターをかこう」など生活場面における、子どもと文字のかかわりを観察し、援助する。(3)小学校1年生との交流を持ち、育ちの違いを意識しながら、文字とかかわる。3.結果と考察(1)面接により、年長中頃には、ほとんどの子どもが50音を読めることがわかった。書き方になると、その割合は減少。読み・書き両面において自分の名前に関する意識は高い。しかし、書ける子どもにおいても、鉛筆の持ち方や書き順には課題が多かった。ここから、読みが先行すること、関心が高く接する機会が多いものから習得すること、書くことにおいては指先の発達との関連が推測される。(2)遊園地ごっこにおいて、ホワイトボードの活用を提示。子どもが、どんな遊園地にしたいか、絵や文字で記す。仲間にイメージを分かりやすく伝えると共に、次の日の遊びへの橋渡しとしても有効だった。文字の持つ「伝える」「残す」という働きが、遊びの中でも大きな意味を持った。(3)1月にした1年生との給食試食会では、平仮名で書かれたカードをプレゼントされた。一緒の活動後、学校の楽しさを伝え、君を待っているよというメッセージをもらったことは、幼児にとって心動く体験であった。文字は書けないが読むことはできる子ども達にとって、文字に対する大きな刺激となった。楽しかった思いと共に、家庭にお土産としてカードを持ち帰るということは、入学への期待を膨らませる意味においても有効であった。
著者
柳澤 一男 橋本 達也
出版者
宮崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

古墳分布南端域における古墳の出現過程の解明を目指した本研究では、(1)宮崎市檍1号墳、(2)西都市西都原81号墳の2基の前方後円墳の発掘調査を実施した。調査内容とその成果は次のとおりである。(1)宮崎市檍1号墳は調査の結果、墳長52m、後円部直径35〜38m、同高4.5m、前方部長約17m、同高1.7〜2m、前方部前面幅約20mの規模が確定し、規格性の低い墳形が想定された。後円部から確認された埋葬施設は国内最大級の木槨と判明した。木槨は長方形のプランで、長さ6.8〜7.2m、幅4.0〜4.2m、高さは約1.5m程度と推測される。木槨内には短小型の刳抜式木棺の埋置を確認した。また前方部平坦面から長さ17mにわたる開削墓道の一部を検出した。檍1号墳の築造時期は後円部墳頂から出土した土器から4世紀前葉と推測される。(2)西都原81号墳は調査の結果、墳長53.7m、後円部経37.5m、同高3.7〜6.9m、方部長20m、同高1.2〜1.6m、前方部前面幅約20mの規模と、奈良県纒向石塚とほぼ等しい比率をもつ墳形を確認した。墳丘は後円部のみ2段築成、鍵穴形平面形の周堀は前方部隅角で収束する形態と判明した。後円部背面側に接続する突出部は、後円部墳丘下段と同時に形成され、上部平坦面外周に石組みが全周することが確認された。また突出部上面、くびれ部、後円部上段墳丘斜面から4基の小型陪葬遺構を確認した。本墳の築造時期は3世紀後葉と推測される。以上の調査により、(1)南九州における前方後円墳の出現が3世紀にさかのぼること、(2)前方後円墳の墳形と墳丘構築法の多様性、(3)埋葬施設の独自性と多様性(木槨・短小型刳抜式木棺)が明確となった。なかでも檍1号墳の木槨構造と西都原81号墳の調査成果は、畿内中枢部の前方後円墳形成過程と、前方後円墳の列島的規模の拡散研究に寄与するものである。
著者
針生 寛之
出版者
札幌医科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2006

さまざまな正常組織と腫瘍組織におけるHLA class I関連分子の発現を検索し、ほとんどの癌種で約3割に発現低下があることを見出した。乳癌と前立腺癌では約8割にHLA発現消失または発現低下が認められた。乳癌と前立腺癌におけるHLA発現低下の分子機序を解析した結果、主にB2-microglobulin遺伝子のピストン脱アセチル化が原因であることが判明した。Geneticな変化や遺伝子メチル化の関与は低かった。ヒストン脱アセチル化機序による乳癌細胞の免疫逃避の解析を行い、HLA class I分子以外に、NK細胞標的分子、Immunodominantな癌抗原分子、Death受容体分子なども発現低下していることを見出した。ヒストン脱アセチル化阻害剤を作用させるとこれら分子の発現が回復した。ヒストン脱アセチル化阻害剤自体はT細胞機能に影響を及ぼさないことを証明し、癌免疫逃避を抑制する新たな免疫療法を提唱した。