著者
尾崎 純一 石井 孝文 神成 尚克
出版者
群馬大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究は、標題のシステム構築に必要な二種類のカーボンアロイ触媒の開発を目的とした。過酸化水素生成選択性をもつ触媒の開発では、第4周期金属を添加したポリマーを炭素化し、その過酸化水素生成を評価した。第2の触媒は、ヘテロポリ酸を固定化するための塩基性カーボンアロイであり、この触媒のキャラクタリゼーションと3-methyl-3-buten-1-ol酸化反応特性を評価した。その結果、表面塩基性をもつカーボンがヘテロポリ酸の固定化に有効であること、担持されたヘテロポリ酸の電子状態と酸化触媒活性および選択性をカーボン担体の表面特性でコントロールできる可能性を見出した。
著者
和田 基
出版者
日本外科代謝栄養学会
雑誌
外科と代謝・栄養 (ISSN:03895564)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.37, 2019-02-15 (Released:2019-03-15)
参考文献数
7
著者
梶原 直樹 芝崎 太
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.141, no.4, pp.220-221, 2013 (Released:2013-04-10)
参考文献数
15

1 0 0 0 OA 宋文鑑150卷

著者
宋呂祖謙奉旨輯
出版者
晉藩刊
巻号頁・発行日
vol.[16], 1529
著者
西 教生
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine = 日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.95-100, 2010-09-01
参考文献数
23
被引用文献数
4

都留文科大学構内において2003年4月から2009年3月まで窓ガラスに衝突したと推測された鳥類を採集した。その結果22種43羽が採集された。例外はあるものの,窓ガラスの近くに樹木があることが衝突の要因として考えられた。シロハラについては11~1月の午前中に衝突が起こりやすいと思われた。緊急的に衝突を防ぐためには,この期間はカーテンを閉めること,バードセーバーを貼ることが対策として考えられた。

1 0 0 0 OA 真文跡留

出版者
巻号頁・発行日
vol.[3],
著者
都留 俊太郎
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2013-04-01

本年度は、昨年度に台湾の中央研究院及び国立台湾図書館で収集した資料へ分析を加え、その成果をアメリカ技術史学会の年会で発表することができた(審査有り)。さらに、そこで得たコメントをもとに論文を執筆し、East Asian Sicence, Technology and Society 誌に投稿した。現在審査中で、平成28年度中のアクセプトを目指している。さらに、昨年度に引続き、断続的に台湾の彰化県二林郡でフィールドワークを行い、二林蔗農事件に関する聞き取り調査を進めた。この調査研究の成果は、The Third Conference of East Asian Environmental History(審査有り)と台灣二林蔗農事件90週年紀念國際學術研討會(招待講演)で発表した。発表の際に得たコメントをもとに論文を執筆・投稿することは、平成28年度の課題として残された。また、1920年代の甘蔗栽培技術改良について前々年・前年度までの自らの研究成果を踏まえて、International Conference on the History of Science in East Asiaにて報告を行った(審査有り)。他に、『アジア・太平洋戦争辞典』(吉川弘文館、2015年10月)の「皇民化運動」・「蔡培火」・「林献堂」の三項目について執筆を担当した。
著者
大谷 晃司
出版者
医学書院
雑誌
臨床整形外科 (ISSN:05570433)
巻号頁・発行日
vol.52, no.11, pp.1045-1048, 2017-11-25

難治性慢性疼痛の病態仮説 発症後3カ月以上経過しても疼痛が改善しない疼痛は,慢性疼痛と定義される.特に,各種治療法を駆使しても疼痛が改善されない疼痛,疼痛によって生じている機能障害,あるいは,疼痛が残存する現状に満足できない状態のような「治療に難渋する」疼痛を難治性疼痛と呼ぶ1)(図1).疼痛の難治化には,多かれ少なかれ,解剖学(身体)的な原因のみならず,心理的あるいは社会的因子,個人の性格や人格的な問題,あるいは精神医学的疾患の関与が複雑に絡み合っていると考えられている.慢性疼痛を「生物・心理・社会的症候群」として捉えるべきであるとされる所以である2).一方,最近の神経科学の進歩から,脳機能が疼痛の先鋭化や遷延化に関与していることが明らかにされつつある3).
著者
中田 裕 吉野 靖 市川 勝
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2016, 2017

<p>【はじめに,目的】</p><p></p><p>当院は回復期リハビリテーション(以下リハ)病棟及び在宅リハケア部門を有する地域密着型の医療機関であり,スタッフ数が120名を超える規模とその中でも経験年数4年目以下のスタッフが47%を占めているのが大きな特徴である。セラピストの卒後教育体制は不十分であるとの指摘(芳野ら2009)もある中当院リハ部門ではまず一般職の卒後教育を標準化すべく一般職ラダーを考案し2013年より運用を開始した。一方リハビリテーション分野における管理・監督職の育成に関する報告は少ないのが現状である。当院リハ部門では管理・監督職育成の標準化を目的に,個人が段階的に能力開発をする仕組みとしてマネジメントラダーを考案したのでその概要と現状の課題について報告する。</p><p></p><p>【方法】</p><p></p><p>まずリハ部門内に人財育成を専門的に扱う機能として人財育成室を発足させ情報収集を行い,独自の体系的な管理・監督職育成システムとしてマネジメントラダーを作成,2015年より導入を開始した。このシステムは,(1)一般職ラダーとの連続性(2)職能要件書を軸とした能力評価と職位の決定(3)目標管理シート及び個人面談によるキャリアデザイン支援の3点を柱としている。リハ部門所属の監督職15名に対し留置法による質問紙調査を実施した。調査項目としてマネジメントラダーに対する理解度,有効性,妥当性,効率性,適合性,振り返り,面談有効性,他者評価希望について評定尺度法を用い,5件法にて調査を行った。併せて監督職に必要な能力を多項目選択質問・制限選択式にて調査した。</p><p></p><p>【結果】</p><p></p><p>調査の集計結果より理解度,有効性,効率性,適合性,振り返り,面談有効性については肯定的な回答が60%を上回った。一方妥当性,他者評価希望については肯定的な回答が50%を下回った。監督職に必要な能力として最も多い回答が「部下の成長を促進する力」であり,次いで「話を聞く力」や「社会情勢を読み解く力」が多数の回答を得た。</p><p></p><p>【結論】</p><p></p><p>多数のセラピストが所属している病院・施設において標準化された卒後教育システムは必要不可欠である。それと同様に管理・監督職の育成にも標準化されたシステムやプロセスが必要であると考える。今回の調査においてはマネジメントラダーに対して肯定的な意見を得ることができた。しかしながら能力評価の妥当性について改善の余地があり,監督職の能力を評価する方法について360度評価等の透明性や客観性を担保する検討が必要であると考える。また監督職に必要な能力として「部下の成長を促進する力」を重要視している傾向が見られたことから指導や育成力を向上する機会を創出することで,監督業務の動機付けにつながると考える。</p>