著者
腰原 敏夫
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.100, no.1231, pp.56-57, 1985-03-20

構造委員会仮設建築物小委員会によるパネルディスカッションは,標記のテーマについて,大会第1日(10月14日)午後3時より,横浜国大の工202教室において開催された。司会は内山和夫(東北大),副司会は小林栄治(日本鋼管)が担当した。小林による開会の辞の後,主旨説明を内山が行い,続いて主題解説を坪井善勝(東大),石井一夫(横浜国大),川口衛(法政大),楡木堯(建研)が行った。質疑がなかったため,(社)日本膜構造協会の丸山時男のあいさつの後,石井によりアメリカを中心とした膜構造の実例についてのスライド説明が行われ,最後に海野三蔵(海野建築研究所)がまとめを行った。
著者
佐藤 久美 榎本 真希子 内山 武史
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.102, no.4, pp.414-417, 2004-12-17

第101回日本保険医学会定時総会が,平成16年10月14日,15日の両日にわたり,東京都千代田区有楽町のよみうりホールで開催された。第一日目は,ニッセイ基礎研究所研究理事の明田裕氏による特別講演「生活リスクの変化と生命保険事業の将来」が行われ,続いて住友生命・横山哲氏が座長をつとめたパネルディスカッション「高齢者の生命危険因子および危険選択」が行われた。第2日目は小林三世治氏による会長講演「医的査定から見た生命保険」およびGen Re医長のFajah S. Peshi氏による特別講演「The pitfalls in the interpretation of diagnostic data」が行われ,さらに総会議事,表彰式,宿題報告,一般演題,教育講演,さらにはワークショップなども開催された。
著者
薬師院 はるみ
出版者
京都大学
雑誌
京都大学生涯教育学・図書館情報学研究 (ISSN:13471562)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.231-238, 2005-03-31

本稿は、2004年10月14日、「都市の発展と図書館サービス」というテーマのもと、上海図書館にて第3回国際図書館学セミナーと合同で開催された第2回国際図書館フォーラムの第4部会「図書館と都市の知識基盤」における発表を和訳したものである。この発表の目的は、図書館界における情報化傾向の影響を、非技術論的かつ非戦略的な側面から考察することにあった。すなわち、この傾向の背後で、図書館観および図書館員像が変容しつつあるということに着目したのである。具体的には、米国の作家ニコルソン・ベイカーが、図書館に対して行った一連の抗議活動を追跡するとともに、それらの活動が引き起こした論争についての再検討を行い、この作業を通じて、情報化時代において図書館の世界にもたらされつつある変化についての考察を行った。その結果、図書館でコンピュータ化が進められたことは、図書館専門職と旧来の図書館愛好家との間に、一種の認識論的な次元での断絶を生み出したことが明らかになった。加えて、この断絶は、旧来の図書館および図書館員の価値評価問題を内包しており、それがベイカー論争の基底をなす係争点であるという事実もまた、合わせて解明された。
著者
井上 武夫
出版者
日本鱗翅学会
雑誌
蝶と蛾 (ISSN:00240974)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.63-64, 1997-06-15
参考文献数
3

ペルーでは,ミイロタテハ用トラップとして人糞,腐敗した牛血などを使用してきたため,雌が採集されることは極めて稀であり,Agrias beata beata f.beatifica Hewitsonの雌変異体は報告がない.著者はロレト州イキトス周辺での雌採集を目的に,1987年からバナナトラップの使用をひろめてきた.1996年10月14日に採集された雌A.b.beata f.beatificaは前翅長47mm,前翅表面基部と後翅中央に大きな青色斑が認められる(Figs 1,3).また,前後翅ともに緑色帯の内側には青色鱗粉が認められる.後翅の青色斑は1b室から3室および中室まで拡がり,緑色帯内側の青色とは連続していない.裏面後翅には基部から第3列黒色斑内側まで拡がる黄土色の斑紋が認められる(Fig.2).第4列からの黒色斑は痕跡として淡くなっており,A.b.beata f.beatificaの特徴を示している.後翅青色斑を伴う雌Agrias beataはペルー産として3変異体,ブラジル産として3変異体が報告されてる.ペルー産はともに山地性別亜種のもので,アマゾン低地のロレト州からは報告がない.本個体はマラニョン河下流のナウタ近郊ベサイダで採集された,初のA.b.beata f.beatifica雌変異体と考えられる.
著者
大林 利一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.654, pp.132-137, 2009-03

おおばやし・としかず:合成繊維メーカーで生産設備開発に携わった後,1990年にいすゞ自動車に入社。公差解析および空力解析や,ピックアップ・トラックのフレーム設計などを手掛ける。現在は公差解析とともに,図面品質向上のため幾何公差の教育・普及を担う。
著者
松本 幸夫
出版者
東京大学理学部
雑誌
東京大学理学部廣報
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.5-5, 1990-03
著者
馬場 靖雄
出版者
東京大学
雑誌
社會科學研究 (ISSN:03873307)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.27-48, 2005-03-30

ニクラス・ルーマンの社会システム理論を踏まえて,近代社会を機能的に分化した社会ととらえ,そこにおける「法の支配」の意味について論じる.法を初めとする機能分化したシステムは,それぞれ独自の二分コードを用いて,社会内のあらゆる事象をテーマとして扱う.システムの外にある社会的環境(法にとっての道徳など)もまた,コードを通して,システム内において扱われる.この意味で機能システムはそれぞれ閉じられており,法が扱いうるのは法から見た社会的環境のみである.したがって法の支配が及ぶのは,法自身が投影した社会の範囲内でしかない.しかしこのように閉じられたシステムが相互に影響しあうなかで,いくつかの制度は改変され難いものとして固定されるに至る.基本権はそのひとつである.
著者
小田 泰行 村岡 一信 千葉 則茂
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.1142-1150, 2001-05-15
参考文献数
12
被引用文献数
6

形状モデリングにおいて,粘土を扱うような直感的な変形操作,すなわち,圧したり,曲げたり,延ばしたりするという素朴な変形操作が可能であれば,バーチャルな粘土細工が実現でき,教育あるいは芸術的創作活動のための造形ツールとして広い応用が期待できる.本論文では,粘土の形状変形のシミュレーションモデルとして,相互作用力の働く粒子群を用いた粒子ベースの粘土モデルを提案する.本モデルは,重力,粒子間に働く斥力,引力,摩擦力などの特殊な作用力,および外力のもとで運動する粒子群により,粘土の形状変形を実現する.粘土は,外力によって変形され,外力を取り除いても変形したままの形で残るという可塑性の性質を持つが,本モデルでは,粘土の可塑性が実現でき,圧す,曲げる,延ばす,などの基本的な変形操作のシミュレーションが可能である.In the shape modeling of deformable objects for Computer Graphics or Virtual Reality, if the intuitive physical modification operations as those used in real clay craft, e.g., simple modification operations like pressing, bending and extending, are possible, ``virtual clay craft'' would be realizable. Such a realistic shape modeling technique has many applications in the areas of education, art, amusement, virtual reality, and so on. In this paper, we propose a clay model implemented by employing the particle based numerical simulation method where every pair of particles receives specific virtual mutual forces each other. These virtual forces consist of gravity, attractive force, repulsive force, friction force and external force that realize clay-like deformation of objects. Actual clay has the property of plasticity where its shape remains as it was after the external forces are removed. Our clay model realizes not only the fundamental modification operations applied to clay but also the plasticity.
著者
大林 利一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ものづくり (ISSN:13492772)
巻号頁・発行日
no.653, pp.118-122, 2009-02

今回と次回では,これまで本コラムで取り上げてきたテーマの総まとめとして,選択肢から回答する形式の練習問題を集中して掲載する。幾何公差の記入時に特に誤りやすい,あるいは迷いやすいポイントについて確認するのに役立ててほしい。
著者
山中 弘 木村 勝彦 木村 武史 笹尾 典代 寺石 悦章 松井 圭介
出版者
筑波大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究は、宗教の適応的変容と再構築の側面を教会や社寺、自然的景観、迫害や殉教が起こった場所など、様々な「トポス」がもつ「聖性」に焦点を当せながら、その変容を、それを促す大きな要因の一つと考えられる「ツーリズム」との関わりのなかで明らかにしようというものである。近代社会における、交通網の発達、テクノロジーの飛躍的発展は、本来的に「聖なる場所」がもっていた限定性、秘匿性を無意味化し、だれでもがそこにアクセスすることを可能にした。とくに、ツーリズムの発展は「場所の聖性」の性格やあり方に容赦ない変更を加え、それを観光の新たな「商品」に仕立て上げようと試みている。長崎県の外海、平戸、五島列島といった地域において、これまでごく少数の人々にとってしか特別な意味をもっていなかったキリシタンの殉教地や聖地さえも、容赦なく「観光のまなざし」に曝されることになったのである。しかし、その過程で、教会や社寺、殉教地などの「場所」をめぐる新たな「語り」や「伝統」を再構築させる契機となっているようにもみえる。それは、沖縄のように、場所の聖性のもっともアーカイック形態である「御嶽」を、沖縄の根本的な宗教・伝統文化という「語り」のなかに包摂することで、自らの文化的アイデンティティを積極的に構築していこうとする試みにもつながっていく。もちろん、ツーリズムはつねに伝統的な聖地を変化させるわけではなく、ツーリズムに密接に関わる関連産業が聖地のもつ「真正性」、「歴史性」を利用して、伊勢神宮の参道に誕生した商店街のように、新たなマーケットの開拓をおこなう場合もある。さらにまた、出雲地域の「神在祭」のように、現代的ツーリズムの影響とは直接関わりなく、祭りとその場所が様々な要因によって歴史的に変化している場合もあり、「場所の聖性」の変容は必ずしも近代的現象でないことは注意する必要があろう。
著者
小川 正廣 OGAWA Masahiro
出版者
名古屋大学文学部
雑誌
名古屋大学文学部研究論集 (ISSN:04694716)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.1-24, 2008-03-31 (Released:2008-10-01)

Virgil is the most important classical author for the creation of Dante’s Divine Comedy. The present paper discusses how this ancient poet is treated in the poem and why the Comedy can be regarded as an epic rather than a “commedia”, which was the original title of the work and probably means a story with a happy ending. Although Virgil is paid the deepest respect as Dante’s master and guide in the Comedy, his limitations are repeatedly shown mainly in theological matters. In particular he lacks in deep understanding of human sin and Christian salvation, so that he is to disappear before Beatrice who can fully purify Dante’s soul and lead him through the paradise. In respect of natural virtues and human intellectual power, however, he is so excellent that his guidance through the underworld, successfully finished, represents a fortunate union of the classical humanism and the medieval Christianity. But there is another aspect of Virgil: the great spirit who stands for Limbo. In Dante’s hell this special place contains, besides the traditional residents of pious Jews before Christ and unbaptized children, the various pagan poets and philosophers who, despite their outstanding human achievements and their being innocent except for original sin, will not be given divine grace for ever. Why cannot those best pagans be saved? The question is put in Paradiso but remains mysteriously unanswered. Thus Dante casts a doubt on the Christian doctrine, while depicting the supreme bliss of his alter ego elevated to the vision of God. It is because of this unprejudiced view of human conditions that the Comedy should be ranked along with classical epic poetry and still has great spiritual value for us today.
著者
石毛 奈緒子
出版者
日本病跡学会 金剛出版(発売)
雑誌
日本病跡学雑誌 (ISSN:02858398)
巻号頁・発行日
no.62, pp.57-67, 2001