著者
五十嵐 滋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.4, no.5, pp.261-267, 1963-09-15
著者
佐野 文彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICSS, 情報通信システムセキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.115, pp.35-39, 2010-06-24

Kasperらが提案したビットスライス実装によるAESの暗号化処理に対して,最適化された復号処理を実装した.AES復号処理のInvMixColumnsの最適化実装手法とIntel Core2プロセッサでの計測結果を紹介する.InvMixColumnsを仕様通りに実装した場合,復号処理は暗号化処理と比較して処理時間が約30%増加するが,我々の実装したプログラムでは処理時間の増加を約10%に抑えられ,そのまま実装した場合と比較して18%高速である.
著者
石橋 功至 落合 秀樹 河野 隆二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.305, pp.91-94, 2006-10-12
被引用文献数
1

近年,遅延ダイバーシティ(Delay Diversity)技術が再び注目を集めている.遅延ダイバーシティは送信信号を複数のアンテナから時間遅延させて送信することでダイバーシティ利得を得ることのできる非常にシンプルな送信ダイバーシティ技術である.一方,周波数分割多重(OFDM)と差動符号化振幅位相変調(DAPSK)の組み合わせは,高い周波数利用効率とシンプルな送受信回路系が実現できる技術として知られている.OFDMに遅延ダイバーシティ技術を用いた場合,各アンテナで与えられる時間遅延がガードインターバル長を超える必要性があり,周波数利用効率を著しく低下させてしまう.この問題を解決する手法としてOFDM変調信号を巡回させながら遅延させる巡回遅延ダイバーシティ(CDD)という技術が提案されている.本稿では,巡回遅延ダイバーシティを用いた符号化DAPSK変調方式を提案し,計算機シミュレーションを用いて,提案方式が任意の送信アンテナ本数分のダイバーシティ利得が得られることを示す。また,提案方式のパラメーターの最適化についても議論する.
著者
Eul-Sang Kim Yang-Sook Ko Junghun Kim Naoko Matsuda-Inoguchi Haruo Nakatsuka Takao Watanabe Shinichiro Shimbo Masayuki Ikeda
出版者
Tohoku University Medical Press
雑誌
The Tohoku Journal of Experimental Medicine (ISSN:00408727)
巻号頁・発行日
vol.200, no.1, pp.7-15, 2003 (Released:2004-10-01)
参考文献数
29
被引用文献数
14 15

This study was initiated to examine the accuracy of conventional food composition table-based estimation of intakes of energy, protein, lipid and carbohydrate, in comparison with chemical analysis. For this purpose, 66 women (at the ages of 29 to 54 years) in three locations in Jeju Island, Republic of Korea, volunteered to offer 24-hour food duplicate samples. A half of them were house-wives, and the remaining half were farmers or fishers. The duplicate samples were subjected 1) to the chemical analysis for daily intake of energy, protein, lipid and carbohydrate after official methods in Korea (measured values), and 2) to the estimation of intakes of the same items taking advantage of Korean Food Composition Tables (estimated values). The two sets of the results, i.e., the measured and estimated values, were compared by paired and unpaired t-test, and linear regression analysis. The estimated values correlated closely with the measured values, irrespective of energy or the three major nutrients. A close agreement was observed for energy intake (the estimated/measured ratio of >98%), and it was also the case for protein intake (101%). Under- and over-estimation was observed, however, in regard to carbohydrate (by −8%) and lipid intake (by +24%), respectively. It was concluded that the Korean Food Composition Tables are sufficiently accurate when applied for estimation of total energy intake as well as protein intake. Cares should be taken, however, in applying the tables for estimation of lipid and carbohydrate intake, because there may be the risk of over- and under-estimation for the former and the latter, respectively.
著者
内田 佳子
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.95-99, 2010-09-20 (Released:2011-12-16)
参考文献数
10

酪農学園大学行動治療科に常同行動を主訴として来院し,3年以上の後追い調査をした猫5症例について報告する。いずれも室内飼育で,雄3頭,雌2頭であった。初診時年齢は1歳6カ月齢から6歳齢,常同行動がみられてから来院まで4カ月から3年間が経過していた。常同行動はいずれも舐性行動で,過剰な自己グルーミングが4例,繊維舐め/摂食が1例であった。鑑別診断の後,全例に対して行動修正法として常同行動に対し一切反応しないことの指示および環境改善プログラムを実施し,薬物療法として塩酸クロミプラミン0.8-1.3 mg/kg/dayを併用した。全例で2から4週間内に常同行動の頻度が減少した。行動修正法を継続し,休薬のための減薬プログラムに入ったところ,減薬中に2例,さらに休薬後3週間以内に2例の計4例で症状が悪化または再発した。これらの例では塩酸クロミプラミンの再導入により常同行動が制御された。これら4例では現在に至るまでの3から6年間,薬剤は継続投与されており,維持量は0.25-0.5 mg/kgの1日1回または隔日投与であった。
著者
矢島 愛子 小向 奈津美 小林 沙織 神志那 弘明 大石 明広 佐藤 れえ子 安田 準
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.79-86, 2010-09-20 (Released:2011-12-16)
参考文献数
17

ヒト用免疫阻害法CK-MB測定用試薬を用いて,犬血清CK-BBを測定できるかを検討した。犬血清をマウス抗ヒトCK-MMモノクローナル抗体(M抗体)と正常マウスIgG抗体(陰性コントロール)にそれぞれ感作させた後,無処理犬血清と共にアガロース電気泳動・CK酵素染色した。無処理血清および陰性コントロール血清では,CK-BBとCK-MMが認められた。M抗体処理血清ではCK-BBは出現したがCK-MMは消失して阻害効果を認めた。次に,犬血清とCK-MB活性値が既知のコントロール液の段階希釈検体を免疫阻害法で測定したところ,双方の検量線は良好な直線性が認められた。さらに28頭の犬を用いて,免疫阻害法と電気泳動法において,M抗体で阻害されない残存CKとCK-BBの間および両方の測定方法で得たCK-MMの間で良好な相関関係を認めた。犬でも免疫阻害法にてCK-BBを評価できることから,犬の神経疾患のスクリーニング検査に用いることができると考えられた。
著者
近澤 征史朗 小林 秀樹 堀 泰智 星 史雄 金井 一享 伊藤 直之 佐藤 淳 山本 祥大 立花 麻子 春原 瑠美 打出 毅 折野 宏一 渡辺 清隆 樋口 誠一
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.71-77, 2010-09-20 (Released:2011-12-16)
参考文献数
28

犬の多中心型リンパ腫(Multicentric Lymphoma: ML)における血清フェリチン濃度を指標とした病態モニタリングの有用性を評価した。ELISA (enzyme-linked immunosorbent assay)法を用いて測定したMLの診断時血清フェリチン濃度は健常犬と比較して有意に高値を示し(平均値±標準偏差:1448±546および373±122 ng/ml,p<0.0001),化学療法の経過に伴って大きく変動した。また,完全寛解時の血清フェリチン濃度は健常犬と同等レベルまで低下し,再燃時には再び上昇する傾向を認めた。血清フェリチン濃度は他の悪性腫瘍,炎症など様々な疾患で高値を示すためMLの初期診断には適さないものの,MLの再燃予測あるいは抗がん剤治療中の病態モニタリングに有用な指標になり得る可能性が示唆された。
著者
梅田 茂之 山村 毅 大西 昇 久野 実
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, 1995-09-05
被引用文献数
1

CADで用いられる配管部材の形状は,人手で作られている.この際,作業者は一面図を見て,部材の3次元形状をイメージして,別の視点から見た投影図を作成する.さらに,部材は毎年新しいものが作られるので,作業は大変である.本稿では,配管部材の特徴に着目して,配管部材の一面図を入力すると3次元形状を復元し,任意の視点からの見え(アスペクト)出力する手法を紹介する.
著者
佐藤 寿倫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPSY, コンピュータシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.537, pp.73-78, 2004-12-13
被引用文献数
2

性能ペナルティを被らないフォールトトレラントマイクロプロセッサを実現することを検討する。トランジスタの微細化、クロックの高速化、電源電圧の低下に伴い、マイクロプロセッサの信頼性に不安が持たれるようになってきた。加えて、E-コマースのような高い信頼性を必要とする応用も出現している。以上の背景を考慮すると、将来のマイクロプロセッサでは性能やコストだけでなく信頼性も評価対象となると予想できる。この要求を満足するために、命令再発行と時間冗長性を利用したフォールトトレランス機構をこれまで検討してきた。しかし残念ながら深刻な性能低下が確認されている。本稿では低下した性能を補うために、トリビアな演算とサブワード並列性を利用することを検討する。シミュレーションの結果、効果的な方式であることを確認している。
著者
永田 利彦
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.51, no.7, pp.609-614, 2011-07-01

摂食障害を併存症の観点から,気分スペクトラム障害や強迫スペクトラム障害としてとらえることが提唱されてきた.一方,社交不安障害(social anxiety disorder:SAD)は,併存率の高さの割に注目されてこなかったが,スピーチ恐怖症から全般性社交不安障害へと概念が拡大し,薬物療法の有効性も知られるようになった.通院中の女性摂食障害患者266例を対象に,社交不安障害の併存の有無によって比較した予備的な結果では,91例(34%)が社交不安障害を併存し,ほとんどが全般性社交不安障害で,社交不安障害が摂食障害に先行した.社交不安障害が併存すると自傷や自殺未遂の率が高く,境界性パーソナリティ障害として紹介されることも多かった.薬物療法を行ったのは38%にとどまったが薬物療法と精神療法の組み合わせが46%に有効であった.摂食障害全体を社交不安障害として説明できるわけではないが,1つの治療モデルとして重要である可能性が示された.
著者
大野 邦夫 角山 正樹
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.1, pp.1-8, 2010-11-19

UML により得られるクラス図を XML 文書として実装する手法は、XMI、MDA などが知られているが、特定業界の特定分野に特化された形式でしか使用されていない。より単純で汎用的な手法を CLOS と LISP の S 式を用いて実現したので紹介する。属性を用いない場合、XML と S 式は共に木構造情報を管理するので対応付けることが可能である。CLOS のインスタンスに S 式のリストを用いこの手法を用いて XML に変換することにより、クラス図に対応する XML 文書を生成する方法を考案した。具体的な事例として、ジョブカードの各種様式をクラス図としてモデル化し、XML に変換し、さらに XSLT を用いて Web に表として出力させた場合を取り上げ、その有効性について述べる。Though UML Class Diagrams can be implemented to XML data or document through XMI and MDA, they are introduced to limited fields within certain industries. This paper describes a more general and simplermethod of crating and managing XML information from the UML class diagram. XML data without attribute can be expressed by symbolic equation of LISP language, because they both express the tree datamodel. Based on this analogy, object instance data created from hierarchical classes can be converted to XML data through the list data as CLOS instance variables. As an example, governmental Job Card formats are converted to XML from the UML class diagrams, and finally displayed as Web table data of HTML through XSLT.
著者
大野 邦夫 蘇我 貴俊
雑誌
研究報告デジタルドキュメント(DD)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.3, pp.1-8, 2011-11-11

本報告は小規模事業に関する文書管理システムを経営支援の観点から構築する手法について提案するものである。深刻な不況の克服が望まれているが、成長力のあるビジネスモデルの構築は、大手企業よりは柔軟で適応力に富む中小企業に期待される。ビジネスモデル構築のための技術開発と市場把握を的確に行うには、企業資源を有効に生かすことが鍵である。そのためには小規模事業向けの ERP システムを有効に活用する手法が考えられる。しかし複雑な ERP システムの結果をビジネスモデルに直接反映させるのは、常時システムを使いこなす必要があり、経営幹部にとって現実的とは言えない。そこで、UML をベースに CommonLisp で実装されるマクロなモデルを検討しそれを企業文書環境に融合させることを試みた。This paper describes and proposes to organize a business document support system for small business management. Though economical recovery may be expected under recent severe long term recession, business model with high grow rate has been expected. The expectation is stronger to flexible and adaptable small businesses than big businesses. The key to realize effective technical development and market acquisition which are both very important for the business is to activate enterprise resources. Thus the application of ERP system for small businesses may be an effective method to the key. However, organizing a business model to apply the result of the complex ERP system will need daily work for the ERP, which will be difficult for top managers. Then a macro model based on UML and implemented by Common Lisp related to the enterprise document of the model has been introduced and prototyped.
著者
野口 茜 森山 明穂 峰尾 茂 藤澤 洋子 杉山 まりか 坂口 英
出版者
日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiy◆U014D◆ shokury◆U014D◆ gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.27-33, 2011-02-10
被引用文献数
2

近年, 肥満予防に対するポリフェノールの有用性がよく論じられている。ボイセンベリーにはアントシアニンやエラグ酸などのポリフェノールが多く含まれているが, 抗肥満作用に関する報告はない。そこで, 5%ボイセンベリー果汁 (BJ) を添加した普通食並びに高脂肪食をWistar系雄性ラット (6週齢) に12週間摂取させ, BJが肥満を予防する作用をもつか試験した。その結果, BJ添加は, 体重増加量, 体脂肪蓄積, 肝臓脂質中の中性脂肪量および総コレステロール量を, 有意に低下させた。また, 各飼料摂取後の血漿中中性脂肪濃度を測定した結果, BJ添加が食後3時間での血漿中中性脂肪濃度上昇を, 有意に抑制した。以上の結果から, ボイセンベリー果汁の摂取は, 高脂肪食摂取による肥満を予防する可能性が示唆され, さらにはメタボリックシンドロームの改善にも有用であると考えられた。
著者
野口 茜 森山 明穂 峰尾 茂 藤澤 洋子 杉山 まりか 坂口 英
出版者
日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 : Nippon eiy◆U014D◆ shokury◆U014D◆ gakkaishi = Journal of Japanese Society of Nutrition and Food Science (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.27-33, 2011-02-10
参考文献数
39
被引用文献数
2

近年, 肥満予防に対するポリフェノールの有用性がよく論じられている。ボイセンベリーにはアントシアニンやエラグ酸などのポリフェノールが多く含まれているが, 抗肥満作用に関する報告はない。そこで, 5%ボイセンベリー果汁 (BJ) を添加した普通食並びに高脂肪食をWistar系雄性ラット (6週齢) に12週間摂取させ, BJが肥満を予防する作用をもつか試験した。その結果, BJ添加は, 体重増加量, 体脂肪蓄積, 肝臓脂質中の中性脂肪量および総コレステロール量を, 有意に低下させた。また, 各飼料摂取後の血漿中中性脂肪濃度を測定した結果, BJ添加が食後3時間での血漿中中性脂肪濃度上昇を, 有意に抑制した。以上の結果から, ボイセンベリー果汁の摂取は, 高脂肪食摂取による肥満を予防する可能性が示唆され, さらにはメタボリックシンドロームの改善にも有用であると考えられた。