著者
寺田 元一
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

『生理学要綱』の最大の典拠と推定されるハラー『生理学原論』をラテン語で読み、それ自体が、ハラーの生理学者としての研究成果であるだけでなく、ヨーロッパ中の生理学関係の古典ならびに最新著作を整理した総合的著作であること、その科学的かつジャーナリスト的活動は『百科全書補遺』の生理学項目執筆にも継承されたことを解明した。ディドロはそのような間テクスト的ハラー生理学を唯物論的に換骨奪胎することで『生理学要綱』を執筆した。そのテクスト生成の研究は今後の課題だが、それに必要なSP写本の暫定的校訂版を作成し、HPに掲載した。
著者
服巻 繁 野口 幸弘
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.131-138, 2005-07-31
被引用文献数
2

本研究では、施設内にある作業所で作業中に逸脱行動を繰り返す1名の自閉症青年に対して衝動的行動を改善するために、先行刺激操作による介入と結果操作による介入について検討を行った。先行刺激操作による介入として、作業や余暇など活動ごとに場所を設定し、注意散漫を予防する物理的環境整理、作業の後に好きな活動ができることを示したスケジュール表を用意した。作業中に逸脱した場合は、スケジュール表や文字カードを見せて「仕事に戻ってください」と活動に戻るよう教示する視覚的な手がかりによるルールの呈示を行った。しかし、それだけでは逸脱行動の減少にあまり効果がなかった。続いて、視覚的な手がかりによるルールにトークンシステムとレスポンスコストによる介入を加えた。逸脱なしに仕事を遂行した場合は100円を与え、逸脱した場合には半額の50円に減らした。貯金したお金で、本人の好きな洗剤や雑誌を購入することができ、作業中の逸脱行動が減少し作業の集中度が高まった。結果は、先行刺激操作と結果操作に関して、応用行動分析的考察を行った。
著者
野村 恭子 中尾 陸宏 竹内 武昭 山地 清久 佐藤 幹也 矢野 栄二
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.41-47, 2007-01-01

帝京大学医学部附属病院を受診し何らかの投薬を受けたすべての外来通院患者34,422名を対象に,ベンゾジアゼピン(BZP)系薬物の処方期間について調査を行った.コンピューター・オーダリング・システムから性別,年齢,BZP,診療科(内科系,外科系,精神科・心療内科系,その他)を抽出し,患者単位のデータベースを作成した(2002年7月から2003年6月).その結果,BZPを処方された患者は5,959名(17%)であったが,投薬期間が4カ月以上の群(長期処方群4,470名)と3カ月以内の群(短期処方群1489名)の臨床学的特徴を比較したところ,長期処方群では短期処方群に比べて男性が多く,年齢が高く,また診療科では内科系とその他の科で長期処方が多い傾向にあった(いずれもp<0.05).BZP系薬物は長期連用で健康障害を与えることが知られており,その処方につき大学病院での教育プログラムが重要である.
著者
中尾 睦宏 野村 恭子 竹内 武昭 山地 清久 矢野 栄二
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.46, no.12, pp.1037-1042, 2006-12-01
被引用文献数
1

本研究では,帝京大学病院の外来データベースを用いて,ベンゾジアゼピン系薬剤(BZP)の科別処方状況を,選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)ならびにセロトニン・ノルアドレナリン再取込阻害薬(SNRI)と対比させながら,比較検討した.帝京大学病院の診療科を内科,外科,神経内科,精神科,その他の科の5群に分け,各科のBZPとSSRI・SNRIとの処方割合(B/S比)を計算した.病院全体の年間処方は644,444件であったが,うちBZPが11.9%,SSRIが1.6%,SNRIが2.3%であった.BZP処方の中では,内科群が26.8%を占めていた.内科群のB/S比は13.0と最大で,外科群7.6,神経内科群4.8,精神科群2.5と続いた.うつ患者の多くが内科を受診するという文献報告もあり,特に内科領域で,BZPからSSRIやSNRIへの処方切り替え可能な症例が多くいるかもしれない.
著者
西尾 恒敬 Nishio T.
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉醫學會雜誌 (ISSN:00093459)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.109-163, 1924-03-28

先ヅ鼠蟯蟲ノ形態ヲ叙シ、次ニ人蟯蟲研究歴史ト其成蟲ノ人體外ニ定期的ニ排泄セラル、事實トヲ略述シ、雌雄兩蟲ノ形態ニ就テ追補スル所アリ、卵ノ發育及仔蟲ヲ觀察シ、「マウス」ヲ用ヰテ發育ニ關スル實驗ヲ行ヒ、ソノ單一宿主性寄生蟲タルヲ知リ得タルニ過ギザルモ、卵内容ニ關スル諸家ノ記載ト自然及人工感染鼠腸内ニ於ケル鼠蟯蟲ノ發育トニ徴シテ、宿主體内ニ攝取セラレタル幼蟲ハ其腸管外ニ移行スルコトナクシテ成熟スルコトヲ立證シ、且近時再燃セル自家感染説ノ根據ナキヲ述ブ。Der Verfasser hat sich zunachst mit der Morphologie und dem Entwicklungsgang zweier Oxyuris-Arten im Mausedarm befasst, von denen sich die eine im Coecum, die andere im Colon aufhalt. Dann hat er die Forschungsgeschichte der Oxyuris vermicularis im Allgemeinen beleuchtet und seinerseits einiges Neues zur Kenntnis der Morphologie der erwachsenen Tiere, wie der Entwicklung der Eier und Larven beigetragen. Weiter hat er klar zu machen versucht, ob die Oxyuren auch dasselbe tun werden, was die Ascaris lumbricoides tut, von deren Lebensgeschichte so ein Ungeahntes durch die Forschertatigkeit eines Stewart aufgedeckt worden ist. Zu diesem Behufe hat er eine Anzahl von Mausen reichlich mit den embryonierten Eiern von ColonOxyuns gefuttert und zwar 10 Tage lang fortlaufend, jeden Tag je einige Tiere getotet und sorgfaltig untersucht, so ganze Leber, beide Lungen und auch andere Eingeweide, teils als Zupf-, teils als gehartete Schnittpraparate, um zu sehen, wo denn die Larven in ihrem ersten jugendlichen Stadium verbleiben. Diese sind stets bloss im Darmcanal gefunden worden und kein einziges Exemplar in irgend einem inneren Organe. Bekanntlich hinterlassen die jungen Larven von Ascaris lumbricoides uberall, wo sie hindurchkommen, etwas von der Spur, namentlich im Bilde der angehauften eosinophilen Rundzellen mit oder ohne Blutung. Etwas Ahnliches musste doch auch hier bei der Oxyuris gefunden werden, wenn diese ebenfalls dasselbe tate, was die Ascaris lumbricoides tut. In dieser Erwartung sind auch die Organe der Mause sorgfaltig untersucht worden, welche naturlich infiziert waren und so massenhafte Exemplaren von beiden Oxyuris-Arten, alt und jung beisammen, im Darme beherbergten. Alles vergebens. Ausnahmsweise sind sowohl im Darm als auch in der Leber einige jungen Nematoden-Larven getroffen worden, welche aber morphologisch ganz anders gebaut sind und also mit der Oxyuris nichts zu tun haben. Bei der Colon-Oxyuris ist der Geschlechtsunterschied schon sehr fruhzeitig bemerkbar, ja bereits dem in der Eischale befindlich新字体抄録:先ズ鼠蟯虫ノ形態ヲ叙シ、次ニ人蟯虫研究歴史ト其成虫ノ人体外ニ定期的ニ排泄セラル、事実トヲ略述シ、雌雄両虫ノ形態ニ就テ追補スル所アリ、卵ノ発育及仔虫ヲ観察シ、「マウス」ヲ用イテ発育ニ関スル実験ヲ行ヒ、ソノ単一宿主性寄生虫タルヲ知リ得タルニ過ギザルモ、卵内容ニ関スル諸家ノ記載ト自然及人工感染鼠腸内ニ於ケル鼠蟯虫ノ発育トニ徴シテ、宿主体内ニ摂取セラレタル幼虫ハ其腸管外ニ移行スルコトナクシテ成熟スルコトヲ立証シ、且近時再燃セル自家感染説ノ根拠ナキヲ述ブ。
著者
齋藤 亨 檜山 健男 永峯 道夫
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉醫學會雜誌 (ISSN:00093459)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.73-92, 1924-01-28

海岸地方ニ於ル、小學校兒童ノ寄生蟲分布状態ヲ知ラント欲シ、一千二百六十六名ノ糞便ヲ、テレマン・宮川氏集卵法ニ依リ集卵檢査シ、寄生蟲卵保有者八二・二%、鞭蟲卵六七・六%、蟯蟲卵一・八%、十二指腸蟲卵五・五%、「トリコストロンギールス、オリエンターリス」卵一三・二%、横川氏吸蟲卵〇・一%、那々?蟲卵〇・三%、蛔蟲卵四四・五%、ヲ得タリ。猶、蛔蟲ノ兒童身體發育ト學課成績トニ及ボス影響ヲ觀察シテ、蛔蟲保有兒童ガ他ニ比シテ、身長低キコト、及ビ、記憶力、思考力ノ障碍サレ居ルコトヲ認メタリ。(自抄)91新字体抄録:海岸地方ニ於ル、小学校児童ノ寄生虫分布状態ヲ知ラント欲シ、一千二百六十六名ノ糞便ヲ、テレマン・宮川氏集卵法ニ依リ集卵検査シ、寄生虫卵保有者八二・二%、鞭虫卵六七・六%、蟯虫卵一・八%、十二指腸虫卵五・五%、「トリコストロンギールス、オリエンターリス」卵一三・二%、横川氏吸虫卵〇・一%、那々?虫卵〇・三%、蛔虫卵四四・五%、ヲ得タリ。猶、蛔虫ノ児童身体発育ト学課成績トニ及ボス影響ヲ観察シテ、蛔虫保有児童ガ他ニ比シテ、身長低キコト、及ビ、記憶力、思考力ノ障碍サレ居ルコトヲ認メタリ。(自抄)91
著者
矢代 寿寛 大山敬三
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.34, pp.53-60, 2008-03-28

デジタルアーカイブの増加や書籍のデジタル化に伴い、文化情報資源のメタデータと資源形態が多様化したため、エンドユーザだけでなく管理者側も網羅的にアクセスパスを把握することが困難となっている。本稿では、貴重書をはじめとする文化情報資源にもたらされたアクセスの問題を解決するため、文化情報資源のアクセス可能性を通覧的に提示する手法を提案する。既存メタデータに基づくアクセス可能性を通覧的に提示することで、エンドユーザのアクセス支援と管理者側のコレクションマネジメントとリソースマネジメント支援を可能にする。手法の持続可能な実装のあり方として、今後検討していく二通りのシステム設計モデルについて述べる。With the increase of digital archives and digitize books projects, digital objects providers also need to comprehend access paths as well as end-users. This paper describes a presentation of accessible culture resources take rare book an example. We discuss a method of overview presentation of accessible cultural resources by multiple existing metadata. In addition, we argue that the method is useful for end-users and digital objects providers. The last part of this paper will focus on an implementation of system models.
著者
荒木 望 帆足 勇希 小西 康夫 満渕 邦彦 石垣 博行
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. C, 電子・情報・システム部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. C, A publication of Electronics, Information and System Society (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.131, no.4, pp.736-741, 2011-04-01
被引用文献数
1

This paper proposed an active finger recognition method using Bayesian filter in order to control a myoelectric hand. We have previously proposed a finger joint angle estimation method based on measured surface electromyography (EMG) signals and a linear model. However, when we estimate 2 or more finger angles by this estimation method, the estimation angle of the inactive finger is not accurate. This is caused by interference of surface EMG signal. To solve this interference problem, we proposed active finger recognition method from the amplitude spectrum of surface EMG signal using Bayesian filter. To confirm the effectiveness of this recognition method, we developed a myoelectric hand simulator that implements proposed recognition algorithm and carried out real-time recognition experiment.
著者
Masahito TSUBATA Kinya TAKAGAKI Shin-ichi HIRANO Koichi IWATANI Chiyuki ABE
出版者
Center for Academic Publications Japan
雑誌
Journal of Nutritional Science and Vitaminology (ISSN:03014800)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.251-257, 2011 (Released:2011-09-09)
参考文献数
33
被引用文献数
5 6

Flavangenol (FG), an extract of French maritime pine bark (Pinus maritime) mainly contains proanthocyanidin in oligomers. It has many physiological effects, including antioxidant and anti-atherosclerosis. In this study, we evaluated the effects of FG on rat collagen-induced arthritis, a model of human rheumatoid arthritis. The rats were fed with the diet of control, 0.3% FG, or 1% FG for 4 wk after the induction of arthritis. The FG diets, compared with the control diet, suppressed the increase in arthritic score and swelling of the paws in a dose-dependent manner. Histopathological examination revealed evidence that the 1% FG diet suppressed acute and chronic articular lesions in the rats. In addition, the FG diets (0.3% and 1%) suppressed the production of nitric oxide in the plasma of the rats. These results suggest that dietary FG has beneficial effects on collagen-induced arthritis in rats by inhibiting the acute and chronic inflammatory reactions.
著者
田端 修
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.52-54, 2009
参考文献数
2

NHK出版の「ピタゴラ装置DVDブック」を入手したことをきっかけに,力学分野の課題研究として,「ピタゴラ装置」製作実習を実施した。エネルギーの伝達の仕方を物理的に考えること,失敗してもあきらめず装置に改良を施して乗り切ること,楽しい装置を作ること,等を柱に取り組ませた。完成までのプロセスで摩擦や衝突などの様々な力学現象に実際に触れることができ,理解を深められる取組みであったのでここに紹介する。
著者
日比 美和子
出版者
東京芸術大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2008

本年度は、第1に、戦後の北米におけるピッチ・クラス・セット理論が、ほぼ同時代に展開されたそれと強い結びつきのあるシェンカー分析、変換理論、新リーマン理論、クランペンハウアー・ネットワーク、といった分析方法と、どのように互いに関係しながら理論的に展開されてきたのかを明らかにした。まず、ピッチ・クラス・セット理論及びクランペンハウアー・ネットワークと、シェンカー分析との関係について、階層構造及び多層構造の点において類似性が見られることを明確にした。また、ピッチ・クラス・セット理論とシェンカー分析との関係についてはイデオロギーの排除・中立的な理論である点において、変換理論とシェンカー分析の関係については変換理論の一部とシェンカー分析が持つ中景構造の意識という点において類似性を指摘することができた。(東京藝術大学音楽研究科、音楽文化学論集において発表。)さらに、新リーマン理論において跳躍を含む理論が異なるセット・クラスの比較を可能にしたことが、ピッチ・クラス・セット理論の弱点を補う結果となったことを明らかにした。第2に、ピッチ・クラス・セット理論を含め、上記のポスト調性理論(シェンカー分析を除く)のいくつかがそれ以前の音楽分析の手法とまったく異なるものとして見なされやすいことに対して、それらが西洋の理論の伝統に根ざしていることを示した。たとえば、新リーマン理論と調性理論の関係については、新リーマン理論におけるスライドSLIDEという概念とロシアにおいて調性音楽及び無調音楽分析の分野で用いられてきた共通三度という概念との類似性が挙げられる。ピッチ・クラス・セット理論とそれ以前の理論との関係については、組み合わせ可能性、Z関係、セット、音程の視点から19世紀後半及び20世紀初頭の著述家が発表した方法との類似性を指摘した。
著者
足立 頼俊
出版者
大阪大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2009

量子鍵配送は遠く離れた二者間でランダムなビット列(秘密鍵)を共有する手段の一つであり、BB84や6-state、BBM92、DPSなど、これまでに多くの方式が提案されている。最初に提案されたBB84は2種類の基底で測定して盗聴の有無を判別するが、6-stateは3種類の基底を用いるため、6-stateにおける盗聴有無の判別には、BB84に比べていくらかの優位性があると思われる。これは理想的な単一光子源を利用した場合には正しいことが分かっているが、多光子を放出するような現実的光源では不明であった。私は現実的光源と現実的な光子検出器を利用した場合の6-stateの安全性を証明し、確かに現実的光源においても6-stateの優位性が保たれていることを示した。また、この証明法は拡張したBBM92にも適用できるため、エンタングルメントした状態を取り扱う光源での安全性も包括している。一方で、DPS方式も世界中で非常に注目されている。これは状態の非直交性を利用した方式であるため、BB84などと異なり、多光子からも秘密鍵を生成できる可能性がある。しかし、これまでに理想的な単一光子源、光子検出器を利用した場合の安全性証明しか行われておらず、実際の実験系への適用はおろか、方式の優位性も正確に把握できていなかった。私は理想的な単一光子源を現実的光源に置き換えた際の安全性証明に取り組み、2光子を放出する事象に対し、秘密鍵を生成できることを示した。また、この証明法はどの多光子放出の事象においても、秘密鍵の生成条件を示せる可能性も含んでいる。
著者
大河内 信弘 福永 潔
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

肝細胞癌の遺伝子異常に関しては未だコンセンサスを得られていない。本研究ではアンチセンスRNAに注目し、肝細胞癌でのセンス/アンチセンスRNAの網羅的解析を行い、癌部非癌部の比較で発現変化に有意差のあるアンチセンスRNAを同定した。さらに、C型肝炎ウィルス陽性肝細胞癌を対象に詳細な分析を進め、アンチセンスRNAの発現に癌部・非癌部の比較で発現変化に有意差のあること、及び組織型毎の比較でも発現に有意差のあることを確認した。