著者
伊藤 均 佐藤 友太郎
出版者
Japanese Society for Food Science and Technology
雑誌
日本食品工業学会誌 (ISSN:00290394)
巻号頁・発行日
vol.22, no.8, pp.401-407, 1975-08-15 (Released:2011-02-17)
参考文献数
11
被引用文献数
1

キノコ類の人工栽培には,鋸屑と米糠その他の栄養素を混合調製した培養基を用いている。これらの人工培養基はあらかじめ殺菌処理してから種菌を接種することが必要である。従来の加熱処理法は熱の伝導が不均一のため処理時間が長く,培養基が変質しやすいなどの欠点がある。そこで,本研究では加熱処理法に変わる電離放射線処理法を試みた。すなわち,非照射区のオガクズ培養基ではヒラタヶ菌糸の生育は完全に阻害されるか若干認められる程度だった。0.5, 1.0, 2.0 Mradと照射された培養基では各線量区とも菌糸の生育は活発であり,20℃,約20日の培養でキノコ菌糸は培養基全面をおおった。そして加熱処理したものより菌糸の生育は活発だつた。オガクズ培養基の主要変敗菌はCitrobacterとFusariumであり,両菌種とも0.5 Mrad照射で殺菌され,照射後の残存フローラを構成するBacillusや酵母菌類の増殖はキノコ菌糸の生育に対し阻害作用を示さなかつた。
著者
飯田 文子 篠原 英里子 江口 舞 葛西 真知子 奥山 知子 相原 武志
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.24, 2012

【<b>目的</b>】&nbsp; チョコレートの嗜好に関わる香りについて、フレーバービーンズとして名高いベネズエラ・エクアドル豆を用いた同配合のビターチョコレートに含まれる特徴的な香りを明らかにするとともにそれらの嗜好性を調べることを目的とした。<br>【<b>方法</b>】 嗜好性の高い3種のカカオ豆、ガーナA・ベネズエラB・エクアドルCから作製したビターチョコレートを用い、descriptive analysisによる官能評価を行った。すなわち訓練パネルによる香り用語を抽出し整理した上定義付けを明らかにした。その上でGC/MS、GC分析による香気成分分析結果と対応の取れる代表的な香り用語を選定し官能評価用紙を作成した。官能評価は、学生パネル56名、訓練パネル27名に対して7段階スケールのSD法で強弱および嗜好を測定した。さらに官能評価結果と機器分析値の統計解析を行った。<br>【<b>結果</b>】 3種のチョコレート試料から得られた香り用語は、訓練パネル中12名により約70語抽出された。さらにチョコレートに含まれる既知の代表的香気成分から抽出された約400語を基に3種の試料に特徴的な香り用語8語を選定した。香気成分分析からは、3種のチョコレートの香りとして57成分が測定された。官能評価結果と香気成分値との主成分分析によりAB試料は香りが似ており、5-methyl-2-phenyl-2-hexenal「ココアの香り」、2,3,5-trimethylpyrazine「ナッツの香り」、tetramethylpyrazine「麦茶の香り」が上げられ「香ばしい香り」が特徴とされた。C試料は2-heptanol「グリーンの香り」、2-phenylethyl alcohol「花の香り」が特徴とされた。その中で好ましい香りは「ココアの香り」「ナッツの香り」「花の香り」であった。またチョコレートとしての認識とかけ離れている香りの項目は訓練により認知力が高くなることも示された。

1 0 0 0 OA 林戦要録

著者
百児 著
出版者
英蘭堂
巻号頁・発行日
vol.上, 1871
著者
三橋 広夫
出版者
日本福祉大学子ども発達学部
雑誌
日本福祉大学子ども発達学論集 = THE JOURNAL OF CHILD DEVELOPMENT (ISSN:24352802)
巻号頁・発行日
no.12, pp.75-87, 2020-01-31

浅川巧は, 朝鮮民芸・陶芸の研究家・評論家だった. 朝鮮半島で植林事業を行う傍ら, 朝鮮半島の陶磁器と木工を研究・紹介した. 彼の墓はソウル郊外の忘憂里共同墓地にある. 当時の多くの日本人とは違って朝鮮人と対等につきあった人物の一人として知られる. 彼の生き方を学んで, 韓国コリョ高麗大生は「日本の誤った政策に対しては警戒するものの, 日本の人々まで嫌うのはやめなければならないと」という認識を獲得した.
著者
城下 健太郎
出版者
九州大学法政学会
雑誌
法政研究 (ISSN:03872882)
巻号頁・発行日
vol.86, no.3, pp.205-225, 2019-12-18
著者
渡邊 和洋 中園 江 中村 大輔 西谷 友寛 西村 奈月 松島 弘明 谷尾 昌彦 江原 宏
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.373-384, 2016-10-05 (Released:2016-10-25)
参考文献数
24
被引用文献数
1 9

コムギの多収栽培技術の開発を目的に,耐倒伏性品種「さとのそら」を供試し,慣行の基肥重点型の施肥体系に対して,基肥を減らし追肥で窒素を増施用する生育後期重点施肥の効果を2カ年にわたって検証した.その結果,生育後期重点施肥により,茎立期以降の乾物成長量の大きくなる時期にLAIが高まったこと,登熟期後半まで葉色,NARが高く維持されたことでCGRが高く経過し,成熟期の総乾物重が大きくなった.一方で,茎立期の茎数が少なくなったことに加えて,この時期に窒素を増肥したことで,茎間の同化産物および窒素の競合が緩和され,茎の生存率が高まり,穂数が増加するとともに,シンク容量の大きな穂が形成されて1穂粒数も増加したものと考えられた.さらに登熟期後半までNARが高く維持されたことで1000粒重も増加した.以上の乾物成長経過および収量構成要素の形成の結果,生育後期重点施肥により,収量を15~50%増加させることが可能であった.一方で,成熟期が遅れること,外観品質の低下や子実タンパクの過剰,土壌の酸性化の助長などの普及技術化に向けて改善すべき課題も明らかとなった.
著者
藤田 耕之輔 尾形 昭逸 松本 勝士
出版者
一般社団法人 日本土壌肥料学会
雑誌
日本土壌肥料学雑誌 (ISSN:00290610)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.8-12, 1986-02-05 (Released:2017-06-28)

ダイズ野生種・栽培種およびレンゲを水耕栽培し,栄養生長期に化合態窒素の添加または炭酸ガス富化処理を行ない,植物体重,窒素固定能および窒素含有率などを測定し,下記の結果を得た。1)全植物体重・全窒素集積量は,炭酸ガス富化または化合態窒素添加によって増大する傾向を示し,各種とも炭酸ガス富化・窒素区で最も大きかった。この反応はダイズ野生種で他種よりも小さかった。2)固体窒素固定能は化合態窒素添加で低下したが,この低下はレンゲで他種よりも小さかった。一方,炭酸ガス富化による変動は比較的小さかった。3)窒素固定能の化合態窒素添加および炭酸ガス富化に対する反応から,培地化合態窒素による窒素固定の阻害を,(1)光合成産物の供給不足と,(2)それ以外の,いわゆる硝酸態窒素の代謝と関連する二つの要因に解析でき,レンゲではこの両者,ダイズの野生種・栽培種では(2)がそれぞれ窒素固定阻害の主要原因であると推定される。4)窒素含有率は化合態窒素存在下でレンゲ根粒では上昇し,ダイズで低下したが,炭酸ガス富化による影響は認められなかった。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1907年05月09日, 1907-05-09

1 0 0 0 時の喪失

著者
カステッリ [著] 大谷啓治訳
出版者
理想社
巻号頁・発行日
1973
著者
澁川 幸加 田口 真奈 西岡 貞一
出版者
日本教育メディア学会
雑誌
教育メディア研究 (ISSN:13409352)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.1-19, 2019 (Released:2019-09-30)
参考文献数
29

本研究の目的は,反転授業の事前学習時に既有知識と新しい学習内容を整理し,関連づけるワークシートへ取り組むことが,対面授業時の学びへどのような影響を及ぼすかを深い学習アプローチ得点の変化と対面授業時の発話内容の差異をもとに明らかにすることである。そのために,事前学習時に講義映像の視聴とノートテイクのみ行うワークシート無し群と,この事前学習に加えてワークシートへ取り組むワークシート有り群を設定し,大学生18名を対象に実験を行った。その結果,ワークシート有り群では対面授業後に深い学習アプローチ得点が向上した。また,ワークシート有り群では事前学習時に解説されたキーワードの発言数が顕著に多くなることや,学んだ知識を多様に活用した議論を展開したことが明らかになった。本研究は,反転授業の事前学習時に既有知識と新しい学習内容を整理し,関連づけるワークシートに取り組むことが,対面授業時に学んだ知識を多様に活用して議論を行うことを促進し,その結果,深い学習を促進させることを示唆した。
著者
梅澤 克之 石田 崇 中澤 真 平澤 茂一
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 PACIS2018主催記念特別全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.35-38, 2018 (Released:2018-08-31)

近年,授業と宿題の役割を「反転」させ,授業時間に先立って知識習得(自習)を済ませ,教室では知識確認や問題解決学習を行う授業形態をとる反転授業が注目され始めた.我々は,学生が自宅で自習を行うときに学習ログを取得し,学習時間と理解度の関係から学生を複数のグループに分類した上で教場での授業を行うグループ分け反転授業を提案し,提案方式と反転授業ではない従来の講義形式,および反転授業ではあるがグループ分けを行わない授業との比較評価を行ってきた.本論文では,いままで提案してきたグループ分け反転授業を16週間の実授業へ適用し、有効性を評価する.
著者
山里 敬也 YAMAZATO Takaya
出版者
名古屋大学高等研究教育センター
雑誌
名古屋高等教育研究 (ISSN:13482459)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.267-279, 2018-03

本稿では、筆者が実践している「貧乏人の反転授業(poorman’s flipped class)」について、その評価と私見を述べる。具体的には、2015年度および2016年度に実施した授業について、学習効果があるのか無いのか、についての評価および考察を行い、筆者の所感を述べる。結論を述べると、学習効果が期待できる点については間違いないであろう。とりわけ、事前学習をしっかりとやってくる学生については、著しい学習効果が期待できる。一方で、反転学習の鍵を握る時間外学習を向上させる仕組み、および、時間外学習における学習内容を把握する仕組みについては、未だ試行錯誤を行っている。ICTを活用したシステム利用を採用しないと難しいのでは無いか、と感じ始めている。This report evaluates active learning techniques employed by the author in a so-called “poor man’s flipped classroom.” Different from a flipped classroom that provides video lectures, students self-learned outside of school hours using a textbook and references in the poor man’s flipped classroom. A challenge is achieving equivalent teaching and learning effectiveness with this active learning pedagogical method. This report estimates lectures given by the author in 2015 and 2016. As a result, the flipped classroom shows positive impact on students’ learning effects, especially for students who work hard on advance preparation. Self-learning outside school hours is often viewed as the critical element in the flipped classroom. However, enhancing self-learning performance is difficult without the aid of information systems.
著者
中川 潔美 平良 美栄子
雑誌
朝日大学保健医療学部看護学科紀要 = Bulletin of Department of Nursing, Asahi University (ISSN:21891788)
巻号頁・発行日
no.2, pp.7-13, 2016-03

医学中央雑誌Web版とCiNiiを用いてFlipped Classroom(反転授業)の文献的検討を行った。両データベースともキーワード[反転授業][大学授業]で2015年9月に検索を行い、医学中央雑誌では6件、CiNiiでは18件の計24件がヒットした。この中から、反転授業の実践に関する文献10件を抽出し、反転授業導入の目的や授業の展開方法について分析を行った。結果、導入の目的は学修習慣の定着や強化による下位層の底上げや、上位層も含めた学修意欲の向上、学生の知識獲得・知識定着、授業改善などであった。反転授業の展開方法は、事前課題として講義動画の視聴やパワーポイントに音声を入れた映像の視聴を行ったものや、テキストを読み問題を解くものなどがあった。10件中、看護教育の文献が3件あり、内容は、基礎看護学、成人看護学、在宅看護学の領域に関するものであった。