著者
津本 周作 田中 博
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.53, pp.191-192, 1996-09-04

1980年代後半より、医療データベースからの知識獲得のため、種々な機械学習のシステムが開発されてきた。しかしながら、これらのシステムは与えられたデータベースから一括して、ルールを静的に導出するものであり、動的な学習のためには、再度データベースを与えて、プログラムを再起動しなおす方法しか適用できなかった。今回、我々はラフ集合理論に基づいて、時系列的に症例が与えられた場合に、漸増学習を進め、ルールを改訂していくシステムを開発した。本論文では、このシステムにおける手法、また前システムPRIMEROSEとの動作の比較、及びこの手法の問題点について論ずる。
著者
逆井 宏
出版者
宝塚造形芸術大学
雑誌
Artes : bulletin of Takarazuka University of Art and Design : 宝塚造形芸術大学紀要 (ISSN:09147543)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.47-66, 1995-03-31

筆者はかつて電話ボックスの生成と展開について論述した。この立論の背景はpublic furnitureとしての電話ボックスの位置づけを考察することにあった。同じpublic furnitureに類する郵便ポストの4生成と展開について言及する必要があった。わが国の範となったイギリス郵便史には,デザインに関わる様々な史実や遺構が多岐に亘って残されているが,本稿では主として郵便ポストの生成と展開を考察することとした。
著者
樋口 穣
出版者
京都外国語大学
雑誌
環日本研究 (ISSN:13404431)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.31-48, 1995-03-31
著者
吉田 隆一 所 真理雄
出版者
一般社団法人日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.23-33, 1987-01-14
被引用文献数
2

待ち行列モデルに代表される離散事象モデルのシミュレーションを,マルチ・プロセッサまたは分散システムを用いて並列処理する際のシミュレーション時刻の分散管理法を提案する. モデル化の手法としては,待ち行列網をフロー・グラフに表現する方法を採る.そして,グラフのノードを並列処理の単位となるプロセスとし,客のノ一ドへの到着をメッセージの受信により表現する.各ノードはそれぞれのシミュレーション時計を持ち,これらの時計の同期はノード間のメッセージ交換により局所的にとられる. 提案したアルゴリズムはオブジェクト指向言語を用いて実装された.オブジェクト指向モデルによるオブジェクトを単位とした並行記述により,離散事象モデルに存在する並列性を陽に表現することが容易に行なえた.また,これまでに提案されたシミュレーション時刻の分散管理法に比べて同期のためのメッセージ量が大幅に減少することが確かめられた.
著者
小野内 雅文 斉藤 康祐 藤島 実 鳳 紘一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム
巻号頁・発行日
vol.102, no.611, pp.67-72, 2003-01-22
被引用文献数
1

問題の規模に応じて指数関数的に処理時間を要した整数問題(NP問題)を、量子力学の重ねあわせを利用した量子コンピュータは高速に解けるため、近年注目を集めている。しかし、量子現象を直接用いる量子コンピュータでは、ハードウェアを用いる周囲の環境の影響を受け、実用的な規模のアーキテクチャを構築することが困難である。そこで、量子コンピュータと同等の演算能力を持ち、実用的なアルゴリズムを実行可能なアーキテクチャを実現すべく、FPGA内部で大規模な並列演算を行う量子計算エミュレータを試作した。その結果、NP問題である充足可能性問題(SAT問題)を解くために必要な時間は、従来のコンピュータと比較し数百分の1となった。これにより、集積回路の並列性を利用し、量子コンピュータの計算能力に匹敵するプロセッサの可能性を示すことができた。
著者
宮本 行庸 渡邉 俊介 橋本 卓也 森 洸介
出版者
明石工業高等専門学校
雑誌
明石工業高等専門学校研究紀要 (ISSN:02861917)
巻号頁・発行日
vol.50, pp.9-13, 2007-12

Image processing is one of the most complex methods around data processing using computers. Many researchers have been developing the systems for solving image processing problems, but it is difficult for them to make features for characterizing images. One example of these problems is an image detection problem, which involves detecting the physical location and direction of one piece which respect to the original full image. In this paper, we propose an example of adapting image processing methods for image detection problems provided by the 16th Programming Contest for All-Japan Colleges of Technology. We have taken part in this contest and will show the results of the contest in this paper.
著者
遠藤 守 安田 孝美 横井 茂樹 林 良嗣
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.26, no.12, pp.37-42, 2002-02-07

コンピュータ上に構築した3次元の仮想都市空間内に仮想人間を導入するための仕組みを提案し,都市空間を構成する物体を効果的に管理する手法を開発した.本稿では仮想人間の動作を付与する仕組みを提案し,インデックスに基づくデータベースを用いてすべての情報を管理する具体的な仕組みについて述べる.提案手法を実現するにあたりインターネットを通して操作可能なインターフェースからなるシステムを構築した.これによりコンテンツ作成者や利用者は容易に都市空間を構築・体験することが可能となる.また構築したシステムの応用として空間内のキャラクタを主人公としたドラマ化手法を開発し,コンテンツを製作したのでここに報告する.
著者
小野 裕二
出版者
慶應義塾大学
雑誌
三田商学研究 (ISSN:0544571X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.215-228, 2004-08

清水猛教授退任記念号本稿は,小売構造の一側面としての店舗密度に焦点を当て,店舗密度がある特定の地域間でなぜ相違するのかといった,店舗密度の地域間変動の問題を検討することを目的として,その関連研究をレビューした上で,取り上げられた規定要因や実証分析の諸側面に関して整理を行い,問題点を識別し,今後の研究課題を提示していく。
著者
TERAMURA Ryoichi ASAKURA Yasuo OHIGASHI Toshihiro KUWAKADO Hidenori MORII Masakatu
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
IEICE transactions on fundamentals of electronics, communications and computer sciences (ISSN:09168508)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.164-171, 2010-01-01
被引用文献数
11 9

Conventional efficient key recovery attacks against Wired Equivalent Privacy (WEP) require specific initialization vectors or specific packets. Since it takes much time to collect the packets sufficiently, any active attack should be performed. An Intrusion Detection System (IDS), however, will be able to prevent the attack. Since the attack logs are stored at the servers, it is possible to prevent such an attack. This paper proposes an algorithm for recovering a 104-bit WEP key from any IP packets in a realistic environment. This attack needs about 36, 500 packets with a success probability 0.5, and the complexity of our attack is equivalent to about 2<sup>20</sup> computations of the RC4 key setups. Since our attack is passive, it is difficult for both WEP users and administrators to detect our attack.
著者
荒川 雅裕 冬木 正彦 中西 弘樹 井上 一郎
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.51, no.6, pp.603-612, 2001-02-15
被引用文献数
3

生産スケジューリング業務においてスケジュールに納期遅れジョブが発生した場合, 計画担当者は現有の設備・工数内で遅れジョブを出さないようスケジュールの改善を試みるが, 遅れジョブの発生が不可避と判断した場合には, 工場の保有能力を上位の計画部署より認められた許容範囲内で追加し遅れジョブの削減に努める.しかしながら, 最小の追加能力で納期遅れジョブ数を最小にするには, どの期間, どの設備に, どの程度の能力を追加すればよいかを決定することは難しい.ここではパラメータ空間探索改善法を能力追加を決定する問題に適用し, シミュレーション法に基づく系統的な能力調整法を提案する.さらに, 現実の計画条件データを用いてその方法の有用性を示す.
著者
佐藤 亮 小野 晋太郎 永塚 遼 川崎 洋 池内 克史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.88, pp.1-6, 2009-06-11
被引用文献数
1

実写画像ベースのImage-Based Rendering(IBR)を用いて,広域な都市空間を再現するシステムについて提案する.これを実現するために,入力として大量の全方位画像データを固有空間法を用いて効率よく圧縮する手法と,より良いレンダリング結果を得るための障害物除去手法を併せて提案する.障害物の除去は,圧縮の際に障害物のあった箇所をサンプリングに含めないことにより圧縮率の向上にも寄与する.また,GPUを用いた実時間での自由視点レンダリング手法を実装し,その効果を描画時間の評価により確認した.さらに,これらの手法をドライビングシミュレータシステム上に実装した.
著者
鈴木 智典 宮崎 智
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.92-97, 2009-05-16

我々は,現在インターネット上で公開されている生物学的データベースのURLや公開形式,検索ページのCGIパラメータなどを網羅的に集めたデータベースのデータベース(バイオメタデータベース)を構築し,データ検索から初め,遠隔操作によって複数のサイトの解析ツールを組み合わせて研究に応じた解析ワークベンチの動的な構築を試みている.メタデータベースの概要とワークベンチの事例について報告する.