著者
宋唐愼微撰
出版者
山東刊
巻号頁・発行日
1468
著者
石井 龍太
出版者
城西大学経営学部
雑誌
城西大学経営紀要 (ISSN:18801536)
巻号頁・発行日
no.15, pp.111-125, 2019-03

地域キャラクターの一類型であるローカルヒーローについて,1980年代以降の歴史的展開について概観した。ローカルヒーローにおける主な特徴として,名称,ステージショー,地域色を取り上げ,それぞれの要素が何時ごろどのように登場し展開したのかを分析した。80年代前半までにこうした特徴は大手テレビヒーローのステージショーや自主制作映画,コスプレイヤーの活動の中で育まれ,2000年代前半までに現在に繋がるローカルヒーロー活動が始まったと考えられる。そして数の急増と共に,2000年代後半以降は多様化し,それまでの概念を覆す活動例が登場して,今日に到ると考えられる。One type of regional character, the"Local Hero" has historically been developed since the 1980s. I analyzed how the various elements of the Local Hero, such as title, stage performance, and way of presenting local color, appeared and developed through time. In doing so, I came to think that these features were first born in the stage versions of the heroes of major television productions, in independent movies, and in cosplay related activities. By the early 2000s, Local Hero performance that connects to the modern phenomenon emerged. Then, in line with the rapid increase in their numbers, the second half of the 2000s saw a diversification of the form, with examples that challenged the concept that had been prevalent to that point emerging, a phenomenon that continues to this day.研究ノート
著者
鎌倉 真音 大石 岳史 高松 淳 池内 克史
雑誌
じんもんこん2005論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.55-61, 2005-12-16

歴史的な建造物や文化遺産から取得した3次元モデルは,現状を永久に保存できること,修復作業のガイドラインに使用できることなど非常に有用性が高い,また,このような3次元モデルを用いた形状の比較や様々な手法による分類などは考古学にとても有益であるとされている,大小52の塔からなるバイヨン寺院は,カンボジアアンコール遺跡群の代表的な寺院のひとつであり,塔の東西南北に尊顔が刻まれているというユニークな特徴を有する.日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JSA)の調査によると,尊顔は全部で173現存し,デーヴァ(男神),デヴァター(女神),アシュラ(悪魔)の3種類に分類できると言われている.また,多数の職人で形成されたグループが複数存在し,同一のグループによって制作された尊顔は類似していると言われている.本論文では,レーザレンジセンサを用いた計測により取得した尊顔の3次元形状モデルを用いて,定量的な尊顔の分類・分析を行う,そして,この分析から尊顔の制作背景を考察する,
著者
手嶋 進 原科 幸彦
出版者
社団法人 環境科学会
雑誌
環境科学会誌 (ISSN:09150048)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.162-171, 2021-05-31 (Released:2021-05-31)
参考文献数
18

再生可能エネルギーが主力エネルギーの一翼を担うという期待が高まる中,再エネ100%を宣言する企業も増えてきた。しかしながら,再エネ100%の理想を掲げても実際に達成した事例数はまだ限られており,達成の手法もあまり公開されていない。千葉商科大学では,まず,教員有志が再エネ100%の可能性を2014年から検討し,2017年に「自然エネルギー100%大学」に向けたプロジェクトを正式に発足させた。照明のLED化などの省エネ施策と,キャンパスから離れた場所に大学が所有する太陽光発電所の設備を増設し,キャンパス内建物屋上に太陽光発電設備を設置する創エネ施策を実施した結果,2019年1月末までの1年間でキャンパスの年間電力使用量と同量以上の電気を作るという目標を達成することができた。本稿では,再エネ100%を目指す他大学や事業者の参考となるように,再エネ100%達成という理想と経済性などの制約との間でいかにバランスをとって施策実行したかを実行当事者としての立場で報告し,一定の成果を上げることができた要因について考察する。
著者
濱口 佳和
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.248-264, 2017
被引用文献数
5

本研究は自記式能動的・反応的攻撃性尺度(大学生用: SPRAS-U)を作成し, 因子構造, 信頼性, 妥当性を検討するとともに, 身体的攻撃, 言語的攻撃, 関係性攻撃との関連を明らかにすることが目的とされた。SPRAS-U原版は, 能動的攻撃性として他者支配欲求, 攻撃有能感, 攻撃肯定評価, 欲求固執, 反応的攻撃性として, 易怒性, 怒り持続性, 怒り強度, 報復意図, 外責的認知の合計9下位尺度, 合計75項目から構成された。1短大・5大学の学生616名(男子294名, 女子322名)から妥当性検討の尺度が異なる2種類の質問紙に対する回答を得た。因子分析の結果, 想定された9因子が得られ, α係数による信頼性は7下位尺度で.70以上の値を示し, 概ね使用可能な範囲にあった。反応的攻撃性の下位尺度の殆どがBAQの敵意や怒り喚起・持続性尺度, FASの報復心と中程度以上の正の有意相関が見られ, 能動的攻撃性の各下位尺度は一次性サイコパシー尺度やFASの支配性と中程度の正の有意相関を, 共感性とは負の有意相関を示し, 併存的妥当性が実証された。重回帰分析の結果, 身体的攻撃は主に反応的攻撃性と, 言語的攻撃は主に能動的攻撃性と, 関係性攻撃は能動的・反応的両攻撃性の下位尺度と有意な関連を示した。

1 0 0 0 OA 秘蔵金宝集

著者
実運 著
出版者
[太融寺]
巻号頁・発行日
vol.巻下, 0000
著者
横山 幸三 Yokoyama Kozo
出版者
筑波大学現代語・現代文化学系英語学・英文学グループ
雑誌
筑波英学展望 (ISSN:02886383)
巻号頁・発行日
no.22, pp.3-13, 2003

1 マルカム・ブラッドベリーによれば、「アンガス・ウィルソンは、イギリスの戦後における最も重要な小説家であった。」という。この発言は、作家の死の直後になされたものであるから、先輩に対する愛惜の念を割り引いて考えねばなるまいが、 ...
著者
中村 幸四郎
出版者
大阪帝國大學理學部数學教室
雑誌
全国紙上数学談話会
巻号頁・発行日
no.1, pp.none, 1934-06-30

ファイルの内容を引用される場合には、大阪大学数学教室ウェブページ掲載ファイルからの引用であることを明記してくださるようお願いいたします。
著者
佐々木 正人 鈴木 健太郎
出版者
心理学評論刊行会
雑誌
心理学評論 (ISSN:03861058)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.454-472, 1994 (Released:2019-07-24)
被引用文献数
4
著者
菊政 俊平 國部 雅大
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.128_3, 2019

<p> 本研究では、試合状況に関する情報が野球の捕手におけるプレー指示場面での状況判断に及ぼす影響について検討することを目的とした。大学硬式野球部の捕手10名を対象に、ノーアウトランナー1塁での投手に対する送りバントの映像を呈示した。対象者は4条件(1回同点、9回1点ビハインド、9回同点、9回1点リード)のもと、対応するボタンを押すことによって1塁または2塁への送球に関する判断(投手への指示)を行った。全試行終了後、試合状況による判断の方略の違いについて言語報告を行った。その結果、9回1点ビハインドの状況では、1回同点の状況や9回1点リードの状況に比べて、より多く2塁への送球を指示するバイアスをかけた判断を行っていることが明らかになった。さらに、1回同点や9回1点リードの状況では誤った判断によって複数失点の可能性が高い状況(無死1,2塁)が生じるリスクを回避する傾向が強く、9回同点や9回1点ビハインドの状況ではリスク回避的な傾向を弱くしていることが示された。これらの結果から、捕手は試合状況によって意識的に異なる判断の方略を選択しており、その選択に応じて判断のバイアスが変化することが示唆された。</p>
著者
Sangjeong Ahn Gi Jeong Kim Sung-Im Do Kyungeun Kim Hyunjoo Lee In-Gu Do Dong-Hoon Kim Seoung Wan Chae Seungho Ryu Jin Hee Sohn
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
pp.JE20200142, (Released:2021-02-02)
参考文献数
57
被引用文献数
1

Background: Inflammation is emerging as a potential mechanism of cervical carcinogenesis. However, few studies have investigated the association between host inflammatory status and the natural course of cervical precursor lesion. The aim of this study was to assess the probability of LSIL regression, associated with an inflammatory biomarker, high-sensitivity C-reactive protein (hs-CRP).Methods: In a longitudinal cohort study, female participants were examined annually or biannually using cervical cytology between 2006 and 2015. Incident LSIL cases were included in the analysis, with regression defined as at least one consecutive normal cytologic result. A total of 520 women aged 22–64 years were followed up for LSIL regression. The multivariable-adjusted hazard ratios (HRs) for LSIL regression were estimated using a parametric proportional hazards model.Results: During 827.5 person-years of follow-up, 486 out of 520 subjects (93.5%) showed LSIL regression. After adjusting several important potential confounders, a higher quartile of hs-CRP levels was significantly associated with a lower rate of regression (for quartile 4 vs quartile 1, inverse HR 1.33; 95% CI, 1.04–1.69; P for trend = 0.028).Conclusions: The low rate of spontaneous regression recorded in women with higher hs-CRP lends support to the role of the perturbated host inflammatory status in cervical carcinogenesis, and suggests that hs-CRP level could help monitor LSIL.