著者
Ha Jeoung-Hee Lee Maan-Gee Chang Soo-Min LEE Jae-Tae
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
Biological & pharmaceutical bulletin (ISSN:09186158)
巻号頁・発行日
vol.29, no.7, pp.1414-1417, 2006-07-01
被引用文献数
11

Fossilia Mastodi Ossis, which is a skeletal fossil of a Mastodon, an ancient mammal, has been found to have anxiolytic, sedative and anticonvulsant activities in Oriental medicine. In this study, in vivo characterization of the sedative activities of Fossilia Mastodi OSSIS was performed in order to obtain basic information for the development of a putative natural sedative. The 80% methanol extract of Fossilia Mastodi OSSIS given per os at a dose of 3g/kg in mice showed anxiolysis, potentiation of pentobarbital sleeping time, reduced locomotor activity, and anticonvulsive activity. Fossilia elicited GABA_A receptor-mediated anxiolysis. The data obtained suggest that the 80% methanol extract of Fossilia Mastodi OSSIS contains some biologically active principles with sedative activity.
著者
満田 年宏
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.11, pp.2748-2753, 2014

医療関連感染対策は日々改善されている.しかし,毎年新たな感染症(新興感染症:emerging infectious diseases)や再興感染症(re-emerging infectious diseases)も発生し,人類の脅威となっている.本稿では,多剤耐性菌関係以外の領域での新興感染症を含めた医療関連感染対策の最新事情について解説した.
著者
高月 清
出版者
日本電気泳動学会
雑誌
生物物理化学
巻号頁・発行日
vol.42, no.2, pp.73-77, 1998

DNAからRNAへの読み取りとは逆方向の転写を行う酵素, すなわち逆転写酵素をもつウイルスを総称してレトロウイルスという. ヒトの疾患の病因ウイルスとしてはHTLV-1とHIVがある. それぞれ成人T細胞白血病 (ATL) とエイズの病原体である. ATLは日本で発見記載された疾患であり, 九州, 沖縄などに多い. エイズは1980年代に全世界に拡がり人類の脅威として恐れられている. この2つの疾患について疫学, 病像, 診断, 検査, 予防と治療を解説した. 現代の医学ではまだ解決しないが, 研究の進歩により曙光のみえてきた部分もある.
著者
五十嵐 彰
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.16, no.9, pp.590-591, 1961-09-05 (Released:2008-04-14)
参考文献数
12
著者
中野 貴司
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.120, no.3, pp.171-179, 2017

<p> ワクチンで付与される免疫は, 病原体特異的な能動免疫であり, 感染症の予防に極めて有用である. ワクチンは, その製造方法により「生ワクチン」と「不活化ワクチン」に大きく分類される. 生ワクチンは弱毒化された病原体が主成分であり, 不活化ワクチンは感染力をなくした病原体やその成分で製造される. 予防接種法で規定されたワクチンは,「定期接種」として公費で接種される. それ以外のワクチンは「任意接種」であるが, 疾患を予防するという重要性において何ら差異はない. 1948年に制定された予防接種法は, 時代の推移とともに何度か改定された. 2013年の改定は, 海外と比較して公的に接種されるワクチンが少ないわが国の「ワクチン・ギャップ」を解消することがひとつの目的であった. Hib, 肺炎球菌, HPV, 水痘, B 型肝炎など数多くのワクチンが定期接種に加わった. わが国においても, これらワクチンの普及により目ざましい効果が確認され, Hib 髄膜炎や水痘の患者は大幅に減少した. 一方, ワクチンは病原微生物を弱毒化や不活化して製造されるため, 副反応が起こる可能性をゼロにすることはできない. ただし, 接種後に, たまたま別の原因により身体に不都合な症状が出現したとしても, 副反応との鑑別が困難な場合はしばしばある. 実際の接種に際しては,「接種不適当者」や「接種要注意者」の定義と対処法, 接種間隔や使用薬剤に関する注意点などについて十分理解し, 適切な予診を行った上で接種する. 天然痘という人類の脅威であった疾患は, ワクチンの普及により地球上から根絶され, 高い費用対効果も確認された. 感染症対策の重宝な手段であるワクチンを上手く活用し, さらなる健康増進に努めたいと考える.</p>
著者
袴田 航 室井 誠 西尾 俊幸 奥 忠武 高月 昭 長田 裕之 福原 潔 奥田 晴宏 栗原 正明
出版者
日本応用糖質科学会
雑誌
Journal of applied glycoscience (ISSN:13447882)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.149-154, 2006-04-20
参考文献数
20
被引用文献数
9

現在,新H5N1型インフルエンザやSARSなど続々と出現する新興ウイルス感染症や鳥インフルエンザのヒトへの伝播等,新興ウイルス感染症は人類の脅威となっている.しかし,ウイルス感染症に対する有効な薬剤の開発は,細菌感染症の抗生物質に比べ遅れている.そこで,ウイルス共通の感染機序に基づいた薬剤の開発が重要と考え,外被を有する多くのウイルスの感染・増殖には複合型のN-結合型糖鎖が関与している知見を基にして,小胞体N-結合型糖鎖プロセシング酵素を標的酵素とした分子標的薬の開発を目指して研究を行っている.分子標的薬の開発には,標的酵素である糖鎖プロセシング酵素の基質特異性の解明が必要であると考えた.そこで,合成プローブを用いてN-結合型糖鎖プロセシングの第1段階を担うプロセシンググルコシダーゼI (EC 3.2.1.106)と第2段階を担うプロセシンググルコシダーゼII (EC 3.2.1.84)のグリコンおよびアグリコン特異性を調べ,&alpha;-グルコシダーゼ (EC 3.2.1.20, GH13 and GH31) のそれと比較した.その結果,グルコシダーゼIのグリコン特性はGH13 &alpha;-グルコシダーゼと,グルコシダーゼIIのグリコン特性はGH31 &alpha;-グルコシダーゼと同様であった.またグルコシダーゼIとグルコシダーゼIIのアグリコン認識は同様であり,GH13およびGH31 &alpha;-グルコシダーゼとは異なっていた.そこで,プロセシンググルコシダーゼIおよびIIを標的として,酵素阻害剤候補化合物の設計と合成を行った.これら候補化合物の<i>in vitro</i>酵素阻害活性と細胞レベルでのウイルス外被糖タンパク質の合成・成熟・転送阻害およびプラーク法による感染性ウイルス数の測定を行った.その結果,<i>in vitro</i>においてヘプチトール誘導体,スルフォニル誘導体の一部にIC<small>50</small>約50 &mu;Mの阻害活性を,カテキン誘導体の一部にIC<small>50</small> 0.9 &mu;Mの強力な阻害活性を見いだした.さらに,細胞レベルではカテキン誘導体の一部にプロセシンググルコシダーゼ阻害を作用点とするとみられる比較的強い抗ウイルス活性を見いだした.今後,ウイルス外被糖タンパク質の糖鎖構造解析等により詳細な作用機序の解明を行う予定である.
著者
白澤 浩
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.81, no.6, pp.301-304, 2005-12-01
参考文献数
5

1 0 0 0 OA 三才花百首

著者
六樹園
巻号頁・発行日
1828
著者
山越 康弘 小川 充洋 山越 健弘 田村 俊世 山越 憲一
出版者
社団法人日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 : 日本エム・イー学会誌 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.49-57, 2008-02-10
参考文献数
27
被引用文献数
3

金沢大学大学院自然科学研究科An optical method recently proposed for non-invasive in vivo blood glucose concentration (BGL) measurement, named "Pulse Glucometry", was combined and compared with four multivariate analyses for constructing calibration models: Principal Component Regression (PCR), Partial Least Squares Regression (PLS), Artificial Neural Network (ANN), Support Vector Machines Regression (SVMsR). A very fast spectrophotometer for "Pulse Glucometry" provides the total transmitted radiation spectrum (I_λ) and the cardiac-related pulsatile component (ΔI_λ) superimposed on I_λ in human fingertips over a wavelength range from 900 to 1700 nm with resolution of 8 nm in 100 Hz sampling. From a family of I_λs measured, which include information relating to blood constituent such as BGL values, differential optical densities (ΔOD_λs, where ΔOD_λ=Log(1+ΔI_λ/I_λ)) were obtained and normalized by the ΔOD_λ values at 1100 nm. Finally, the 2nd derivatives of the normalized ΔOD_λs(Δ^2OD_λs) along wavelengths were calculated as regressors. Subsequently, calibration models from paired data sets of regressors(the values of Δ^2OD_λs) and regressand (the corresponding known BGL values) were constructed with PCR, PLS, ANN and SVMsR. The results show that each calibration model provides a relatively good regression with a modified 5-fold cross validation for total 95 paired data, in which the BGLs ranged from 100.7-246.3 mg/dl. The results were evaluated by the Clarke error grid analysis and all data points obtained from all calibration models fell within the clinically acceptable regions (region A or B). Among them, ANN and SVMsR calibration provided the best plot distributions (in ANN; Region A: 77 plots (81.1%), B: 18 plots (18.9%). in SVMsR; Region A: 78 (82.1%), B: 17 (17.9%)). Total calculation time of SVMsR is about 100 times shorter than ANN. These results suggest that a calibration model using SVMsR is highly promising for "Pulse Glucometry.
著者
Hiroshi MAKINO
出版者
BMFH Press
雑誌
Bioscience of Microbiota, Food and Health (ISSN:21863342)
巻号頁・発行日
pp.18-011, (Released:2018-08-10)
被引用文献数
16

The gastrointestinal tract is believed to be colonized rapidly with bacteria immediately from birth. The source of these intestinal microbes is an ongoing topic of interest because increasing evidence suggests that the composition of the initial intestinal bacterial colonization strongly affects health. In particular, the source of bifidobacteria has received marked attention because these bacteria are suggested to play a crucial role in protecting against susceptibility to diverse diseases later in life. However, the source of these microbes has remained unclear. Recently, it was confirmed that mothers transmit their unique bifidobacterial strains to their children shortly after birth. The transmitted strains predominate during early infancy, suggesting that maternal intestinal bifidobacteria are an important source of the infant gut microbiota. Accordingly, maintenance of a healthy, balanced gut microbiota during pregnancy has an important positive influence on the newborn gut microbiota.
著者
REN YI 佐藤 真 赤石 美奈
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.1F46, 2018-07-30

<p>ニュースサイトに載っている記事は速報性と読みやすさを重視している。このため、ひとつひとつの記事の情報量が少ないという問題がある。個別の記事のみからでは、事件の全貌を知ることが難しい場合もある。そこで、読者がひとつの記事をきっかけとして、その事件の全貌を理解できるように支援するための手法に関する研究を行う。各方法の実験効果を比較し、ユーザーにその結果を提示する有効な手法を開発することを目指す。 </p>

1 0 0 0 OA 廣博物志50卷

著者
明董斯張撰
巻号頁・発行日
vol.[24], 1000
著者
西里 喜行
出版者
法政大学
雑誌
沖縄文化研究 (ISSN:13494015)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.25-106, 1987-02-25
著者
茂木 伸夫 藤野 典子
出版者
日本環境感染学会
雑誌
環境感染 (ISSN:09183337)
巻号頁・発行日
vol.16, no.3, pp.230-235, 2001-08-27
参考文献数
20

都立駒込病院は, 1879年, 当時人類の脅威であった伝染病の病院として創設された経緯があり, 当歯科も長い間, 感染症患者の診療を行ってきたが, 診療時における感染予防対策として, 様々な工夫, 改良を重ね, 現在の診療体系を構築してきたので, その具体的な方法を報告する.<BR>当科では歯科医師, 歯科衛生士各3名 (非常勤も含む), 歯科技工士1名という限られたスタッフのため, 感染症患者の歯科診療は, 院内感染防止上, 診療日, 診療時間を一般患者と分けている.感染症診療日は, 設備面として診療台はビニールや滅菌シーツの利用, ディスポーザブル製品の使用を積極的に奨めている.<BR>具体例として (1) 診療台の椅子やテーブル, ライトなどは市販のビニール袋やディスポーザブルのシーツ, エプロン, 手術用キャップなどを利用してカバーする.(2) タービンヘッド, バキュウムのホースは筒状のビニールでカバーする.(3) 印象物は, ビニール袋の中に入れて, 技工室に運ぶなどである.<BR>これらの対策の実施により, B型肝炎陽性患者 (歯科感染外来の開始) の治療を初めた1981年来, 感染事故は1例も起きていない.
著者
芳野 赳夫 福西 浩
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.85, pp.84-95, 1985

南極観測が開始されて以来, 昭和基地の運営は常に通信連絡によって支えられ今日に至っている。この間, 基地規模の拡大, 隊員増, 研究内容の充実, 前進基地の設置などに伴っていろいろな問題点が指摘され, また通信の内容も拡大の一途をたどってきた。したがって, 最初は短波によるA1,FAX, PIXが対内地通信の主流であったが, 通信量の増加に伴って必然的に急激な回線量の不足を招き, マリサット経由の衛星通信の実用化, 南極大陸内の通信網の確保と改善, 基地近くの通信の問題, 特に300-500kmの通信の問題点など, 今日解決すべき点が増してきている。本論文では南極通信の現状と将来の解決案などについて述べる。
著者
大和 昌平
出版者
東京基督教大学
雑誌
キリストと世界 : 東京基督教大学紀要 = Christ and the world (ISSN:09169881)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.109-139, 2014-03

日本におけるキリスト教と仏教の出会いは、16 世紀半ばのフランシスコ・ザビエル来日に遡る。本稿は、イエズス会宣教師の書簡を主な資料としての、キリシタン時代最初期におけるキリスト教と仏教の対論についての考察である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1215, pp.106-108, 2003-11-03

手帳のように小型で薄く、胸ポケットにしまえたり、腕時計のように身に着けることができる——。こんなテレビが数年中に登場するかもしれない。 シャープは10月、液晶を使ったモバイル機器の新製品の構想の1つとして、「ディスプレーカード」という聞き慣れない言葉を掲げた。もっとも、まだ具体的な製品は開発されておらず、実用化のスケジュールも公表されていない。