著者
堀 正士 新井 哲明 嶋崎 素吉 鈴木 利人 白石 博康
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.97-99, 1997-01-15

trazodone(レスリン®,デジレル®)は,心血管系の副作用が軽微で,抗コリン系副作用が少ないことなどから,高齢者や身体疾患を合併したうつ病患者に対して比較的投与しやすい薬剤とされている2)。しかしその反面,副作用として稀ではあるが,持続陰茎勃起症が知られており,治療的緊急性を要する場合もあることから,男性患者では注意を要する7,9,10)。一方で,単に身体的な異常にとどまらず,性欲そのものを亢進させるという報告も近年みられるようになってきた4,6,8)が,その発現頻度は極めて低く,本邦での報告は見当たらない。今回我々はtrazodone投与中に耐え難い性欲の亢進を呈した,妄想性うつ病の1女性例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.432, pp.57-64, 2010-11

お客の"声にならない声"をどれだけ拾うことができるか。繁盛店を作るためには、この努力が欠かせません。お客は不満を感じたとしても、それを直接、店に伝えることはほとんどありません。大抵は、何も言わずに不満を抱えたまま、来なくなって終わりです。
著者
星野 豊 Hoshino Yutaka
出版者
学事出版
雑誌
月刊高校教育
巻号頁・発行日
vol.43, no.12, pp.94-95, 2010-10
著者
石橋 祐二 井上 義雄 谷口 彰良
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.132, no.6, pp.699-704, 2012 (Released:2012-06-01)
参考文献数
31
被引用文献数
2

Human bronchial mucins, such as MUC5AC, have traditionally been defined as a family of high-molecular weight glycoproteins. Changes in the contents of sugar chains on MUC5AC are among the fundamental features in inflammatory respiratory disease. The changes have been shown to lead to unfavorable alterations in the viscosity of mucus, resulting in impairment of mucociliary transport, vulnerability to viral/bacterial infection as sugar chains play an important role in adhesion of some viruses and bacteria to the epithelium, and finally inflammatory cell infiltration in the airway. Recently, we found that expression of some glycosyltransferases associated with the contents and structure of sugar chains is regulated by phosphatidylinositol-phospholipase (PI-PL) C signaling in cells. L-Carbocisteine, a mucoregulatory drug, normalized or balanced fucosylated and sialylated sugar chains, such as sialyl Lewis x through inhibition of PI-PL C signaling. We prepared MUC5AC fusion protein with tandem repeats associated with MUC5AC, and confirmed that L-carbocisteine inhibited the increases in viscosity associated with sialyl Lewis x expression levels. In addition, the clinical study (2008) noted that L-carbocisteine reduced the frequency of common colds and exacerbation of symptoms in patients with COPD. These favorable effects in patients may be due to normalization of sugar chain contents on mucins. We suggest that the inhibitory effect on infection of airway epithelial cells by rhinoviruses, respiratory syncytial virus, and influenza viruses by treatment with L-carbocisteine may also be based on the regulation of sugar chain contents or structures on mucins.
著者
上野 大介 権藤 恭之 佐藤 眞一 増本 康平
出版者
日本認知心理学会
雑誌
認知心理学研究 (ISSN:13487264)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.71-80, 2014-02-28 (Released:2014-08-06)
参考文献数
32
被引用文献数
1 1

これまでの研究では,顕在記憶にポジティヴ優位性がみられることが報告されているが,潜在記憶に感情価が及ぼす影響の年齢差については明らかにされていない.本研究では感情価が顕在記憶と潜在記憶に及ぼす影響に関する年齢差を検討した.実験1では,48名の若年者群と48名の高齢者群がポジティヴ,ネガティヴ,ニュートラルの写真をニュートラル単語の直前に呈示することによって感情価を付加した単語を記銘し,その後,自由単語再生課題を受けた.実験2では,27名の若年者群と30名の高齢者群が実験1と同様の記銘後,語幹完成課題を受けた.顕在記憶では若年者群のネガティヴ条件の成績が高く,高齢者群にポジティヴ優位性が確認された.潜在記憶では両年齢群ともポジティヴ条件とネガティヴ条件の成績がニュートラル条件の成績よりも高かった.これらの結果は,ポジティヴ優位性が意図的な処理で生起していることを明らかにし,社会情動的選択性理論を支持するものであった.
著者
Daniel Mathieu et Jean Praicheux
出版者
Fayard
巻号頁・発行日
1987
著者
木下 眞二 小田切 正
出版者
北翔大学
雑誌
人間福祉研究 = Human welfare studies (ISSN:13440039)
巻号頁・発行日
no.5, pp.147-158, 2002

サッポロ・オリンピックの直前に完成した,札幌の地下鉄「南北線」も,30周年を迎えた(2001年12月)。その頃は,札幌の人たちは皆,「なんぽく」線と呼んでいた。地下鉄の標識も"Nanpoku Line"であったと思っている。ところが,二年ほど前,地下鉄大通駅の標識が"Nanboku Line"となっていることに,偶然気付いて,びっくりした。初めは,交通局の間違いと思ったが,こちらの間違いであることが,分かった。何十年も,疑うことなく「なんぼく」と信じ,その間違いに気が付かないことに,二度びっくりしたのである。私だけの錯覚なのか。そこで,周りの同年輩の札幌出身の人たちに聞いてみる。皆,「なんぽく」である。しかも,私と同様に,何十年も「なんぽく」と信じて疑うことがなかった。この,まことに不可思議な,札幌の方言「なんぽく線」のことを,同窓会誌などに(資料1, 2),エッセーとして載せたところ,札幌だけでなく北海道,東北地方,関東,関西の,沢山の方々から,意見をいただいた。とくに,俳人の嵩文彦氏,国文学の工藤芳雄氏,英文学の久末弘氏,ケセン語研究者の山浦玄嗣氏,文筆家の遠間昌平氏からは,貴重な資料が寄せられた。ここに,これらの資料の一部と,私たちのその後の調査を記録しておきたい。この「方言」の不思議な現象の実体が,かなり見えてきたように思う。しかし,まだ分からないことが沢山あるようである。以下に述べることは,これらの資料をもとに,私たちの考えをまとめたものである。間違っているところは,また,ご指摘いただきたい。(資料の中で,[]の部分は,私たちが後から加えたものである。)
著者
鳥飼 勝隆 浜本 龍生
出版者
藤田保健衛生大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1989

ウイルス感染が結合織疾患(CTD)の発症に関与する可能性が従来より考えられていた。1986年にSalahuddinらによって、免疫不全患者より新しいヘルペス群ウイルス、HHVー6が分離された。これはTリンパ球にも感染するので、自己免疫疾患との関連性が想定された。そこで、本ウイルスとCTDとの関連性を検索した。間接蛍光抗体法と中和反応とで、各種CTD66例の血清の抗HHVー6抗体価を測定した。その結果、CTDでは健常人に比し、抗HHVー6IgG,IgM抗体が有意に高値であった。しかし、他のヘルペス群ウイルスであるEBウイルス,サイトメガロウイルス,単純ヘルペスウイルスなどに対する抗体価とは必ずしも相関していなかった。また、各種自己抗体との相関をみたところ、抗HHVー6抗体価は抗nuclear RNP抗体価と相関した。しかし、抗DNA抗体や抗SSーA抗体などとは相関しなかった。このことより、抗HHVー6抗体価が高値である理由は、多クロ-ン性B細胞活性化現象によるもののみでは説明できなかった。このウイルスの持続感染や、ウイルス抗原とnuclearとの抗原性のホモロジ-が存在する可能性が示唆された。これはHHVー6がCTDの原症機序に関与しうることを示唆するものである。CTDにおいて本ウイルスが持続感染している可能性を検索した。末梢血単核球,唾液,皮膚生検組織などからウイルスの分離を試みた。しかし、現時点では、ウイルスは分離できなかった。今後は、持続感染していると予想される本ウイルスを、感度のよいDNA検出法であるPCR法などを用いて検討することが課題であると考えられた。
著者
谷 誠司
出版者
常葉大学外国語学部
雑誌
常葉大学外国語学部紀要 = Tokoha University Faculty of Foreign Studies research review (ISSN:21884358)
巻号頁・発行日
no.32, pp.1-10, 2016-03-31

潜在ランク理論はShojima(2007) によって提案された新しいテスト理論である。潜在ランク理論は素点ベースの古典的テスト理論と異なり、潜在的な変数(能力値)を対象とする点では項目応答理論と同じであるが、受験者の能力を連続尺度上で評価する項目応答理論とは違い、段階評価をする。本研究ではCEFR-DIALANG の読解尺度にある能力記述文(Can-do statements)を使い、韓国人日本語学習者を対象に5件法の自己評価をしてもらった結果を潜在ランク理論で分析をし、その結果の一部を報告する。
著者
菱木 麻美 橋本 博
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.286-291, 2009-10-31 (Released:2010-12-01)
参考文献数
26

TransLesion Synthesis (TLS) is a DNA damage tolerance mechanism that allows continued DNA synthesis, even in the presence of damaged DNA templates. In response to DNA damage, TLS polymerases are recruited to replication forks via interactions with ubiquitinated Proliferating Cell Nuclear Antigen (PCNA) involving PCNA-interacting protein box (PIP-box) and ubiquitin-binding domains (UBDs). We now report the first crystal structures of human PCNA in complex with three TLS polymerase peptides containing the non-canonical PIP-box. TLS polymerases interact with PCNA in different ways, both from one another and from canonical PIP-box peptides. Furthermore, we discuss these TLS polymerases interact with ubiquitinated PCNA.
著者
堀池 洋祐 山口 弘誠 古田 康平 中北 英一
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集
巻号頁・発行日
vol.30, 2017

近年,線状メソ対流系による豪雨災害が日本各地で増加する傾向にある.このような豪雨災害の被害を減少させるためには,数値予報モデルを用いた高精度な予測情報が求められている.モデルを用いた短時間降水予測では,最適な初期値を与えることが予測精度向上に大きく影響する.そのため,データ同化は最適な初期値を与えるための有効な手法の一つである.線状メソ対流系の初期の同化による発達の予測はある程度成果が出始めているが,気象レーダーを用いたデータ同化によるメソ対流系の発生段階の予測に取り組んだ既往研究はほとんどない.本研究では,中国地方4基・近畿地方4基のXRAINから得られるレーダー反射強度Z<sub>HH</sub>から推定した雨水混合比<em>q<sub>r</sub></em>,偏波レーダーから推定した固相降水粒子混合比を同化することでメソ対流系の発生段階における予測精度向上を狙う.<br />本研究では,2012年7月15日に京都,亀岡で起きた豪雨事例を対象とした.メソ対流系が発生した原因の一つとして,中下層の低温化の気塊が六甲山上空を通過した際に大気不安定をもたらしたと考え,メソ客観解析の気温データをメソ対流系発生前にあたる23:00-23:45に同化した.その結果,中層が低温化し,対流セルが発生した.この結果を踏まえ,雨滴の蒸発による低温化を期待してXRAINの同化を行った.結果として,六甲山系中層の温位低下と水蒸気混合比の増加が確認できた.しかし,対流不安定になるほどの気温低下は起こらず,強いメソ対流系を発生させるには至らなかった.<br />そこで,六甲山でメソ対流系が発生する約5時間前に山口県で降り続いた降水が蒸発しながら東進し,中下層の低温化をもたらしていると考え,同化する時間帯をメソ対流系が発生する時間帯から大幅に早め,同化領域を山口県が含まれるように西側に広く取った.山口県沖から東進する雲をターゲットにして同化を行うことにより,中下層の低温化を引き起こし,メソ対流系初期の降水予測精度を向上させることを目指した.その結果,XRAINの同化によって中下層で低温化が起こり,低温域が六甲山域に到達するタイミングで40メンバー中の7メンバーにおいて対流セルを発生させることに成功した.今後は,雲微物理モデルスキームの改善による予測精度の向上や,アンサンブル予測情報の有効な利用手法の検討について考察していく.
著者
石村 脩 吉本 芳英
雑誌
研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:21888841)
巻号頁・発行日
vol.2016-HPC-155, no.14, pp.1-6, 2016-08-01

今日のHigh Performance Computing (HPC) では,処理の高速化のため,General Purpose computing on GPU (GPGPU) が頻繁に用いられている.しかし,一般的にこれらで用いられている GPU は CPU に汎用バスを介して接続されているため,CPU と GPU の間のデータ転送や処理の切り替えが遅く,粒度の細かい並列処理には向かない.一方で近年開発が進められている Heterogeneous System Architecture (HSA) では,汎用バスを介したデータ転送ではなく CPU と GPU で仮想空間を含めて統合されたメモリによるデータ共有 (Heterogeneous Uniform Memory Access) やカーネルモードへのコンテキストスイッチをせずに GPU にジョブを渡すことを可能とする機構 (Heterogeneous Queuing) が用意され,この問題への対応がなされていると主張されている.しかし,HSA が HPC において,実際にどの程度の効果を持つものであるか検証した先行研究は存在しない.そこで本研究では,HSA を採用した APU (Godavari) の性能評価を,データのアクセス遅延・バンド幅,および GPU のジョブの起動遅延に注目して行った.
著者
今井 理雄
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.239, 2005

1.はじめに 交通網とそれを取り巻く諸環境の整備は,社会経済の円滑な遂行において必要不可欠である.近代交通機関が発達し,高度経済成長以降のモータリゼーションによって,自家用車の保有が一般化したが,一方,近年では公共交通機関の必要性も再認識されている. 公共交通の必要性が再認識されるなかで,とくに欧州の先進的システムが研究,紹介されているが,我が国の公共交通システムとは本質的な相違も指摘される.また政策的,制度的な背景もさることながら,交通事業者がもたらす営業施策の姿勢も根本的に異なる.我が国における公共交通システムが衰退した要因として,事業者個々のハード整備には積極的であった反面,相互の連携や,ソフト面の整備が重視されてこなかったことが大きいと思われる. とくに複数の交通モードが錯綜し,ネットワークが複雑に入り組む都市部においては,適切な交通システムの構築が重要である.複数の異種公共交通機関の連携は,広範な都市内を有機的に結びつける重要な方策であるが,我が国の大部分の都市では,このようなシステムの構築に視線が向けられることはほとんどなかった.そのなかで北海道札幌市では,戦後日本の都市が試みてこなかった公共交通の連携システムが模索された. 本研究では,我が国の都市公共交通システムにおいて,先進的な役割を果たしたと考えられる札幌市での公共交通ネットワーク形成の過程を対象とし,とくに地下鉄とバスとの連携について,定性的な分析を試みる.2.札幌市における公共交通の整備 北海道札幌市は,人口187万人を有する地方中枢都市のひとつである. 現在に続く公共交通は,1880年に開業した手宮・札幌間の鉄道が嚆矢である.もっとも,札幌市における都市公共交通の機能を拡大させてきたのは,札幌市交通局と民営バス事業者であった.とくに戦前から現在にかけて,市電,市営バス,地下鉄を一体的に運営してきた交通局の位置付けは大きい. 札幌市における公営交通事業は1927年,札幌電気軌道株式会社が運行していた路面電車事業を買収することにより開始された.次いで市営バス事業が1930年,3系統,総系統長14.744kmで開始されている.市電事業は1964年まで拡大され,総延長約25km,1日あたりの輸送人員は約28万人となった.しかし,同年をピークに市電の輸送人員は減少に転じ,市営バスが市電の輸送人員を上回った.1967年には札幌冬季オリンピックの開催を契機として地下鉄建設が決議され,1969年には地下鉄南北線の建設が開始された.これにともなって,地下鉄と重複する区間から市電が順次廃止されており,1971年10月から1974年5月にかけて,4度にわたり廃止・縮小された.また,札幌市における地下鉄の建設・開業にあたっては,市電を廃止するのみならず,市営バス路線の大幅な見直しを実施した.3.地下鉄開業にともなうネットワークの再編成 地下鉄開業以前,札幌市における基幹交通は市電であり,市電が利用できない地域の大部分においては,市営バスがその輸送を担っていた.しかし地下鉄を都市の基幹交通と位置付けるなかで,1971年の地下鉄南北線,北24条・真駒内間の開業にともない,都心から放射状にあった市営バス路線の大部分を,近接の地下鉄駅に短絡させる再編成を行なった.その後7回にわたり,地下鉄の開業にともなって,市営バス路線が再編成されている. これと同時に,地下鉄駅におけるバスターミナル整備と,地下鉄とバスとのあいだで,普通運賃の乗継運賃制度を開始させている.乗継運賃制度は全国初の試みであり,札幌市における軌道系交通とバス交通とのネットワークを形成・維持するうえで,根幹をなす施策であった思われる. また当初は,市営バスのみで再編成および乗継運賃制度が実施されたが,のちに民営バス事業者も対象に組み込まれた.とくに,1994年10月の東豊線福住延伸以降,地下鉄の開業地域周辺におけるバス事業者の主管エリアが,民営バス中心となってきており,これらの大幅な再編成が実施されるようになった.もっとも,これらのバス路線再編が完全に成功しているとはいい難く,わずかに残存した都心直通系統が混雑する傾向も見られる. このようなバス路線の再編成について,地下鉄などの軌道系交通の開業にともなって実施される例が,近年では多くの都市で見られるが,バスターミナルなどのハード面,また乗継運賃制度の導入といったソフト面の双方において,札幌市が先駆的に果たした役割は大きいと思われる.
著者
橋本 博 菱木 麻美 原 幸大 菊池 壮太郎
出版者
一般社団法人 日本生物物理学会
雑誌
生物物理 (ISSN:05824052)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.015-019, 2017 (Released:2017-01-26)
参考文献数
20

DNA damage tolerance (DTT) is a cell function to avoid replication arrest by DNA damage during DNA replication. DTT includes two pathways, translesion DNA synthesis (TLS) and template-switched DNA synthesis (TS), regulated by various molecular interactions. TLS is transient DNA synthesis using a damaged template by error-prone DNA polymerases specialized for DNA damage (TLS polymerases). TS, in which one newly synthesized strand is utilized as an undamaged template for replication by replicative polymerases, is error-free process. This review article describes recent progress in structural studies of proteins involved in TLS and TS.