著者
林 康子
出版者
愛知学院大学
雑誌
愛知学院大学論叢 商学研究 (ISSN:02858932)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.371-388, 2004-09

社会における会計の役割の増大とともに, 会計はめざましい発展を遂げている。しかし, 深化していく会計技術や理論を支えるに足る「会計思想」というものは, 依然として体系化されていない。というよりも, 会計に「思想」は要らないという風潮が支配的であるのが現状であろう。本稿は, 「会計」と「思想」は果たして無縁なのであろうかという問題意識から出発している。その答えを求めていく端緒として, 藤田教授の会計思想の形成の過程をパーソンズの著作とのかかわりを中心として, 総合的かつ歴史的にたどっていくものである。ひとつの会計思想が形成に至るまでの道程に, その答えは存在するはずである。
著者
中野 雅子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.4_109-4_121, 2003-09-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
29

アトピー性皮膚炎患者の皮膚の自己管理を支援する目的で,中等症から重症の男女の患者59名に対し,スキンケア指導を試みた。 さらに指導前と指導後の調査によって,指導の有効性と指導内容の5つの要素 『洗浄回数』 『洗浄時の力の入れ具合』 『石鹸の使用』 『綿タオルの使用』 『洗顔にかける時間』 と皮膚症状改善の関連について分析した。 (1)5つの要素全てが有意に日常生活動作に定着した (p<.001)。 (2)皮膚症状は83%が 「改善」,17%が 「非改善」 であった。 (3) 『力』 と 『時間』 は他の要素より日常生活動作への定着率が低いが,症状改善に有意に関連した。 (4)対象者の76%が指導を受容した。 以上から,スキンケア指導は,口頭での説明で伝わりにくい要素 『力』 『時間』 を伝えることができ,生活の場で再現しやすく患者の自己管理の意識を支えると考えられる。
著者
寺島 珠雄
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.19, no.6, pp.35-36, 1970
著者
浜田 和幸 竹内 久美子
出版者
ワック
雑誌
Will : マンスリーウイル
巻号頁・発行日
no.202, pp.266-276, 2021-10
著者
田和 正孝 Masataka Tawa
雑誌
人文論究 (ISSN:02866773)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.107-141, 1980-12-20
著者
清重 周太郎 三上 絢子
巻号頁・発行日
2021-08-29

北海道大学附属図書館において, Institutional Research(IR)のエビデンス増強を目的として試作したメタデータ管理基盤「北海道大学大学事業・活動情報共有システム(SSS-HU)」の機能を紹介するとともに, 業務情報流通の最適化を検討した結果として, 中期計画等の計画番号や財務システムの計上番号を活用しメタデータ管理を行うモデルを得たことを報告する.

1 0 0 0 OA 装剣奇賞 7巻

著者
稲葉通竜
出版者
大野木市兵衛[ほか]
巻号頁・発行日
1781
著者
田辺 幾之助 須田 雅一 冨宿 昭人 サンチェス プリシラ C. ルボー ジャン ミシェル
出版者
鹿児島大學農學部
雑誌
鹿児島大学農学部学術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
no.37, pp.p197-206, 1987-03
被引用文献数
1

細胞融合によって, アルコール発酵適温が, または生育温度上限がより高いこうぼを育種するため, その素材として, 焼酎こうぼ, フィリピンのタプイこうぼなどのプロトプラスト形成を検討した.プロトプラストの形成にはβ-mercaptoethanolで処理したのち, Zymolyase 20Tを作用させる方法で検討した.焼酎こうぼ, 清酒こうぼ, コンピエーニュ工科大学こうぼはすべてSaccharomyces cerevisiae, また, タプイこうぼは12株中5株がSacch.cerevisiaeで, これらはいずれもこの方法でプロトプラストをよく形成した.一方, タプイこうぼで生育温度上限がより高いTorulopsis sp.7はこの方法ではプロトプラストの形成はまったく認められなかった.このTorulopsis sp.7を細胞融合の際の遺伝子源として用いるために, 呼吸欠損変異株をacriflavin処理で得た.呼吸欠損変異株はそれぞれ呼吸欠損の程度に差があったが, 発酵力, 温度的性質については原株と差がなく, acriflavin処理では変異を受けなかった.Torulopsis sp.7の呼吸欠損変異株は, 呼吸欠損の程度とは関係なく, 前記のプロトプラスト調製法でいずれもプロトプラストの形成が容易であった.
著者
Xiao-cong ZUO Ya-nan ZHOU Bi-kui ZHANG Guo-ping YANG Ze-neng CHENG Hong YUAN Dong-sheng OUYANG Shi-kun LIU Jeffrey S. BARRETT Pei-jiong LI Zhi LIU Hong-yi TAN Ren GUO Ling-yun ZHOU Yue-liang XIE Zuo-jun LI Jing LI Chun-jiang WANG Jiang-lin WANG
出版者
The Japanese Society for the Study of Xenobiotics
雑誌
Drug Metabolism and Pharmacokinetics (ISSN:13474367)
巻号頁・発行日
vol.28, no.5, pp.398-405, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
51
被引用文献数
19

The objective of this study was to evaluate the effect of the CYP3A5*3 allele on the pharmacokinetics of tacrolimus and amlodipine, and drug-drug interactions between them in healthy subjects. Pharmacokinetic drug interactions between tacrolimus and amlodipine were evaluated in a randomized, 3-period, 6-sequence crossover study in healthy Chinese volunteers according to CYP3A5 genotype. A single-dose and multiple-dose study were designed. A 96-h pharmacokinetic study followed either tacrolimus or amlodipine dose, and the washout periods between the study phases were 14 days. In the single-dose study, apparent oral clearance (CL/F) of tacrolimus (5 mg) in CYP3A5 expressers was 3.8-fold (p = 0.008) higher than that in CYP3A5 non-expressers. Amlodipine decreased mean tacrolimus CL/F in CYP3A5 expressers by 2.2-fold (p = 0.005), while it had no effect on that in CYP3A5 non-expressers. The CL/F of amlodipine in CYP3A5 non-expressers was 2.0-fold (p = 0.001) higher than that in CYP3A5 expressers. Tacrolimus increased mean amlodipine CL/F in CYP3A5 expressers by 1.4-fold (p = 0.016) while it had no effect on that in CYP3A5 non-expressers. Tacrolimus slightly reduced the AUC0–∞ of amlodipine in both CYP3A5 expressers and non-expressers. Dose adjustment of tacrolimus should be considered according to CYP3A5*3 genetic polymorphism when tacrolimus is coadministered with amlodipine.
著者
長島 万弓 石山 絹子 七野 知子 安本(白戸) 知子 福田 靖子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集 平成16年度日本調理科学会大会
巻号頁・発行日
pp.112, 2004 (Released:2004-09-09)

[目的] 発芽玄米の例にもあるように食品素材の発芽による機能性向上が研究されるようになり、ゴマについてはすでに「発芽ごま」として市販化されているが、その機能性向上についての科学的根拠は明らかとされていない。今回この「発芽ごま」の発芽前後のサンプルを比較し、ゴマの機能性と食味に及ぼす発芽の影響について検討した。[方法] 市販されているものと同種のトルコ産金ゴマを試料とし、発芽前と発芽48時間後(市販「発芽ごま」と同条件)のゴマを、それぞれ焙煎したサンプルとして入手した。両サンプルの一部は粉砕後溶媒抽出をおこない、一部は官能検査に用いた。抽出物はHPLCによりゴマリグナンの定量分析を行うとともに、DPPHラジカル捕捉能を測定した。高リグナン新品種「ごまぞう」についても同様の実験を行い比較した。[結果] 市販品と同種の金ゴマについては、発芽前にはほとんど検出されなかった抗酸化性リグナン・セサミノールが発芽48時間後には検出されるようになり、DPPHラジカル捕捉能も約2倍に向上することが明らかとなった。「ごまぞう」に関しても同様にセサミノールの増加がみられたが、今回の発芽条件においては金ゴマのほうが「ごまぞう」よりも約1.5倍多く生成されることが確認できた。さらに発芽の初期段階でUV吸収を有する高極性成分の存在が認められたが、この構造等については現在検討中である。また、官能検査では未発芽ごまに比べて発芽ごまには甘味の増加が認められた.