著者
Imada Yume Kato Makoto
出版者
Public Library of Science
雑誌
PLOS ONE (ISSN:19326203)
巻号頁・発行日
vol.11, no.11, 2016-11-03
被引用文献数
6

風変わりな口器は葉潜りに合わせて進化した : 植物食の新しい方法を発見. 京都大学プレスリリース. 2016-11-16.
著者
中島 秀之 諏訪 正樹 藤井 晴行
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.1508-1514, 2008-04-15

デザインとは,対象とするシステムにおける認識レベルの異なる層の間に縦の因果を作り出す行為であると定義する.因果関係というのは認知的関係であり物理的実体ではない.また,そこには機械論的なメカニズムは存在しない.そのような前提でイノベーションを考えると,生成・評価・方向性の絞り込みという3 つの行為のループが必要ということが分かる.これらのうち,特に方向性の絞り込みがイノベーションの核心部分である.これらの定式化を行い,進化論的方法論のみが有効であることを主張する.
著者
吉川 敏一 内藤 裕二 近藤 元治
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.84, no.7, pp.1186-1191, 1995-07-10 (Released:2008-06-12)
参考文献数
11

活性酸素は脂質,蛋白,核酸など生体の多くの分子を標的とし反応する.それゆえ多彩な活性を有し,組織障害性因子として炎症,虚血,癌といった病態生理に関与し,また,バイオシグナルとして種々の生理機能の調節も行っている.活性酸素は,環境因子のみならず多くの生体内酵素系,ミトコンドリアなどより生じるが,炎症,虚血疾患においては好中球の関与が極めて重要である.スーパーオキシドとnitric oxide(NO)との相互反応も重要であり,それらが同時に生じるような場では,その微小循環系への影響,細胞障害性の二面より検討する必要がある,このような活性酸素の動態を生体における抗酸化防御機構との関連で検討することは,疾患の病態解明,治療につながる可能性がある.
著者
三鴨 廣繁 和泉 孝治 伊藤 邦彦 玉舎 輝彦 澤 赫代 渡辺 邦友 上野 一恵
出版者
社団法人 日本感染症学会
雑誌
感染症学雑誌 (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.66, no.8, pp.1090-1092, 1992-08-20 (Released:2011-09-07)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

近年, 細菌性腟症の原因菌の一つとして, Mobiluncus属があげられており, この菌はSTDとも関係あるとされている. しかし, Mobiluncus属の培養は難しく, 日数を要するため, 細菌性膣症の患者の腟分泌物についてMobiluncus属を含めた系統的な細菌学的検索の報告は少ない. 今回我々は, WHOの細菌性腟症の診断基準を満たした20例の腟分泌物の培養検査を施行した. その結果, 細菌性腟症の診断基準を満たした20症例中の7症例 (35%) からMobiluncus属が検出された.それらのうち, Mobiluncus mulierisが5症例から, Mobiluncus curtisiiをま2症例から検出された. 以上の結果から, G. vaginalis, Mobiluncus属単独で病原性が発現され細菌性腟症となるわけではなく, G. vaginalisやMobiluncus属が, 他の好気性菌, 嫌気性菌とともに存在するときに細菌性腟症を引き起こすものと考えられた.
著者
皆川 弘至 Hiroshi MINAGAWA 尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科
出版者
尚美学園大学芸術情報学部
雑誌
尚美学園大学芸術情報学部紀要 = Bulletin of the Faculty of Informatics for Arts, Shobi University (ISSN:13471023)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.71-164, 2004-09-30

1790年から今日に至る凡そ200年余の間に、我が国を訪れた外国人音楽家の公演歴を包括した調査資料は無いに等しい。特に、明治時代以前(1868年以前)、明治時代(1868-1912)、大正時代(1912-1926)の記録は、本稿巻末の参考資料に示した通り、わずかに記録として残されている程度であり、現在は絶版で入手不可能でもある。そこで本稿では、外来クラシック演奏家公演に限定し、新聞記事、刊行物、当時の公演プログラム等を渉猟し、調査・整理・分析・統合を加え、(1)明治時代以前 (2)明治時代 (3)大正時代 (4)昭和時代I<第2次世界大戦前> (5)昭和時代II<戦後> (6)平成元年から現在、の6つに分類した。その主脈を時系列的に概観することにより浮き彫りとなる諸点の中から、特に世界的に著名なオーケストラ14団体の来日公演に絞り、入場料金の推移を、厚生労働省調査による「大卒者初任給額及び対前年増減率の推移」及び総務省調査による「消費者物価総合指数」、「持家の帰属家賃を除く消費者物価総合指数(全国)」と対比し、更にアート・マネージメントの視点から考察を加えた。In the slightly more than 200 years from 1790 until the present day, research documents covering the history of performances of foreign musicians who have visited Japan are virtually non-existent. In particular, as shown in the reference material at the end of this document, records of the Pre-Meiji Era (before 1868), the Meiji Era (1868-1912), and the Taisho Era (1912-1926) barely remain, and furthermore are currently out of print and unobtainable.In light of the above, in this document, newspaper articles, printed publications, contemporary performance programs, etc. relating to the performances of visiting foreign musicians have been extensively read, organized, analyzed, and consolidated, and have in addition been classified into six categories: (1) Pre-Meiji Era; (2) Meiji Era; (3) Taisho Era; (4) Showa EraI (pre-World WarII); (5) Showa EraII (post-war); and (6) Heisei Era through the present.In addition, from among the points which come into focus as a result of taking a broad overview of the main currents therein, and in particular drawing from the performances in Japan of 14 eminent orchestras, an examination of admission prices is provided from the perspective of arts management, in correlation with "Transitions in Year-on-Year Differences in University Graduate Starting Salaries" from a survey by the Ministry of Health, Labor, and Welfare, and with "General Consumer Price Index" and "General Consumer Price Index Excluding Rent of Homeowners (for entire country)" from surveys by the Ministry of General Affairs.
著者
伊藤 毅志
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.1184-1185, 2016-11-15
著者
松平 敏子
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.114-120, 1974

1970年7月~10月に, 大阪府下の4病院において, 入院および外来の糖尿病患者男32例 (40歳以上23例), 女39例 (40歳以上34例) に対し面接, 実態調査用紙に記入させ, 次の結果を得た。<br>(1) 学歴は現在の義務教育以上を終えた者が男59%, 女38%で, 女の48%は旧制の義務教育である小学校卒であった。<br>(2) 労作強度はふつうの労作以下が男91%, 女92%であった。<br>(3) 既往最大体重が標準体重より20%以上の肥満者は男44%, 女56%であった。<br>(4) 遺伝関係を持つ者は男31%, 女44%であった。<br>(5) 標準体重より11%以上の肥満者のうち, 遺伝関係のある者は35%であるが, 肥満でない者のうちには55%に遺伝が認められた。<br>(6) 受診の動機となった糖尿病症状は, 煩渇, 易疲労性, 多飲, 倦怠, 体重減少であった。また, 1人平均4~5種の自覚症状を持っていた。<br>(7) 合併症は男50%, 女44%が持ち, 硬化性血管障害が20%で最も多く, 次が肝疾患であった。<br>(8) 病名判明以前の食生活は穀類を1日4209以上摂取している者が男75%, 女67%であった。肉類・牛乳・緑黄野菜の摂取回数も一般に少なく, 栄養的にバランス不良の傾向がみられた。<br>(9) 食事療法についての質問10題に対し, 入院患者の全問正解率は39%であったが, 外来患者は17%で劣っていた。また男より女が劣っていた。義務教育以上の教育を受けた者の正解率44%に比し, 義務教育までの者は16%で劣っていた。<br>以上の調査結果により, 病名判明前の患者の個々の栄養摂取状態のアンパランスを知り, それと同時に糖尿病の早期症状を一般に理解させ早期治療させたいこと, および糖尿病教室の栄養指導法の改善すなわち対象者にもよるが平易に具体的に反復指導しなければならないことを痛感した。
著者
木村 秀樹 高橋 秀昭 齋藤 稔
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.60-68, 2008 (Released:2010-08-05)
参考文献数
23
被引用文献数
1

As part of the environmental radiation monitoring around the nuclear fuel cycle facilities constructed in Rokkasho-mura, we are carrying out continuous measurements of gross α and gross β radioactivities in air dust samples. Considering there measuring conditions, it is suggested that 210Po and 210Bi mainly contribute to gross α and gross β, respectively. The higher concentration of gross β radioactivity was observed during fall and winter. But then gross α radioactivity lowered during winter, and fluctuated on spring and fall. It is suggested that surface soils are one of major origins of gross α radioactivity, because 210Po/210Pb ratio in the soil is higher than the ratio in the air and the ground is covered with snow in winter. Large peaks of gross a radioactivity and α/β radioactivity ratio were observed on May 2003. Satellite imageries showed forest fires around Lake Baikal in this period. We confirmed that the air mass passed the vicinity of Lake Baikal and flowed in Rokkasho-mura by backward trajectories. There was a positive correlation between gross α radioactivity and the frequency of air mass traveling from the vicinity of Lake Baikal to Rokkasho-mura. The result suggested that the large peaks of the concentration of gross α radioactivity and α/β radioactivity ratio were caused by the forest fire in Russia.
著者
久崎 孝浩
出版者
九州ルーテル学院大学
雑誌
応用障害心理学研究
巻号頁・発行日
no.11, pp.69-79, 2012-03

本研究は, 子どもの心の理論発達レベルと母親の愛着スタイルとの関連性について検討した。4~6歳の子どもはWellman & Liu (2004) の一連の心の理論課題に取り組み, その子どもの母親は愛着スタイルに関する質問項目に自己評定で回答した。その結果, 自分自身の愛着恐れ型の側面を高く評定した母親の子どもほどパスした心の理論課題の数が少なく, 愛着恐れ型の側面を高く評定した母親との相互作用は子どもの心の理解の発達に阻害的な影響を及ぼす可能性が示唆された。養育者の愛着スタイルが子どもとのどのような相互作用を通じて子どもの心の理解の発達に促進的あるいは阻害的影響を及ぼすのかという, その影響経路を今後明らかにすべきであることが問われた。
著者
富永 健一
出版者
東京大学
雑誌
特定研究
巻号頁・発行日
1985

本プロジェクトの目的は、社会調査データに関するデータバンクを作成することによって、データの共同利用を促進することにある。この目的のために、昭和58年度および59年度において、日本における社会調査データの所在・形状・内容等についてのアンケート調査を実施し、その回答に基づいて社会調査データについてのデータベースを作成した。データベースはパーソナル・コンピューターにファイル化することで必要に応じた検索を可能にするとともに、情報の一部を冊子に編集してアンケート調査に回答した研究者の配布した。本年度の作業は、実際に磁気テープ化された社会調査データを収集し、コードブックを作成してデータの共同利用を可能にすると共に、研究メンバーによるそのデータの分析を行うことである。収集されたデータは、研究メンバーの専攻分野とデータの入手可能性に鑑み、社会階層に関する分野に限定されたが、日本(1955年,1965年,1975年),米国(1962年,1973年),英国(1972年),西独(1980年),ポーランド(1972年)と広く国際的に協力を得ることができた。これらのデータはすべて磁気テープ化されており、SPSSによる集計のための基本プログラムが作成され、東大計算機センターをはじめとする日本の主要な計算機センターでの利用が可能になった。またコードブックについては、日本は研究代表者である富永などによってすでに作成されていたが、諸外国のそれは英語ないし独語で書かれていて使いにくいので、邦訳した上で冊子にまとめ、広く日本の研究者にとって利用できるよう作業中である。以上の作業に基づいて、研究メンバーが各国のデータを分担し、時系列的な社会移動のトレンド分析ないし国際的な社会移動パターンの比較分析を行い、その結果を論文化した上で冊子にまとめることによって社会階層研究に貢献すると共に、データバンクの有効利用の可能性を示すべく作業中である。
著者
永友 春華
出版者
早稲田大学人間科学学術院
雑誌
人間科学研究 (ISSN:18800270)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.74-74, 2013-03-25
著者
室伏 空 中野 倫靖 後藤 真孝 森島 繁生
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2009-MUS-81, no.21, pp.1-7, 2009-07-22

本研究では、既存のダンス動画コンテンツの複数の動画像を分割して連結(切り貼り)することで、音楽に合ったダンス動画を自動生成するシステムを提案する。従来、切り貼りに基づいた動画の自動生成に関する研究はあったが、音楽{映像間の多様な関係性を対応付ける研究はなかった。本システムでは、そうした多様な関係性をモデル化するために、Web 上で公開されている二次創作された大量のコンテンツを利用し、クラスタリングと複数の線形回帰モデルを用いることで音楽に合う映像の素片を選択する。その際、音楽{映像間の関係だけでなく、生成される動画の時間的連続性や音楽的構造もコストとして考慮することで、動画像の生成をビタビ探索によるコスト最小化問題として解いた。
著者
掛 悟史 倉本 洋 CASTRO Juan Jose 加々良 昌史 樋渡 健 阿部 隆英 久保田 雅春
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.79, no.695, pp.113-120, 2014-01-30 (Released:2014-07-10)
参考文献数
18
被引用文献数
5

In this study, shear transferring mechanisms of an outside attached shear strengthening method for existing RC beams were examined by three-dimensional FEM analysis. The analytical parameters were cross-section shape, number of connecting anchors, embedded length of anchors and strengthening element width. The analytical results for the shear force versus drift angle relationships showed good agreements with experimental values. The analysis indicated that the arch mechanism is also formed in the strengthening element of the RC beams. Through the analysis it was verified that the effective width of the strengthening element is approximately 75mm when the maximum shear force is reached.
著者
高神 信也
出版者
智山勧学会
雑誌
智山學報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.191-204, 1983-03-31
著者
高浜 充
出版者
梅光学院大学
雑誌
日本文学研究 (ISSN:02862948)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.93-99, 1976-11-25