著者
池田 貴儀
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.428-433, 2010-10-01

感情労働とは,肉体労働,頭脳労働と並ぶ第三の労働のあり方であり,サービス業において重要な要素とされている。感情労働による感情のコントロール技術は,利用者をはじめ様々な人と接する図書館員にとって,種々の業務をこなしていく上で欠かせないスキルといえる。その一方で,感情をコントロールすることは,本来の感情と業務として求められる感情との間にズレを生じさせる。感情労働は人と接することで満足感や充足感を得る肯定的な面とともに,感情のズレによりストレスの増加やバーンアウトの誘発を招くという否定的な面を持ち合わせている。本稿では,この感情労働という視点に着目し,図書館業務との関わりについて紹介する。
著者
増山 豊 野本 謙作 桜井 晃
出版者
公益社団法人日本船舶海洋工学会
雑誌
関西造船協会論文集 (ISSN:13467727)
巻号頁・発行日
no.240, pp.77-84, 2003-09-25
参考文献数
7
被引用文献数
1

Numerical simulation of maneuvering of "Naniwa-maru" was performed to clarify the maneuver characteristics in particular with wearing operation. "Naniwa-maru" belongs to a type called Higaki-kaisen, and the Higaki- kaisen is a type of the more generic class of vessels named "Bezai-ship." Bezai-ship are typical Japanese sailing traders in the 18th to the mid-19th century which have different appearance and construction from those of Western tall ships. The present paper shows the numerical simulation of her wearing operation, and the results compared with the measured data. The equations of motion dealt with coupled ship motions of surge, sway, roll and yaw with co-ordinate system using horizontal body axes. The numerical simulation indicates ship response according to the measured time history of rudder angle, and shows the ship trajectory and the sailing state parameters such as heading angle, leeway angle, heel angle and velocity. The calculated results indicated the ship performance very well.
著者
安井 愛美
出版者
北海道教育大学教育学部旭川校特殊教育特別専攻科障害児教育研究室
雑誌
情緒障害教育研究紀要 (ISSN:0287914X)
巻号頁・発行日
no.22, pp.7-14, 2003

自閉症者の認知のしくみを理解する研究は、近年めざましく進歩を遂げている。その認知の特徴が明らかになるにつれ、TEACCHプログラムなどに代表されるような、わかりやすいコミュニケーションの手段も開発されてきている。しかし、その一方で、自閉症者の認知のしくみに興味が集中することで、彼らが受ける心の傷の問題が置き去りにされはしないかという危惧がある。自閉症の障害を、断片化によるものであるというフリスの仮説をもとに、自閉症の傷つきにくい心と,傷つきやすい心のしくみを探り、トラウマになりかねない「心の傷」の存在について、実際に関わった事例から考えた。更に、一般にトラウマを被った心のケアの方法論をヒントにし、傷ついた心を癒していくための、要因として「安心できる場」を確保することの必要性についてを述べた。
著者
飛龍 志津子 力丸 裕 渡辺 好章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.89, no.12, pp.1079-1084, 2006-12-01
被引用文献数
4

近年,生物が有する様々な生体アルゴリズムをテクノロジーヘ応用するバイオミメティックス(生態模擬技術)が提案されている.本研究は,次世代の音響センシング技術などへのブレークスルーを指向し,コウモリが超音波を利用して行う効率的な周囲環境情報収集システムを工学的に明らかにしていくことを目的としている.本稿では,生物ソナーと呼ばれる彼らのエコーロケーション能力を,実際の行動観測から得た結果を基に紹介する.
著者
高久 雅生
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.162-169, 2014-05-01

Web APIは情報サービスの,とりわけWeb上で提供されるサービスにおいて,縁の下の力持ちとして欠かせない位置を占めつつある。本稿ではWeb APIの提供と利用の両面から類型を示しながら,その歴史的な意義と機能を紹介する。学術情報分野を中心にWeb APIの提供事例とマッシュアップ事例を挙げるとともに,その利用目的やデータ形式,ライセンス,永続性といった点を取り上げて議論し,Web APIがもたらしている役割を解説する。
著者
山口 直比古 平輪 麻里子
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.213-217, 2014-06-01

医科大学図書館における人的支援サービスとしてのレファレンスサービスには,事項調査,文献レビューの作成,文献検索などがある。中で,文献検索の技術を用いた診療ガイドライン作成支援などの新たなサービスを紹介した。また,アメリカにおける医学図書館員の新たな役割としてのInformationistの活動について紹介した。
著者
池田 広子 H. Ikeda 京都創成大学
雑誌
京都創成大学紀要 = Kyoto Sosei University review
巻号頁・発行日
no.3, pp.71-78, 2003-01-31

今や地球規模で動く時代に入り、日常生活の中で英語をコミュニケーションとして用いる能力が求められる。中学・高校で英話を学習してきたにもかかわらず、英語を聞いても分からない、英語でコミュニケーションができないという学生が多く見られる。TOEFLやTOEICのスコアも、日本人の平均値はアジア地域の中でもかなり低い状態が続いている。日本人学生はなぜ英語が聴き取れないのか、聴き取れるようになるためにはどのように学習すべきかを、リスニング・ストラテジーを構築し、日本語と英語の音声の違い、英語のリスニングに必要な様々な要素、弱点と思われる要素、効果的に補強するための要素、英語の音声を聴き取るためのストラテジー、内容理解のためのストラテジーなど、リスニングの困難点や問題点を提示し、リスニング能力の向上とリスニングの効果的な指導について考察している。
著者
中島 琢磨
出版者
龍谷大学
雑誌
龍谷法学 (ISSN:02864258)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.388-339, 2011-07-22
著者
長尾 有記 梅室 博行
出版者
社団法人日本経営工学会
雑誌
日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.126-137, 2012-10-15

近年感情的な経験を提供する重要性が主張され,産業界では顧客に良い感情経験を与えるサービスや製品のキーワードとして「おもてなし」という言葉が使われるようになってきている.しかし一方でおもてなしという概念やそれを構成する要因は未だ明確にされていない.本研究では,おもてなしを提供するサービスや製品の設計指針を与えるために,文献調査や専門家へのインタビュー,フォーカスグループインタビューの結果に基づいておもてなしを構成する要因を抽出し体系化する.さらにそれらの要因に基づいてサービスや製品のおもてなし達成度合いを評価する評価ツールを開発し,実際のサービスや製品に適用することによりその実用性を示す.
著者
比嘉 広樹 国吉 真史 堂上 高司 西原 賢
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.370, pp.5-8, 2006-11-15
参考文献数
4
被引用文献数
3

本研究では,ALS患者を対象とした入力インターフェースを検討した.具体的には,画像処理を用いて眼球運動の検出を行い,文字入力を行うための入力インターフェースを作成し,文字入力の評価実験を行った.実験結果より,ほぼリアルタイムで眼球運動を取得することができ,英数字9.2文字/minで文字入力が可能であることが示された.
著者
安部 素嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.136, pp.13-18, 2005-06-17

一般化調和解析(GHA)は, 一般に, 離散フーリエ変換(DFT)と比べて精度のよい周波数分析法であると言われているが, どのような意味で精度がよいのかを明確に論じた文献はみられず, やや直観的な議論が先行しているように思われる.本稿では, まず正弦波パラメータ推定という立場からGHAとDFTを考察することで, これらが直接的に比較されることの非合理性を指摘し, 合理的な比較であるための前提を明らかにする.続いて, 時間領域で定義されるGHAの周波数領域での振舞いを論じ, 結論として, GHAは, 1)正弦波推定法としてよく知られるフーリエスペクトルのピーク抽出とほぼ等価な演算であることと, 2)実用上その違いが問題となるのは, 実単一正弦波の極低周波成分を推定する場合のみであることを明らかにする.
著者
中島 幸平 岡田 啓 間瀬 憲一 佐々木 武彦 渡邊 一弘 板倉 英三郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AN, アドホックネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.454, pp.109-114, 2011-02-28

IEEE 802.11n無線LANはチャネルボンディング機能を有しており,通信帯域を20MHzもしくは40MHzに設定することができる.また,2.4GHz帯,5GHz帯の2つの周波数帯をサポートしているため,無線メッシュネットワークを構成する場合,利用状況に応じてこれらの機能を使い分けることにより効率的な伝送を可能にできると考えられる.本稿では,屋内実験により2.4GHz帯と5GHz帯におけるIEEE 802.11n無線LANのスループット評価を行い,比較的チャネルに空きがある5GHz帯利用の有効性を示す.また,新潟大学屋外テストベッドを用いて2.4GHz帯におけるマルチホップ通信時のチャネル利用についての検討を行い,40MHzの周波数帯域を使用してマルチホップ通信をする場合,チャネルボンディング機能を使用して通信するよりも,20MHzのチャネルを複数割り当てた方が,高いスループットが得られることを確認する.