著者
赤石 實
出版者
日本高圧力学会
雑誌
高圧力の科学と技術 (ISSN:0917639X)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.36-42, 2003 (Released:2003-07-15)
参考文献数
24
被引用文献数
3 4

The synthesis of commercially available polycrystalline diamonds (hereafter PCD) with metallic and non-metallic sintering agents and their physical properties were briefly introduced. The PCD with non-metallic sintering agents such as alkaline earth carbonates had excellent heat-resistant properties, but because of the higher viscosity of molten carbonate, it is very difficult to infiltrate into the diamond layer with a grain size below 5 μm. In this article, recent advances in the synthesis of a fine-grained PCD under a static high pressure of 7.7 GPa were reviewed. Especially, experimental techniques such as sample assembly, pretreatment of natural diamond powder, etc, and sintering agents for the synthesis of PCD with a grain size from submicron to 100 nm were described.
著者
大佐賀 敦 近藤 克幸
出版者
秋田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究課題では、PCの位置をリアルタイムに把握する手段として、ロケーションサーバとアクティブ型電子タグを採用し、その応用可能性を検討した。位置情報を利用し、1)診察室や研究室、院外等へモバイルPCを持ち運んだ際、各場所に応じたファイル・セキュリティを自動適用し、利用者が意識することなくデータ保全を行う仕組み、2)PCを診察室等へ持ち込んだ際には、持ち込んだPCと診察室の端末が自動的に互いを認証し、シームレスなデータ交換が可能となる機能を開発した。これらのシステムを医療場面での利用に合わせた最適化を行い、実用的な性能が得られることを評価した。
著者
蔡 兆申 都倉 康弘 北川 雅浩 高橋 義郎 占部 伸二 竹内 繁樹 小芦 雅斗 樽茶 清悟 工位 武治
出版者
独立行政法人理化学研究所
雑誌
新学術領域研究(研究領域提案型)
巻号頁・発行日
2009-07-23

1.事後評価報告書作成の為、総括班メンバーによる会合を2回開催(4月24日、理研東京連絡事務所-6月12日、WTCコンファレンスセンター)し、以下の通り成果を確認した。:量子サイバネティクス領域は、高度で複雑な量子状態制御を目指している。応募時には、①新規な量子制御・検出の実現と、②多様な物理系においての包括的な量子制御の理解、を領域の目標として挙げた。また応募時の研究期間内の成果の一例として、混合量子系での単量子の操作や検出の目覚ましい進展を挙げた。数多くの混合量子系の可能性の中で、特に人工原子量子光学での飛躍的発展や、人工原子と機械振動の結合、微視量子系と固体素子量子系の結合の実現などに言及した。5年の研究の結果、領域内の全ての物理系で、量子状態制御の科学技術大きく進展し、設定目標はほぼ達成された。「①新規な量子制御・検出」に関しては、超伝導人工原子での高忠実度状態制御や量子非破壊・単事象観測などをはじめ、すべての物理系で目覚ましく進展を遂げた。「②多様な物理系においての包括的な量子制御の理解」に関しては、例えば超伝導人工原子量子光学と、従来の自然原子の量子光学との比較より、特に「単原子」量子光学に関する新規な知見を得、より包括的な理解を確立した。また他の多くの新規な混合量子系を実現した成果から、より包括的な理学が生まれた。また目標には当初なかった、新規な量子効果である超伝導細線でのコヒーレント量子位相滑りの実現などの成果も達成した。全論文数372件、内トップ1%引用論文は20件あることから、遥かに標準を超えた成果が生み出されたことが分かる。また既存の学問分野の枠に収まらない新興・融合領域の創成という目標に対し、数々の学際的な研究成果を達成した。2.研究成果報告書(冊子体)の作成に向け、会合を開催(9月30日、筑波大学東京キャンパス)し、全113頁の報告書を作成した。
著者
難波 啓一 今田 勝巳
出版者
大阪大学
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2004

生命機能を支える生体超分子の動作のしくみを解明し、医療やナノテクノロジーに役立てるためには、原子分解能での立体構造解析法の確立が必須である。電子顕微鏡像の解析による超分子立体像解析では原子分解能達成は困難であるが、構成分子のX線結晶解析による原子モデルを超分子立体像に組み込むことにより、擬似原子分解能での解析が可能になる。本研究課題では電子顕微鏡像解析のさまざまな工夫によりその分解能の向上と解析時間の短縮を図り、原子モデルの組み込み精度を高めて、原子レベルでの動作機構の解明を実現した。
著者
坂巻 義章
出版者
Waseda University
巻号頁・発行日
2005-03

制度:新 ; 文部省報告番号:乙1957号 ; 学位の種類:博士(理学) ; 授与年月日:2005/3/3 ; 早大学位記番号:新4037
著者
前田 美香
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

脊髄運動神経は、その軸索が脊髄を脱して移動していく一方で、細胞体は脊髄の内に留まり情報を受け取る必要がある。その仕組みを知る目的で、ゼブラフィッシュ胚で運動神経と移動中の神経冠細胞に発現する接着分子Tag1に注目し、研究を行った。Tag1が発現していない場合、神経冠細胞の軸索への異常な配列や細胞死、異常なSchwann細胞の分化が起こり、さらにこのような胚では運動神経細胞体の軸索からの脱落が観察された。魚類の運動神経細胞体の保持には、Tag1を介したSchwann前駆細胞の軸索への配列が重要な役割を果たしており、ニワトリやマウスと同様に神経冠由来細胞が関わっている事がわかった。
著者
佐古井 智紀 岡田 和徳 石井 亮太 メリコフ アーセン
出版者
信州大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2010

温度分布のある環境下での温熱生理状態を推定するため、実サーマルマネキンを用いて必要な環境データを得る理論を示し、実サーマルマネキンを用い実証した。黒と銀の円筒型サーマルマネキンを開発し、近赤外熱源がある場合とない場合で比較計測を行った。近赤外熱源がない条件での放射率と近赤外熱源が有る場合の近赤外に対する吸収率は大きく異なることを確認した。CAD上と3Dプロッタでサーマルマネキンの基礎形状を出力し、左手と左前腕のサーマルマネキンを具体化した。
著者
宮田 真人
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2009

ヒト肺炎の原因菌などとして知られるマイコプラズマは菌体の片側に"滑走装置"を形成し、固形物表面を滑るように動く、 "滑走運動"を行う。これまでの研究代表者らの研究によりこの運動のメカニズムのアウトラインが最速種、Mycoplasma mobile(マイコプラズマ・モービレ、以下モービレと略)について明らかになっていた。本研究では、これまでよりさらに踏み込んだ実験を行い、メカニズムの本質に迫った。また、最速種で得られた知識や技術をヒト肺炎病原菌である、Mycoplasmapneumoniae(マイコプラズマ・ニューモニエ、以下ニューモニエと略)に応用した。
著者
高橋 智
出版者
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫
雑誌
斯道文庫論集 (ISSN:05597927)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.115-163, 2006

緒言序言第一章 観海堂蒐集、室町時代鈔本「論語集解」の意義一、蒐集と縁起二、校書と「古逸叢書」三、訪書後の整理と保存-「日本訪書志」「留真譜」四、「論語」の蒐集第二章 観海堂本、室町時代鈔本「論語集解」の解題一、分類と特長二、伝本略解結語
著者
大東祥孝
雑誌
神経心理
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.146-156, 2005
被引用文献数
7
著者
田丸 理砂
出版者
フェリス女学院大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

本研究ではヴァイマール共和国時代の女性と文学の関係を都市大衆文化の文脈から探った。ヴァイマール時代のベルリンに成立した都市大衆文化は女性作家に表現の可能性を拓いた。マスメディアは多くの読者を獲得するために女性の表現者を求め、女性作家の中には、当時の憧れの女性像「新しい女」のイメージを代表する都市の女性ホワイトカラーの現実を、女性の視点から描く者も現れた。ヴァイマール時代の女性作家の急増は文学の大衆化をもたらし、文学における女性の世界の発見へと導く一方、結果として文学の場に新たなジェンダー構造を築くことにもつながった。
著者
藤川 友佳 木内 正人 松谷 貴臣 竹内 孝江
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
真空 (ISSN:05598516)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.780-781, 2006 (Released:2007-08-09)
参考文献数
7

We deposited transparent and electrical conductive thin films on polymer substrates ZEONOR® (cycloolefin) by oxygen ion beam induced chemical vapor deposition (IBICVD) with tetramethylstannane (TMS). The film depositions were carried out the acceleration voltage of oxygen ion beam in range from 50 to 300 eV. The deposition time was fixed at 180 minutes at all conditions. Under irradiation of 300 eV oxygen ions, the optical transmittance at 550 nm and the resistivity of the prepared film were 80% and 5.4×10-2 Ω•cm, respectively. When oxygen ion energy increased from 50 to 300 eV, root mean square of roughness and contamination of carbon were decreased.
著者
平賀 賢二
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.628-704, 2001-01-20

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