著者
榎本 春栄
出版者
和洋女子大学
雑誌
和洋女子大学紀要 家政系編 (ISSN:09160035)
巻号頁・発行日
no.39, pp.123-133, 1999-03

今回のスタンによる着用実験により,バストサイズと脇ダーツ量及び脇ダーツ量の元となる原型の前下り量について次のような結果を得た。(1)標準サイズであるバスト寸法82cmの場合は,原型の前下り量と同寸法を脇ダーツとすることで体型に合い,この部分に関する限り補正の必要がないこと。(2)バスト寸法82cmよりも大きい場合は,脇ダーツ量が不足する傾向にあること。JISサイズ13号であるバストサイズ88cmまでは,原型の前下り量に0.3(B-82)の計算値を加えることにより不足を補うことができ,バストポイントに向かってのつれ皺,それに伴う前丈の不足をかなり解消することができること。(3)バストサイズが大きくなるにつれて増えていく計算値を,そのまま順次加えていくことは,不足するダーツ量を補う以上に脇ダーツ量が多すぎてしまう傾向を示すこと。また,それとは逆に,バストサイズ82cmよりも小さい場合は,加える計算値が減少することにより脇ダーツ量が減少し,ダーツ量の不足を生じる傾向を示すこと。これら計算値有効範囲外と考えられる部分については今後の研究課題である。今回は,標準体型のスタンによる着用実験であったが,被験者に対しての着用実験も数例行い結果が有効であるという確認も得ている。今後は被験者による実験例を増やし,個別製作上,特に大切である補正に対しての研究を更に深めるとともに,その結果を授業において効果的に活用していきたいと考えている。
著者
トモリ アキラ 鈴木 宏隆 浦山 益郎
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.70, no.598, pp.87-94, 2005
被引用文献数
1 3

1.研究の背景・目的 ため池は灌漑用に築造された農業用施設である。都市化に伴い、多くのため池は灌漑用水としての利水機能を失いつつある。しかし、利水機能だけでなく治水機能、オープンスペース機能、余暇のための空間提供機能、動植物生息機能など多面的な機能をもっており、都市環境の質的向上に資する可能性をもっている。ため池に関する研究としては、灌漑施設としての水管理に関するもの、老朽ため池の整備に関するもの、ため池の分布や都市化によるため池の改廃に関するものが多い^<2)〜6)>。ため池を都市の環境資源としてみた研究は、中山^<7)>、浦山ら^<1)>、客野ら^<8)>など少ない。また、ため池の水辺における使われ方を分析したものは森ら^<9)>程度であり、都市環境資源としてため池を活用するための設計指針は少ない。そこで、本研究ではため池を活用した公園整備のための知見を得ることを目的に、ため池のある公園とない公園の利用実態を調査し、特にため池の水辺で行われる余暇活動の特徴について明らかにしようとしたものである。2.研究の方法 名古屋市内のため池のある細口池公園とため池のない植田中央公園(図1)を対象に、2004年10月の平日と休日に観察調査とインタビュー方式のアンケート調査を行った(表1・2)。細口池公園は地区公園、植田中央公園は近隣公園に指定されているが、住宅地と中学校が隣接しており、遊歩道、プレイグラウンド、プレイフィールドなど同様の施設をもっていること、両ため池とも近隣からの利用者が多いことなど類似性が高い。相違点としては、公園の規模、ため池の有無である。3.両公園における余暇活動 1)余暇活動の種類 両公園の利用実態を把握するため、散歩、動的活動(ジョギング・スポーツ・友達と遊ぶ・子供と遊ぶ・虫取り)、静的活動(休憩、食事・ピクニック・読書・おしやべり・デート昼寝・緑を眺める・花を眺める・池を眺める・鳥を眺める・動物を眺める・虫を眺める)の3種類に分けて、午前6時から午後5時40分の間、20分ごとに活動位置を地図上にプロットした。細口池公園では休日に延べ4463、平日に延べ1607、植田中央公園では休日に延べ3040、平日に延べ1768の活動が観察できた。両公園ともに休日の利用が多い。また、ため池のある細口池公園では散歩が多いことがわかった。2)余暇活動の種類別に見た空間特性図6のようにゾーンごとに余暇活動を集計した結果、プレイフィールドとプレイグラウンドでは、両公園とも動的行為が集中していた。両公園の違いは、遊歩道を含む堤防エリアにみられた。細口池公園の堤防(水辺空間)では散歩や静的活動、動的活動が多様に行われていた。また、散歩の活動数は植田中央公園周辺の堤防エリアに比べると約3倍もあり、ため池の水辺には利用者が多いこと、利用時間が長いことを示している。4.余暇活動の類型化とその特徴 1)両公園における活動 公園の利用内容を把握するために、表2の選択肢を用意して、インタビュー方式によって複数選択の回答を求めた。両公園の相違点は、細口池公園に散歩および景観を享受する行為である緑を眺める、花を眺める、池を眺める、鳥を眺める等の静的活動が多いことである。一方、植田中央公園では、広いプレイフィールドがあることからスポーツと子供と遊ぶという利用内容が多かった。2)活動の類型化 利用内容21項目をクラスター分析した結果、表3のように7つに類型化できた。類型1(散歩)と類型2(スポーツ)は単一目的の活動類型である。類型3は、散歩+花を眺める、類型4散歩+緑+池を眺める、類型5は散歩+緑+花+池+鳥を眺める、類型6は散歩+おしゃべりのように、複数の活動を行っている類型である。類型7はその他である。類型3〜5(散歩しながら周囲を眺める行為)は、ため池のある細口池公園に特化した余暇活動であることが注目される。3)類型別に見た活動の特徴 活動類型別に利用者属性をみた(表4)。類型1と類型3〜6は、50才代・60才代の中高年齢層が毎日あるいは週に数回、一人で行う日課的な余暇活動であり、細口池公園に多い類型である。一方、類型2と7は若い層が多く、週に数回あるいは月に数回訪れるような余暇活動であり、植田中央公園に多い活動類型であった。4)類型別に見た公園を利用する理由 細口池公園に多い類型1および類型3〜6には、「周辺に緑が多いから」や「鳥や花があるから」を選択するものが多く、散歩できる機能と同時にため池の景観機能を求めてやって来る類型ということができる。5.結論 1)公園内に設けられた施設(プレイフィールドとプレイグラウンド)は動的目的の活動に利用されている。2)ため池周辺の水辺空間は散歩によく使われている。同時に静的活動にも動的活動にも多様に利用されている。3)公園の使われ方を活動の組み合わせによって類型化すると単一目的2つ、多目的の利用5つの合計7つに類型化できた。4)類型1、類型2、類型6と類型7は両公園でみられたが、散歩しながら周辺を眺める活動である類型3〜5はため池のある細口池公園に特化した利用であった。5)類型3〜5の利用理由は、「周辺に緑が多いから」、「花や鳥があるから」と「水面があるから」などため池のもつ特性を享受しようとしたものである。6)以上のことから、ため池を活かした公園整備をするということは、これらため池のもつ便益を享受できるような利用を可能にすることということができる。

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著者
小堀 桂一郎
出版者
明星大学
雑誌
明星大学研究紀要. 日本文化学部・言語文化学科 (ISSN:13444387)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.7-11, 2004-03-25
著者
長谷川 洋三
出版者
早稲田大学
雑誌
早稲田社会科学総合研究 (ISSN:13457640)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.A17-A42, 2003-07-25

論文
著者
山岡 久美子 齋藤 いずみ 西 基
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.412-420, 2006-07
参考文献数
7
被引用文献数
1

札幌市内のA病院で2001年1〜12月までになされた分娩1,008例について,曜日・時刻との関連を検討した。分娩数は,水曜日が最も多く(全体の18.45%),かつ在胎週数34週未満の児と出生体重1,500g未満の児が多く出生していた(それぞれ全体の30,35%)。母児の生命にかかわる胎児心音低下・弛緩出血などの件数は金曜日が最も多く(全体の18.18%),かつ午後14時ころがそのピークであった。また,金曜日には緊急帝王切開(全体の22.77%)・母体搬送(全体の26.09%)が多かった。水曜日に未熟児分娩が集中したのは,以前から入院していたハイリスク児を計画的にマンパワーの手厚い週の半ばに分娩させるためと考えられた。原因の特定には至らなかったが,金曜日に異常分娩が多いことが明らかであった。ハイリスク児出生が同じ日に集中した場合,NICUの負担が過大となる危険性,および土・日曜日に治療・検査を強いられる危険性がそれぞれ危惧された。産科部門・検査部門・NICUの人的資源の配分の際には,このような時間的な要素を考慮すべきこと,地域における関連病院・NICUの相互の連携体制を充実すべきことなどが必要と考えられた。
著者
鈴木 栄幸 加藤 浩 伊東 祐司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.46, pp.9-10, 1993-03-01

筆者らは、教育におけるコンピュータを「教えるための道具」としてではなく、学習者の思考や話し合い等を支援し促進する「活動のための道具」として位置づけている。本稿では、筆者らが開発した教育用のプログラム言語「アルゴブロック」を取り上げ、その概要・特徴を述べるとともに、思考・共同作業の道具としての適格性について、利用実験の結果を交えながら考察する。
著者
唐沢 かおり
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.172-179, 2006
被引用文献数
3

This study explored the determinants of intent of primary caregivers to continue taking care of elderly family members. The exploration was guided by two previous lines of study, one arguing the additive effect of positive and negative aspects of caregiving, and the other arguing the effect of attitude towards family caregiving. Four hundred and forty-five family caregivers answered questions relating to depression, caregiving intent, attitude towards family caregiving, and positive and negative aspects of caregiving. Structural equation modeling revealed that attitude to wards family caregiving increased both depression and intent to continue family caregiving. It is argued that when constructing a support system for family caregivers one must consider the possibility of family members being trapped by their attitude towards family care.
著者
池内 裕美 藤原 武弘
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.92-102, 2000

The main purpose of this study was to investigate the effects of loss of material possession and social support network on QOL (Quality of Life). In this study, QOL was defined as "the subjective feeling of satisfaction or happiness" and was measured by "the grade of well-being" and "the state of mind and body health." Three hundreds and sixty-five victims of the Great Hanshin Earthquake(105 males, 256 females, and 4 undetermined sex) who lived at temporary houses in Nishinomiya City were asked to complete a questionnaire by personal interview method. The main findingswere as follows: (1) the victims who had lost their important possessions were higher in well-beingscore than ones that did not. On the other hand, the victims who had not lost them were higher inmind and body health score than ones that did. (2) The number of social support network had no effect on well-being score. But the victims who had a large number of social support network stended to be higher in mind and body health score than ones that had a small number of them.
著者
清水 裕 水田 恵三 秋山 学 浦 光博 竹村 和久 西川 正之 松井 豊 宮戸 美樹
出版者
日本社会心理学会
雑誌
社会心理学研究 (ISSN:09161503)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.1-12, 1997
被引用文献数
1

The purpose of our study on the 1995 Hanshin Earthquake was twofold. First, we investigated the operation of the relief shelters, including relief activities. In this part of the study, we focused on the leaders of the shelters. The second purpose of this study was to reveal factors contributing to the effective management of the shelters. About three weeks after the Hanshin Earthquake, we conducted interviews with 32 leaders of the relief shelters and of volunteer workers. We were mainly concerned with the conditions of the emergency facilities, how leaders were selected and what managerial problems they faced. The result of our study showed three types of motivation for becoming leaders. The first occurred naturally as an outcome of their activities; the second by their own choice; and the last because of their regular job positions. These results were analyzed and categorized by the type three quantification analysis. We found that the most effective management of the relief shelters was under leaders chosen by the last method; that is, those who held positions of leadership in their regular jobs.
著者
溝畑 剣城 谷川 英二 竹田 秀信 松尾 耐志 奥野 修一 平瀬 健吾 増田 幸隆 福井 学 木村 智
出版者
藍野大学
雑誌
藍野学院紀要 (ISSN:09186263)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.65-77, 2006

これは,3歳のMr.Rが両親の離婚で「父親」に見捨てられ,19年後,自ら求めて再会した抑圧的な父親に思いの丈を突きつけた,直面化と長引いたエディプス・コンプレックスの自覚,克服の物語である。5歳以後,母は再婚し「義父」と彼の連れ子の義兄,母が産んだ異父弟との生活で,Rは居場所を失った。7歳時,交通事故はそんな状況で起こった。現場に急行した警官に「理想の父」を見てRは救われた。そして24歳で結婚,26歳の12月長男誕生の予定である。しかし口唇裂の長男を堕胎するか否かでRは苦悩する。「妻の父」への報告も躊躇した。通常業務に,通信大学履修,論文作成,三種の仕事と第一子堕胎の決断を迫る,苦悶の極みに,父親を殺したいと思うまでにRはなった。だが「論文指導教授」が精神分析医Dr.Jで,RはJに精神療法を希求した。僅か9回,4ヶ月の面接での回復は,基本的信頼感がほぼ達成されたことを暗示している。
著者
ティムソン ジョウナス
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.6, pp.207-212, 2014-06-01

2010年に文部科学省から出された『大学図書館の整備について(審議のまとめ)-変革する大学にあって求められる図書館像-』では,大学の教育機能に対する社会的要請が急速に高まっている中で,図書館員による教育支援がこれまで以上に期待されていること,そして効果的な教育支援を実現するための専門性が図書館員に求められていることが記されている。本稿では,これから大学図書館員として働こうとしている人を対象として,大学図書館の実際の業務の内容と,それらの業務を最大限に展開するための要素を踏まえながら,教育に関わる図書館員として活躍していくために必要な知識や専門性について述べた。
著者
岩本 健太郎 田中 聡久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.226, pp.77-82, 2009-10-08

撮像装置によって得た画像から,画像認識を用いて煙草の煙を検出する手法のための特徴量に関して検討する.本稿では,時系列画像のある予測対象画素を,周辺画素と予測係数との線形荷重和によってモデリングすることを提案する.このモデリングのための予測係数の更新において,予測係数のふるまいや2乗誤差のふるまいに,煙とその他の物体の間で違いがあることを示す.本稿では,この予測係数のふるまいや2乗平均誤差のふるまいを定量的に観測し,煙検出のための特徴量として用いることを提案する.また認識実験では,提案した複数の特徴量の中で最も認識率の高くなる組み合わせについて検討する.さらに,もっとも認識率の高くなる予測係数の更新パラメータについて検討する.
著者
田中 康二 Koji Tanaka
出版者
日本文学会
雑誌
日本文芸研究 (ISSN:02869136)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.1-38, 2014-10
著者
久保山 和彦
出版者
日本体育大学
雑誌
日本体育大学紀要 (ISSN:02850613)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.1-7, 2014-09-30