出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1119, pp.98-100, 2001-12-03

10月19日、埼玉県さいたま市で開催された第43回全日本病院学会。午前中の講演で、日本医師会会長の坪井栄孝(72歳)は熱弁を振るっていた。 民間企業に医療機関の経営を認めるかどうかを議論している総合規制改革会議のメンバー、セコムやオリックスなどの役員の名を挙げ、「異業種が土足で医療に入ってくるような状況になっている。
著者
加藤 雅人
出版者
関西大学
雑誌
関西大学哲学 (ISSN:0910531X)
巻号頁・発行日
no.28, pp.1-16, 2010-03
著者
荻野 弘之 佐良土 茂樹 辻 麻衣子 中村 信隆
出版者
上智大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

(1)幸福主義の源泉であるアリストテレス倫理学研究の進展。複数の倫理学書を総攬することで「包括主義」対「卓越主義」の論争に対して調停的な読解の可能性を探った。(2)ヘレニズム時代とローマ期ストア哲学の幸福論の読み直し、特にエピクテトスの現代的読解の可能性を開拓した。(3)1980年代以降の徳倫理学の隆盛は哲学史的研究の深化と連動しているが、コーチングを哲学的に基礎づける新しい試みを開拓しつつある。(4)「人生の意味」を問題とする倫理学の傾向に対して、幸福の概念を幸福感という主観的要素に還元しようとする前提の妥当性を検証した。(5)これは昨今経済学で言及される「幸福度」の指標の批判に通じる。
著者
岸 洋一 佐々木 研 古越 隆信
出版者
茨城県病害虫研究会
雑誌
茨城県病害虫研究会報 (ISSN:03862739)
巻号頁・発行日
no.16, pp.12-15, 1977-03

マツノザイセンチュウ加害に対する抵抗性には,遺伝的なものと環境的なものとがあるようで,それに関する報告は多い。これまでの遺伝面からの研究では,外国産マツには抵抗性が認められる樹種があるようであり,国内産マツには抵抗性系統の存在に希望があるようである。一方,環境面からの研究では,気温の低い地域,標高の高い地域では,マツノザイセンチュウ被害は発生しにくく,土壌の物理的性質も,被害発生をかなり制御しているようである。以上の研究は,すべて九州,近畿地方において行なわれたものである。気温が低く,西日本よりも被害が発生しにくい東日本においては,ほとんど報告が見られない。このような環境的抵抗性をすでに備えている東日本において,クロマツ精英樹自然交雑家系,外国産マツとこれとの交雑種およびアカマツ特殊個体クローンに対し,マツノザイセンチュウを接種し,先導的な試験を試みたので,ここに報告する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア : 医療・介護の経営情報 (ISSN:18815707)
巻号頁・発行日
no.271, pp.54-57, 2012-05

4月1日に行われた日本医師会の会長選挙で、前副会長の横倉義武氏が、現職会長の原中勝征氏らを破って当選した。東京や大阪など大都市部の医師会の支持が勝利を呼び込んだ格好だが、内情はそう単純ではない。日医会長選の舞台裏に迫った(56ページに横倉新会長のインタビューを掲載)。 「大都市部の医師会の力をまざまざと見せつけられた。
著者
尾関 徹 瀧川 勝三 谷田 高輝
出版者
日本ポーラログラフ学会
雑誌
Review of Polarography (ISSN:00346691)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.49-58, 2014-05-21 (Released:2014-05-28)
参考文献数
9

Only letting water drop can generate electricity according to the idea of Load Kelvin, which has been known as Kelvin’s water droplet electric generator. Then what is the real carrier of electric charge in water droplets? We started this study from a curiosity on electrochemical understanding of aqueous solution. The study has led us the fact that this phenomenon is contradicting the well-known condition of analytical chemistry that an aqueous solution can be treated with the condition of electric neutrality anytime, although it is the problem of how much precisely we treat the condition of electric neutrality of aqueous solutions.
著者
平岡 英一 野村 明 島崎 琴子 三島 弘幸
出版者
学校法人高知学園 高知学園短期大学
雑誌
高知学園短期大学紀要 (ISSN:03894088)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.57-67, 2008 (Released:2021-05-07)

This study was carried out to detect umami substances (IMP: inosine monophosphate, MSG: monosodium glutamine, GMP: guanosine monophosphate) in ramen noodle soup-broth sold in restaurants and retail supermarkets in Kochi Prefecture, Japan. In particular, our study examined the connection between IMP and prefered salt levels found in blind taste test conducted by Kochi Gakuen College nutrition students. According to the analysis from our samples, the average level of IMP found in restaurant ramen soup-broth was 0.42μM/ml IMP and 0.82μM/ml in commercially sold soup-broth. However, students chose a level of 5.3μM/ml IMP as the most delicious. In both restaurant and commercial soup-broth, IMP levels varied greatly; however, the level of salt present varied slightly, the average restaurant soup-broth was 1.57% and 1.6% in commercial soup-broth. The students, however, chose a salt level of 1.1% as the most desirable from a taste standpoint. In this case, there was little difference between the students' preferences and what is commonly available in restaurants and supermarkets. Finally, based on the findings, we tried to make the most delicious ramen soup-broth by adjusting the levels of salt and IMP in supermarket soup-broth to 1% and 1.57μM/ml, respectively.
著者
服部 英治
出版者
日経BP社
雑誌
日経ヘルスケア = Nikkei healthcare : 医療・介護の経営情報 (ISSN:18815707)
巻号頁・発行日
no.366, pp.101-103, 2020-04

A整形外科診療所に、退職代行サービスを名乗る会社から文書が届いた。A院長が開けてみると、体調不良で年休を取得しているB子が退職するという通告。今後の連絡はその会社を介するよう、記載されていた。
著者
柴田 勝
出版者
THE JAPANESE FORESTRY SOCIETY
雑誌
日本林學會誌 (ISSN:0021485X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.178-185, 1970

マツ類における交雑育種の研究のため,クロマツ×アカマツと,クロマツ×天然アイグロマツの組合せ交配 (13×20) を行なった。その結果,交配稔性(種子生産力)に関して次のことが明らかになった。<br> (1) 母本,父本間に顕著な稔性の違いがあり,いわゆる,一般組合せ能力に差異のあることが認められた。<br> (2) 父本の稔性値と雑種性との間には高い相関が認められたので交配稔性の差異は遺伝子構成の異なる2つの組織,すなわち,胚組織と雌性配偶体組織との親和性,または交互作用によると,推定された。<br> (3) 雑種性の指数としては,解剖学上針葉における2層以上の下表皮厚膜細胞数のほうが,樹脂道指数 (R.D.I.) よりはるかに相関が高かった。<br> (4) 交雑親和性遺伝子を有すると推定された特殊個体DEN S<sub>1</sub>が, 20の父本の一つに認められた。これは解割学上アカマッと分類される個体であるが,その高い稔性から,交雑親和性遺伝子を有する"潜在的雑種アイグロマツ"と定義できると思われた。
著者
田邊 優貴子 工藤 栄
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 第50回日本植物生理学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.S0069, 2009 (Released:2009-10-23)

昭和基地周辺には、南極の一般的イメージ「薄暗い氷に閉ざされた大陸」とは違った露岩域と呼ばれる地帯がある。これらは氷期-間氷期サイクルという地球規模の環境変動の影響を受け、3~4万年前に南極氷床が後退して創成された。そこに多数点在する多様な形状・水質を持った湖沼の底には普遍的に、まるで森林のようにユニークな植物群落(藻類・コケ類優占)が一面に広がっており、南極陸域生態系の中で最も豊穣な植生と言われている。この湖ごとに独自で多様な湖底藻類形成と繁栄の謎に迫るべく、1)南極湖沼の環境変動の解明、2)湖底藻類群集の保持色素と光合成の関係、3)光変動に対する藻類群集の応答性、というアプローチによる研究を行った。南極湖沼は一年のほとんどを氷に覆われ、氷厚や積雪によって水中の光環境は大きく影響を受けていた。南極の夏季は光合成生物にとって限られた成長期であるが、日長が長く、紫外域を吸収する溶存有機物質が低濃度の湖水であるためか、湖底まで強光・強紫外線が到達しており、貧栄養かつ低温の湖水環境であった。藻類群集は、このようにストレスの多い極域で生存し生長するために、強光・強紫外線の防御によって死滅回避しながらも、可能な範囲の光エネルギーを利用するように応答することが明らかになった。これにより、藻類群集は死滅すること無く正の光合成を維持でき、南極の湖底で大群落を築き上げていたと考えられる。
著者
井倉 一政
出版者
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
雑誌
日本プライマリ・ケア連合学会誌 (ISSN:21852928)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.133-135, 2018-09-20 (Released:2018-09-26)
参考文献数
13

日本の精神障害者に対する保健福祉政策の歴史は浅く,地域で精神障害者がのぞむ生活ができるためには,必要な住居が提供されることが必要である.精神障害者の健康と質の高い生活を支援する専門職のひとつに,保健師がある.現在,保健師の多くは組織に属しているが,いずれの組織にも属さない開業保健師も存在している.今回,2014年から三重県で試みている精神障害者などの社会的弱者に住居を提供する開業保健師活動を報告する.