著者
金折 裕司
出版者
一般社団法人 日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.118-123, 2014-08-10 (Released:2014-11-26)
参考文献数
22
被引用文献数
1 1
著者
石多 正男
出版者
学校法人 北里研究所 北里大学一般教育部
雑誌
北里大学一般教育紀要 (ISSN:13450166)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.113-137, 2017-03-31 (Released:2017-06-02)

戦後の教養教育は1991年の大学設置基準の大綱化によって大きな変容を迫られた。そして2015年の文科省による「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」がこれにさらなる刺激を与えた。近年、教養教育の重要性を認識する大学はさまざまな試行を繰り返しているが、その際、しばしば問題になるのが理系と文系の関係である。教養教育は本来理系・文系ともに担うものである。にもかかわらず「教養教育は文系が担うもの」という発想がある。理系と文系は対立関係にあるものとして捉えられる。そして、この対立の意識が相互の無理解を助長させ、改善の際の支障にすらなっている。なぜ、理系は教養教育になじまないのか、理由を研究、教育両面から考えた。理系の研究は非常に高度化・細分化されており、共同研究が基本であると同時に、研究室という密室に近い空間の中で行われる。また、教育の面では文系のように演習形式により学生と自由に議論するのではなく、実験室での指導が中心となる。このような理系の研究・教育のスタイルはやはり教養教育にはなじまないのかもしれない。とはいえ、現代社会はさまざまな問題に直面している。これに対処するのに教養は必須である。教養教育における理系の位置づけを再考する時期に来ているのではないだろうか。
著者
永井 学
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.277, pp.108-111, 2007-10

揚げたてコロッケを売る店として一躍有名に。「コロッケで地球を救う」をテーマにアフリカ・ケニアへの出店などでも話題を集めた。しかし、勢いに乗った甘い出店戦略があだとなり、売り上げ不振で脱退するFC店が相次ぐ。最後は、多額の債務を焦げ付かせて自己破産した。取材・文◎永井 学(編集部)「今年に入って、本部の経営が厳しいという話は聞いていた。
著者
入江 萩子 渡辺 守
出版者
日本生物教育学会
雑誌
生物教育 (ISSN:0287119X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.68-75, 2009-03-31
参考文献数
32
被引用文献数
1
著者
藤井 優寿 宮地 夏海 常松 順子 中牟田 啓子
出版者
日本食品化学学会
雑誌
日本食品化学学会誌 (ISSN:13412094)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.92-96, 2018

A method for analysis of okadaic acid (OA), dinophysistoxin-1 (DTX1) and dinophysistoxin-2 (DTX2) using deproteinationcartridge filter was developed. This is a simple method because it does not require complicated operations such as conditioningand washing of the column. The shellfish poisons in oyster were extracted with methanol and methanol/water (9:1), and werehydrolyzed with 2.5 mol/L sodium hydroxide solution. The crude extracts were defatted by liquid- liquid partition using n-hexane,and were passed through a deproteination cartridge filter. Measurement was performed by liquid chromatography tandem massspectrometry. As a result of the validation study using the matrix calibration curve method, the trueness, repeatability and withinlaboratoryreproducibility were 92-98, 1.0-3.0 and 2.0-4.0%, respectively, and met the target values of notification of Ministry ofHealth, Labour and Welfare of Japan.
著者
池田 知歌子 野田 征宏 坪田 誠
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, pp.367-372, 2018-09-29 (Released:2018-09-28)
参考文献数
22

症例は90歳女性.意識消失と腹痛にて救急搬送,CTで腹部大動脈瘤破裂と診断された.ショックが進行しRutherford分類レベル3と判断,緊急開腹手術を施行した.腎動脈上まで血腫進展を認めFitzgerald IIIと診断,大動脈右側壁に径20×20 mmの円形破裂孔を認めた.人工血管置換術を施行したが術中に腸管壊死が進行,菲薄化した下行結腸が穿孔した.このため一期的に左側横行結腸~S状結腸口側まで腸切除し,多量の温生食で洗浄,ドレーン留置し,人工血管周囲に大網を充填,人工肛門を造設した.術後敗血症性ショックに対しエンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)+持続血液濾過透析(PMMA-CHDF)を行った.呼吸不全,腎不全から離脱し経過良好で,リハビリ目的に転院.現在ADL自立し杖歩行にて外来通院中である.90歳以上の超高齢者で腸管壊死・穿孔合併腹部大動脈瘤破裂の救命例は極めて稀と考えられ報告した.
著者
藤原 聡子 月澤 美代子
出版者
日本医史学会
雑誌
日本医史学雑誌 = Journal of the Japanese Society for the History of Medicine (ISSN:05493323)
巻号頁・発行日
vol.60, no.1, pp.49-64, 2014-03

精神予防性無痛分娩法はパブロフの高次神経活動学説を応用して考案され、1951年にソビエト社会主義共和国連邦で国策となった「薬物によらない無痛分娩法」の一つである。1952年に中華人民共和国に伝わり、1953年に菅井正朝が帰国のさい日本に持ち帰り、日本赤十字社本部産院長久慈直太郎により同産院にて導入された。菅井正朝ら産科医師と助産師の研究チームを中心とした本部産院・大森赤十字病院における精神予防性無痛分娩法の実践は、産前教育において妊婦の自律を育成する、施設における正常分娩の妊婦管理法の創出に貢献した。(著者抄録)
著者
森 幹男 内山 皓貴
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.138, no.11, pp.582-583, 2018-11-01 (Released:2018-11-01)
参考文献数
5
被引用文献数
3

The embouchure is one of the most important components to playing human whistle. The purpose of this study is to clarify the influence of the embouchure in the whistle on the volume in order to ascertain the validity of the description of the whistle instruction book. When the cross-sectional area and the thickness of the opening of the lip plate of the human whistling are varied each, the air inflow amount per unit time and the pitch and volume of the generated sound were measured. Based on the relationship between the amount of air inflow per unit time and the volume of sound generated, part of whistle teaching method and the whistle instruction book described based on experience was supported by physical experiments.
著者
Manisha Modak Priyanjali Dixit Jayant Londhe Saroj Ghaskadbi Thomas Paul A. Devasagayam
出版者
SOCIETY FOR FREE RADICAL RESEARCH JAPAN
雑誌
Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition (ISSN:09120009)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.163-173, 2007 (Released:2007-04-25)
参考文献数
106
被引用文献数
191 457

Traditional Medicines derived from medicinal plants are used by about 60% of the world's population. This review focuses on Indian Herbal drugs and plants used in the treatment of diabetes, especially in India. Diabetes is an important human ailment afflicting many from various walks of life in different countries. In India it is proving to be a major health problem, especially in the urban areas. Though there are various approaches to reduce the ill effects of diabetes and its secondary complications, herbal formulations are preferred due to lesser side effects and low cost. A list of medicinal plants with proven antidiabetic and related beneficial effects and of herbal drugs used in treatment of diabetes is compiled. These include, Allium sativum, Eugenia jambolana, Momordica charantia Ocimum sanctum, Phyllanthus amarus, Pterocarpus marsupium, Tinospora cordifolia, Trigonella foenum graecum and Withania somnifera. One of the etiologic factors implicated in the development of diabetes and its complications is the damage induced by free radicals and hence an antidiabetic compound with antioxidant properties would be more beneficial. Therefore information on antioxidant effects of these medicinal plants is also included.
出版者
昭和書房
巻号頁・発行日
1934
著者
田戸 裕之 細井 栄嗣 岡本 智伸 小泉 透
出版者
山口県農業試験場
巻号頁・発行日
no.57, pp.15-21, 2009 (Released:2011-07-26)

1.作物ほ場へのシカの侵入を防ぎ、農作物被害を防止するための装置「改良型テキサスゲート」を開発し、現地での侵入防止効果を確認した。2.シカの侵入防止効果が高い資材は、グレーチング裏(桟)と鉄管ロープであり、効果がなかったものは波板トタンであった。3.シカが通行を忌避する理由は、グレーチング裏(桟)では蹄の間にグレーチングが挟まることを嫌うためであり、鉄管ロープでは鉄管の移動によって足が挟まることを嫌うためと考えられる。4.改良型テキサスゲートにおける鉄管の間隔は80mm程度、高さ300mm以上が必要である。5.現地試験の結果、改良型テキサスゲートのシカ侵入防止効果は高いと判断した。
著者
松立 大史 三好 康子 田村 典子 村田 浩一 丸山 総一 木村 順平 野上 貞雄 前田 喜四雄 福本 幸夫 赤迫 良一 浅川 満彦
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.63-67, 2003 (Released:2018-05-04)
参考文献数
10
被引用文献数
1 16

国内5郡県で採集されたタイワンリスCallosciurus erythraeus 24個体およびヌートリアMyocastor coypus 53固体について内部寄生蠕虫類の調査を行った。これら2種の外来哺乳類における本格的な寄生蠕虫調査は今回が初めてである。その結果,タイワンリスからはBrevistriata callosciuviおよびStorongyloides sp.が,またヌートリアからはStorongyloides myopotami. Calodium hepaticumおよびFasciola sp.がそれぞれ見つかった。Fasciola sp.がヌートリアに寄生していた例は日本において初めての報告である。Fasciola sp.とC.hepaticumは人獣共通寄生虫症の病原体なので留意すべきである。
著者
松原 朗
出版者
中國詩文研究會
雑誌
中國詩文論叢 (ISSN:02874342)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.41-71, 2015-12-31
著者
高橋 純 増田 尚美 山田 泰司 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.82, no.10, pp.1664-1667, 1999-10-25
参考文献数
2

GumowskiとMiraの写像に関して,その解が状態空間においてロジスティック写像の分岐図のような振舞いを示すパラメータ値を発見した.そのモデルを構成して,この現象の仕組みの解析を行い,併せて,力学系の時間発展を追跡し,この現象が過渡的であることを確認した.

1 0 0 0 OA 通俗二十一史

出版者
早稲田大学出版部
巻号頁・発行日
vol.第7巻 通俗続後三国志(尾田玄古), 1912
著者
卜部,敬康
出版者
日本教育心理学協会
雑誌
教育心理学研究
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, 1999-09-30

本研究の目的は,授業中の私語の発現程度とそこに存在している私語に関するインフォーマルな集団規範の構造との関係を検討することであった。中学校・高校・専門学校の計5校,33クラス,1490名を対象に質問紙調査が実施され,私語に関するクラスの規範,私的見解および生徒によって認知された教師の期待が測定された。私語規範の測定は,リターン・ポテンシャル・モデル(Jackson,1960,1965;佐々木,1982)を用いた。また,調査対象となった33クラスの授業を担当していた教師によって,各教師の担当するクラスの中で私語の多いクラスと少ないクラスとの判別が行われ,多私語群7クラスと少私語群8クラスとに分けられた。結果は次の3点にまとめられた。(1)多私語群においては少私語群よりも相対的に,私語に対して許容的な規範が形成されていたが,(2)生徒に認知された教師の期待は,クラスの規範よりはるかに私語に厳しいものであり,かつ両群間でよく一致していた。また,(3)クラスの私語の多い少ないに拘わらず,「規範の過寛視」(集団規範が私的見解よりも寛容なこと)がみられた。これらの結果から,私語の発生について2つの解釈が試みられた。すなわち結果の(1)および(2)から,教師の期待を甘くみているクラスで私語が発生しやすいのではなく,授業中の私語がクラスの規範と大きく関わっている現象であると考察され,結果の(3)から,生徒個人は「意外に」やや真面目な私的見解をもちながら,彼らの準拠集団の期待に応えて「偽悪的」に行動する結果として私語をする生徒が発生しやすいと考察された。