著者
Tadao Nagatsuma
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
IEICE Electronics Express (ISSN:13492543)
巻号頁・発行日
vol.8, no.14, pp.1127-1142, 2011 (Released:2011-07-25)
参考文献数
53
被引用文献数
32 162

A number of technical breakthroughs in electronics and photonics made since the early 1990s have started to bring terahertz (THz)-wave technologies from laboratory demonstrators to industrial applications such as non-destructive testing, security, medicine, communications, etc. This paper overviews the latest progress in THz-wave technologies in terms of components such as sources and detectors, and system applications, and discusses future challenges towards market developments.
著者
斎藤 進也
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 2008年秋季全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.116, 2008 (Released:2009-01-07)

昨今、各人の自発的な参加のもと結成され、公益的な協働を行う「非営利ネットワーク」の社会的インパクトが増大している。そうした非営利ネットワークの成員らは、メーリング・リスト(ML)やSNSなどのICTをインタラクションのツールとして活用しているため、そこでのログ(通信記録)は、そのネットワークの内実や動態を知る上での重要な一次資料となると考えられる。 本研究では、先ず、非営利ネットワークにおいて実際に使用されているMLのログに対してテキストマイニングを実施し、結成から協働の組織として機能するに至るプロセス(組織化プロセス)の可視化を試みた。次いで、可視化の結果をふまえ、自発的に形成された組織の動態を把握する手法としてのテキストイニングの適用可能性について考察した。
著者
萩田 孝志 佐々木 純
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.1994, no.45, pp.67-71, 1994-11-30 (Released:2011-08-11)
参考文献数
10

1991年7月に北海道恵庭市の食用ユリ (品種: 白銀) に原因不明の葉枯れ症が発生した。病徴は, 茎に茶褐色のすじ状のえそを伴い葉が枯死した。1992年に食用ユリ主要栽培地帯を調査した結果, 本症は道内全域に発生し, 収穫皆無のほ場もみられた。本症罹病葉の汁液接種により病徴が再現され, その発病株からチューリップモザイクウイルス (TBV) とひも状ウイルスが検出された。両ウイルスを混合接種した場合のみ葉枯れ症を生じた。また, 本症はりん茎を通して次代に伝染した。以上のことから, 本症はTBVとひも状ウイルスの重複感染によって生じ, わが国では未報告のウイルス病であるので, ひも状ウイルスの同定および病名について今後検討したい。
著者
近藤 健 徳永 義昌 齊藤 正男 中川 達雄
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.26, no.7, pp.729-733, 2012-11-15 (Released:2012-12-13)
参考文献数
13
被引用文献数
2 5

CTの進歩により小さな肺結節が多数発見されるようになった.それらの病変を術中に同定することは困難な場合があり,しばしばニードルマーカーが使用される.しかし,この手技に伴う空気塞栓の合併が稀に報告されている.当院ではこれまで139例のCTガイド下針マーキングを施行し,2例の空気塞栓を経験したので,考察を加えて報告する.1例目は71歳女性,網状影に加えて両肺多発粒状影を指摘された.結節の一つに対してマーキングを施行したところ,直後に意識消失を来たした.CTにて脳空気塞栓症と診断した.2例目は72歳男性,右下葉肺腫瘤と,右中葉に小結節を指摘された.この小結節にマーキングを施行したところ,直後に胸痛が出現した.CTにて冠動脈空気塞栓症と診断した.2例とも安静等により空気栓が減少し,症状も改善した.空気塞栓症は重篤な経過をたどる可能性もあり,マーキングの適応については熟慮を要する.
著者
中野 哲宏 清水 公裕 大谷 嘉己 懸川 誠一 森下 靖雄 竹吉 泉
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
雑誌
日本呼吸器外科学会雑誌 (ISSN:09190945)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.859-864, 2007-09-15 (Released:2008-11-19)
参考文献数
17
被引用文献数
2 6

症例は69歳,女性.検診の胸部単純X線写真で右上肺野に異常陰影を指摘された.胸部CTで,右肺上葉S3に径1cm大の小結節を認め,CTガイド下経皮的肺針生検を施行した.穿刺直後に意識消失,ショックに陥った.蘇生処置後のCTで中大脳動脈領域に空気泡が複数見られた.空気塞栓症の診断で,高圧酸素治療を開始したところ,脳血管内の気泡は著明に減少し,意識レベルも改善した.以後連日6日間の高圧酸素治療で,当初認められた左半身の麻痺は徐々に改善し,発症後7日目の時点で左手指に軽度の運動障害を残すのみとなった.CTガイド下経皮的肺生検による合併症の中では,空気塞栓症の頻度は極めて低いが,重篤であり,速やかな診断と適切な治療を要する.
著者
中川 実 坂本 千穂子 藤原 賢次郎
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.39-46, 2012-01-25 (Released:2012-01-27)
参考文献数
21
被引用文献数
2 3

近年,肺腫瘍の術前CTガイド下マーキングを行う機会が増加している.今回,我々はCTガイド下マーキング終了直後に脳空気塞栓症を来した1例を経験したので報告する.症例は66歳,男性で,右下葉S8の腫瘤に対してビデオ補助胸腔鏡手術直前にCTガイド下マーキングを施行した.マーキング終了直後,突然意識障害,けいれん,左片麻痺を発症し,直後の頭部CTにて主に右大脳の脳溝に沿って空気像を認め,脳空気塞栓症と診断した.直ちに高圧酸素療法を施行し,治療直後の頭部CTではごく一部空気像を認めるのみとなった.その後意識も清明となり,運動麻痺も改善し,歩行可能となった.近年,肺腫瘍の術前CTガイド下マーキングを行う機会が増加しているが,それによる合併症としての空気塞栓症に関しても2001年以降報告が散見されており,穿刺針が極めて細いとはいえ,起こりうる合併症であり,文献的考察を加え,自験例を報告する.
著者
宮城 愛 寺澤 由佳 山本 伸昭 和泉 唯信 梶 龍兒
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.109-113, 2013-02-01 (Released:2013-03-06)
参考文献数
10
被引用文献数
5

症例は78歳男性である.慢性膿胸に対する胸腔洗浄中に左片麻痺を発症し,頭部CTで点状の空気像をみとめたために,脳空気塞栓症と診断された.頭部CTとほぼ同時期に実施した頭部MRI-T2* 強調画像で頭部CTの空気像と同部位に多発低信号をみとめた.発症から7時間後のT2* 強調画像では多発する低信号は発症2時間後よりも小さく,より広範にみられるようになり,第54病日では点状の低信号はほぼ消失していた.近年,急性期脳梗塞の診断にMRIをおこなうことが多くなっており,脳空気塞栓症の急性期MRI所見を知っておくことは重要と考える.
著者
木元 幸一
出版者
日本食生活学会
雑誌
日本食生活学会誌 (ISSN:13469770)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.20-25, 1999-12-31 (Released:2011-01-31)
参考文献数
39
被引用文献数
1 1
著者
廣野 哲朗 小村 健太朗 藤本 光一郎 伊藤 久男 ジェームズ モリ ジロウ 佐藤 比呂志
出版者
公益社団法人 東京地学協会
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.122, no.2, pp.323-342, 2013-04-25 (Released:2013-05-31)
参考文献数
111
被引用文献数
2 2

Several fault-drilling projects have been conducted with the common aim of seeking direct access to zones of active faulting and understanding the fundamental processes governing earthquakes and fault behavior, as well as the factors that control their natural variability. Here, we review recent scientific drilling projects related to the Nojima Fault which slipped during the 1995 Hyogo-ken Nanbu Earthquake, the Chelungpu Fault which slipped during the 1999 Taiwan Chi-Chi earthquake, the San Andreas Fault Observatory at Depth, and the Nankai Trough Seismogenic Zone Experiment. We also briefly introduce the ongoing drilling research by the Geophysical Observatory at the North Anatolian Fault Zone, the Deep Fault Drilling Project at the Alpine Fault, and the Japan Trench Fast Drilling Project. One of the main findings of fault-drilling research is a better understanding of the physico-chemical processes of the primary slip zone during an earthquake, which is closely related to the mechanism of dynamic fault weakening. In the case of the Chelungpu fault, integrated research with borehole experiments, core sample analyses, and numerical simulations were performed, and the results indicate that thermal pressurization occurred during the 1999 earthquake, explaining the peculiar seismic behavior during the earthquake. These fault-drilling projects related to active faults certainly improve our knowledge and understanding of earthquakes. In addition, we discuss new technical problems related to handling core samples, identifying the latest slip zone, and overprinting by ancient earthquake events.
著者
Junichi Sugita Tokiichiro Takahashi
出版者
映像情報メディア学会
雑誌
ITE Transactions on Media Technology and Applications (ISSN:21867364)
巻号頁・発行日
vol.1, no.4, pp.317-327, 2013 (Released:2013-10-01)
参考文献数
22
被引用文献数
1 4

We propose a method for generating pointillistic style images from input image considering the features of Seurat's pointillism. Georges-Pierre Seurat is a pioneer and prime exponent of neo-impressionist. He established a technique called pointillism based on scientific color theory. There are three important features of Seurat's pointillism: optical mixture, complementary color contrast and halo effect. The most important feature is the optical mixture. To implement the optical mixture faithfully, we present a pointillistic halftoning method for color halftoning on random dots by utilizing a spatial data structure of boundary sampling algorithm. In addition, we implement complementary color contrast and halo effect according to actual Seurat's painting steps.
著者
Junko Hasegawa Takumi Higaki Yuki Hamamura Daisuke Kurihara Natsumaro Kutsuna Tetsuya Higashiyama Seiichiro Hasezawa Sachihiro Matsunaga
出版者
日本メンデル協会、国際細胞学会
雑誌
CYTOLOGIA (ISSN:00114545)
巻号頁・発行日
vol.79, no.4, pp.467-474, 2014-12-25 (Released:2015-01-16)
参考文献数
31
被引用文献数
1 7

Vacuoles occupy 80–90% of a mature plant cell and mainly contribute to all types of cell expansion. Zeocin, an inducer of DNA double-strand breaks, causes cell expansion with endoreduplication. The vacuolar structure after zeocin treatment was examined in tobacco (Nicotiana tabacum) cultured cells expressing GFP fused to a vacuole membrane protein. We found that the genotoxic stress induced the cell expansion with subdivision of the vacuolar lumen by cytoplasmic strands. When a femtosecond laser was used to cut off the cytoplasmic strand, mitochondrial transport along the strand stopped. This suggested that in the elongated cells under the genotoxic stress, the transport of subcellular materials was activated for DNA repair within the damaged cell nucleus by the construction of a network of cytoplasmic strands in the vacuolar lumen.
著者
Daniel Liwei Wang Jacek Becla Kian-Tat Lim
出版者
CODATA
雑誌
Data Science Journal (ISSN:16831470)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.23-32, 2013 (Released:2013-05-13)
被引用文献数
1

Petascale data management and analysis remain one of the main unresolved challenges in today's computing. The 6th Extremely Large Databases workshop was convened alongside the XLDB conference to discuss the challenges in the health care, biology, and natural resources communities. The role of cloud computing, the dominance of file-based solutions in science applications, in-situ and predictive analysis, and commercial software use in academic environments were discussed in depth as well. This paper summarizes the discussions of this workshop.
著者
清水 沙耶香
出版者
公益社団法人 日本地理学会
雑誌
日本地理学会発表要旨集 2009年度日本地理学会春季学術大会
巻号頁・発行日
pp.20, 2009 (Released:2009-06-22)

本研究の対象地域は,横浜市鶴見区である.横浜市鶴見区は川崎市に隣接する横浜市内の北部に位置し,東京湾に面する.鶴見区の東部にある潮田地区,仲通地区には沖縄出身者の集住地区が形成されている.本稿では,南米からの帰還移民であることに基づいて,「日系人」を「南米へ移民し定住経験のある日本人,およびその子孫」と定義する.そして「日系人」のうち,本人または日系人としての祖先に沖縄出身者を含む日系人を「沖縄系日系人」,本人または日系人としての祖先が本土出身者である日系人を「本土系日系人」とする. 本研究では,日系人に対して,個人の移動動向に関する聞き取り調査,およびアンケート調査を行なった.沖縄にルーツをもつ日系人が鶴見区に集中する要因を明らかにするため,対象者を沖縄にルーツをもつ者,本土にルーツをもつ者と二分し,比較した.調査は,横浜市鶴見区周辺(鶴見・横浜地区)と,名古屋市港区周辺(名古屋地区)で行なった.名古屋地区に居住する日系人を調査対象としたのは,比較対照により,鶴見・横浜地区の日系人の居住地選択における特徴をより鮮明につかむことができると判断したためである.調査対象者は,全部で67人である.そのうち沖縄系日系人は20人であり,全て鶴見・横浜地区在住である.本土系日系人は47人であり,そのうち鶴見・横浜地区在住者は15人,名古屋地区在住者は32人である.調査結果は,聞き取りおよびアンケート結果の詳細から,抽出し,分析,考察を行なった. その結果は以下の通りである.まず,名古屋地区本土系日系人,鶴見・横浜地区本土系日系人,鶴見地区沖縄系日系人3者に共通するのは,「仕事」に基づく選択と,血縁,友人関係という「人的紐帯」の重視である.それに加え,鶴見・横浜地区本土系日系人と鶴見地区沖縄系日系人に共通して見られるのは,仕事の中でも特に「電気工事」,さらに「鶴見」に関する理由が挙げられた.そして,鶴見地区沖縄系日系人には「沖縄出身者の集住」に起因する理由と,人的紐帯の中でも「沖縄の地縁」による結びつきという理由が見られた. 調査結果をふまえた上で,居住地選択において特に重要と考えられる以下の6つの要素を抽出した.(1)「仕事」,(2)「人的紐帯」,(3)「電気工事業」,(4)「鶴見の地理的要素」,(5)「沖縄の地縁」,(6)「沖縄出身者の集住」,この6つの要素をふまえ,本章では沖縄系日系人が横浜市鶴見区に集中する要因を考察する.これらの6つの要素は,独立するものではなく,相互に関係をもつ.さらにこれらの6つの要素の関連性をふまえると,この6つの要素が生じた背景を,「日系人としての要因」,「沖縄に起因する要因」,「鶴見の場所に起因する要因」から明らかにすることができる.
著者
桶谷 典弘 斉藤 博之 江部 達夫
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.983-988, 1996-09-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
20
被引用文献数
1

半夏瀉心湯による薬剤性肺臓炎の1例を報告した. 症例は72歳の女性で, 口内炎の治療のため半夏瀉心湯と白虎加人参湯を内服したところ, 8ヵ月後に労作時息切れと胸部X線写真上びまん性の斑状影が出現し, 間質性肺炎の疑いで入院した. 薬剤性肺臓炎を疑い, 内服薬を中止したところ, 臨床症状, 胸部X線写真の改善を認めた. 気管支肺胞洗浄の検査では, リンパ球の増加とCD4/CD8比の低下を認め, 肺生検の組織像では, 細気管支周辺および肺胞壁に, リンパ球を主とする細胞浸潤を認めた. 白血球遊走阻止試験では, 半夏瀉心湯に対し陽性を示し, 半夏瀉心湯による薬剤性肺臓炎と思われた. 当薬剤による薬剤性間質性肺炎の報告は, 本邦で第1例目と思われる.