著者
内山 吉隆
出版者
一般社団法人 日本ゴム協会
雑誌
日本ゴム協会誌 (ISSN:0029022X)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.168-171, 1997 (Released:2007-07-09)
参考文献数
21
被引用文献数
1
著者
池添 冬芽 小林 拓也 中村 雅俊 西下 智 荒木 浩二郎 市橋 則明
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.43 Suppl. No.2 (第51回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0376, 2016 (Released:2016-04-28)

【はじめに,目的】近年,低強度の筋力トレーニングであっても疲労困憊までの最大反復回数で行うと,高強度と同程度の筋力増強・筋肥大効果が得られることが報告されている。しかし,疲労困憊までさせずに最大下の反復回数で低強度トレーニングを実施した場合,高強度と同等の筋力増強・筋肥大効果が得られるかどうか,また筋の質的要因に対しても改善効果が得られるかどうかについては明らかではない。本研究の目的は,健常若年男性を対象に低強度・高反復および高強度・低反復の膝関節伸展筋力トレーニングを8週間実施し,1)低強度・高反復トレーニングは高強度と同程度の筋力増強や筋肥大・筋の質改善効果が得られるのか,2)各項目の経時変化に両トレーニングで違いはみられるのかについて明らかにすることである。【方法】対象は下肢に神経学的・整形外科的疾患の既往のない健常若年男性15名とした。対象者を無作為に低強度・高反復トレーニング群(低強度群)と高強度・低反復トレーニング群(高強度群)に分類した。膝関節伸展筋力トレーニングは筋機能運動評価装置(BIODEX社製System4)を用いて,低強度群では30%1RM,高強度群では80%1RMの強度で週3回,8週間実施した。8回の反復運動を1セットとし,低強度群では12セット,高強度群では3セット実施した。介入前および介入2週ごとに1RM・最大等尺性筋力,超音波測定を行った。1RM・最大等尺性筋力測定には筋機能運動評価装置を用い,膝伸展1RMおよび膝関節70°屈曲位での最大等尺性膝伸展筋力を測定した。超音波診断装置(GEメディカルシステム社製LOGIQ e)を用いて,大腿直筋の筋量の指標として筋厚,筋の質の指標として筋輝度を測定した。なお,筋輝度の増加は筋内の脂肪や結合組織といった非収縮組織の増加を反映している。トレーニングの介入効果を検討するために,各項目について分割プロット分散分析(群×時期)を行い,事後検定にはBonferroni法による多重比較を行った。【結果】分割プロット分散分析の結果,1RM・最大等尺性筋力,筋厚および筋輝度のいずれも時期にのみ主効果がみられ,交互作用はみられなかったことから,いずれの項目も2群間で効果の違いはないことが示された。事後検定の結果,両群ともに1RMおよび最大等尺性筋力はPREと比較して2週目以降で有意な増加がみられた。また両群ともに筋厚はPREと比較して4週目以降で有意に増加し,筋輝度は8週目のみ有意に減少した。【結論】本研究の結果,両トレーニング群ともに筋力増強,筋肥大,筋の質の改善がみられ,その変化の程度や経時変化に違いはみられなかったことから,低強度であっても12セットと反復回数を増やすことによって,高強度3セットのトレーニングと同様の筋力,筋量,筋の質の改善効果が得られることが明らかとなった。
著者
釜崎 太
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.23_2-23_2, 2016

<p> スポーツを文化として根づかせる&mdash;このテーマに関して、参考にすべき模範的事例としてドイツのスポーツを思い浮かべるひとは少なくないだろう。例えば、地域スポーツの振興をひとつの理念として発足したJリーグ、あるいは人々の生活の充実に寄与することを目指した総合型地域スポーツクラブ。それらの模範像がドイツに求められてきたことは周知の通りである。スポーツクラブの地域性や公共性だけではなく、観客動員数世界一と言われるブンデスリーガの潜在的ニーズを掘り起こしているのも、地域のクラブである。では、私たち日本人は、ドイツの何に学ぶことができるのか。</p><p> 本報告では、第一に、大島鎌吉がみたであろうドイツの原風景について、カール・ディームとスポーツクラブとの関連から報告する。第二にしかし、大島が理想をみていた当時とは異なるディーム像をめぐって、ドイツ国内で大きな波紋を呼んでいる「ディーム論争(Diem-Debatte)」の現状(釜崎の分析ではなく)を伝える。第三に、その論争を超えて、日本にスポーツを文化として根づかせるために必要ないくつかの論点に言及したい。</p>
著者
淵田 茂司
出版者
日本地球化学会
雑誌
地球化学 (ISSN:03864073)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.247-259, 2015-09-25 (Released:2015-12-25)
参考文献数
87

Amino acids, necessary to form life body, are present in greater abundances in natural seafloor hydrothermal fluids over 200℃ than in ambient seawater, although these are unstable and decomposed rapidly under simulated hydrothermal conditions. Serine and aspartic acid, which are thermally labile amino acids, are detected in the high temperature fluids. Inorganic matters such as metal ions and minerals could protect these labile amino acids in the fluids. Most of the dissolved amino acids are combined form and L form, suggesting that these are derived from organisms around hydrothermal vents. In addition, low levels of non-protein amino acids content indicate that amino acids are fresh and not experienced thermal alteration for long time. Amino acids are important as common sources of carbon and nitrogen for heterotrophic marine microbes. The release of biogenic amino acids along circulation paths of hydrothermal fluids could be effective for the development of hydrothermal vent fauna. In this paper, I review the origins and characteristics of dissolved amino acids in the natural hydrothermal fluids and implicates importance of the biogeochemical cycle of nitrogen and carbon around hydrothermal venting in detail.
著者
舟橋 弘晃 菅 文彦 桂田 隆行 間野 義之
出版者
日本スポーツマネジメント学会
雑誌
スポーツマネジメント研究 (ISSN:18840094)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.3-32, 2020-12-25 (Released:2021-03-10)
参考文献数
68

Generally, the use of public funding for constructing stadiums and arenas is justified by the expected region-wide economic impact, or positive externalities and public-goods aspect of sports. However, it remains unclear whether these impacts or benefits are fully supported by academic evidence. This study, therefore, presents a systematic mapping review of literature to assess the impacts and benefits of sports facilities. Quasi-experiment studies published in peer-reviewed journals since 1997, presenting evaluations of the impact of sports facilities and professional sports teams as well as monetary assessments of their intangible benefits, were reviewed. A structured overview of 52 selected studies, conducted primarily in the United States, is provided. The review presents the scope and type of impact, outcome variables, methodological approaches, and main findings of these studies. The paper presents a series of implications for policymakers and researchers on sports facility management in Japan.
著者
小枝 達也 内山 仁志 関 あゆみ
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.384-388, 2011 (Released:2014-12-25)
参考文献数
16

通常学級に在籍する小学1年生69名 (男/女=33/36) に実施した単文音読検査によって発見されたディスレクシア児に対して, 2段階方式の音読指導を行った. はじめに文字の解読が容易にできるようになることに力点を置いた解読指導を行い, 次に単語形体の認識を高めるための語彙指導を実施した. その結果, 解読指導は誤読数の減少に, 語彙指導は音読時間の短縮に効果があることが示唆された.
著者
北島 雄一郎
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.21-28, 2007-03-25 (Released:2009-07-31)
参考文献数
19

Bell's inequalities in algebraic quantum field theory have been studied by Landau, Summers and Werner, and Halvorson and Clifton. Halvorson and Clifton showed that many normal states on local algebras associated with space-like separated bounded open regions violate Bell's inequalities under the the axioms of algebraic quantum field theory. In the present paper, I point out that many faithful normal states on local algebras associated with space-like separated bounded open regions violate Bell's inequalities under the axioms of algebraic quantum field theory.
著者
松田 睦彦
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.183, pp.187-207, 2014-03-31

小稿は山から石を切り出す採石業に従事する石屋が祀る山の神について,その祭祀の実態を明らかにすることを目的とする。しかし,この目的を達するためには,生業と信仰の関係に注目した研究を取り巻く3 つの問題点を克服しなければならない。すなわち,取りあげられる生業が限定的であること,祭祀の形態についての報告が多くその実態が明らかでないこと,そして,特定の職と職能神との固定的な関係性を前提としていることである。小稿では,この3 つの問題点をふまえたうえで,瀬戸内海地域で活動してきた石屋の山の神祭祀を具体的に検討した。その結果,祭神については特定の神仏と結びつかない例のほか,大山祇神社の大山祇命や石鎚山の石鎚大神といった近隣の社寺の祭神などを祀ることが明らかとなった。また,祭日については正月・5 月・9 月の7 日または9 日という例が多いが,これは近畿から中国,四国に広がる7 日または9 日を山の神の祭日とする考え方と,九州地方を中心に広がる正月・5 月・9月を山の神の祭りを行なう日とする考え方が融合したものである可能性を指摘した。さらに,祭場については山中の特定の場所に簡易に祀るものから神社として祀るものまで多様であり,祈願内容については不慮の事故の防止や良質の石材の産出などが挙げられた。ただ,こうした祭祀の様相は,祭祀の実態を示すものではない。そこで,山の神祭りを行なってきた当事者の語りに注目し,それを同じく石屋の祀る神であるフイゴ神の祭祀についての語りと比較した。すると,これまで石屋の祭祀の中心をなすと考えられてきた山の神に対する信仰が,必ずしも熱心だとは言い難いものであることが明らかになった。こうした結論は,3 つの問題点の3 番目に挙げた特定の職と職能神との固定的な関係を前提とした研究のはらむ危険性を示すものでもある。

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著者
花野原芳明 著
出版者
川津書店
巻号頁・発行日
1948
著者
加藤 奈穂子 尾澤 重知
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会研究報告集 (ISSN:24363286)
巻号頁・発行日
vol.2022, no.3, pp.128-135, 2022-10-03 (Released:2022-10-03)

本研究の目的は,グループ学習型アクティブラーニング授業の学習支援活動に携わるTAの支援活動の特徴を明らかにすることである.そのために,大学院生1名,大学生4名を対象とし半構造化インタビューを行いM-GTAにより分析した.その結果,本研究の対象となった研究協力者は,TAの学習観や成長,先輩後輩TAから得た学びを【支援活動の源泉】とし,進捗確認,ポジティブフィードバック,リフレクションの支援,目標のストレッチを組み合わせた【受講生への学びの促進活動】と【教員との創発的分業】を行っていた.