著者
吉岡 洋明 伊藤 裕道 田中 泰彦 池田 保 美
出版者
社団法人日本鉄鋼協会
雑誌
鐵と鋼 : 日本鐡鋼協會々誌 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.89, no.6, pp.705-710, 2003-06

To meet the requirements for optimum utilization of power station sites and economic realization of coal fired thermal units, tandem compound 60 Hz 1000 MW large thermal units were developed. One of the most critical items was development of a large-size high strength generator rotor forging with comparable toughness to the conventional rotor forging. Based on the investigation results of existing rotor forging, chemistry optimization was conducted within the specification of conventional turbine generator and low pressure rotor forging by using lab oratory heat materials and 0.28%C-0.25%Mn-4%Ni-1.75%Cr-0.4%Mo-0.12%V high purity steel was selected for the candidate material. Double tempering heat treatment of 550℃ and 580℃ was also developed for increasing the yielding ratio of 0.02% yielding stress to tensile strength to meet the requirements of mechanical properties. According to those laboratory studies, one trial rotor forging with the same diameter as production ones was successfully produced.
著者
山崎 まなみ
出版者
東京女子大学
雑誌
日本文學 (ISSN:03863336)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.71-86, 1989-09-30
著者
木村 逸郎 夏 宗ほあん 包 尚聯 伊藤 秋男 秦 和夫 今西 信嗣 XIA Zonghuang 包 尚聨 張 国輝 趙 子強 王 宇鋼 施 兆民 唐 国有 陳 金象 韋 倫存 今井 誠 神野 郁夫 高木 郁二 金 長文
出版者
京都大学
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1995

最近粒子ビーム(中性子や荷電粒子のビーム)を用いた材料科学研究の進展は著しい。京都大学と北京大学は、いずれもこれらの先駆的な研究を進めているが、ここに大学間協定に基づいて研究協力を強化推進し、一層の高度化とさらに新しい分野への発展の基礎を築くことができた。本研究を通じ、京都大学から北京大学へ延べ8名の班員を派遣し、最近の研究の紹介を介して討論するとともに、実験の現場でも議論した。一方、北京大学から京都大学へ延べ8名の班員を招へいし、先方の研究成果について紹介してもらい、それについて討論した。さらに一部の班員はやや長く滞在して実験に参加させ、他の班員は京都大学の研究用原子炉や加速器において進行中の関連研究を見せ、現場でいろいろと議論した。やや具体的なテーマについての成果は次のとおりである。1.両大学で進行中の中性子ビーム利用研究では、まず核分裂過程の機構解明に関連し、核分裂即発中性子の測定法と測定結果、解析モデルと解析結果を比較し、共通点を見出した。また、中性子の非弾性散乱や荷電粒子放出の測定に関連し、データを比較検討した。さらに、中性子の新しい利用とくに医療利用についても議論を深めることができ、今後の協力が期待される。2.加速器による重イオンビームの利用については、両大学とも盛んに実験研究が進められているため論議が噛み合う所が多かった。なかでも、クラスターイオンの発生と利用、イオンビームによる表面分析、イオンビームによる新機能性材料の開発において、相互の実験手法を現場で詳しく見た上で議論し、ときには改善法を示唆したりもした。また北京大学の班員を京都大学での実験に直接参加させたことも実質的な協力として有意義であった。これらを通じ、今後のより実質的な協力の芽が育ったといえる。
著者
岡本 浩二
出版者
東京工業大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2008

【平成21年度】マイトファジー・タンパク質Atg32とAtg8およびAtg11との相互作用の解析1. Atg32のドメイン解析マイトファジーに必須なタンパク質Atg32の膜貫通型タンパク質のトポロジー、マイトファジーに働くドメイン、ミトコンドリア標的化シグナル等を、生化学的アッセイ、蛍光顕微鏡観察等の手法により解析した結果、Atg32はN末端側のドメインを細胞質側に露出したトポロジーをとること、C末端近傍の膜貫通ドメインとC末端側ドメインがミトコンドリア標的化に必要であることがわかった。また、マイトファジー活性には、細胞質側ドメインが必要かつ十分であることが示唆された。2. タンパク質間相互作用を特異的に破壊するatg32, atg8およびatg11変異の単の離と変異タンパク質の機能能解析部位特異的変異導入法と免疫共沈降アッセイにより、Atg32-Atg11のタンパク質間相互作用が特異的に阻害されたatg32の変異を単離した。この変異タンパク質を発現した細胞では、マイトファジーが顕著に抑制されることから、Atg32-Atg11間相互作用がAtg32の機能発現に重要であることが示唆される。
著者
治部 眞里 長部 喜幸
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.178-186, 2014-06-01 (Released:2014-06-01)
参考文献数
6
被引用文献数
5 4

日本版NIHや製薬企業における,政策決定・戦略立案に資するエビデンス提供のため,新しい指標に基づいた医薬品産業の現状俯瞰・将来予測を試みた。今回は,前回導出した製薬企業の個々のパイプラインや医薬品と密接に関連する特許を特定するための新しい指標を使用して,低分子医薬品とテクノロジー別のバイオ医薬品における基礎研究力を各国別,特許の出願人別にみた。
著者
渡辺 伸治
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究の目的は,ダイクシスの観点から日独語のフィクションの考察をおこなうことであったが,具体的には,ダイクシス(表現)の体系の構築とそれに基づいたフィクションの考察をおこなった。ダイクシス(表現)の体系は次のような分類として提示された。すなわち,ダイクシス表現の観点から記述すると,まず,ダイクシス表現は,指示ダイクシス表現と非指示ダイクシス表現に分類された。前者は,「私」,「今」などの発話場面同定依存ダイクシス表現と,「あそこ」などの非言語的指示行為依存指示ダイクシス表現に下位分類された。後者は,「行く/来る」,「たい」などの使用条件非指示ダイクシス表現と,モダリティ表現と感動詞などの意味解釈非指示ダイクシス表現に下位分類された。続いて,ダイクシス(表現)の体系に基づき,日本語が原文のフィクションの構成要素がどの様に分類されるか考察された。まず,語り手モダリティ文と登場人物モダリティ文が分類された。前者は登場人物非内省的意識文と地の文に下位分類され,後者は発話文と内省的意識描写文に下位分類された。また,登場人物非内省的意識文は登場人物知覚文と登場人物感情文に下位分類され,内省的意識描写文は自由間接話法と自由直接話法に下位分類された。また,分類と同時に,問題になったダイクシス表現が独訳ではどの様に訳されているかが考察された。
著者
杉本士郎
出版者
長崎経済研究所
雑誌
ながさき経済
巻号頁・発行日
vol.2011年(8月), no.262, 2011-07-28
著者
濱本 卓司 倉田 成人 猿渡 俊介
出版者
東京都市大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

都市における想定外事象の発生に備え,事前対策として原因分析や予知・予測に必要な基礎データを提供し,事後対策として避難誘導,安否確認,救助・救援活動を支援する建築群のネットワーク異常検知システム構築に関する実証的研究を行った。厳しい環境の下で建築群が崩壊過程にある長崎県軍艦島を検証の場として選び,映像・音声・振動のセンサデータを総合的に利用して想定外事象の発生を検知し,建築群の非線形挙動を追跡して損傷から崩壊への進行を監視する視聴触統合センシングシステムを実装した。現地におけるシステム構築により得られた新たな発見と経験的知見に基づき,システム改善のための今後の課題を明らかにした。
著者
角 征典 金本 真左也 Antoine Bossard 秋口 忠三
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2014-CE-125, no.2, pp.1-8, 2014-05-31

本研究では,複数人での共同プログラミングを実現する初心者向けビジュアルプログラミングツール Jointry の開発と評価を行った.近年,プログラミング教育への関心が高まっており,なかでも初心者に優しいビジュアルプログラミングツールに注目が集まっている.しかし,これまでの研究では,初期段階に初心者が独学でプログラミングを学習することは依然として難しく,先生や友達からの支援が必要であることがわかっている.そこで我々は,複数人で共同でプログラミングできるツールを開発し,プログラミング初心者を対象にして,質的な評価を行った.その結果,プログラミング初心者が初期段階に抱える不安は,複数人での共同プログラミングによって解消できる可能性があることがわかった.
著者
安川 緑 藤原 勝夫 金子 周一 坂本 英之 三谷 徹 伊藤 喜久 小山 善子 染井 正徳
出版者
金沢大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

本年度の研究では、06,07年度の研究成果を基にITを活用した園芸療法の効果の詳細を検証した後、総合的見地から、ITの活用による園芸療法を適用した包括的地域ケアモデルを構築する予定であったが、当初の計画の変更を余儀なくされたため、下記の内容で研究を進めた。1)これまでに得られた園芸療法の研究データの分析を行い、園芸療法の知見を広く社会に還元すべく、論文作成及び投稿準備に充当した。現在、Japan journal of Nursing Scienceに「Effects of Horticultural Therapy for Aged Persons Receiving Home Care」を、また、老年社会科学に「サッケード反応様式からみた園芸療法の元気高齢者の前頭葉脳血流量の変化」を投稿するための準備作業に入っている。これらの論文では、在宅療養高齢者及び元気高齢者のそれぞれの課題に対して園芸療法が効果的に作用して、心身機能の維持・向上や老化予防に独自の効果をもたらすことが実証され、今後における地域高齢者ケアへの提言ともなっている。2)世界初の作業療法ハンドブック、「International Handbook of Occupational Therapy Interventions」(2009)に、「Horticultural Therapy for the Cognitive Function of Elderly People with Dementia」が所収された。このことにより、園芸療法が薬物に依拠することなく認知機能の回復をもたらし、認知症ケアとしての優れた側面を有すると共に、日常生活の活性化を促すための多種多様な可能性持ち合わせていることを世界のケア専門家に紹介し、園芸療法の普及に拍車をかける機会となった。なお、認知症者に対する園芸療法の種々のデータについては、引き続き分析を進め、International journal of geriatric Psychiatryをはじめ国際的学術誌への投稿を予定している。
著者
中川裕幸
出版者
日本弁理士会
雑誌
パテント
巻号頁・発行日
vol.61, no.8, 2008-08-10
著者
中川 和歩 堀 遼平 熊木 武志 木股 雅章 藤野 穀
雑誌
研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.36, pp.1-6, 2013-03-06

近年,家庭やピル等にセンサネットワークを設置し,温度・湿度・赤外線等の計測データを用いて施設全体を管理することで,電力エネルギー消費の削減,セキュリティーの強化など,様々なサービスを行うことが注目されている.今後センサノードの設置数が増加していくと,センサネットワーク自体の消費電力を削減し,電池交換やメンテナンスの頻度を低減することが重要となる.我々は,センサノードの消費電力を極限まで削減する方法として,通常は電源を遮断し,センシングする時間のみに電源を投入するというノーマリーオフ動作の検討を行っている.本研究ではセンサノードの構成要素である,センサ,マイコン等の電源を独立してダイナミックに計測できる測定系を構築した.本測定系を用いて,温度センサと湿度センサを用いて,スタンバイ電流と動作電流,電源投入時の過渡電流・出力安定化時間を測定した.さらに,センサーのノーマリオフ制御およびセンサーデータのA/D変換を行うマイコンの動作電流を測定した.これらの計測結果より,ノーマリーオフ動作を適用した際の消費電力低減効果を明らかにした結果を報告する.Recently, various kinds of services such as energy saving and security monitoring were progressed by monitoring temperature, humidity, and infra-red on sensor networks which are deployed in the home or building. The power saving of sensor node itself will be important with the increasing number of sensor nodes, because the interval of maintenance including battery exchange will be pro-longed. We aim to develop the ultra-low power sensor node by utilizing the "Normally Off" operation by which the power of sensor is only activated during the sensing period. In this study, we have developed power measurement system which can monitor the power consumption of sensor and controller, respectively. We have measured the dynamic power consumption characteristics of temperature and humidity sensors. In addition, we have also measured the dynamic power consumption characteristics of microcontroller. Finally, we clarify the power reduction effect on sensor node by utilizing "Normally Off" operation.