著者
Shunya TSUJI Takashi OHAMA Takayuki NAKAGAWA Koichi SATO
出版者
JAPANESE SOCIETY OF VETERINARY SCIENCE
雑誌
Journal of Veterinary Medical Science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
pp.19-0311, (Released:2019-09-13)
被引用文献数
4

Osteosarcoma (OSA) is the most common bone tumor in dogs. Protein phosphatase 2A (PP2A), an evolutionary conserved serine/threonine protein phosphatase, is a crucial tumor suppressor. SET is a PP2A inhibitory protein that directly interacts with PP2A and suppresses its phosphatase activity. SET has been reported as a contributor of wide range of human and dog tumor malignancies. However, the role of SET in canine OSA (cOSA) remains unknown. In this study, we investigated the role of SET in cOSA by using 2 cOSA cell lines: POS (primary origin) and HM-POS (metastatic origin). Knockdown (KD) of SET expression was noted to slightly suppress POS cell proliferation only. Furthermore, SET KD effectively suppressed colony formation ability of both POS and HM-POS cells. SET KD was observed to repress ERK1/2, mTOR, E2F1, and NF-κB signaling in HM-POS cells, whereas it inhibited only ERK1/2 signaling in POS. Further, it was observed that SET-targeting drug, FTY720, exerted anti-cancer effects in both POS and HM-POS cells. Moreover, the drug also enhanced the anti-cancer effect of cisplatin. The data suggested that a combination therapy, based on SET targeting drugs and cisplatin, could be a potent strategy for cOSA.

4 0 0 0 同性愛

著者
小栗虫太郎ほか著
出版者
国書刊行会
巻号頁・発行日
1999
著者
Hajime Yoshida Koichi Nojima
出版者
日本蜘蛛学会
雑誌
Acta Arachnologica (ISSN:00015202)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.103-104, 2009-12-31 (Released:2010-02-15)
参考文献数
5

A new species belonging to the family Theridiidae is described from Okayama Prefecture, western Japan, under the name of Rhomphaea annulipedis. Habitats of five Japanese species of Rhomphaea are recorded.
著者
郡司菜津美 岡部大介# 青山征彦 広瀬拓海 太田礼穂 城間祥子 渡辺貴裕# 奥村高明#
出版者
日本教育心理学会
雑誌
日本教育心理学会第61回総会
巻号頁・発行日
2019-08-29

企画趣旨 パフォーマンス心理学とは,個体主義と自然科学主義を特徴とする心理学へのラディカルな批判から出発し(茂呂, 2019),人間の集合的発達を支えようとする新しい運動である。本企画では,このパフォーマンス心理学の具体について話題提供することで,これまでの学習と発達の捉え方との違いを示し,参加者皆で学習/発達観を発達させたい。 有元(2019)が「パフォーマンスという言葉を用いるということは,アームチェアに座って頭で考えることから心理学という学問を解放したいという意図がある」と述べているように,本企画では,学習と発達について主知的(intellectual)な理解をすることを目指すのではなく,理解のパフォーマンス化(performance turn)を目指してみたい。本企画では関連する2書『パフォーマンス心理学入門』(香川・有元・茂呂編著, 2019)および『みんなの発達!』(フレド・ニューマン著,茂呂・郡司・有元・城間訳,2019)から,発達とパフォーアンスに関する4つの話題を提供する。やり方を知らないことに取り組み,発達するためには,発達の場づくりを皆でパフォームする必要があり,それはアカデミアにしても同じことだ。パフォーマンス心理学においては,研究者自身もパフォーマンスの一部(青山, 2019)であることが前提とされる。 なお本企画は,SIG DEE(日本認知科学会 教育環境のデザイン分科会)が主催する。パフォーマンス・ターンをパフォーマンスする太田礼穂 本発表では,状況論におけるパフォーマンス心理学への転回(パフォーマンス・ターン)について理論的背景と方法論を比較し,発達的実践としての「パフォーマンス」の可能性を以下の2点から議論する。 まず,パフォーマンス心理学における,パフォーマンスの位置づけとその意味を紹介する。特にこのパフォーマンスが,個人に紐づけられた成果や技術という意味ではなく,たとえば乳幼児が遊びながら今現在の自分ではない自分に「成っていく」ような協働の過程に注目する理論的装置であることを紹介する。これを支えるヴィゴツキーの遊び論や演劇論,ヴィトゲンシュタインの言語ゲームの議論などの参照を通じ,パフォーマンス・ターンの意義を整理する。 次に,状況論との連続性と不連続性について紹介する。状況論(状況的学習論)では,人間の知的営みがいかに状況の中に埋め込まれ,その中に参加する人々がどのような存在になっていくかに注目する(たとえばLave & Wenger, 1991/1993)。これは人間の知的営みが社会的起源をもつというヴィゴツキーの理論に基づくものであり,人間の思考や学習の成り立ちを過度に内的プロセスから説明しようとする個人主義的アプローチとは異なる学習・発達に関する知見だといえる。パフォーマンス心理学もヴィゴツキーの理論に基づくという意味で,状況論と思想的起源を共有しているが,両者の違いはいったい何だろうか。本発表では「現実」の分析と制約という観点から,パフォーマンス心理学がもたらす「研究」と「実践」の接続の意味を考えていきたい。学校外における子ども・若者支援のパフォーマンス広瀬拓海 近年,貧困や格差が,子ども・若者にもたらす問題に関心が集まっている。本シンポジウムで話題提供者が注目するのは,以上のような問題を受けて,身近な子ども・若者のために勉強や食事,居場所を提供する新しい地域コミュニティをつくり出した人々の動きである。パフォーマンスとは,自分とは異なる人物に成ることであるが,それは既存の社会的な制約を超えた新しい活動やコミュニティを創造(ビルド)することと切り離せない。貧困問題という急速に現れて来た社会的な課題に対して,それらを良い方向に導いていくための地域住民のコミュニティビルドは,まさに今生まれつつある新しいパフォーマンスだといえるだろう。本発表では,以上のコミュニティビルド=パフォーマンスが,実際の社会的な文脈の中でどのように準備されてきたのかを検討していく。特に,このとき交換(柄谷,2001)の観点からそのプロセスを見ていくことで,パフォーマンスが歴史的な交換様式の変化の中で生じた問題への応答としてあらわれてくる可能性について議論する。教員養成におけるパフォーマンスの実際郡司菜津美 現在,新たに教員養成に求められていることとして,(1)主体的・対話的で深い学びの場作りができるようになること,(2)チーム学校の一員として仲間と共同することの重要性について理解させること,の2点が挙げられる。筆者は教員養成に携わる一人として,この2点を重視した指導を行ってきた。そのために応用演劇の一つである「インプロ」を用い,学生たちが教師としてのパフォーマンスを学習できるように重点を置いてきた。 ここでいう教師としてのパフォーマンスとは,やり方を知らないことに皆で取り組める場をつくることであり,講義ではこのことを先取り的に体験させた。またインプロとは,共同の価値を学習することができる演劇手法であり,集団の中で失敗を失敗にしない安心感のある場を作る体験ができるものである(Lobman & Lundquist, 2007)。講義ではインプロを用いたことで,学生たちはチームの一員として仲間と共同することの重要性に気付いたと考えられた。 ただ,こうした学生たちの姿は何かができるようになったというよりは,パフォーマンスの意味・意義を体験的に知ったという方が妥当であろう。そこから何が起きるのか?授業である以上,ここが最も重要である。 本発表では,筆者が実際に授業で実践しているパフォーマンスの効果について,皆さんと検討してみたい。みんなの発達のためのパフォーマンス城間祥子 『みんなの発達!』は,現代の社会や文化の中で感情の痛みをかかえて生きているごく「普通の人びと」の日常に,ソーシャルセラピーの実践的で批判的なメッセージを届けるために書かれた本である。この本には,パフォーマンス心理学の創始者のひとりであるフレド・ニューマンのソーシャルセラピーに参加した「普通の人びと」が数多く登場する。ソーシャルセラピーは,セラピーと称しているものの,従来の心理療法とは異なり,診断とそれにもとづく問題解決を目指さない。コミュニティを創造するプロセスを通して,自らのライフ(生活,人生,生き方)の全体を転換させる実践である。 ソーシャルセラピーグループは,参加者が自らの発達を創造することを支える場である。参加者は場に「ギブ」することで場の発達に貢献する。同時に,場の発達が個々の参加者に発達と成長をもたらす。グループで試みられた新しい生のパフォーマンスは参加者相互の「ギブ」によって完成し,問題がもはや問題として成立しなくなるような発達が生じるのである。 本発表では,ソーシャルセラピーのアプローチを理解する上で重要ないくつかの概念(ゲットとギブ,全体と個別,言葉,エクササイズ等)を共有するとともに,ニューマンの哲学と実践を,私たちの文化や日常を変化させるためにどのように用いていけばいいのかを議論したい。参考文献「パフォーマンス心理学入門 共生と発達のアート」 香川秀太・有元典文・茂呂雄二 編著 新曜社 2019「みんなの発達!ニューマン博士の成長と発達のガイドブック」 フレド・ニューマン・フィリス・ゴールドバーグ 茂呂雄二・郡司菜津美・城間祥子・有元典文 訳 新曜社 2019
著者
心光 世津子
雑誌
武庫川女子大学看護学ジャーナル (ISSN:24240303)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.63-68, 2016-03

本研究の目的は、地域に暮らす精神障害者の家族が、「回復」をどのようなものとして捉えているか、どのような要因がかかわり「回復」像が構築されているかを明らかにすることである。 精神疾患の診断を受け地域で暮らしている者と同一の世帯で暮らす家族3 名に、対象者の考える「回復」の定義、そう考えるに至った経緯等を尋ねる半構成的インタビューを行い、その逐語録を質的に分析した。 3 名は、精神障害者本人を長年みてきて生じた確信・思いをもとに「回復」の語りを構築していた。母親の語りからは、親子双方の発達課題が「回復」像の構築に関わっていると示唆された。「回復」が死ぬまでないとする語りは、幻聴に支配された長年の状況や治療への否定的な受け止めが関わっていた。「回復」への複雑な思いも見いだされ、家族に対して看護援助を行う際には、「回復」の受けとめにいたる心情を理解することが重要であると考えられた。

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1892年01月04日, 1892-01-04
著者
植田 弘師 塚原 完 金子 周司 崔 翼龍 酒井 佑宜 藤田 和歌子
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究では慢性疼痛における「痛みメモリー」のフィードフォワード機構がCentralized Pain(可塑的上位脳性疼痛)を形成するという新しい概念を提唱し、その検証研究を行うことが目的である。しかも最も重要な視点は、研究代表者が2004年に発見したリゾホスファチジン酸(LPA)とその受容体シグナルが全てに共通しているという事実にある。本研究ではこの目的を遂行するために、より多くの異なる種類の慢性疼痛動物モデルを開発・利用することから始めている。2017年度では独創的慢性疼痛病態としてEmpathy誘発型の線維筋痛症モデルと安定した脳卒中後性慢性疼痛モデルの作成に成功し、前者は論文報告とし、後者は投稿中である。LPAシグナルがこうした多くの慢性疼痛モデルの形成に関与する事は遺伝子改変マウスを用いて明らかにできているが、これに加えていったん形成した慢性疼痛に対して受容体拮抗薬などが「痛みメモリー」を消去できることも見出し、慢性疼痛の維持期にも鍵としての役割を有することが解明された。こうした「痛みメモリー」は脳のみならず末梢免疫系ともリンクしていることが次第に明らかとなりつつある。脳における責任領域と各種脳組織や末梢組織における責任細胞や責任分子の同定にはRNA解析を基礎とした遺伝子解析から上流と下流シグナルを同定する研究準備を行っている。特に脳における責任領域の同定のために、Imaging-MS解析とPET解析、光遺伝学を用いた分子レベルでの機能検証研究を実施している。

4 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1936年11月18日, 1936-11-18
著者
四方 順司 鈴木 譲 今井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.329, pp.9-15, 1999-09-24

量子計算の分野において最も衝撃的だったのは、1994年のShorによる素因数分解問題、及び有限体上の離散対数問題が多項式時間で解けるという結果であった。ここで、我々は、はたしてShorのアルゴリズムが楕円曲線上の離散対数問題にもそのまま適用できるのかという問題を考えてみる。本論文では、実際に楕円曲線上の離散対数問題に対するShorのアルゴリズムを明確に記述することで、難なく適用できることを確認する。更に、Shorのアルゴリズム以外に、Kitaevのアルゴリズムを用いることでも楕円曲線上の離散対数問題を多項式時間で解くことが可能である。従って、楕円曲線上の離散対数問題に対するKitaevのアルゴリズムを考察することも本稿の目的としている。
著者
藤倉 輝道
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.53, no.Supplement2, pp.s59-s63, 2010 (Released:2011-08-15)
参考文献数
8

耳鼻科の医療機関中の約90%の施設でアレルギー性鼻炎に対するネブライザー治療が行われていると考えられる。しかしアレルギー性鼻炎治療の中にあってネブライザー治療の有する意義についてはその位置づけは不明確である。通年性アレルギー性鼻炎でネブライザー治療を受けている患者にアンケートを行ったが, 患者の多くはその治療効果を体感することなく, 単に医師の指示で行っているという現状がうかがわれた。鼻噴霧ステロイドの鼻腔内付着状態をみると, 半数の患者は鼻前庭や鼻腔底など吸収効率の悪い部分に噴霧していることがわかった。局所点鼻薬がすべての患者において適切に噴霧投薬されているかどうかは疑問である。そこでスギ花粉症シーズンに自宅で行える携帯用ネブライザーを用いた試験を行ったが, 鼻の総症状スコアは季節中概ね3未満と軽症で推移し, 患者の満足度も大変高く, 有用な治療法であることがわかった。Drug Delivery Systemとして考えた場合, ネブライザー治療というものは再評価されるに値する治療であると考える。1日1回型の鼻噴霧ステロイド薬が発売されたことも考慮すると, アレルギー性鼻炎におけるネブライザー治療は, 今後リリーバーとしてよりもコントローラーとしての意義に重きをおくことになろう。
著者
生田 拓也
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.688-691, 2010-09-25 (Released:2010-12-08)
参考文献数
11
被引用文献数
1

有痛性二分膝蓋骨に対してcannulated screwを用いたtension band wiringによる骨接合術を行い良好な結果を得ているので報告した.症例は6例である.X線学的分類では全例Saupe分類III型であった.性別は男性5例,女性1例で年齢は12~44歳,平均22.7歳であった.全例,分裂部を掻爬新鮮化した上で内固定を行った.術後はknee braceにて固定し,免荷することなくできるだけ手術翌日より可動域訓練を行った.術後4週頃よりスポーツを許可した.全例,術後経過は良好で疼痛は順調に軽快した.本疾患に対する骨接合術の報告においては良好な結果を得ている報告もあるが,内固定材のゆるみを生じ再手術を要したとの報告もある.本法は固定力が強く早期よりのリハビリテーションを許可しても良好な結果が得られており有用な方法であると考えられた.
著者
渡部 茂 大西 峰子 河野 英司 新川 斉 五十嵐 清治
出版者
一般財団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.57-63, 1990-03-25 (Released:2013-01-18)
参考文献数
34

小児の唾液クリアランス能に関与している唾液分泌量について,生理学的な背景を得るために,5歳児,男女各20名の安静時唾液分泌量と,クエン酸刺激による最大唾液分泌量を測定した.クエン酸は1%(52mmol/l),3%(156mmol/l),5%(260mmol/l)溶液を用い,直径2.5mmのチューブにて,流速5ml/minで1分間口腔内を刺激し分泌された唾液量を測定した.安静時分泌量は首をやや前傾させ,口を軽く開け,舌,口唇を動かすことを禁じたまま5分間採取し,1分間の分泌量を求めた.その結果,平均の安静時唾液分泌量は,0.24±0.13ml/minで,1%クエン酸による分泌量は2.34±1.11ml/min,3%クエン酸では3.18±1.03ml/min,5%クエン酸では4.25±1.38ml/minであった.これら全ての値に男女間の有意差は認められなかった.5%クエン酸による分泌量を100%とした場合,安静時唾液分泌量は約5%,1%クエン酸による分泌量は約57%,3%では約80%を示していた.これは同様の実験で得られたBecksら,Watanabeらの成人の値と比較すると,ほぼ等しい割合を示していた.また,安静時唾液分泌量は成人の分泌量の約75%,各クエン酸溶液による分泌量は成人の約50~60%の範囲にあった.今回の結果は乳歯列での唾液クリアランス能を成人と比較して考えるうえで重要な示唆を与えるものと思われた.
著者
Tomoe Nasuno
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
SOLA (ISSN:13496476)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.99-106, 2019 (Released:2019-05-16)
参考文献数
39
被引用文献数
5

Transport of moisture over the western Maritime Continent (MC) was examined using global cloud-system-resolving simulations for the Years of the Maritime Continent (YMC) field campaigns in 2015 and 2017, under peak El Niño and moderate La Niña conditions, respectively. We focused on the role of high- and low-frequency variability in the moistening over land and ocean, and their relationship with intraseasonal oscillation (ISO) events.The period-mean profiles indicate moistening by low-frequency upward motion in the deep troposphere and drying (moistening) in the lower (middle and upper) troposphere by high-frequency variability. The advection over ocean was greater in 2017 than in 2015, with the opposite occurring over land with smaller interannual differences. Over ocean, the roles of the high-frequency variability in the ISO life cycle, namely, the lower-to-middle-tropospheric moistening (enhanced upward transport of moisture) during the preconditioning (active) phases of the ISO, were common in both years, while over land, the high-frequency effects were nearly in phase (not correlated) with the ISO in the 2015 (2017) case. These results highlight clear land-ocean contrasts in the sensitivity of local convection to the background state and its link with the ISO life cycle.
著者
Van Q. Doan Van Nguyen Dinh Hiroyuki Kusaka Thanh Cong Ansar Khan Du Van Toan Nguyen Dinh Duc
出版者
Meteorological Society of Japan
雑誌
SOLA (ISSN:13496476)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.113-118, 2019 (Released:2019-05-30)
参考文献数
32
被引用文献数
5

This study revealed great potential and shortcoming of offshore wind energy in Vietnam by numerical simulations with Weather Research and Forecasting (WRF) model at 10-km resolution for 10 years (2006-2015). The greatest energy potential was found in the offshore area of Phu Quy island (Binh Thuan province). The area, alone, can provide the 38.2 GW power generation capacity corresponding to the increasing renewable-energy demand by 2030 planned by the country. There is also a drawback of the wind resource, which is associated with strong multiple-scale temporal variabilities. The seasonal variability associated with monsoon onsets and daily variability associated with the wind diurnal cycles were found ranging 30-50%. Meanwhile, the inter-annual variability could reach up to 10%. These variabilities must be considered when designing wind farms and grids over the region. Additionally, due to the fact that the WRF model performed climatological features of the winds well against the observations, this results indicate that it can be useful tools for wind-power assessment as compared to other reanalysis or QuikSCAT data with coarser spatio-temporal resolutions.