出版者
京都大学図書館機構
雑誌
静脩 (ISSN:05824478)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, 2014-10-31

京都大学図書館機構報
著者
峯松 信明 藤澤 友紀子 中川 聖一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.82, no.11, pp.1865-1876, 1999-11-25
被引用文献数
17

日本人によって発声された英単語音声に対する(韻律的)自動評定を目的として,1)英単語音声からの強勢音節検出の自動化,2)提案する強勢音節検出手法に基づいた強勢/弱勢の「音響的適切さ」評定の自動化,について検討した.強勢音節検出においては,音節を単位としたHMMを構築し,その検出を試みた.その際,着目する音節の単語内位置情報/構造情報/コンテクスト情報を導入することでHMMの精度向上を図り,検出性能の改善について実験的に検討した.その結果,同一方言(本論文ではBritish)内では最もカテゴリー数を増やしたHMMにおいて最高平均検出率が得られ,本論文で検討したHMMの高精度化に対する有効性が示された.一方,強勢/弱勢に対する英語としての「音響的適切さ」評定では,強勢音節検出時における「スペクトル」「パワー」「ピッチ」「継続長」の各ゆう度に対する重み係数を変化させ,最高検出率を示す重み(最適重み)を算出し,日本人話者/母語話者間で比較した.その結果,日本人による英単語音声では,ピッチ重みを大きく,スペクトル重みを小さくすることにより検出率が向上するなど,母語話者による英単語音声には見られない傾向(発音上の癖)が観測され,提案手法の,発音能力評定手法としての有効性が示された.
著者
朽津 信明
出版者
一般社団法人日本応用地質学会
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.42-43, 2008-04-10
参考文献数
2
被引用文献数
1
著者
沖 清豪
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は日本と英国における学生の声を活用すること、すなわち学生アンケートや直接的な参加、異議申し立てのシステム化について調査し、学生支援との関係でどのように機能しているかを検討した。その結果、(1)日本国内における異議申し立ての理念をめぐる混乱は、教育評価(質の改善)のための異議、大学運営・事務プロセスに関する異議、および学生調査を通じての満足度という形で示される異議が存在していること、(2)英国においても学生満足度調査に基づいた学生支援改革を志向する参加や学生アンケートが一部の大学で実践されていること、および(3)学生ユニオンの代表が政策立案に参加していることが明らかとなった。
著者
二宮 祐
出版者
日本工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究が明らかにしたことの一つは、「人事アセスメント」の中でも新規学卒者を対象とする採用テストが特に大企業を中心として普及した理由である。導入された「自由応募」制度への対応、企業経営における行動科学の知識の活用、科学的知識による採用の正当化、面接試験への活用のためにテストが広まったのである。もう一つは、全国の大学・短期大学の就職支援担当部局を対象とした質問紙調査の結果から、現代における採用テスト対策の教育的意義を明らかにしたことである。大学にとって対策の意味は、対策を実施しないことによる不利益を回避する「保険」と、大学生が心的負担を感じることのないリメディアル教育であった。
著者
福留 東土
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

日本の大学改革ではガバナンスのあり方が重要な焦点となっており、学長のリーダーシップ強化を通じた機動的・集権的政策決定が変革の方向性となっている。しかし、そうした方向が、改革の目的である大学の質向上につながることは実証されていない。ガバナンスに関する研究と実践が積み重ねられてきた米国では、多様な構成員の参加を通じた対話と協働の重要性を説く研究が主流である。本研究では、理事会による素人支配、専門職化した管理運営者、教員参加による共同統治という3つの鍵概念を設定し、米国の大学を対象に理論と実証の両面からガバナンスのあり方を検討し、大学に相応しいガバナンスについて考察する素材を提供することを目指した。
著者
橋本 鉱市
出版者
東京大学大学院教育学研究科
雑誌
東京大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13421050)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.117-134, 2012-03-10

"Plan for the first half of Showa 50's," is the report by the Advisory Committee on Higher Education in 1975. It shows that the restraining policy was adopted, completely switched from the previous expansion policy of higher education during that period. In this paper, I tried to analyze the contents and process of the discussion of the 1975 report. Then I examined how the expansion policy of the higher education in Japan had been changing to the restraining policy, and also the influential actors in the policy-making process of the higher education in the post-war Japan.
著者
Imayoshi Itaru Isomura Akihiro Harima Yukiko Kawaguchi Kyogo Kori Hiroshi Miyachi Hitoshi Fujiwara Takahiro Ishidate Fumiyoshi Kageyama Ryoichiro
出版者
American Association for the Advancement of Science
雑誌
Science (ISSN:00368075)
巻号頁・発行日
vol.342, no.6163, pp.1203-1208, 2013-10-31
被引用文献数
433

神経幹細胞の自己複製および分化決定メカニズムの解明と、その操作に成功 -再生医療研究への貢献に期待-. 京都大学プレスリリース. 2013-11-01.
著者
田幸 年邦 永浜 伴紀 野村 男次
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.513-518, 1977
被引用文献数
6 20

キサンタンガムの非ニュートン流動性および動的粘弾性について吟味を加えた.<br> キサンタンガムは,塑性流動を示し,配向性が著しく,アンドレード式に適合せずシグモイド曲線を示したことから,会合性多糖と結論された.<br> キサンタンガムの流動指数,構造粘性は濃度に関係なくほぼ一定値を示した.<br> キサンタンガムはη'に比較してG'が著しく大きく,tanδは0.4~0.5で,弾性に富む多糖であることがわかった.<br> キサンタンガムの水溶液に塩添加すれば,粘性の温度依存性がアンドレード式に適合するようになることを認めた.このことから,キサンタンガムの分子鎖間会合は塩添加により,ほぐれると結論できる.<br> このことから,キサンタンガムの分子鎖間会合には側鎖が著しく関与していることが示唆された.
著者
寺田 暁彦 日野 正幸 竹入 啓司
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.112, no.8, pp.503-509, 2006-08-15

御蔵島火山ヤスカジヶ森溶岩ドームに分布する「冬に白煙を上げる穴」の成因を明らかにするため,2005年〜2006年にかけて温度,湿度計および観測カメラによる連続観測を行った.その結果,冬季には外気より最大で17℃高い温度の空気が穴から噴き出ていること,夏季には逆に外気が穴内部へ吸い込まれていることを確認した.見積もられる放熱量は冬期間で合計約22GJ程度で,一般的な火山性噴気孔からの年間放熱量に比較して数桁小さい.穴周辺での地中温度計測,周辺河川での水温,電気伝導度およびpH計測からも,火山性の熱水活動の活発化を示唆する値は得られなかった.以上の結果は,穴が火山の熱活動とは無関係な温風穴であることを示唆する.高感度カメラ等の整備が進み,活火山表面の常時監視能力が高まりつつある現在,火山の熱活動とは無関係に白煙を上げる温風穴について,その分布を把握しておくことが重要である.
著者
小西 春江
出版者
園田学園女子大学
雑誌
園田学園女子大学論文集 (ISSN:02862816)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.147-171, 1989-03-20
被引用文献数
1

1.本学食文化コース1,2年次学生201名を対象に,昭和62年7月及び12月に,調理済み加工食品138種類についての利用度調査をした。2.加工食品の利用度が高かったので,昭和63年の正月の場合について,丁度その時期に正月のおせち料理,雑煮,その他お正月行事食について調査した。3.1年次生の父親の出身地は96.9%,母の95.9%が西日本であった。両親の東日本と西日本の組合せは5.2%であった。この事から関西風の料理法であると推定される。4.おせち料理は,二世代家庭88%,三世代家庭12%の集団で調査しその比較をしてみた。5.調理済み加工食品をその主原料別に20群に分類しそれぞれの代表的な製品を抽出して計138種の加工食品を選別した。6.利用度の分類は,1年に1〜2回又は全く利用しないものを×,時々利用するは,1ケ月に2〜3回位の利用度のもの△,よく利用するは,毎日または1週間に2〜3回利用するもの○,という単純な記号を付す約束で3週間の止置法で正確を期した。7.全体的によく利用する群は,乳製品,水産製品,小麦製品,冷凍食品,スパイス類,清涼飲料,菓子類,果物類であった。8.殆んど利用されていない群は,豆製品,農産製品,米製品,複合調味料,特殊栄養食品,電子レンジ食品であった。
著者
一言 憲之
出版者
東京情報大学
雑誌
経営情報科学 (ISSN:09151850)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.19-30, 1991-06

3 0 0 0 C++徹底攻略

著者
大黒学著
出版者
共立出版
巻号頁・発行日
1997
著者
池田 貴儀
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.10, pp.428-433, 2010-10-01

感情労働とは,肉体労働,頭脳労働と並ぶ第三の労働のあり方であり,サービス業において重要な要素とされている。感情労働による感情のコントロール技術は,利用者をはじめ様々な人と接する図書館員にとって,種々の業務をこなしていく上で欠かせないスキルといえる。その一方で,感情をコントロールすることは,本来の感情と業務として求められる感情との間にズレを生じさせる。感情労働は人と接することで満足感や充足感を得る肯定的な面とともに,感情のズレによりストレスの増加やバーンアウトの誘発を招くという否定的な面を持ち合わせている。本稿では,この感情労働という視点に着目し,図書館業務との関わりについて紹介する。