著者
兒玉 浩明
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会誌 (ISSN:13405551)
巻号頁・発行日
vol.140, no.9, pp.571, 2020

<p>新しい時代を感じさせる2020年を迎えた早々今回の騒ぎが始まった。1月9日に中国国営テレビが新型コロナウイルスを分離したと報じたときは,ここまでの事態に発展するとは誰も予想していなかった。その2日後,新型コロナウイルスゲノムが検出された感染者の死亡が報じ</p>
著者
後藤 月江 三木 章江 川端 紗也花 高橋 啓子 坂井 真奈美 松下 純子 長尾 久美子 近藤 美樹 金丸 芳
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.29, 2017

【目的】伝統的な郷土料理は、生活に喜びを与え、家族や地域社会の絆を深めてきた。しかし近年、輸入食品の増加、食の外部化、核家族化により、郷土の料理を家庭で作る機会が減り、伝統的な地域の食文化が親から子へ伝承されにくい傾向にある。本研究では聞き取り調査により徳島県の日常または伝統的な行事で作られていた「おやつ」について報告する。<br />【方法】徳島県を県中央部、県西部、県南山間部、県南沿岸部、吉野川北岸の5地区に分け、聞き取り調査を実施した。今回は徳島県の家庭料理における各地域の「おやつ」について検討を行った。<br />【結果】全地域で食べられているのは「おへぎ・あられ」と「ういろ」、「干し芋」、「柏餅」であった。「おへぎ・あられ」は餅を搗いたときにおへぎ・あられ用に色粉やヨモギ、キビ粉などと砂糖を入れて作り、よく乾燥させて保存し食べられている。「ういろ」は米粉と餡を合わせて練り蒸して作る。4月3日の桃の節句(旧暦)の遊山箱には欠かせないおやつであった。「干し芋」は茹でて干したものと生の輪切りを干したものがあり、そのまま食べたり、小豆と一緒に煮た「いとこ煮」にして食べる。サルトリイバラの葉で挟んだ「柏餅」は、米粉の生地で餡を包んだ白い柏餅と餡を生地に練り込んだ柏餅がある。また、吉野川北岸や県中央部では小麦粉の生地で餡を包み、サルトリイバラの葉の上に乗せて蒸した団子が柏餅として食べられていて、その餡にはそら豆を用いていることが特徴的であった。また県南山間部では、「はんごろし」と呼ばれるおはぎ(蒸したもち米の粒が半分潰れるくらい搗くことに由来する)が親しまれており、餡はササゲのこし餡である。
著者
Sunittra Aupanun Weeyawat Jaitrong Fuminori Ito
出版者
JAPAN SOCIETY OF TROPICAL ECOLOGY
雑誌
Tropics (ISSN:0917415X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.4, pp.63-70, 2022-03-01 (Released:2022-03-01)
参考文献数
33

Colony composition and behavioral characteristics of the myrmicine ant, Aphaenogaster rugulosa, a species endemic to Yonagunijima Island, were investigated. Colonies nested in rotten woods fallen on the forest floor. All queenright colonies (N=42) were monogynous with one dealate queen. The average colony size in worker number was 140.5±SD 94.9. Under laboratory conditions, workers and larvae fed on both fresh and dried insect preys. The workers used a kind of tool to transport diluted sugar water to the nest chamber. They dropped pine needles and trashes into the diluted sugar water and then transported the food-soaked materials back into the nest chamber, where nest members then sucked on the materials inside the nest chamber. Trophic eggs were laid by the workers, the majority of which were given to the larvae. The queens also fed on trophic eggs as well as insect preys. The workers under an orphan condition laid reproductive eggs that grew up to be males.
著者
渡邊 幾子 植田 和美
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.22, pp.211, 2010

【<B>目的<B>】ういろうは蒸し菓子の一種であり、小田原、名古屋、山口などの特産品として知られている。徳島県では寛政年間に和三盆糖で蒸し菓子を作り桃の節句に食したのが始まりとされる「阿波ういろう」がある。そこで、アンケート調査を行い「阿波ういろう」に対する認識を把握するとともに物性測定および官能検査からその品質特性と嗜好性を検討した。<BR>【<B>方法<B>】徳島県在住者を対象に2008年5~7月に質問紙法によるアンケート調査を実施した後、「EXCEL太閤」を用いて集計し解析を行った。主な調査項目は「阿波ういろう」の嗜好、イメージ、伝承意欲などである。次いで、徳島県下で販売されている「阿波ういろう」10種類(A~J)を試料として破断強度、色彩、糖度を測定した。また、本学学生をパネルとして官能検査(評点法)を実施した。<BR>【<B>結果<B>】アンケート調査の有効回答者数は354名であった。「阿波ういろう」の知名度は76.6%、飲食経験者は68.9%であった。飲食経験者の76.0%が「好き」「まあまあ好き」と答えており、嗜好では性別による有意差(p<0.05)がみられた。そのイメージは「美味しい」「素朴」「徳島の伝統菓子である」が上位を占めていた。「伝承していきたい」は49.2%を示し、35.4%が回答した「作ってみたい」では年齢間で有意差(p<0.01)があった。物性測定からは、試料間により破断強度、色彩、糖度に差異がみられた。官能検査の総合評価には、外観、味、甘さの好ましさが影響していると考えられた。また、破断強度の値が極端に高い3試料と低い1試料では官能検査の食感(嗜好)も低くなっていた。
著者
渋野 拓郎 村上 寛 橋本 博明 具島 健二
出版者
広島大学生物生産学部
雑誌
生物生産学研究 (ISSN:1341691X)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, pp.p93-100, 1993-12
被引用文献数
1

ニシキベラの成長に伴う食性と採餌行動の変化を、南西諸島の口永良部島の磯水域で調査した。小型魚は主に小型甲殻類(ヨコエビ類、カイアシ類、介形類、等脚類、タナイス類、クマ類)を、これらの小型の餌生物が豊富な微小藻場で摂餌していた。一方、大型になるに従い、worm類(多毛類、ホシムシ類)、貝類(巻貝類、ピザラ異類、二枚貝類)、大型甲殻類(カニ類、シャコ類、エビ類、ヤドカリ類)を含む、より大型の餌を摂餌していた。これらの、より大型の餌生物の生息宿度は微小藻場では比較的低いため、大型になるに従い採餌の範囲を拡大すると共に、より大型の餌生物が生息する石灰藻場やブダイ類のかじり跡へと採餌場所を移行させた。Ontogenetic changes in diet and foraging behavior of Thalassoma cupido were studied on the shallow reefs at Kuchierabu-jima Island, southern Japan. Small fish mainly took small crustaceans (gammarids, copepods, ostracods, isopods, tanaids and cumaceans) from algal mats, where the small prey species lived in a large numbers. While larger fish consumed correspondingly larger prey, including worms (polychaetes, sipunculids), shells (gastropods, chitons and pelecypods), and large crustaceans (crabs, stmatopods, shrimps and hermit crabs). Because the density of larger prey species was relatively low in the initial habitats foraged, larger fish shifted their foraging attention to coraline algal mats and sites scraped by scarid fish, where the larger prey species were present, as well as foraging over larger areas.
著者
吉祥 瑞枝
出版者
研究・技術計画学会
雑誌
年次学術大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.25, pp.1047-1050, 2010-10-09

一般講演要旨
著者
前田 豊
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.53, no.12, pp.1077-1082, 1984

メスバウアー効果が生物,とくに鉄タンパク質の研究にどのような問題意識をもって利用されてきたかについて述べる.また,最近,明らかになってきた生物における強磁性体,とくにマグネタイトの存在とその合成過程について,走磁性細菌とピザラガイの研究を中心に述べる.
著者
榊原 正行
出版者
紙パルプ技術協会
雑誌
紙パ技協誌 (ISSN:0022815X)
巻号頁・発行日
vol.66, no.11, pp.1234-1238, 2012-11-01

当社は1989年よりドイツ,ビロマティック社と大判フルシンクロカッターでの技術提携をしている。またビロマティック社がヤーゲンベルグ社のカッター部門を買収し,ビロマティック―ヤーゲンベルグという新会社を立ち上げ,2005年5月に新たな技術提携を締結し,ビロマティック―ヤーゲンベルグ社デザインのシートカッターも国内に3基納入してきた。<BR>そのような状況の中,コストダウンが図られた小幅~幅広の大判カッターの要求が国内外より寄せられており,昨年4月,1945年創業の歴史あるカッターメーカーで,幅広く多数の納入実績があるイタリアのピザラト社の全商権を譲り受け,新たに"丸石―ピザラト高速フルシンクロ大判カッター"をラインアップに加えた。<BR>これまで高性能機を中心に展開してきた同事業において,設備の品質を維持しつつ汎用型の大判カッターを提供する体制も確立し,これにより紙パルプ産業はもちろん,断裁加工工場など幅広い客先のニーズに対応していく。<BR>今回はこのコストダウンが図られた小幅~幅広の大判カッター"丸石―ピザラト高速フルシンクロ大判カッター"の特徴を発表させていただく。
著者
喜多 稔 外山 修之
出版者
The Chemical Society of Japan
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.81, no.3, pp.485-489, 1960
被引用文献数
5

本邦産水産無脊椎動物のうち, 原索動物, 棘皮動物, 節犀動物, 軟体動物, 環形動物 25 種類から脂質 (2種類は油脂) を抽出しその不ケン化物およびステリンを定量し, また赤外線吸収を測定して 24-メチレンコレステリンの存否を判定し, 紫外部吸収を測定して, Δ<SUP>5</SUP><SUP>7</SUP>-ステリン (プロビタミジD) 含量を算出した。カリガネガイおよびホタテガイは末端メチレン基の存在を明瞭に示し, ピザラガイ綱に属する貝については末端メテレン基の吸収は認められない。従来ピザラガイ類には Δ<SUP>5, 7</SUP>-ステリンがほとんど含まれていないとされていたが, 今回の測定では相当量の, Δ<SUP>5, 7</SUP>-ステリンの存在が認められた。またカラスボヤ, ムラサキウニ, スガイ, クボガイは 255mμ に極大吸収を持っていることが知られた。ゴカクキンコからはバチルアルコールが単離され, ホタテガイからは粗 24-メチレンコレステリン区分とクリオナステリン区分が分離された。ゴカイの主要ステリンはコレステリンであることが確かめられた。
著者
岡藤 正広 山川 龍雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1586, pp.80-83, 2011-04-11

1949年12月大阪市生まれ。74年3月東京大学経済学部卒業、伊藤忠商事入社。2006年専務、2009年副社長。2010年4月から現職。繊維部門の営業畑一筋という、生粋の営業マン。率いてきた繊維部門は8期連続の最終増益を達成した。「イブ・サンローラン」「ミラ・ショーン」など、海外の著名ブランドとの提携を次々と実現させ、繊維業界では広くその名を知られている。
著者
都筑 和泰 笠井 滋 守屋 公三明 鈴木 成光 新井 健司
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.229-233, 2009 (Released:2019-06-17)

2006年の総合エネルギー調査会電気事業分科会原子力部会報告(原子力立国計画)などにおいて,2030年以降に発生すると予想される代替需要に備えるため,「次世代軽水炉を開発すべきである」ということが指摘されてきた。これを踏まえ,2006~2007年度にはフィージビリティスタディ(FS)を実施し,2008年4月には,(財)エネルギー総合工学研究所を中核機関として実際の開発に着手した。現在,「世界最高水準の安全性と経済性を有し,社会に受け入れられやすく,現場に優しい,国際標準プラント」の実現に向け,技術開発を推進している。
著者
友廣 信逸
出版者
奈良大学大学院
雑誌
奈良大学大学院研究年報 (ISSN:13420453)
巻号頁・発行日
no.12, pp.31-39, 2007

最近、子が親を殺害するといういわゆる親殺しの事件が続発している感があるが、これらの事件を参考に、思春期の少年たちと親の関係、少年たちの心の内面の考察を試みた。こうした少年の親に対する依存と独立の葛藤、父親との関係(父に対する同一化)を考察し、両親の不和や離婚が子に及ぼす影響を指摘した。さらに、こうした事件を防ぐためには、子どもたちの発する信号に、周りの大人が敏感になる必要があると提案する。
著者
大木 幹文
出版者
日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌 (ISSN:21880077)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.176-179, 2020-11-20 (Released:2020-11-20)
参考文献数
16

アレルギーの治療の現状は内服薬が中心であるが,症状を和らげるには日常の局所管理が必要である.アレルギー性鼻炎の局所療法は点鼻療法が中心であるが,液体製剤では薬液が鼻腔底に多く沈着する恐れがある.そのため,液だれの少ないエアロゾル粒子を用いたネブライザー療法の検討もされ,保険適用には急性副鼻腔炎のみならずアレルギー性鼻炎も掲載されている.使用する薬剤は血管収縮薬とステロイド薬であり,日常診療では局所症状の改善と自己管理を補完する役割がある.将来,ネブライザーの特性を活かす目的で喘息用に開発された携帯型メッシュ式ネブライザーの応用も待たれる.鼻処置の意義は生体の生理学的・病理学的変化に対して恒常性の維持を目指す重要な役割を担っている.適切な診療方針を立てることが望まれる.
著者
信濃史学会 編
出版者
信濃史学会
巻号頁・発行日
vol.59(10)(693);2007・10, 2007-10