著者
小松 謙之
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.71, no.4, pp.337-339, 2020-12-25 (Released:2020-12-17)
参考文献数
21

小笠原諸島父島にてフタテンコバネゴキブリを採集した.この記録は,小笠原諸島において初めての報告となる.
著者
荒田 洋治
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
ファルマシア (ISSN:00148601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.556_1, 2016

薬学と関りをもった50年の間,筆者が経験した事柄を,様々な観点から捉え,日本薬学会会員に向けて綴った短いエッセイ集です。
著者
アレキサンダー バシャニー
出版者
公益財団法人 国際全人医療研究所
雑誌
全人的医療 (ISSN:13417150)
巻号頁・発行日
vol.14, no.1, pp.61-88, 2015-12-25 (Released:2019-04-19)

1930年代の同時期に,洋の東西で二人のすぐれた精神科医が活躍していた.二人は相互に関わりがあったわけではない.オーストリアのヴィクトール・フランクルと日本の森田正馬である.この2人の精神科医は,人間に即した心理学というものは,人間が「いい気分」になるには何をすべきか,という問いかけだけに終始していてはいけないと認識していた.ヴィクトール・フランクルのロゴセラピー(実存分析学)も,森田正馬の森田療法も,人間の精神的な安寧と発展は,自分自身と自分の幸福だけを考えるのではなく,世界に対して,他の人間および生物に対して心を開いたときに初めて実現すると述べている.つまり,人間が頑なに己の幸福のみを利己的に追求することをやめ,そのかわりに世界の意味の可能性に対して心を開いたときであると考えていた.逆説的だが,そうした場合,人間はよいことを行っているというだけでなく,最善のものを自らの内部で開花させることによって,自分自身も健やかな気持ちになれることが明らかになっている.今回の講演では,ヴィクトール・フランクルのロゴセラピーを実践的な視点に立って紹介したい.具体的な事例と経験に基づくデータから,精神の安寧と価値の発見のあいだには密接な関係があることを示していきたい.
著者
木村 徳宏 向井 萬起男 飯田 俊彦
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.380-381, 2007-04-01

はじめに GFAP(glial fibrillary acidic protein,グリア線維酸性蛋白質)は中枢神経系の星状膠細胞などに含まれている中間径フィラメントの構成分子で,分子量約50kDaの蛋白質である.中枢神経系では星状膠細胞のほか上衣細胞,末梢神経系ではシュワン細胞(Schwann cell)などに発現が認められる.腫瘍では神経膠腫などに陽性となる.また唾液腺の多形腺腫では腫瘍性筋上皮細胞にGFAPが染まることが知られており,これは筋上皮細胞の異分化と解釈されている.病理診断の現場では,抗GFAP抗体を用いた免疫染色は主に脳腫瘍の鑑別の際のグリア系マーカーとして使用されることが多いと思われる.ここでは,子宮内膜に生じた病変の診断にGFAP免疫染色が役立った興味深い1例を紹介する.
著者
(株)コルグ
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.608-609, 1989
被引用文献数
1
著者
小山 吉亮
出版者
東京大学
巻号頁・発行日
2015

審査委員会委員 : (主査)東京大学教授 大串 和雄, 東京大学非常勤講師 石田 憲, 東京大学教授 中山 洋平, 東京大学教授 樋渡 展洋, 東京大学教授 寺谷 広司
著者
酒井 晴香 関 玲
出版者
全国大学国語教育学会
雑誌
国語科教育 (ISSN:02870479)
巻号頁・発行日
vol.88, pp.21-29, 2020

<p>本研究は、大学生のアカデミック・ライティングの運用能力について、レポートの文末モダリティ表現(「と考えられる」等)に焦点を当てて問題を明らかにするものである。文末に出現する推量、蓋然性、証拠性に当たるモダリティ表現を分析対象とし、学術論文と大学生のレポートを収集して作成したコーパスを用いて調査を行った。</p><p>その結果、1)動詞の形態に関して、学術論文ではラレル形が多く使用される一方、レポートではル、タ、テイル形の使用が多いこと、2)レポートでは漢語動詞のバリエーションが少なく、また学術論文には出現しない「と考察される」が特異的に使用されていること、3)「のではないか+と考える」のようなモダリティ重複表現がレポートに多く出現していることが明らかとなった。さらに、この結果から、学術論文では文末モダリティ表現がより広範な用法で使用されていること、レポートではモダリティ重複表現が定型化している可能性を指摘した。</p>
著者
大江 元貴 居關 友里子 鈴木 彩香
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.226-241, 2020

<p>日本語の左方転位構文は,情報構造上どのような働きをするか,話しことばか書きことばか,という問いのもとでその特徴が記述されてきたが,そのような抽象的なレベルでの記述では実際の使用を十分に捉えられていなかった.本稿は,具体的な言語使用環境(ジャンル)ごとに異なる文法の存在を想定する「多重文法モデル」の考え方を基盤として,コーパス横断的調査に基づいた左方転位構文の分析を行った.その結果,以下の二点が明らかになった.①日本語の左方転位構文は,情報構造のレベルよりも大きな談話展開のあり方に関わり,大きく〈予告・総括〉型と〈項目提示・注釈挿入〉型の二つのタイプに分けられる.②日本語の左方転位構文の特徴は,話しことばか書きことばかという対立では捉えられず,「独演調談話」とでも呼ぶべき,話し手と聞き手の不均衡な関係を前提としたジャンルと結びついている.多重文法で想定されている多様なジャンルの輪郭を明確にしていくためには本稿のような具体的な言語表現から出発してその言語表現のジャンル特性を特定していくというアプローチを取り入れていくことが重要になる.</p>
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.412, pp.61-68, 2009-05

最近では、店全体のお客を巻き込んで盛り上がる、誕生日イベントなどをサービスする店が増えています。イベントをお願いした当事者は楽しいし、従業員たちもイベントに向けた練習を重ねて、店に一体感が生まれるように感じます。ですが、ほかのお客にも満足して帰ってもらっているかということまで気を配ることも、店が長く愛されるためには重要なことです。
著者
研 攻一
出版者
羽陽学園短期大学
雑誌
羽陽学園短期大学紀要 = Bulletin of Uyo Gakuen College (ISSN:02873656)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.59-72, 2012-02-01

学習者のルバーシステムを組み替えるための対立情報提示教示文の効果を検討した。その教示文は、学習者の事前認識の様相を予想した上で、組み替えを可能にする、即ち正反応(選択率)を高める構成法によるものである。その結果、次のことが判明した。(1) 前研究同様に、学習者は事前認識として、金八先生、ヤンクミ先生を良い教師と考え、教師条件として「生徒の側に立つ先生」が良いと考えている。 (2) 事前から事後にかけて、金八先生、ヤンクミ先生及び「生徒の側に立つ先生」の選択率は有意に減少し、「授業を分かるように教える先生」は増加した。 (3) 三好京三の教育観には、学習者は反発し抵抗を示しているが否定はしておらず、葛藤状態となっている。
著者
寺山 正一 新浪 剛史 金丸 恭文
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1549, pp.8-11, 2010-07-12

——参院選で、消費税増税の必要性を説いた菅直人政権は一方で、経済の成長戦略を訴えてきました。経営者の肌感覚として、どうご覧になってきましたか。 金丸 参院選に入る直前に、「新成長戦略」という名前で、国の成長戦略が示されました。じっくり読んでみたのですが、どうも腑に落ちない。恐らくそれは、戦略を作っていくプロセスに問題があるのではないかと思っています。
著者
尾藤 正英
出版者
校倉書房
雑誌
歴史評論 (ISSN:03868907)
巻号頁・発行日
no.440, pp.p93-96, 1986-12