出版者
日経BP社
雑誌
日経ホームビルダー (ISSN:1344901X)
巻号頁・発行日
no.206, pp.55-59, 2016-08

part 2配慮不足勝手に処分され顧客は怒り心頭 「額縁はどこにいったの?」。大規模リフォームの現場に様子を見に来た顧客が叫んだ。「思い出の品だからゴミとは別にしておいたのに…」 工務店社長のIさんは、内心「全部ゴミにしか見えなかった」と思った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1473, pp.6-8, 2009-01-12

「意味が分からない。筋が通らない。これはアンシャンレジュームとの戦い。裁判でも何でもする。必ず崩す」 医薬品のインターネット販売を規制しようとする厚生労働省。それに断固反対の姿勢を貫くネット業界。両者の攻防戦が大詰めを迎えた2008年暮れ、楽天の三木谷浩史会長兼社長は本誌の取材に応じ、怒りをぶちまけた。
著者
本道 和子 須藤 直子 川村 佐知子
出版者
日本保健科学学会
雑誌
東京保健科学学会誌 (ISSN:13443844)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.12-21, 2001
被引用文献数
2

退院調整過程を客観的に明らかにしていく第1段階として, 退院調整における退院調整看護婦の判断過程を明確にすることを目的に, 別の病院に所属する2名の退院調整看護婦のそれぞれ1名の利用者に対する退院調整における判断内容を調査し, 退院調整過程に沿って分析し, 以下の結果を得た。1)退院調整看護婦は, 調整依頼を受けた後, 調整内容を確認し, 調整対象か否か, 利用者の希望と依頼内容の合致, 家族の希望と利用者の希望の合致, すべての調整課題の調整の可能性, 利用者と家族の意思決定の状況, を順に判断し, 調整を行った後評価していた。この結果を基に, 判断樹の試案を作成した。2)家族の在宅療養希望の意思が固まっていない場合は, 家族が希望する他の療養方法についても同様に査定を行い, 実施可能な療養方法を判断し, 利用者と家族に提示していた。3)退院調整を基準化するには, 利用者の身体状況の判断, 調整課題抽出の判断, 導入可能な社会資源による療養の可能性の判断について, 判断基準を作成する必要がある。
著者
園本 格士朗 山岡 邦宏 田中 良哉
出版者
学校法人 産業医科大学
雑誌
Journal of UOEH (ISSN:0387821X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.141-146, 2014-06-01 (Released:2014-06-14)
参考文献数
33
被引用文献数
2 6

関節リウマチ(RA)は関節炎と関節の構造的障害を特徴とする疾患で,進行すると身体機能障害を引き起こし,就労率の低下や介護といった社会資源の損失をもたらす.元来RAは進行性の疾患と考えられていたが,近年の治療の進歩により関節破壊の完全な進展抑制が現実的となった.しかし,罹病期間が長く新治療の恩恵を受けられなかった,または新治療によっても疾患活動性が制御できないなどの理由で進行した関節破壊を呈する患者は稀でなく,破壊関節を再生しうる治療法の開発が待たれている.我々は,骨・軟骨に分化可能で抗炎症作用を持つ間葉系幹細胞(MSC)による治療をRAの新規治療法として位置づけ,これまでにMSCが破骨細胞分化抑制作用を持つこと,炎症がMSCの骨芽細胞分化を促進し,軟骨細胞分化を抑制することを報告した.さらに現在,足場によるMSC移植システムを構築中であり,RA患者への臨床応用は着実に近づきつつあると考えられる.
著者
大川 裕司 宮川 和典 鈴木 四郎 高畠 保 江上 典文 谷岡 健吉 小楠 功一 小林 昭 平井 忠明
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 25.39 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.25-30, 2001-06-20 (Released:2017-06-23)

新Super-HARP(High-gain Avalanche-Rushing amorphous Photoconductor)膜は、アモルファスセレンを主成分とする光電変換膜で、膜内での電子のアバランシェ増倍現象を利用することで超高感度を実現している。この新Super-HARP膜を使用した撮像デバイスは、非常に暗いシーンの撮影に使用されるが、その際にはショットノイズによる画質劣化が問題となる。そこで、このショットノイズの影響を軽減するため、新Super-HARP膜の緑色光に対する量子効率の改善に取り組んだ。新しい膜構造の設計にあたっては、アモルファスセレン層の一部にテルルを添加した領域を設けるとともに、このテルル添加領域を入射光(信号電極側)寄りに挿入することでその増感効果を一層高めることとした。これによって、カラーカメラの画質に大きな影響をおよぼす緑色光での量子効率を従来の約2倍に高めることができた。また、ショットノイズのみを考慮したS/N_<shot>を評価した結果、緑色光で約3dBの改善が認められた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1597, pp.96-98, 2011-06-27

つい数年前まで、米西海岸のシリコンバレーはIT(情報技術)企業が集まる場所だった。しかし今、この温暖なカリフォルニア州の一帯は、世界の産業に変革を起こす震源となっている。世界の才能を吸い寄せる 20世紀産業史を代表する自動車産業。これまで、米中西部のデトロイトを中心に、世界の自動車メーカーがしのぎを削ってきた。
著者
岡田 ちから
出版者
地域農林経済学会
雑誌
農林業問題研究 (ISSN:03888525)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.156-163, 2017

<p>The paper discusses how genetically-modified (GM) seeds containing patents affect benefits for bio-majors (large seed corporations) and farmers based on interviews with actors in the GM seed supply system. The first analysis indicated the importance of the patents system for bio-majors to recover investments when farmers replant bio-majors' seeds. The second analysis, based on a field study, revealed that seed suppliers in the GM seed system can enhance the benefits for bio-majors and of farmers who purchase GM seeds in the market. In conclusion, the role of seed dealers is indispensable in achieving the optimum resource allocation, to maintain the beneficial patent system for bio-majors and farmers.</p>
著者
Tomomi Egawa-Takata Yutaka Ueda Akiko Morimoto Yusuke Tanaka Asami Yagi Yoshito Terai Masahide Ohmichi Tomoyuki Ichimura Toshiyuki Sumi Hiromi Murata Hidetaka Okada Hidekatsu Nakai Masaki Mandai Shinya Matsuzaki Eiji Kobayashi Kiyoshi Yoshino Tadashi Kimura Junko Saito Yumiko Hori Eiichi Morii Tomio Nakayama Mikiko Asai-Sato Etsuko Miyagi Masayuki Sekine Takayuki Enomoto Yorihiko Horikoshi Tetsu Takagi Kentaro Shimura
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.156-160, 2018-03-05 (Released:2018-03-05)
参考文献数
14
被引用文献数
2 8

Background: In Japan, the rate of cervical cancer screening is remarkably low, especially among women in their twenties and thirties, when cervical cancer is now increasing dramatically. The aim of this study was to test whether a modified government reminder for 20-year-old women to engage in cervical cancer screening, acting through maternal education and by asking for a maternal recommendation to the daughter to receive the screening, could increase their participation rate.Methods: In two Japanese cities, 20-year-old girls who had not received their first cervical cancer screening before October of fiscal year 2014 were randomized into two study arms. One group of 1,274 received only a personalized daughter-directed reminder leaflet for cervical cancer screening. In the second group of 1,274, the daughters and their mothers received a combination package containing the same reminder leaflet as did the first group, plus an additional informational leaflet for the mother, which requested that the mother recommend that her daughter undergo cervical cancer screening. The subsequent post-reminder screening rates of these two study arms were compared.Results: The cervical cancer screening rate of 20-year-old women whose mothers received the information leaflet was significantly higher than that for women who received only a leaflet for themselves (11% vs 9%, P = 0.0049).Conclusions: An intervention with mothers, by sending them a cervical cancer information leaflet with a request that they recommend that their daughter receive cervical cancer screening, significantly improved their daughters’ screening rate.
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1823, pp.34-37, 2016-01-11

1946年、経団連は戦後の経済復興を目的に設立された。年100億円に上る政治献金を背景に、政権への影響力を行使。2代目会長の石坂泰三は鳩山一郎に首相退陣要求を突きつけ、4代目会長の土光敏夫は行政改革の先鞭をつけた。
著者
中島 粂男 栗林 勝利
出版者
一般社団法人 日本繊維機械学会
雑誌
繊維機械学会論文集
巻号頁・発行日
vol.23, no.11, pp.T249-T263, 1970

目的 第1報においては, 工程中にガイドローラーがなくダンサーローラーのみの系について, それの検出器としての動特性を周波数応答の立場から解析した結果を報告した。本論文ではガイドローラーが有限個ある場合のダンサーローラー系について, ガイドローラーがダンサーローラーの動特性に与える影響を周波数応答の立場から解析する。 結果 1) ガイドローラーが多くある場合のダンサーローラーの動特性は, 第1報の系の変数にガイドローラーの数だけ変数を加えた多元連立微分方程式によりあらわされる。したがって周波数応答は多元連立代数方程式を解く問題となり, 解は電子計算機により求める必要がある。 2) ガイドローラーの慣性モーメントがダンサーローラーに集中した仮想ダンサーローラー系を考え, これの理論をもとのダンサーローラー系に対する近似理論とした。そうすると解析表示されている第1報の理論式がそのまま近似理論として適用できることになる。この近似理論と厳密な理論とを比較した結果, もとのダンサーローラー系の最小共振周波数以下の周波数において, 近似周波数応答が厳密な周波数応答を良好に近似することを確かめることができた。 3) 使用可能周波数上限はダンサーローラーから一番離れた走行糸布についての張力の最小ジャンプ周波数である。そして近似理論から計算した近似最小ジャンプ周波数は, 上記最小ジャンプ周波数を良く近似することがわかった。 4) 使用可能周波数の範囲において, ガイドローラーがダンサーローラーのみの系に与える影響は, ダンサーローラーの慣性に全ガイドローラーの慣性を追加した場合の影響と見なすことができる。したがってダンサーローラーのみの系に比べて, ガイドローラーのある系の使用可能周波数上限は下がる。
著者
鈴木 明彦 志賀 健司
出版者
日本貝類学会
雑誌
ちりぼたん (ISSN:05779316)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.116-121, 2007-11-08
参考文献数
28

トリガイFulvia muticaは,ザルガイ科に属する大型の二枚貝類である。九州・朝鮮半島・中国沿岸から陸奥湾に分布し,水深10-30mの砂泥底に生息するとされている(波部,1977;松隈,2000)。また,トリガイの軟体部は美味であるため,各地で食材としても利用されている。トリガイは,主に暖水域に分布しており,その北限は日本海側では陸奥湾付近,太平洋側では東京湾付近とされている(肥後・後藤,1993;松隈,2000)。しかし,北海道においても西南部でまれに記録されており(石川,1953;伊藤,1961;波部・伊藤,1965),2005年12月には函館湾で大量漂着が認められた(山崎・他,2007)。今回,2006年10-11月,2007年3月に石狩湾沿岸で多数の打ち上げられたトリガイを確認した。これは最北の記録になるため,石狩湾からのトリガイの産出を報告する。また,北海道の第四系から産出するトリガイ化石の再検討を行い,その古環境学的意義を考察した。
著者
福岡 安則 黒坂 愛衣
出版者
埼玉大学大学院文化科学研究科
雑誌
日本アジア研究 : 埼玉大学大学院文化科学研究科博士後期課程紀要 (ISSN:13490028)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.231-260, 2013

小牧義美(こまき・よしみ)さんは,1930(昭和5)年,兵庫県生まれ。1948(昭和23)年3月,宮崎県から星塚敬愛園に収容。1951(昭和26)年,大阪へ働きに出ることを夢見つつ,長島愛生園に移る。病状が悪化し,社会復帰を断念して,1959(昭和34)年,敬愛園に戻る。その後,1962(昭和37)年から1968(昭和43)年まで,熊本の待労院での6年間の生活も経験。1987(昭和62)年から1990(平成2)年には,多磨全生園内の全患協本部に中央執行委員として詰めた。そして,2003(平成15)年にはじめて中国の回復者村を訪問,2005(平成17)年から2007(平成19)年の2年間は,中国に住み着いてハンセン病回復者の支援に打ち込んだ。2008(平成20)年8月の聞き取り時点で77歳。聞き手は福岡安則,黒坂愛衣,下西名央。2010(平成22)年5月,お部屋をお訪ねして,原稿の確認をさせていただいた。そのときの補充の語りは,注に記載するほか,本文中には〈 〉で示す。 小牧義美さんの語りで,あらためて「癩/らい予防法」体制のおぞましさを再認識させられたのが,自分以外のきょうだい,兄1人と妹2人も,おそらくはハンセン病患者ではなかったにもかかわらず,ハンセン病療養所に「入所」しているという事実である。兄は,病気の自分と間違えられて,仕事を失い,行きどころがなくなって,良心的な医師の配慮で「一時救護」の名目で,敬愛園への入所を認められている。上の妹は,義美さんに続いて母親も病気のために入所して,父親は疾うに亡くなっており,社会のなかに居場所もなく,「足がふらついてる」ことでもって,おそらくは「ハンセン病患者」として入所が認められたのだろう。そして,入所者と園内で結婚。下の妹は,敬愛園付属のいわゆる「未感染児童保育所」に預けられたが,中学をおえても行き場所がなく,「おふくろの陰に隠れて敬愛園で暮らしておった」が,やはり,入所者と結婚,という人生経路をたどっている。――義美さんは,きょうだいがハンセン病でもないのに「ハンセン病療養所」の世話になったことに,一言,「恥ずかしい話だけど」という言葉を発しているが,わたしたちには,「癩/らい予防法」体制こそが,義美さんのきょうだいから,社会での生活のチャンスを奪ったのだと思われる。 もうひとつ,小牧義美さんの語りで感動的なのは,当初は,桂林の川下りを楽しむために中国に行っただけと言いながら,いったん,中国の「回復者村」の人びとと出会い,後遺症のケアがなにもされないまま放置されている現実を目にして以降,日本政府からの「補償金」を注ぎ込んで,中国のハンセン病回復者とその子どもたちのための献身的な支援活動に没頭した小牧さんの生きざまであろう。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1517, pp.46-48, 2009-11-23

こう話すのは、住友生命保険の営業職員、芳野好美さん。キャリア32年のベテラン生保レディーである。約3万5000人いる保険営業職員の中でも、芳野さんは抜群の営業成績を誇る。月平均で獲得保険契約は生命保険で約23件。同社の全体平均は約3件だから、芳野さんの営業力がいかに突出しているかが理解できるだろう。
著者
大平 雅子 吉田 怜楠 山口 歩 井澤 修平 本多 元 野村 収作
出版者
日本生理人類学会
雑誌
日本生理人類学会誌 (ISSN:13423215)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.153-159, 2017

The aims of this study were to extract the stress biomarkers from human hair samples and explore the optimalprocedure for this extraction. The investigation included a methodological variation related to the extraction time andpulverization method in the procedure for the determination of stress biomarkers. Consequently, the three stressbiomarkers, cortisol, testosterone, and dehydroepiandrosterone were successfully extracted from the hair sample.Moreover, the pulverization method had no impact on the determination procedure. Additionally, the extraction timesignificantly affected the amount of the target substances. An optimal procedure based on the results of this studywas proposed.