著者
石上 泰州
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
法学研究 = Journal of law, politics and sociology (ISSN:03890538)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1, pp.117-137, 2020-01

一 はじめに二 無投票当選の動向三 先行研究四 仮説と変数五 分析結果六 むすびに小林良彰教授退職記念号
著者
岡本 平 村上 健児
出版者
社団法人 日本金属学会
雑誌
日本金属学会会報 (ISSN:00214426)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.42-50, 1986-01-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
66
被引用文献数
4 3
著者
江頭 和道 阿部 和彦
出版者
日本生気象学会
雑誌
日本生気象学会雑誌 (ISSN:03891313)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.97-109, 1988-08-01 (Released:2010-12-10)
参考文献数
40
被引用文献数
1

自殺の季節変動は, 古い年代では多くの国においてピークが初夏 (6月) にみられた.日本では1900-09~1920-29には, 自殺のピークは5月と7月 (7月が高値) で, 6月の陥凹は, 梅雨と関係していると思われる.一般に年代とともに季節変動の大きさが減少し, ピーク月は早い方 (4月) へ移動していた.日本では, 寒冷期 (11-2月) の自殺率の増加に対応して, 自殺の季節変動量が低下していた.自殺の季節変動量 (S) と寒冷期の自殺が年間全自殺に占める割合 (△) との間には, 直線的な関係が観測され, ある仮定の自殺の季節変動 (ピークが5-6月, 谷が12-1月, その間は直線的に変化) に基づいて導出されるSと△との直線関係式によってよく説明された.多くの国の自殺の季節変動量は, このモデル直線に沿って年代とともに減少し, 生活水準が高い国ほど, 季節変動量は小さい.各国の自殺の季節変動は, ナーストラリアを除き同じ過程を経て年代的変化をしていたが, その変化の速度は国によって異なった.
著者
佐藤 博
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会研究会研究報告
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.5-8, 2007

北部九州の自動車産業で年間100万台の生産拠点を達成し、次に150万台、次世代車の開発拠点などの目標が福岡県で掲げられている。その中で学校教育の中で今の新しい時代に合わせた形での人材育成をやっていくことが求められている。特に、CADのカリキュラムをもっと増やし工業高等学校や高等技術専門校の教育内容を変えていくことが喫緊の課題になっている。本校に平成18年4月からCADが導入されたが、本校ではこれまで、2次元CADの学習を行っていた。しかし、社会からの3次元CADの技術技能を持った人材育成の要請に対応することと魅力ある電気科の目玉にすることを目的として、3次元CAD(Solid Works)を導入し、実習、課題研究などに取り入れ、教育内容を改善していった。ここでは、3次元CADの教育実践例を紹介し、今後の課題について言及する。

1 0 0 0 OA 性感染症

著者
早川 智
出版者
日本大学医学会
雑誌
日大医学雑誌 (ISSN:00290424)
巻号頁・発行日
vol.77, no.3, pp.141-143, 2018-06-01 (Released:2018-07-23)
参考文献数
18
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1626, pp.28-31, 2012-01-30

東京のベッドタウンである調布市を中心に8店舗を構える西村クリーニング。それぞれの店舗は小規模で、「町のクリーニング屋さん」といった趣だ。その同社に、「ミニキャブ・ミーブ」がやってきたのは2011年12月8日のことだった。三菱自動車が軽自動車の商用タイプをベースとして12月に発売したEV(電気自動車)だ。 業務に使うクルマはほかに2台だけ。
著者
森 夏節
出版者
酪農学園大学
雑誌
酪農学園大学紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:03880028)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.23-30, 2007-10
著者
源川 暢子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.7, pp.121-123, 2011-04-19

今年1月、東京・芝公園にお目見えした「ル・パン・コティディアン」。ベルギー発祥で世界各国に店舗を構えるここは、オーガニック小麦を使ったパンをはじめ、"体に優しい"をコンセプトにした店だ。店内に入ると、ずらりと並んだパンの香りが食欲をそそる。 11時までのモーニングメニューで人気が高いのが、上写真のオムレツ、パン、サラダのワンプレートだ。
著者
溝口 義人
出版者
日本生物学的精神医学会
雑誌
日本生物学的精神医学会誌 (ISSN:21866619)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.38-43, 2021

うつ病およびアルツハイマー型認知症(AD)に共通する病態仮説として,神経炎症仮説,BDNF仮説が注目されているが,病態には糖尿病,肥満などの生活習慣病も関与しており,薬物療法以外にも食事,運動,睡眠など日ごろの生活習慣を見直すことが,発症予防や治療において大変重要であると考えられる。また,うつ病およびADの病態にミクログリアの活性化が関与していると示唆されるが,加齢によるミクログリアの老化(microglial senescence)にも着目することが大変重要であり,加齢により低下したミクログリアのアミロイドβ(Amyloid‐β:Aβ)貪食能を高めるなど,残存するミクログリアの機能を保護し,高めることが新規治療標的として重要だと考えられる。
著者
服部 剛志 堀 修
出版者
大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学連合小児発達学研究科
雑誌
子どものこころと脳の発達 (ISSN:21851417)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.34-40, 2021 (Released:2021-10-14)
参考文献数
24

自閉症病態の研究においては,主に神経細胞の異常が注目されてきたが,近年,グリア細胞(脳における神経以外の細胞)の関与が明らかとなってきた.我々は,自閉症病態におけるグリア細胞の役割を明らかにする為に,グリア細胞における自閉症関連分子CD38の機能解析を行っている.本稿では,CD38がグリア細胞の1種であるアストロサイトに強く発現し,グリア細胞の発達に関与するだけでなく,脳の中の炎症である神経炎症にも重要な役割を持つことを紹介する.
著者
千葉 文子
出版者
千葉大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

死体の個人識別のために、年齢推定は重要であり、骨の観察は古くから年齢推定の手段として用いられてきた。しかし、骨の観察による年齢推定の確実な手段は、特に成人死体においては現在も確立されていない。法医学領域でCTの導入が進んでいるが、CT画像を用いた人類学的な骨の評価は現在研究が進められている分野である。本研究では、恥骨結合をCTで観察し、恥骨結合面の中央で、左右恥骨が平行になる部分が加齢に伴い増加する傾向にあることを示した。直線回帰分析による年齢推定式を求めたが、従来法より優れたものではなかった。また、通常の法医解剖では観察が困難である口蓋縫合の観察も試みた。
著者
周 倩
出版者
鹿児島大学
雑誌
地域政策科学研究 (ISSN:13490699)
巻号頁・発行日
no.15, pp.57-72, 2018-03

Haruki Murakami is a well-known Japanese writer who has consistently used the first person, boku, in his most novels and stories. Lexington Ghosts taken up in this paper is also a work which is narrated primarily in the boku first person. This thesis compares the two versions of Lexington Ghosts, namely the short version (group version) and the long version (paperback version). This paper attempts to identify this novel in Murakami's work history from the point of view of the first person, boku, who appears in the novel and the person function perspective,.The emphasis of this novel is focused on the father-son relationship in the paperback version. Unlike Tony Takitani, which was published at the same time, Lexington Ghosts is a novel which is narrated neither from a simple first person viewpoint nor the third person viewpoint. The narrator, boku, cleverly switches the position between the first person viewpoint and the third person point of view according to the scenes, which depicts a more complicated father-son relationship.In addition, the uses of the first person "I" in Lexington Ghosts is different from the uses of boku that have appeared in Murakami's other works. Through such person expression, this work mixes the first person, boku, and Casey's view point together which affects the existence of the first person "I". As a writer, Haruki Murakami makes this novel present a self-explanatory structure by using both the father's and son's perspectives. Furthermore, after Lexington Ghosts, Murakami has further embodied the author's continuous trial and error in person expression in other works, such as All the children of God dance, Sputnik's lover, and so on. In short, Lexington Ghosts has shed light on the changes in person function which can be said to be a work of significance in Murakami's work history.村上春樹は一人称「僕」を一貫して使う作家であるとされる。本稿で取り上げる「レキシントンの幽霊」も主に一人称「僕」により語られている作品である。本稿は,「レキシントンの幽霊」のショート・バージョン(群像版)とロング・バージョン(単行本版)を比較しながら,作品中に登場した一人称「僕」のあり方や人称機能の点から,この作品の村上作品史における新たな位置づけを試みるものである。 単行本版では,加筆によって,物語の力点が父子関係へと変化したことが読み取れる。ほぼ同時期に発表された「トニー滝谷」とは異なり,「レキシントンの幽霊」は,単純な一人称視点や三人称視点とは異なり,語り手「僕」が場面に応じて,位置取りを変え,一人称視点と三人称視点が巧妙に切替ってゆくことによって,より複雑な父子関係を描く物語となっている。 また,「レキシントンの幽霊」に登場している「僕」という人称表現は,これまでの村上春樹作品に出てきた「僕」と異なる人称表現のあり方を示している。こうした人称表現によって,この作品は,ケイシーと「僕」との視点の交錯を通じて,語られざる「僕」自身の在り様が浮かび上がる物語であり,息子の立場にあるケイシーとその父親の双方を同時に見渡していく「小説家」である「僕」の自己言及の物語という構造であることを論じた。 そして,「レキシントンの幽霊」以降,「神の子どもたちはみな踊る」,「スプートニクの恋人」などの作品では,人称表現に関して試行錯誤をする作者の姿がより顕著に現れている。つまり,「レキシントンの幽霊」は, 村上作品史において,人称機能が変化する兆しが初めて明確にあらわれた作品と位置付けられ,その意味で,重要な意義を持つ作品と言えよう。
著者
下地 大輔 樋口 謙次 宇都宮 保典 細谷 龍男 安保 雅博
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48101003-48101003, 2013

【はじめに,目的】 これまで保存期慢性腎臓病(保存期CKD)患者は,腎保護の観点から日常生活活動や運動が制限されてきた.海外の先行研究では,保存期CKD患者では腎機能低下とともに運動耐用能の低下を生じ,同年代の健常成人に比べても運動耐用能が低下していると報告されている.近年では保存期CKD患者の疾病進行過程における心血管病(CVD)発症リスクとの関連も報告されており,今後は運動耐用能の低下や合併症などの予防に目を向ける必要がある.2009年に出されたCKDガイドラインでは,CKD患者における身体活動量の低下はCVDによる死亡のリスクに繋がるとしており,CKD患者における運動療法や身体活動量の重要性が示唆されている.しかし,本邦において保存期CKD患者の運動耐用能と腎機能,身体活動量との関係性を検討した報告は見られない.そこで,本研究では保存期CKD患者における運動耐用能を測定し,腎機能と身体活動量の面から検討することを目的とする.【方法】 対象は当院腎臓病・高血圧内科に外来通院している保存期CKD患者11名(男性3名、女性8名、年齢49.8±7.1歳、Body Mass Index23.1±4.5kg/m2、e-GFR:51.3±20.0 ml/min/1.73m2、CKDステージ2:4名,ステージ3:5名,ステージ4:2名である.既往に心筋梗塞や脳卒中などのCVD発症を有する患者と糖尿病を有する患者は除外した.運動耐用能の指標として,最高酸素摂取量(peakVO2)を用いた.peakVO2は自転車エルゴメーターを使用した心肺運動負荷試験を行い,ramp負荷(20watt/min)によるbreth by breth法にて算出した.身体活動量は国際標準化身体活動質問票ロングバージョン(IPAQ-LV)を用い,1週間の身体活動量を算出した.身体活動量の指標として,「健康推進のための運動指針2006(厚生労働省)」で推奨されている1週間の中等度(3METs)以上の活動時間により算出されるエクササイズを用い,身体活動量を構成する運動と生活活動それぞれに分類した. 統計解析として,peakVO2とe-GFR,身体活動量と生活活動,運動それぞれのエクササイズにPearsonの積率相関係数を用いて検証した.有意差判定基準は5%未満とし,統計解析にはSPSS Ver20.0を使用した.【倫理的配慮,説明と同意】 本研究は当大学倫理委員会の承認を得て実施し,対象者に研究の目的と方法を説明し,同意を得て行った.【結果】 運動耐用能の指標であるpeakVO2は25.2±6.9ml/min/kg,身体活動量は15.1±15.0エクササイズ/週,身体活動量を構成する生活活動が6.2±5.2エクササイズ/週,運動は9.0±14.0エクササイズ/週であった.eakVO2とe-GFRの相関係数はr=0.35であり,peakVO2と身体活動量の相関係数はr=-0.55であった。身体活動量を構成する生活活動と運動のpeakVO2との相関係数はそれぞれr=-0.41,r=0.66(p<0.05)であった.【考察】 保存期CKD患者における運動耐容能に関する因子として,これまで腎機能の指標であるe-GFRとの関係性が報告されていたが,本研究の結果から,peakVO2と最も相関係数が高かったのは身体活動量を構成する運動のエクササイズであった.このことから,保存期CKD患者の運動耐用能を規定する因子は腎機能に加え,身体活動量の中でもレジャーやレクリエーション活動を伴う運動である傾向が示された.今回,IPAQ-LVにて日常生活の身体活動量を評価した対象者のうち,「健康推進のための運動指針2006」の中で推奨されたエクササイズレベルを越えていたのは11名中2名のみであった.身体活動量の低い保存期CKD患者では腎機能に関わらず運動耐用能が低下していると考えられ、今後は更に症例数を増やして検討していくことが必要である. 運動耐用能は生命予後にも関連する指標であり,今後は保存期CKD患者に対する早期からの運動療法や運動習慣の改善を目指した活動が必要であると考える.【理学療法学研究としての意義】 保存期CKD患者に対する運動耐用能低下の原因を検討することは理学療法領域における予防医学の拡大・発展に寄与すると考えられる.