著者
大島 佑介
雑誌
眼科手術 = Journal of ophthalmic surgery (ISSN:09146806)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.515-518, 2005-10-30
参考文献数
4
被引用文献数
6
著者
中原 健志 藤本 孝
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
Dynamics & Design Conference
巻号頁・発行日
vol.2011, pp._107-1_-_107-8_, 2011

An energy regenerative active vibration control method using piezoelectric actuators, class D drivers, output filters and sliding mode controllers is proposed by the authors. DC voltage sources are used as power sources in the previous study and capacitors which can store regenerated energy also can be used as power sources. Class D drivers and output filters consist of switches and passive electric elements. Therefore, systems using capacitors as power sources can be considered as semi-active systems. Voltages of capacitors used as power sources are not constant because the capacitors are charged and discharged in control processes. An advantage of the proposed method is that characteristics of closed-loop systems are independent from voltages of power sources when systems are in sliding mode conditions. The advantage is suitable for systems using capacitors as power sources. The validity of the semi-active control method based on the proposed method is shown by numerical simulations of a SDOF model.
著者
田中 成俊 橋山 智訓 市野 順子 田野 俊一
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.29, pp.101, 2013

チェスや将棋を始めとするゲームを題材として、コンピュータで人間と同様の知能(AI:Artificial Intelligence)を実現させようとする試みは古くから行われている。近年では、ボードゲームだけでなくコンピュータゲームでのFPS(First Person Shooter)やRTS(RealTime Strategy)、アクションゲームなど、さまざまなジャンルでAIコンペティションが開かれている。しかし初期のコンピュータゲームであるローグライクゲームでは、数少ない研究例があるだけで、その後の発展はみられない。本稿では、現在もプレイされているローグライクゲームの特徴を挙げ、既存のAIコンペティションとの対比を行い、ローグライクゲームのコンペティションを設計することで新たな課題を提供する。
著者
橋本 美樹 桜井 康徳 小野 竜也 本多 律子 岩井 さくら
出版者
社団法人 日本理学療法士協会関東甲信越ブロック協議会
雑誌
関東甲信越ブロック理学療法士学会
巻号頁・発行日
vol.27, pp.96, 2008

【はじめに】全校児童141人の那須塩原市立青木小学校では5年生の総合的な学習の一環として福祉の授業を行っている。今回、理学療法士(PT)が関与して小学生に車椅子体験の出前授業を試みる機会を得たので報告する。<BR>【活動の実際】PTについての啓蒙と障害への理解を得ることを目標に、PT4名で当日出席の5年生28名(男14名 女14名)を対象に2時限分行った。1時限目は医療職をクイズ形式やパネルを使って紹介した。次に車椅子の使用説明後、班別にリレー形式でUターンやジグザグコースを回り自力駆動を体験させた。2時限目は班別に校内探検(障害者用トイレ、一般トイレ、スロープ、段差、電話、水道、階段、教室内など)をし、介助の模擬体験をさせた。最後に、バリアフリーの利便性、マンパワーによるサポートの必要性、そういった点への介入がPT業務の1つであると説明した。後日まとめの授業で感想文を書いてもらい授業終了となった。<BR>【結果】医師と看護師は全員が知っていたがPTを知る児童は1名だけだった。この学級では今回の授業の前にも「未来ちゃん体験(高齢者疑似体験)」を行ったが担任教師が指導しただけなので専門性は不十分で、遊んだりしてしまう児童もいたそうだが、今回我々が関与したことで緊迫感が生まれ、専門家による臨場感あふれる指導に関心を示してくれた。感想文では「体の不自由な人は不幸なわけじゃなく不便なだけだ(3名)」とわずかに障害を正しく理解できた児童もいるが、「車椅子は大変だ(14名)」が最も多く「車椅子の人は一人では何もできない・かわいそう(4名)」と逆に偏見を持ってしまった児童もいた。<BR>【今後の展望】様々な刺激を柔軟に吸収する学童期に、逆に障害者と接する機会の少ない日本社会では福祉の心が育ちづらい。学校側ではキャリア教育・ボランティア教育として専門性の高い外部講師を望んでおり、我々PTがその専門的知識や経験・ネットワークを活かせればと考え、双方合意の上で今回の活動が実施された。学校側からは好評で活動の継続を切望された。今後の続編として、車椅子で活躍されている方を招き、障害も個性の1つとしてとらえ、共に生きていく仲間であることを学ぶ機会を与えたい。今回は栃木県士会公益事業部の活動として行ったがこの活動をどういう形で継続していくか、資金調達やスタッフの確保が今後の課題となった。<BR>【まとめ】成人への介護指導等のみならず、未成年に対して障害を考える機会を提供することは、ノーマライゼーション社会を築く担い手の育成に貢献できる。そこにPTが専門性を活かして自ら積極的に介入していく必要があることを提言する。
著者
岡田 幸彦
出版者
筑波大学
雑誌
筑波フォーラム (ISSN:03851850)
巻号頁・発行日
no.77, pp.57-60, 2007-11
著者
古谷 利夫
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.383, 2014

創薬は難しい.私は,物理化学あるいは構造生物学の立場から少しでも創薬に貢献しようと悪戦苦闘してきた.いまではSBDD<sup>※1</sup>やFBDD<sup>※2</sup>はHTS<sup>※3</sup>などと同様,創薬手法としてよく知られた方法だが,私の挑戦は1987年に遡る.NMRで決定したBPTI<sup>※4</sup>の構造を,X線で決めた構造と比較した論文を読んだとき,タンパク質の立体構造を利用する創薬が早晩必須となることを予感した.ちなみに1987年のPDB<sup>※5</sup>に登録された立体構造は年間25個,累積で238個であった.2012年の年間登録が8,936個,累積で86,975個であることと比べると隔世の感がある.<br>標的タンパク質の立体構造に基づく創薬をラショナルドラッグデザインと呼び,X線構造解析法とNMR法という実験的な手法に,コンピュータを使ったシミュレーションを加えたSBDDが登場した.私は所属していた山之内製薬(現アステラス製薬)の研究所が1989年につくばに移転した際に,大変な苦労の末にX線回折装置と600MHzNMRに加えて,コンピュータグラフィックスを揃えた分子設計研究室の設立を推進した.当時は日本国内のX線結晶学の研究者を集めても,海外の大手製薬会社1社のX線結晶学の研究者程度しかいないと言われた時代であった.SBDDは1990年のHIVプロテアーゼとリガンドとの複合体解析に始まり,その後,ノイラミニダーゼを標的にしてタミフルがデザインされた例は有名である.また,1994年にはSAR by NMRが発表され,FBDDの源流となった.FBDDを武器とした創薬ベンチャーが幾つも登場し,その中の1つ,Plexxikon社が2005年に見いだしたゼルボラフはBrafタンパク質の変異型を標的とした皮膚がん治療薬として,FBDDによる最初のFDA承認薬となっている.<br>SBDDやFBDDを支える中心的な技術は,タンパク質の構造解析である.タンパク質の基本構造は10,000種類と見積もられ,網羅的に構造を決める世界的な構造ゲノミクスが計画された.日本では2002年からタンパク3000プロジェクトがスタートし,2007年度までの5年間で3,000を大きく超える構造決定に成功した.評価は様々あるようだが,日本の構造生物学研究を支える多くの研究者を育て,製薬企業の創薬研究に質的変化をもたらした功績は大きいと考えている.その後も技術は進展し,重要な創薬標的であるGPCR<sup>※6</sup>の構造決定が進んでいる.また最近,19F-NMRを使ったスクリーニング法も注目されている.これは,フッ素原子を含む承認薬が全体の約1/3を占めている点に着目し,フッ素原子を好むタンパク質側の結合部位を探索する手法であり,単にFBDDの一手段に留まらず新たなドラッグデザインにつながる可能性をはらんでいる.<br>創薬は難しい.しかし,活性や選択性を上げるためには標的タンパク質がリガンド分子を認識する描像を手にすることが必要で,これが創薬に大きく貢献することに異論を挟む人はいないであろう.海外の製薬会社が極めてルーティン的にSBDDやFBDDを創薬に取り入れているのに比べ,日本ではまだまだという感は否めない.構造生物学の重要性をより一層認識して欲しいものである.<br><br>※1 SBDD:structure based drug design(標的タンパク質の構造に基づく分子デザイン),※2 FBDD:fragment based drug design(フラグメント分子を利用した分子デザイン),※3 HTS:high throughput screening(ハイスループットスクリーニング),※4 BPTI:bovine pancreatic trypsin inhibitor(ウシトリプシン阻害剤),※5 PDB:Protein Date Bank(タンパク質構造データバンク),※6 GPCR:G-protein coupled receptor(Gタンパク質共役受容体).
著者
蔭山 正子 横山 恵子 坂本 拓 小林 鮎奈 平間 安喜子
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.131-143, 2021-02-15 (Released:2021-02-26)
参考文献数
18

目的 精神疾患のある親をもつ人を対象とし,小・中・高校時代の体験および学校での相談状況を把握することを目的とした。方法 精神疾患のある親をもつ人の会に参加したことのある240人を対象とし,ウェブ上のアンケート調査を実施した。小・中・高校時代の体験,学校での相談状況,子どもの頃に認識した教師の反応,学校以外での援助などを質問した。分析は単純集計を行い,学校内外の相談歴について回答者の年代で比較した。自由記載は内容の抽象度をあげて分類した。結果 120人から回答を得た。年齢は20歳代から50歳以上まで幅広く,女性が85.8%だった。精神疾患をもつ親は,母親のみが多く67.5%であり,親の精神疾患推定発症年齢は,回答者が小学校に入るまでが73.1%だった。 ヤングケアラーとしての役割は,小・中・高校時代で親の情緒的ケアが最も多く57.8~61.5%が経験し,手伝い以上の家事は29.7~32.1%が経験していた。小学生の頃は62.4%が大人同士の喧嘩を,51.4%が親からの攻撃を経験していた。周囲が問題に気づけると思うサインには,親が授業参観や保護者面談に来ない,いじめ,忘れ物が多い,遅刻欠席が多い,学業の停滞があった。しかし,サインは出していなかったとした人は小・中・高校時代で43.2~55.0%であった。回答者が認識した教師の反応では,精神疾患に関する偏見や差別的な言動,プライバシーへの配慮不足などで嫌な思いをしていた。家庭の事情や悩みを気にかけ,話を聞いて欲しかったという意見が多かった。 学校への相談歴のなかった人は小学生の頃91.7%,中学生の頃84.5%,高校生の頃で78.6%だった。相談しなかった理由としては,問題に気づかない,発信することに抵抗がある,相談する準備性がない,相談環境が不十分というものがあった。相談しやすかった人は,すべての時期で担任の先生が最も多かった。30歳代以下の人は,40歳代以上の人に比べて小学生や高校生の頃に学校への相談歴がある人が有意に多かった。結論 精神疾患のある親をもつ子どもは,支援が必要な状況にありながら,支援につながりにくい子どもたちであった。学校では,子ども自身が家庭の問題に気づけるような働きかけが必要である。教師はまず子どものことを気にかけ,話をよく聞くことが求められる。
著者
本庄 勝 牧戸 知史 山里 敬也 岡田 啓 片山 正昭 小川 明
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.85, no.2, pp.214-230, 2002-02-01
参考文献数
15
被引用文献数
5

無線環境での動画像通信では、動画像符号化器の要求品質を満たすために、誤り訂正符号等によって符号化データを保護する必要がある。しかしながら誤り訂正符号は、一般に、訂正能力が高いほど処理能力が必要で、ビデオホンのような即時性を要求する動画像メディアでは利用が困難となる。そこで本論文では、誤り訂正復号と動画像復号を統合した、低遅延、低劣化を可能とする即時型動画像並列復号方式を提案する。この方式の最大の特徴は、一つの誤り訂正符号に対して処理時間と訂正能力の異なる二つの復号化器を用意して、動画像の並列復号を行う点である。暫定処理で得られた訂正復号結果で画像(出力画像)を復元する一方、十分な訂正処理をした信頼度の高い結果で画像(参照画像)を復元することで、フレーム間の誤り伝搬を防ぎ、画像品質の劣化を抑制する。この特性を、3次元DPCM予測符号化器を使用して解析的に明らかにする。そこで参照値に誤りがなければ通信路雑音による画質劣化は最小になること、予測フィルタの相関値が高いほど、参照画像での雑音の影響が大きく、またこの場合でも参照画像に誤りがなければ、通信路雑音の影響は復元画像にはほとんど影響を与えないことを示す。具体例として、H.263と連接符号のモデルを用いて計算機シミュレーションによる評価を行っている。この結果、並列復号方式は、グレースフルデグラデーションが実現され、特にレイリーフェージングチャネルではその効果が大きく現れることを示す。また低ビットエネルギー対雑音電力比においても画質はアナログライクな劣化になり、同じ客観評価値であっても主観評価に与える影響は小さいことを示す。
著者
Julius Cesar ALEJANDRE Mary LYNCH
出版者
Center for Academic Publications Japan
雑誌
Journal of Nutritional Science and Vitaminology (ISSN:03014800)
巻号頁・発行日
vol.66, no.Supplement, pp.S129-S133, 2020 (Released:2021-02-22)
参考文献数
38
被引用文献数
9

Green and blue spaces (GABS) are vital components of sustainable and healthy communities. Evidence suggest that GABS positively affect population health and wellbeing. However, few studies examine GABS influence on childhood obesity. This systematic review investigates the impact of GABS on childhood obesity particularly on children’s physical activity and eating behavior. The search protocol identified 544 studies from PubMed, Medline, PsycINFO, CINAHL, and Web of Science. A two-tier screening process document using the PRISMA flow diagram identified 16 studies which underwent quality analysis using the National Heart, Lung, and Blood Institute (NHLBI) and Critical Appraisal Skills Programme (CASP) tools. Data were interpreted using thematic analysis and narrative synthesis. Selected studies show varying sociodemographic characteristics of sampled populations located in urban and rural settings. The influence of GABS on children’s physical activity and eating behaviour depends on the type, location, proximity, density, facilities, and activity types that interplay with gender, ethnicity, and parent-child relationship. The review demonstrates the significant effect of GABS on children’s physical activity and eating behaviour. GABS provide children with safe venues for socialisation and long, intensive, and enjoyable physical activity; and influence children’s perceptions on vegetable consumption supporting healthier eating behaviour. These spaces have the potential to eradicate childhood obesity if policy, social, economic, environmental, and organisational considerations are addressed.
著者
Mizuki Watanabe Ryotaro Kobayashi Masahiko Kato
出版者
Information Processing Society of Japan
雑誌
Journal of Information Processing (ISSN:18826652)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.655-663, 2015 (Released:2015-09-15)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

Currently, Web services are widely utilized to disclose company information, and offer online services and e-commerce. As these services have become an essential part of our everyday lives, the public is greatly inconvenienced when they are disrupted. Denial of service (DoS) attacks exert adverse influences on Web services. We focus on HTTP-GET Flood attacks, which are manually operable DoS attacks. It is possible to simply block manually operable DoS attacks such as F5 attacks on the server side; however, such measures could be noticed by the attackers. Therefore, to prevent the attacker changing their method of attack, it is possible to overcome the attack by redirecting the attack to another system, for which a previous study has proposed a feasible technique located in the service provider. The previous study assumes a correlation between the CPU resource and the request error rate. However, the Web Server actually has multiple resources. Therefore, it is important to be able to control the server resources rather than the CPU and the memory. The operational implementation of the proposed method and the evaluation experiments confirm the effectiveness of the proposed method.
著者
Ishikawa Masaaki
出版者
THE INSTITUTE OF SYSTEMS, CONTROL AND INFORMATION ENGINEERS (ISCIE)
雑誌
システム制御情報学会論文誌 (ISSN:13425668)
巻号頁・発行日
vol.25, no.12, pp.343-348, 2012 (Released:2013-03-15)
参考文献数
19
被引用文献数
2 6

Despite the advanced medical technology, infectious diseases remain a continuing threat to mankind. Hence, a prevention of prevalence of infectious diseases is one of important problems in epidemiology. In the past, the public health system has prepared for some strategies such as antibiotics and vaccines to control the infectious disease development. In order to build up more effective strategies, we need a precise theoretical analysis of infectious diseases. From a theoretical viewpoint, the mathematical model which describes the spread of the infectious disease has a very important role. In this paper, we study the stochastic modeling of the infectious disease in populations consisting of four groups: susceptible, infected, recovered and vaccinated. We consider the optimal vaccination strategy under the framework of the stochastic optimal control problem. Applying the stochastic maximum principle and the four-step scheme to the considered stochastic optimal control problem, we construct a feasible optimal vaccination system.