著者
飯野 智子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
no.39, pp.51-67, 2018

本稿は、今日「男性問題」(男性が男性であるが故に生じる問題)という概念が一般の共有認識となっていない現状をふまえ、「男性学・男性研究」が研究対象とする「男性問題」とは何かということを、男性性の自明性、男性問題の不可視性、問題設定の困難さという視点から考察する。また、男性の労働や家事、育児への参加を取り上げ、現状の男性の被抑圧状況やその打破への可能性を検証する。最終的には、今日のジェンダー問題の解決のため「男性学・男性研究」にどのような意義があるのか探っていく。
著者
山田 茂 久野 敏行 中村 清隆 小原 正紀 加文字 幸雄 郷 義明
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.51-56, 1979

小学校5学年男女, 78名を, 2群に分け, A群41名に, a歯みがき剤を, B群37名に, b歯みがき剤を, 1ヵ月間使用させ, その間における歯面清潔度と, PMA指数を, 調査した。<BR>実験集計終了後, A群は2.5% Chlorhexidine digluconate (以下CHDGと略称) 含有歯みがき剤, b群はPlaceboであることが判明した。使用歯みがき剤は, スイスHawe-Noes Dental社製のもの (商品名Plak Out) である。<BR>歯面清潔度は, 日数の経過と共に, 改善の傾向を示し, 15日後と, 30日後は, 1%の危険率でCHDG含有パスタ使用群が勝っていた。PMA指数は, 歯面清潔度ほど明確でなかったが, 日数の経過と共に, いくぶんCHDG含有パスタ使用群が優る傾向を示し, 30日後では, 5%の危険率で勝っていた。<BR>実験期間中は副作用を認めなかった。

1 0 0 0 OA 地下家伝

著者
[三上景文 著]
出版者
日本古典全集刊行会
巻号頁・発行日
vol.索引, 1938
出版者
日経BP社
雑誌
日経情報ストラテジ- (ISSN:09175342)
巻号頁・発行日
vol.20, no.8, pp.86-91, 2011-09

ケーブルテレビや衛星放送を通じ、24時間365日連続でテレビ通販番組を運営するジュピターショップチャンネルは2004年9月に現行の生放送体制に移行して以来、1日も休むことなくサービスを提供してきた。だが東日本大震災の影響で初めて放送休止を余儀なくされた。東京のコールセンターも初めて業務を停止。
著者
黒田 正典
出版者
一般社団法人 日本教育心理学会
雑誌
教育心理学研究 (ISSN:00215015)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.30-38,62, 1969-10-15 (Released:2013-02-19)
参考文献数
9

人間の精神生活はどんな点から「わかる」ようにすべきか。精神生活は自然科学的因果の説明だけによつてもわからない。また目的や規範だけでも完全にはわからない。精神生活は, 人間に対して束縛的に影響する事実的条件と人間が自由意志によつて選択する目的的条件の両方からつかまれる必要がある。意見とか行為とか技術とかいうものもこの事実的条件 (Xということにしよう) と目的的条件 (Z) の両方を合理的に繋ぐ結果 (Y) としてつかまれるのである。つまり人の行為をわかるということ (了解) もこの両者XとZとの関係が明かになるということにほかならない。
著者
田口 雄作 永井 茂
出版者
The Association of Japanese Geographers
雑誌
地理学評論 (ISSN:00167444)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.239-257, 1982-04-01 (Released:2008-12-24)
参考文献数
11

静岡県熱海市に設置した深さ80mの観測井において, 1980年6月下旬から約3か月間にわたって発生した,いわゆる伊豆半島東方沖群発地震に対応する水位変動を観測した.なかでも, 6月29日16時20分に発生したM=6.7の主震で,本井の水位は, coseismicに約80cm低下した.低下した水位は,もとのレベルに復帰するまでに1年2か月の時間を要した.得られた水位記録をもとに,地震との対応を求めたところ,地下水位低下量は,地震のエネルギーの大きさに対応し,地震後の時間の経過につれて減少することが判明した.本井の地下水は自由地下水的な性状を示しており,初川の河川水によって伏没かん養されている.したがって,水位変動に与える影響は,降水がもっとも大きく,気圧との対応は顕著でない.このような水文学的性状は,主震の発生前後でほとんど差異は認められない.これらの現象を考慮して,地震による地下水位変動のメカニズムに関するモデルを提案する.
著者
雨宮 怜 坂入 洋右
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.83-86, 2018-07-01 (Released:2018-07-04)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

The purpose of this study was to investigate the effects of transient exercise on the mood in people with sensory sensitivity. The participants were 23 university students. They were randomly assigned into two groups and were required to participate in a rope-jumping exercise for 10 min. The results showed that the relaxed mood of participants with low sensory thresholds significantly decreased and was lower than that of participants with standard sensory thresholds, and their pleasurable mood was stabilized. These results suggest that people need to select adequately intense exercises or alternative interventions depending on their level of sensitivity.
著者
麻生伸
雑誌
Audiology Japan
巻号頁・発行日
vol.42, pp.249-253, 1999
被引用文献数
2
著者
齋藤 牧子 潮田 浩 和田 裕一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.369, pp.73-78, 2007-11-29
参考文献数
12

ペットボトル緑茶飲料のパッケージカラーがその味覚印象に及ぼす効果について検討した。実験1では、パッケージカラーとして9色(赤、橙、黄、緑、青、紫、茶、黒、白)を提示し、味覚印象(甘み、渋み、まろやかさ、爽快感、うまみ、味の濃さ、飲みやすさ、香りのよさ、嗜好)の評定を求めた。その結果、これらのすべての味覚印象に対する評価は色によって変化することが示された。実験2では、評定者がどのようにして色の選好評価をしているかを調べるために、AHP(階層化意思決定法)を用いた検討を行った。AHPにおける評価項目として、甘さ、濃さ、飲みやすさの3つを設定した。分析の結果、緑はすべての評価項目において最も好ましさを感じさせるパッケージカラーであることが明らかとなった。