著者
猪瀬直人 齋藤豪
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.263-264, 2013-03-06

色彩調和とは複数の色を組み合わせることでまとまりのある美しさを作り出すことであり、私達が普段見た時に美しいと感じる景色や画像では色彩調和が取れていることが多い。この色彩調和の法則を定義したものが色彩調和論であり、画像処理においては画像の調和度を評価したり、調和の取れる配色になるように色変換が行われている。本研究では、カラー画像の色彩調和度を3次元色空間上に可視化する手法を提案する。画像に用いられている色の分布を3次元色空間上に表示し、その画像の調和が取れているかどうか、調和が取れていない場合にはどの部分が原因となっているのかを確認する。
著者
鐘ヶ江 秀彦 谷口 仁土 石橋 健一 大槻 知史 城月 雅大 熊澤 輝一 豊田 祐輔
出版者
立命館大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

本研究では、人工環境ならびに社会環境に着目し、逆都市化におけるコンパクトシティの自然災害への脆弱性を補完し頑強性を保つための要件を検討した。その結果、災害発生時の地域経済の回復力(レジリエンス)は、地域からの人口移動が発生しないことに左右されることを明らかにし、人口移動に影響を与える社会関係資本に着目したレジエントなコンパクトシティ戦略について考察した。特に人工環境においては経済指標の時系列分析に基づく間接被害額の推定を行い、被害額と人口移動の関係性を明らかにした、社会環境ではレジリエントな都市を地域コミュニティから実現していくための方策を検討した。
著者
中川 昭夫 笠 潮 宮部 洋介 井上 昭夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.349-350, 2000
被引用文献数
3

Most of caster walkers don't have any brake mechanism. Some of them have hand grip type brake mechanisms but it is not easy for some of the users. For those users, it is desirable if there is a brake system which works only at a time of emergency like an occasion of falling down. Properties of homogeneous ER fluid is ideal because it doesn't show any shear force but it shows a large shear force when a high voltage is applied between a narrow gap but it requires a very small electric current. The caster walker equipped with the ER fluid brake was developed to increase safety of the users.
著者
兼子 智 高松 潔 吉田 丈児 小川 真里子
出版者
東京歯科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は精子側技術の向上、媒精環境の効率化によりICSIに依存することなく受精胚を得ることを目的として、授精に供するDNA断片化陰性精子の高精度分画、2. DNA断片化初期像、頭部空胞、先体反応誘起能観察による精子品質管理、3.卵管様微少流路内で運動精子分離、先体反応誘起、受精を同時に行う人工卵管法により、媒精に要する精子の質的向上と量的な下限値の低下を図ることに成功した。本法を顕微授精反復不成功例(250例、406周期)施行し57症例が妊娠し、49例が分娩に到った。ICSI反復不成功例が本研究で確立した高効率媒精システムにより妊娠に至る可能性があることが示された。
著者
武藤 高義 瀬古 章雄 毛利 龍司
出版者
The Japan Fluid Power System Society
雑誌
油圧と空気圧 (ISSN:02866900)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.753-761, 1994

In this study, a simulation program for hydraulic control systems was developed. By using this program, the operator is able to simulate dynamic performance of the systems without possessing special knowledge of software or control engineering. The program was developed for use on the most conventional type of personal computers. The simulation proceeds with each operation in a very simple manner based on the block diagram representation of systems. For these procedures, a graphical user interface was adopted in the program and, as a result, almost all operations for the simulation can be done by using window facilities on the display. As main features or functions of the program, it is possible to simulate pipeline elements, various kinds of nonlinear elements and discrete time control systems.
著者
井上 昭夫 笠 潮 宮部 洋介 中川 昭夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.281-282, 2000

Properties of homogeneous ER fluid comprised of liquid crystalline polysiloxane (LCS) were described. The fluid shows Newtonian flow in an electric field and far larger ER effect than heterogeneous ER fluids of particles dispersion in oil. ER brake employed the LCS ER fluid was accomplished with many contrivances in the design and set up process for preventing a fluid leak and filling the fluid completely into a narrow electrode gap. The brake showed a large torque (brake power) with very small electric consumption. A caster walker with intelligent ER brake was developed for a practical use.
著者
與儀 峰奈子 與儀 峰奈子
出版者
琉球大学教育学部
雑誌
琉球大学教育学部紀要 (ISSN:13453319)
巻号頁・発行日
vol.58, pp.95-108, 2001-03

非言語情報伝達(nonverbal communication)は、顔の表情、頭の動き、視線、対人間距離、手の動き等を通じて表され、コミュニケーション活動において極めて重要な役割を担う。なかでもジェスチャー(身振り)は様々な角度からの研究がなされており、その意味や機能が解明されつつある。教室における教師と生徒間のコミュニケーションにおいても、多種多様なジェスチャーが観察される。本論文では、特に教師の用いるジェスチャーに焦点を当て、効果的で生徒の興味を引き付ける授業を行うためにはどのようなジェスチャーが有効であるかを考察する。分析対象は沖縄在留米軍基地内の小学校で行われた1年生対象の道徳の授業で、約1年間にわたりビデオ録画を行った。教師はスクールカウンセラーで、ジェスチャーを効果的に用いながら非常に魅力的な授業を展開した。本稿では、具体的にどのようなジェスチャーが用いられ、それがどのような意味を持ち、どのような機能を果たしているのかを分析・考察した。そして、授業内容を理解させるという目的だけでなく、低学年児童の興味と集中力を持続させ教室に規律を保たせるためにもジェスチャーが有効であることが観察された。
著者
張 誠 木村 陽介 東 広志 田中 聡久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.315, pp.41-46, 2011-11-17
参考文献数
28

ブレイン・コンピューターインタフェース(BCI)は,脳から有効な信号を何らかの方法で取り出し,それによってロボットなどの機械やコンピュータを制御する装置およびその技術のことである.この論文では,インターネットを通じて移動ロボットを制御できる定常的視覚誘発電位(SSVEP) BCIを提案する.フィードバックであるロボットからの映像とBCIコマンドはAndroidスマートフォンを介して脳波測定・解析サーバとロボット間で転送される.このシステムを用いて実際にオンライン実験を行い,BCIによる移動ロボット制御が可能であることを示す.
著者
土田 健一 居相 直彦 任 重坤 鐵尾 周平 熊谷 一樹 篠田 英二
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.25, no.33, pp.7-12, 2001-05-24
被引用文献数
3 1

地上波で放送エリアを確保する場合の問題として、高層建築物等の影響により放送波が遮蔽される地域がある。そのような地域に対して、ギャップフィラー局(GF局)を設置し、地上デジタル放送波を同一周波数で再送信したときの受信に与える影響を調査した。移動受信においては、GF局の照射エリアの受信特性が改善した。固定受信においては、親局に対してアンテナを向けたままでは、GF局から電波を送信することによって誤りが発生する地点が存在したが、受信アンテナをGF局方向に向けることにより誤りが回避できた。
著者
Masafumi Ono Atsushi Mizuno Nobuyuki Komiyama
出版者
The Editorial Committee of Annals of Vascular Diseases
雑誌
Annals of Vascular Diseases (ISSN:1881641X)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.99-102, 2019-03-25 (Released:2019-03-25)
参考文献数
10
被引用文献数
3

A 69-year-old male patient was admitted to our hospital due to sudden right leg pain and paralysis when walking, which was suspected to be acute limb ischemia. Computed tomography and aortography revealed isolated abdominal aortic dissection with bilateral common iliac artery (CIA) stenosis. Endovascular therapy was performed. A Palmaz XL stent (20×40 mm) was deployed on the aortic dissection with intravascular ultrasound assistance. Subsequently, CIA lesions disappeared. Stent deployment at the aortic dissection primary tear resulted in occlusion of the false lumen of the distal dissection of the bilateral CIAs. Postoperatively, his symptoms disappeared, with no recurrence during 14 months of follow-up.
著者
荒井 弘和 竹中 晃二 岡 浩一朗
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.1-10, 2003-06-25 (Released:2015-01-07)
参考文献数
32
被引用文献数
7 2

The purpose of this study was to develop the Waseda Affect Scale of Exercise and Durable Activity (WASEDA), a measure of psychological states to the stimulus properties of acute exercise. The WASEDA consists of 12 items that capture 3 distinct affects: Negative affect, Positive engagement and Tranquility showed by factor analysis. The subscales have good internal consistency, content and factorial validity. The second purpose of present study was to examine psychological responses in acute exercise using WASEDA. According to employing WASEDA, it was suggested that participants reported desirable affects after moderate-intensity stationary cycling. Also, the subject's exercise of self-paced walking improved their psychological states. Moreover, discriminant validity for the WASEDA subscales was demonstrated by examining psychological responses shown in acute exercise. Finally, several directions for shown WASEDA were proposed.
著者
辻 隆道
出版者
Japanese Society of Farm Work Research
雑誌
農作業研究 (ISSN:03891763)
巻号頁・発行日
vol.1968, no.5, pp.16-19, 1968-03-20 (Released:2010-02-09)
被引用文献数
1
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.117, pp.28-34, 2009-03

究極のエコカー、電気自動車がいよいよ本格販売される。100年続くガソリン車の歴史を変える試金石で、産業構造すら変える可能性を持つ。だが、二次電池の性能と価格という根本的な課題も残している。 空前の電気自動車(EV)ブームが押し寄せている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エレクトロニクス (ISSN:03851680)
巻号頁・発行日
no.1165, pp.73-77, 2016-03

「米Apple社は次期iPhone向けアプリケーションプロセッサーのパッケージにFOWLPを採用する」─そんなうわさが、半導体パッケージ業界をにぎわしている。 FOWLP(Fan Out Wafer Level Package)は、半導体チップとプリント配線基板の間をつなぐ再配線層を、半導体工程…
著者
西川 秀一郎 東野 秀紀 岡 裕士 渡辺 文 齊藤 祐貴 山口 早紀 福井 直樹 村上 仁志(MD)
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.48100721, 2013

【目的】当院では,二分脊椎症児の筋の未発達,及び発達筋の不均等によって生じる筋出力低下に対し,日頃から筋力トレーニングを積極的に行っている.しかし,小学生以下に対して筋力増強効果が期待できる負荷量では,疲労感や嫌悪感などから継続した筋力トレーニングが困難である場合が多く,適切な負荷量をかけられないのが現状である.近年,脊髄損傷患者に対する電気刺激(Electrical stimulation:ES)は有効なリハビリテーションとして期待されている.現に,Glinskyらは筋力トレーニングに電気刺激を併用することで,筋力増強効果を高める可能性があると報告している.また,小児脊髄損傷患者にESを実施した研究では,大腿四頭筋トルクの有意な増加を認めている(Karmel,1992).しかし,二分脊椎症患児に対し,電気刺激と筋力トレーニングを併用させた筋力増強効果の報告は散見される程度であり,本研究は二分脊椎症児に対して筋力トレーニングと大腿四頭筋へのESを併用した運動による筋力増強効果とそれに伴う運動機能への影響を調査した.【方法】対象者はKAFOを装用し独歩可能な外来通院している二分脊椎症児.脊髄運動最下髄節L4.(7歳,女児,110.8cm,体重17.9kg)であった.研究デザインはABデザインを採用した.(A)基礎水準期は端坐位にて徒手筋力計(OE-210)を用いた結果の50%の重錘を大腿四頭筋求心性・等張性収縮にて反復回数13回,週2日,4週間施行した. (B)操作導入期(ES期)はAの方法にESを併用した.電気刺激には伊藤超短波社製低周波治療器Torio300を用い,刺激部位は大腿四頭筋とした.刺激電極は,大腿伸側の正中面上で鼠径部から膝蓋骨上縁を4等分した上1/4と下2/4に刺激電極を貼付した.電極設置の際,皮膚のインピーダンスを減少させる為、アルコール綿にて前処置を行った.刺激パラメーターは,パルス幅0.2ms,周波数50Hzの双極性矩形波とし,通電時間10秒,休止時間20秒にて10分,電流強度は疼痛や不快感が出現しない最大強度とした.測定項目は,膝関節伸展筋力(伊藤超短波社製徒手筋力計OE-210),片脚立位時間,10m最大歩行時間,10m走行時間,歩幅,Time Up and Go test(TUG)とし,評価の時期は,基礎水準期前後,ES期終了時に測定した.膝伸展筋力(膝関節屈曲90°)の測定方法は,徳久らが開発したH固定法を採用した.歩幅の測定は,矢状面からデジタルビデオカメラで撮影し,imageJにて計測した.【倫理的配慮、説明と同意】参加者にはヘルシンキ宣言に基づき本研究の概要、公表の有無と形式、個人情報の取り扱いについて患児と患児の保護者に対して紙面と口頭にて説明を行い、研究参加同意書をもって同意を得る.【結果】ES期前後で全ての項目で改善がみられた.膝関節伸展筋力は(膝関節屈曲0°)右6.5kgから7.4kg、左3.7kgから4.1kg、(膝関節屈曲90°)右7.8kgから8.5kg、左3.2kgから5.0kg、に増大し、片脚立位時間は右20.45秒から23.02秒、左3.18秒から6.58秒に増大した。10m最大歩行速度は8.44秒から7.54秒に、10m走行時間は7.22秒から6.86秒に短縮した。歩幅は95.1cmから105.7cmに増大し、TUGは7.14秒から6.65秒に短縮した。【考察】DelittoらによるとESは過負荷と選択性というメカニズムから筋力を増強させると述べており、選択性の原則では、ESはタイプI線維よりもタイプⅡ線維を収縮させるため、同程度の収縮力の設定では生理的筋収縮よりもESの方が強い筋力増強効果が得られると報告している.本研究の結果からもESと筋力トレーニングを併用させることによりタイプI線維とタイプⅡ線維が同時に収縮したことで、筋力トレーニングのみより筋力増強効果が得られたと推測される.また,Daubneyらは膝伸展筋力が片脚立位時間に影響を与えると報告しており、膝伸展筋力が増強したことにより下肢の支持性が向上したことが片脚立位時間の延長につながったと考えられる。TUGについてBsichoffらは,下肢伸展筋力との有意な相関が認められたと報告しており、立ち上がり時に必要な膝伸展筋力が増強したことにより,立ち上がり時間の短縮が考えられる。歩行また走行時間について,膝伸展筋力の増強によりイニシャルコンタクト後の衝撃吸収を大腿四頭筋が円滑に遂行し、立脚中期の間の下肢支持性が向上したことが考えられる。【理学療法学研究としての意義】ESを併用した運動による筋力増強効果とそれに伴う運動機能への影響を調査し,理学療法介入において二分脊椎症児に対しESが筋力増強と運動機能への介入の有効性につながると考えられる。