著者
酒本 勝之 金子 和真 江崎 光裕 藤井 麻美子 金井 寛 浅野 次義
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
医用電子と生体工学 (ISSN:00213292)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.184-191, 1995 (Released:2011-10-14)
参考文献数
14
被引用文献数
2

A new method (BIM) by bioelectrical impedance for the estimation of human whole body or local part fat volume is described. This method is based upon that the resistivity of adipose tissue is much greater than that of fat-free mass of which frequency characteristics shows β dispersion phenomenon. It is well known that the admittance locus of fat-free mass provides the semicircle. Because the impedance value of trunk is only 10 or 20% of the whole body impedance (Zall) between arm and leg used by the commercialized impedance fat meter, if the fat volume in the trunk increase, the estimation error in the fat volume estimated from Zall would increase. Therefore, instead of Zall, BIM adopts the impedances measured at 5 local parts which are antebrachium, brachium, trunk, femoral part and cruralis. We measured the impedance of each parts for the frequency range from 3kHz to 300kHz and calculate the admittance locus in order to obtain the conductance at much lower frequency (Ge) and much higher frequency (Ginf) than β dispersion frequency. Arms, trunk and legs are represented by parallel models which are cone shape and consists of fat layer and fat-free mass layer. And then we calculate the equivalent conductivity σ of parallel models from Ge or Ginf. From σ, fat volumes of local parts which are arm, trunk and leg and whole body are estimated. When we estimate the fat volume of trunk, in order to take into consideration the adipose tissue which distributes around organs in trunk like liver, stomach, and etc., the weighting function K which is statistically given is multiplied to the equivalent conductivity of trunk. The reference fat volume can be measured by hydrometry. We can conclude that (1) the impedance at the trunk must be measured to consider the fat volume in the trunk, (2) Ge or Ginf must be used instead of impedance at about 50kHz to estimate the fat volume, and (3) correlation coefficients between the whole fat volume measured by hydrometry and that by BIM with Ge and Ginf are about 0.77 and 0.94, respectively.
著者
トンタット ロイ 高野 渚 安藝 史崇 齊藤 元 水戸部 一孝
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.S351, 2018

<p>近年,身体への負担の少ない癌治療法として温熱療法(ハイパーサーミアと呼ばれる)が注目されている.本研究における加温方式は松木氏が提案したソフトヒーティング法である.これは,感温磁性体を患部に埋め込み,体外から高周波磁場を印加することにより,磁性体を誘導加熱させ患部だけを局所的に加熱する方式である.我々は,感温磁性体の温度依存の磁気特性による周囲磁場の乱れを体外に設置するピックアップコイルに生じる誘導起電力の変化として計測することで,磁性体の到達温度をワイヤレスで検知可能な温熱治療システムを研究している.これまでに,磁場印加用コイルの内側にピックアップコイルを設置する手法により,体表面から深さ4 cmまでの条件で温度変化が検知で可能であった.しかしながら,臨床応用するためにはさらに深部の条件において検知できることが望まれる.そこで,本報告では検知可能距離を延伸するために,新たに磁場キャンセル用コイルを加えたピックアップコイルを構築し,磁場印加用コイルとピックアップコイルが生体を挟んで向き合う対向型磁場印加検知ユニットを考案し,物理実験により妥当性を評価した.</p>
著者
武田 剛 酒井 紳 高木 英樹
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.145_2, 2017 (Released:2018-02-15)

競泳競技はスタート台やプール壁をけることで得られる速度が泳ぎ(ストローク動作)よりも高い。この高い速度を維持する目的で、自由形種目では完全水没状態でドルフィンキックやフラッターキックを使用し、ストローク動作(クロール泳)に移行する。競技会において選手が使用するこのキックの種類は、ドルフィンキックのみとドルフィンキック後にフラッターキックを使用するタイプに分けられる。このドルフィンキック後に使用するフラッターキックの影響を明らかにすることを本研究の目的とした。対象はよくトレーニングを積んだ大学生男子競泳選手8名とした。実験参加者にはプール壁からの水中スタート後のキックの種類をドルフィンキック後フラッターキック(試技①)、ドルフィンキックのみ(試技②)の2種類で実施してもらった。選手の水着に自発光型防水LEDマーカーを貼り付け、画像分析法(2次元DLT)によって選手の泳速度を算出した。試技①のフラッターキックの使用によって有意な泳速度の低下が確認され、クロール泳の浮き上がり動作におけるフラッターキックの使用は大きな減速を招くことが明らかとなった。
著者
岸野 力 武田 剛
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.211_1, 2017 (Released:2018-02-15)

競泳トレーニングにおいて抵抗体やゴムチューブによる牽引泳をスプリントトレーニングとして導入されるようになってきた。しかしながら実際のトレーニング現場ではチューブでの牽引力を日常的に評価することは少ない。そこで本研究は牽引力とスプリントパフォーマンスの関係性を明らかにし、スプリントトレーニングとしての牽引泳の意義とゴムチューブを介して得られる牽引力のトレーニング指標としての活用法を提案することを目的とした。対象者は日常的に水泳のトレーニングを十分に積む男性15名とした。試技は25mの屋内プール(25m×7レーン 水深1.1~1.2m)にて25mクロール泳タイム測定と牽引泳パワー測定に分けて行った。牽引泳パワー測定は牽引泳8秒と12秒休息×8セットのトレーニング内容で行った。牽引力の計測にはデジタルフォースゲージ(FGPX-100日本電産シンポ社製)にゴムチューブを装着し、クロール泳中の牽引力を測定した。牽引力の最大値、平均値と力積を求め、スプリント泳速度との相関関係を検討した。結果として最大泳速度と最大牽引力との間に有意な相関が認められ、25mの最大泳速度と牽引泳での最大牽引力には高い関係性があることが明らかとなった。

1 0 0 0 OA 御仕置例類集

出版者
巻号頁・発行日
vol.[81] 乙〔第四輯〕 五十二 上 女之部 御触を背候もの・御関所を除山越いたし候もの・博奕其外賭事ニ付心附方不行届又者右之内品,
著者
林 享 草薙 健太 水上 拓也 松井 健
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.217_3, 2017 (Released:2018-02-15)

近年、スポーツ選手の競技力向上を目的として、体力や技術のトレーニングに加えて、精神面のトレーニングとしてのイメージトレーニングが注目されている。最近では、水泳界において、小型防水ビデオカメラを用いることで水中でも主観的な映像からバーチャルリアリティー映像(VR映像)を体験することが可能になり、競泳選手の新しいイメージトレーニングの手法としてVR映像が使用できる可能性が考えられる。以 上のことから、本研究の目的は、競泳選手におけるVR映像が、最大努力泳に及ぼす影響を明らかにすることとした。本実験には、鍛錬された男性競泳選手11名が参加した。被験者はVR映像視聴(VR)とVR映像視聴しない(コントロール)試技を行い、VR試行では視聴直後に100m自由形全力泳を行った。測定項目は、100m泳タイムおよび乳酸値であった。実験の結果、100m泳タイムはVRがコントロール条件より速くなる傾向がみられ、レベルが低い選手ほどタイムの改善が顕著であった。また、乳酸においては、最大値がVRにおいて高くなる傾向にあり、最大値から全力泳後10分後までの減少量も、VRがコントロール条件に比べて有意に大きかった(p<0.05)。
著者
野村 美咲 生田 泰志 谷川 哲朗
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集 第68回(2017) (ISSN:24241946)
巻号頁・発行日
pp.220_3, 2017 (Released:2018-02-15)

ドルフィンキック動作で、高い泳速度を得るためには、各関節動作を狭くし身体の振り幅を小さくすることによりストローク頻度を大きくすることが重要である(仁木2013)。練習時にこの動きを習得するためにフィンを使用することが多くある。本研究では、水中ドルフィンキックにおけるフィンの使用による泳パフォーマンス及び身体関節角度の変化を明らかにすることを目的とした。対象は、大学水泳部に所属する男子競泳選手7名、女子競泳選手7名であった。対象者は、15mドルフィンキック泳を最大努力でフィン未使用、フィン使用の計2本実施した。対象者の右側方より水中映像を撮影し、その映像よりキック速度、キック頻度、キック長、キック幅、肩関節角度・腰関節角度・膝関節角度及び足関節角度の最小値及び最大値を求め、フィンの使用前後で比較した。その結果、フィン着用時のキック速度の増加はキック長の増加によること、また、フィン使用時に肩関節及び膝関節の屈曲が少なくなることにより、キック幅が減少したことが明らかとなった。さらに、足関節の過伸展により足先のしなりが生まれたと考えられる。
著者
桜木 敬子
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.32, pp.52, 2016

<p>母親以外の個体がアカンボウの世話をすることを、アロマザリング(allomothering)と呼ぶ。霊長類の中にも、アロマザリングを行う種は多く存在する。アロマザリングは多くの場合、父親、叔母、兄・姉等の、血縁個体によって行われる。すなわち、アロマザリングの進化においては、血縁選択が大きな役割を果たしたと考えられる。アロマザリングの程度や量は種ごとに大きく異なるが、チンパンジー(<i>Pan troglodytes</i>)は、あまりアロマザリングを行わない種である(Nishida, 1983)。チンパンジーは複雄複雌の集団を形成し、メスが集団を移籍する。メスは移籍先の集団で子を産むので、血縁個体としてアカンボウの世話を手伝うことができるのは、一般に子の父親、(いれば)兄・姉に限られる。ただ、チンパンジーは乱婚制であるから、父親が実子を認知することは容易ではないと考えられる。したがって、チンパンジーにおいて、血縁個体による投資としてのアロマザリングがあまり見られないことは、不思議なことではない。とはいえ、機会さえあれば、アカンボウが非母親個体と関わる場面は少なくない。前述の先行研究では、アカンボウと非母親とのほぼすべての相互交渉がアロマザリングに含まれている。しかし、実際、どのような行動および交渉が、チンパンジーにおけるアロマザリング、すなわち「母親以外の個体による、アカンボウの世話」と呼ばれるべきだろうか。本研究では、約7か月にわたって、タンザニア・マハレ山塊国立公園に生息するおよそ65頭のチンパンジーの集団における、0歳から3歳までのアカンボウ10頭を個体追跡した。ここでは、アカンボウと、非血縁個体、兄・姉等の母親以外の血縁個体、そして母親との間の相互交渉を(その有無を含め)比較しつつ、予備的な結果を発表する。</p>

1 0 0 0 OA 宮内省職員録

出版者
宮内大臣官房秘書課
巻号頁・発行日
vol.昭和3年1月1日現在, 1928
著者
熊谷 泰 嶋村 喜三郎 桑山 昇
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
no.1, pp.541-542, 2001-08-22

Tribological coatings such as Cr-N, TiBN, Me-DLC(Me-C:H) were coated by Plasma Booster Sputtering(PBS) process using conventional balanced DC magnetron sputtering cathode in combination with additional DC plasma discharge between cathode and booster electrode. Seizure load and dynamic friction coefficient between coated steel substrate and steel(SCM415) was measured by pin and V-block type Faville tester. Also nano-hardness and Young's modulus was measured by nano-indenter using Berkovich diamond indenter.

1 0 0 0 OA 宮内省職員録

出版者
宮内大臣官房秘書課
巻号頁・発行日
vol.昭和2年3月15日現在, 1927
著者
菅原 創
出版者
北陸学院短期大学
雑誌
北陸学院短期大学紀要 (ISSN:02882795)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.57-65, 1998-12-28

1 0 0 0 OA 友すゝめ

著者
巽我
出版者
渋川清右衛門
巻号頁・発行日
1743
著者
吉谷 環
出版者
日経BP社
雑誌
日経レストラン (ISSN:09147845)
巻号頁・発行日
no.412, pp.112-115, 2009-05

不況の今も土日には開店前からお客が並び、1日に3回転する店がある。千葉県旭市にある焼き肉を主軸に、しゃぶしゃぶ、すき焼きも提供する肉料理専門店「大衆肉料理 今久」だ。 JR総武本線八日市場駅から車で5分の国道沿いに店を構えて28年目。「東京の品川から片道3時間かけて来て、終電で帰るお客さんを乗せたこともありますよ。
著者
稲岡 正裕 米延 策雄 山本 利美雄 多田 浩一
出版者
日本腰痛学会
雑誌
日本腰痛学会雑誌 (ISSN:13459074)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.79-88, 2001
被引用文献数
2 2

異なる業種間で,腰痛の発生頻度や背景因子の有意性を比較検討するために,VASとPDによる腰痛の定義を設定した.養護施設の教職員1,821人と,製造業従事者1,383人を対象とした.現在腰痛ありは養護群32%,製造群49%,腰痛の経験のあるものは養護群83%,製造群61%であった.明確な腰痛群(単純回答腰痛あり,VAS1点以上,腰部にPDを確認)は養護群30%,製造群39%,非腰痛群(単純回答腰痛なし,PDで腰痛なしを確認)は養護群43%,製造群31%であった.PDは6つのパターンに分類した結果,上肢の症状を伴う腰痛は製造群に多く出現する傾向を認め,下肢痛を伴う腰痛は養護群に多く出現する傾向を認めた.背景因子の中で,年齢,身長,体重に有意性を認めなかったが,腰痛は40代,50代に出現頻度が高く,BMI 25以上の肥満,既往歴,他疾患の合併などは腰痛発生の危険因子として有意性を認めた.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1507, pp.46-49, 2009-09-14

コンビニエンスストア業界最大手のセブン-イレブン・ジャパンが、加盟店の値引き販売を制限したとして公正取引委員会(公取委)から排除措置命令を受けたのが今年の6月22日。その後、値下げ販売の基準を定めたガイドラインをまとめ、これが公取委の了承を得られる見通しとなったため、排除命令を受け入れることになった。