出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科
雑誌
人環フォーラム (ISSN:13423622)
巻号頁・発行日
vol.29, 2011-09-20

<巻頭言>さまざまなルーツ / 堀智孝
著者
田野井 慶太朗 斉藤 貴之 岩田 直子 大前 芳美 広瀬 農 小林 奈通子 岩田 錬 中西 友子
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.299-304, 2011 (Released:2011-08-29)
参考文献数
9
被引用文献数
6 6

著者らは,入手が困難である28Mgを製造,精製し,イネの根によるMg吸収解析を行った。純アルミニウム箔に,27Al(α,3p)28Mgの核反応を試みて28Mgを製造した。カラム精製を経た後,およそ1MBqのキャリアフリーの28Mgを得ることができた。この放射性同位元素を用いてイネの根のMg吸収速度を算出した。すなわち,0.1mM及び5.0mMのMg濃度の溶液に28Mgを加え,そこに根を15から30分間浸すことで28Mgを吸収させた後,28Mgを画像として検出した。得られた画像よりイネの根から吸収されたMg量を定量した結果,溶液が5.0mMの条件下におけるMg吸収速度は,0.1mMの場合よりも6から7倍大きいことがわかった。更に,溶液のMg濃度を0.025~10mMの9段階に設定したところ,溶液のMg濃度が低い時ほど根のMg吸収能力は高まった。以上から根は溶液のMg濃度が低い場合には,Mgを能動的に吸収する機構を有することが示された。
著者
谷野 善彦
出版者
文光堂
雑誌
臨床スポーツ医学 = The journal of clinical sports medicine (ISSN:02893339)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.553-561, 2009-05-01
被引用文献数
2
著者
李 相直
巻号頁・発行日
2001

筑波大学博士 (学術) 学位論文・平成13年5月31日授与 (乙第1742号)
著者
西 望 斉藤 幹 小山 高夫 木戸 豊 生山 博 片山 芳文
出版者
東京医科歯科大学
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1985

子宮頸癌患者手術時採取のヒト黄体組織のインビトロにおける培養実験よりメジュ-ム中に放出されるプロゲステロン、ランドロステンヂオン F2および細胞ホモゲネ-ト抽出液中のサイクリツクADMP、同GMPはいづれも10_-7のモル濃度で抑制されることが観察されたが2の濃度より生理的なものではないが薬理学的量を投与すれば性機能を抑制せしめることが出来ることをましている。ヒトにおいてin uivo、で脈波状にLHRHを投与する。下垂体は大量のLHを放出するためのLH/FSH比は増大する。そのアゴニストの投与は下垂体のダウン調節によりゴナドドロピンの放出は着減する。Yの際初段階において一過性にゴナドトロピンは増量するためこの活用で二次的に性腺もダウン調節をうける。この三つの作用でLHRHアゴニスト投与の際は性機能の一時的静止を誘起出来ることがわかった。また同アゴニストの50μgをプロピレングリュ-ルに溶解膣座薬として使用せしめると微量の持続的吸収DによりFSHの上昇と血中E_2の着明の上昇をもたらし卵胞発育と極めて良好な黄体が生じることが判った。以上の基礎的観察より、LHRHアゴニストの点鼻および膣座薬による子宮内膜症子宮筋腫の患者についてその自覺症状他覺的所見よりその効果を判定腫瘍マ-カ-にて経過を追跡した。子宮内膜症で80%以上の症例に自覺他覺的所見共改善がみられる子宮筋腫ではサイズの減少は希待出来なかったが貧血の改善出血量の軽減が殆んど前例にみとめられた。膣錠による視床下部性排卵障碍〓者の排卵誘発を試みたが血中DHEA-SとLHの下降FSHの上昇によりLH/FSH比の着明の改善がみられ5名の妊娠成功をみた。BBTより判定しても黄体機能の着明の改善が推定された。前者の内膜症加療効果は投与中止により再発率が高くまた症例の中で投与前より悪化してくるものや腫瘍マ-カ-でCA19-9等が上昇してくるものがみられている。長期の観察の必要性がある。
著者
丹後 俊郎
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.p967-978, 1990-12
被引用文献数
2
著者
岸本 桂子 福島 紀子
出版者
The Pharmaceutical Society of Japan
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.131, no.5, pp.685-695, 2011-05-01 (Released:2011-05-01)
参考文献数
28
被引用文献数
10 11

In this study, we investigated the status of researching drug information online, and the type of Internet user who uses anonymous Web communities and websites. A Web-based cross-sectional survey of 10875 male and female Internet users aged 16 and over was conducted in March 2010. Of 10282 analyzed respondents, excluding medical professionals, about 47% reported that they had previously searched the Internet for drug information and had used online resources ranging from drug information search engines and pharmaceutical industry websites to social networking sites and Twitter. Respondents who had researched drug information online (n=4861) were analyzed by two multivariable logistic regressions. In Model 1, the use of anonymous websites associated with age (OR, 0.778; 95% CI, 0.742-0.816), referring to the reputation and the narrative of other Internet users on shopping (OR, 1.640; 95% CI, 1.450-1.855), taking a prescription drug (OR, 0.806; 95% CI, 0.705-0.922), and frequent consulting with non-professionals about medical care and health (OR, 1.613; 95% CI, 1.396-1.865). In Model 2, use of only anonymous websites was associated with age (OR, 0.753; 95% CI, 0.705-0.805), using the Internet daily (OR, 0.611; 95% CI, 0.462-0.808), taking a prescription drug (OR, 0.614; 95% CI, 0.505-0.747), and experience a side effect (OR, 0.526; 95% CI, 0.421-0.658). The analysis revealed the profiles of Internet users who researched drug information on social media sites where the information providers are anonymous and do not necessarily have adequate knowledge of medicine and online information literacy.
著者
渡邉 博文 田中 成典 沖本 憲明 長谷川 亜樹 泰地 真弘人 谷田 義明 三井 崇志 勝山 マリコ 藤谷 秀章
出版者
情報計算化学生物学会(CBI学会)
雑誌
Chem-Bio Informatics Journal (ISSN:13476297)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.32-45, 2010 (Released:2010-04-20)
参考文献数
46
被引用文献数
5 9

先端的な4つの計算法、FMO法、QM/MM法、MM-PB/SA法、MP-CAFEE法を用いてFKBPと10種類のリガンドの結合能を評価し、実験値との相関を比較した。結果として、4つの方法の内、どの方法を用いても実験値と比較的よい相関が得られることを確認した。またこの結果をもとに、どの効果を取り入れることが実験値との高い相関を得るのに重要であるかを議論した。さらに、これらの方法における溶媒効果の取り入れやエントロピーの寄与の重要性について詳しく議論した。計算時間についても検討を行い、最後にタンパク質リガンド結合能計算法の発展について今後の展望を述べた。
著者
高橋 健一 立堀 道昭 紫合 治
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.35, pp.1-8, 2006-03-23
被引用文献数
1

Webアプリケーションを再利用しWebサービスとして公開することは,開発コストの面からも大変有効である.本論文では,ページ遷移単位のWebサービス変換と,セッション情報のチェーンによるWebアプリケーション変換アーキテクチャを提案する.ページ遷移単位で変換されたWebサービスをBPELのようなフロー記述言語で繋ぐことにより,Webアプリケーションの提供するユースケース単位でのWebサービス公開と,拡張や変更に柔軟に対応可能なWebサービス変換を実現した.さらに,本アーキテクチャを実装したWebサービス変換フレームワーク「H2W」を開発した.最後に,実際に運用されている3種のWebアプリケーションに対して適用し,Webサービス変換に成功した.Developing Web Services from scratch is costly task. Converting Web Applications to Web Services are considered one of the most effective methods for Developing Web Services. This paper describes a framework named H2W that can be used for constructing Web Service Wrappers from existing Web Applications. We propose a page-transition-based decomposition model and page access model with context propagation. We have successfully developed Web Service wrapper applications for three real world Web Applications.
著者
北中 英明
出版者
拓殖大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究は、企業が展開する宣伝広告活動に関して、既存マス媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビの四大媒体)による広告効果が、インターネット広告やブログやSNSといった新しいコミュニケーション手段を含むクロスメディア状況下でどのような影響を受けているかについて焦点を当て、そのメカニズムを構成的手法(エージェント・ベース・アプローチ)によって解明することを目的としている。
著者
Yamazaki K. Teraishi M. Komatsu S. Sonoda Y. Kano Y.
出版者
European Geosciences Union
雑誌
Natural Hazards and Earth System Science (ISSN:15618633)
巻号頁・発行日
vol.11, no.9, pp.2655-2661, 2011-09
被引用文献数
6

The Shinmoe-dake volcano in southwest Japan, which produced its first major eruption in 52 yr on 26 January 2011 but had been quiescent since 1 March, re-erupted on 13 March. It was only two days after the occurrence of the M = 9.0 Tohoku-oki earthquake in eastern Japan. The coincidence of the two events raises the question of whether the earthquake triggered the volcanic activity. As a provisional but rapid assessment of this question, we examined high-resolution strain data at a site located 18 km from Shinmoe-dake. In terms of the Tohoku-oki earthquake, three points can be drawn from the strain data: (1) static strain changes were less than 0.05 × 10[−6], which is too small to trigger an eruption; (2) the amplitudes of dynamic strain changes are on the order of 10[−6], which may trigger seismicity or volcanic eruption; and (3) strain rates were not accelerated, which indicates no significant change in magma pressure. Comparing these results with reports of other eruptions coincident with seismic events, and considering a scenario in which a seismic event triggered an eruption, we tentatively conclude that the eruption on 13 March was not a triggered event. However, this conclusion may be revised after analyzing seismic data.
著者
周 進 橘 ヒサ子
出版者
植生学会
雑誌
植生学会誌 (ISSN:13422448)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.65-78, 2004

2001年8月,木道設置後10年が経過した大雪山系天人ヶ原湿原において,メッシュ法による植生調査を行い,ラスターGISの手法で現存植生図を作成し,荒廃地の植生回復と植生変化について検討した.2001年と1981/1988年のデータをあわせて258個の植生調査資料を二元指標種分析で解析した結果,池塘と小凹地の植生2タイプ,ローンの植生6タイプ(このうち,3タイプは荒廃地の代償植生),ササ群落2タイプ,高木群落2タイプが識別された.今回作成した植生図と1988年作成の植生図を比較した結果,大面積を占めるヤチカワズスゲ-クロバナギボウシ/タチギボウシ群落は33.8%から30.1%に,また荒廃地の面積は22.4%から19.5%にそれぞれ減少した.湿原植生の73.4%(面積)は変化していなかったが,20.1%に進行遷移が,また6.5%に退行遷移がみられた.変化した面積の68.1%は荒廃地であった.荒廃地では代償植生のミタケスゲ-ヤチカワズスゲ群落が減少し,回復植生の1タイプであるミヤマイヌノハナヒゲ-ウキヤバネゴケ群落が著しく増加した.ササ群落や高木群落にはほとんど変化がなかった.天人ヶ原湿原では木道の設置によって踏みつけによる植生破壊が防止された結果,荒廃地の自然回復が加速されたものと考えられた.
著者
夏秋 貴子
出版者
福岡県立糸島農業高等学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2009

目的 人の顔を模した垂直面における紫外放射(UV)の散乱・直達成分の季節変化を明らかにするとともに、太陽に正対する面でのUVの値から、地表で浴びうるUVの最大値を明らかにすることを目的に観測を行った。また農業高校においてUVに関する啓発を行った。方法 福岡県糸島市(北緯33゜34′45″東経130゜13′52″)の農地において、水平面および南北方向の垂直面に、(株)プリードPCU-01を設置し、UV(300~400nm)の5分ごとの瞬間値をデータロガー(UIZ3671)に収録した。また1月17~19日の期間、赤道儀(TOAST-Pro)にUVセンサを設置し、太陽と正対する面におけるUVの測定を行った。成果 南中時の季節変化:UV(horizontal)はUV(vertical-south)に比べ、季節変化が大きく、夏季にはUV(horizontal)がUV(vertical-south)の2倍、冬至前後にはUV(vertical-south)がUV(horizontal)の1.7倍程度の強度を示している。また1月17日に赤道儀に設置したセンサは37.6w/m^2を記録し、これはUV(horizontal)の8月19日の38.0w/m^2と大差がない強度である。UV(vertical-north)を散乱成分とし、直達成分を算出すると、夏季にはUV(horizontal)がUV(vertical-south)の4.5倍、冬季にはUV(vertical-south)がUV(horizontal)の2倍を超える強度を示した。またUV(vertical-south)の直達成分は、夏より冬に強度が大きくなることが明らかになった。日積算値の季節変化:UV(horizontal)はUV(vertical-south)に比べ季節変化が大きく、夏季にはUV(horizontal)が、冬季にはUV(vertical-south)がより大きな強度を示している。また、1月19日に赤道儀に設置したセンサは63.77MJ/dayを記録し、UV(horizontal)は27.71MJ/dayであった。赤道儀上のセンサの値は10月上旬のUV(horizontal)の値と同程度であった。今回の観測により、屋外では冬季でも夏季と変わらない程度のUVを浴びる可能性があることが明らかになった。