著者
高橋 直己 坂本 隆 加藤 俊一
出版者
Japan Society of Kansei Engineering
雑誌
日本感性工学会論文誌 (ISSN:18845258)
巻号頁・発行日
pp.TJSKE-D-15-00027, (Released:2015-12-22)
参考文献数
26
被引用文献数
3 4

Websites of interior brands display many photographs of products that include walls, floor, and other furniture. Such photographs, known as image photographs, have much information about the brand image because the colors of walls, floor, and furniture in a photograph influence the brand image. This paper proposes a method of extracting representative colors of interior photographs in the L*u*v* color space by using a hierarchical clustering algorithm and analyzes the characteristics and differences of interior brands with color features by using model-based clustering. Our proposed method can be used to describe the common characteristics of interior image photographs and differences between six interior brands (arflex, Cassina, Fritz Hansen, IKEA, karimoku, and Muji). To measure similarity or difference between brand images, we constructed a brand image space with clusters of representative colors and obtained a relationship between six brand images.
著者
林 春
出版者
滋賀大学教育学部
雑誌
滋賀大学大学院教育学研究科論文集 (ISSN:13444042)
巻号頁・発行日
no.13, pp.103-112, 2010

The previous research works have shown that it is usually difficult in Japanese honorific learning for Japanese-language teachers to supervise and for students to master. In order to solve the problem of Japanese honorific education, this paper propose to use honorific expressions in Haruki Murakami's short story, which are frequently appeared in a lot of conversation scenes of characters relationship, and explore the properties and the reasons of the used honorific and the treatment expression of the characters in the conversation scenes. Then according to the analysis results of the used honorific expression properties, we propose to use the short story 『Where is the place this and that thing seems to be found』 to analyze what can be mastered by honorific learning for middle- or high-level Japanese learner at the university in China, and based on these, we make learning and supervising plan for honorific education.

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1921年11月22日, 1921-11-22
著者
田中 英夫 緒方 剛 森定 一稔 田中 伸治 吉田 隆典 仲西 博子 三沢 あき子 西田 敏秀 鉄 治 永田 愛美 中里 栄介
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.550-558, 2021-08-15 (Released:2021-08-11)
参考文献数
18

目的 新型コロナウイルスの低蔓延期の日本において,無症候性病原体保有者から感染していたと考えられる事例を収集し,感染が成立した1次感染者と2次感染者との接触状況等の諸条件を確認する。方法 持続無症候性か,もしくは前発症期に2次感染させたと考えられる事例の匿名化された感染者の情報と,両者が最終接触した時の状況報告の提供を,2020年6月20日を期限として全国保健所長会のメーリングリストを通じて依頼した。2府6県の8保健所から,1次感染者9人,2次感染者17人の症例報告書が提出された。著者らの4人が独立して各症例について感染成立の確からしさを判定し,それを元に合同協議の上,対象症例を決定した。結果 2020年3月から5月に確定診断された7人と,この7人から2次感染したと考えられた,合計13人の陽性者の感染状況を以下のように見出した:①持続無症候性の20歳代女性が,70歳代の祖母と自宅で空間を共有,②ヘアーサロン店内で40歳代の美容師が,発症2日前に,客4人と客の子ども1人に接触,③50歳代の看護師が,発症2日前に,自分が勤務する病棟の入院患者2人に病室内で介護,④50歳代の女性が,発症2日前に,80歳代と90歳代の2人の親族に家事支援のため自宅で接触,⑤60歳代の男性が,発症1日前に,約8畳大の集会場で60歳代の男性と対話,⑥60歳代の男性が,発症1日前に,会社の同僚の40歳代男性に,喫茶店で対話,⑦50歳代の男性が,発症1日前に,会社の同僚の50歳代男性に,事務所内と乗用車内で約50分間接触があり,感染させた,と考えられる事例であった。各保健所が実施した13人の2次感染者に対する積極的疫学調査では,上記以外の感染源は見出せなかった。それぞれの2次感染が起きたとする日から潜伏期間に相当する6日後のその府県における感染罹患率は,100万人日あたり,0.00から6.54と,極めて低率であった。結論 新型コロナウイルス持続無症候性陽性者からの感染があったと考えられた事例をケースシリーズの一連として国内で初めて報告した。発症前の感染事例では,2次感染者との接触はすべて1次感染者の発症1~2日前であった。感染時の状況は,自宅,ヘアーサロン,病室,狭い集会場などの,いずれも換気が不十分な空間での接触を認め,飛沫感染が起きやすい状況にあったと考えられた。
著者
板谷 俊生
出版者
北九州市立大学国際教育交流センター
雑誌
北九州市立大学国際論集 (ISSN:13481851)
巻号頁・発行日
no.8, pp.1-26, 2010-03

中国では現在年間400本以上の国産映画が制作されている。しかし、中国国内の映画市場はハリウッド映画がほとんどを占めている。国内の映画では相変わらず第五世代監督作品に人気が集まっている。この現状を打破するかのように、各国の国際映画祭で様々な賞を受賞した第六世代、第七世代監督が中国映画市場に登場するようになってきた。本編ではこのような若手監督にスポットを当て、彼等の、特に中国少数民族の人・文化・社会等を扱った映画を紹介する。
著者
北田 正弘
出版者
東京芸術大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

日本刀はわが国が世界に誇る鉄鋼の文化財である。その美術的な価値はもちろんのこと、手作りに近い技術水準の時代に、非常に高品質の鋼を生産し、異なる鋼種を使い分け、加工・熱処理技術も高い水準に達していたとみられる。大量生産には適する技術ではなかったが、その技術には現代でも学ぶべきものがあると考えられ、先端科学的な研究が必要である。しかし、日本刀に関する現代の材料科学水準での研究は全く行われておらず、その評価内容は伝承と鑑賞面だけのものであった。そこで、日本刀の材料科学的評価に着手し、鋼の微細構造、非金属介在物の微細構造、機械的性質、化学的性質などを総合的に検討してきたが、その結果の中に工業的に得られる平均結晶粒径(25~30μm)より小さいものが見出された。これが日本刀における標準的なものなのか、あるいは見出された刀だけのものなのかを判断するには、ある程度の数の日本刀を調べなければならない。そこで、鎌倉時代から江戸時代末期までに造られた日本刀の微細組織を調べ、日本刀における微細結晶粒の状況と、これらの結果から導かれる微細結晶粒の生成機構について追及した。その結果、鎌倉時代から室町時代末までに製作された日本刀には、平均結晶粒径が10~20μmのものが多く観察され、最も小さいものでは数μmの結晶粒径をもつ日本刀が観察された。しかし、江戸時代の刀では結晶粒径の小さいものは少なく、時代によって変遷のあることが明らかになった。最も結晶粒径の小さい日本刀は室町中期頃に製造されたものである。ただし、統計的に時代の変遷あるいは特徴を把握するだけの数の試料は分析していないので、上述の時代依存性は実験の範囲内に限った傾向である。微細結晶粒は刃に使われている鋼および刃と芯金の境界領域で観察される。刃の非金属介在物を観察すると、結晶粒径の小さいものほど非金属介在物が小さい傾向を示す。これは、鋼の鍛錬の回数が多いことを示し、鍛錬加工と結晶粒度に深い関係があることを示す。また、非金属介在物の微細構造を観察すると、芯金の非金属介在物が融解して複雑な構造を示すのにたいし、刃金の非金属介在物は比較的単純な構造を示し、かつ、破壊された形状を示すものが多い。これは、刃の部分の加熱温度が低いことを示唆するものと考えられる。実際の加熱方法は不明であるが、比較的低い温度で熱間の鍛錬が行われ、導入された転位等の欠陥による再結晶が生じても、低温のため結晶粒成長が少なく、小さな結晶寸法を保っているものと考えられる。また、鍛錬の回数が多いため、蓄積されるひずみエネルギーが大きく、再結晶における結晶核の生成数が多く、結晶粒の微細化を促しているものと推定される。また、刃金と芯金の境界に微細な結晶粒が存在するものもある。刃金の炭素濃度は平均で約0.6mass%の中炭素鋼であり、芯金の炭素濃度は0.1mass%以下の低炭素鋼である。刃金と芯金は鍛接されるが、加工熱処理の段階で炭素の拡散が生じ、これと同時に加工によるひずみが導入される。これが再結晶の核形成頻度を増大させているものと考えられる。定量的データーを得る段階には達していないが、これらの結果は、微細結晶粒を鋼に付与する方法として有効な成果と考えられる。
著者
大本 敬久
出版者
国立歴史民俗博物館
雑誌
国立歴史民俗博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Japanese History (ISSN:02867400)
巻号頁・発行日
vol.191, pp.137-179, 2015-02-27

祖霊観念は日本人の間に抱懐されているものであり,民俗学の重要な課題とされてきた。柳田国男は『先祖の話』の中で「三種の精霊」として祖霊,新仏,無縁という異なる精霊の存在を提示し,盆行事に関する研究や正月の前後に行われる魂祭を研究する一つの指標とされてきた。本稿ではまず「祖霊」の用例を検討してみたが,柳田は「祖霊」の語彙を積極的には用いておらず,三種の精霊についても柳田は「みたま」を基本語彙として説明している。この「祖霊」を以て様々な民俗事例や歴史上の文献史料を解釈していくことは危険であり,その認識に立った上で平安,鎌倉時代における暮れの魂祭に関する文献史料,『枕草子』や『徒然草』等を確認した。また,これらの文献に見られる御魂祭と東日本に広く伝承されている「みたまの飯」については多くの研究者が関連づけて記述してきたが,本稿での検討の結果,正月が「祖霊」を祀る日であったわけではなく,少なくとも,そう遠くない直近の死者の魂が帰ってきて,食物を供えて饗応する日だったと考える方が適当であることを指摘した。そして平安,鎌倉時代に行われていた魂祭と現在の東日本の「みたまの飯」が時代的に連続しているという説にも再検討が必要である事を指摘した。そして,現在の正月とその前後に行われる死者霊の供養や祭祀について,東日本の「みたまの飯」,中国地方の「仏の正月」,四国地方の「巳正月」など,正月から死者供養などの儀礼を避けてきた結果,日本列島の中で正月前後の魂祭や死者供養の民俗に地域差が生じている事を明確にした。このように本稿は列島の民俗事例を俯瞰することで明らかになる地域差を提示した上で,歴史史料も積極的に援用し,比較検討を進めるという試論であり,列島の民俗分布をもとにどのような歴史的展開や社会的要因が背景としてあったのかを考察するという新たな比較研究法の提示を試みるものである。
著者
吉田東伍著
出版者
冨山房
巻号頁・発行日
1900
著者
小出 良幸
出版者
札幌学院大学総合研究所 = Research Institute of Sapporo Gakuin University
雑誌
札幌学院大学人文学会紀要 = Journal of the Society of Humanities (ISSN:09163166)
巻号頁・発行日
no.105, pp.117-146, 2019-02-25

3つのプレート境界において,沈み込み帯が最も重要な役割を果たしている。日本の地質学者は,2010年までは沈み込み帯での付加作用に注目してきた。沈み込み帯では,付加作用と構造侵食作用の両方が起こっているが,付加体が25%,構造侵食が75%の比率となっている。近年,構造侵食作用の重要性が認識されてきた。本論文では,沈み込み帯における付加作用と構造浸食作用の地質学的意義をまとめた。論文
著者
川﨑 規介 清水 健一 八木 光晴 高山 久明
出版者
公益社団法人 日本航海学会
雑誌
日本航海学会論文集 (ISSN:03887405)
巻号頁・発行日
vol.134, pp.52-57, 2016 (Released:2016-07-01)
参考文献数
12

The Japanese boat “Wasen” uses “Ro-Scull” as a human-powered propulsion system. These traditional boats and propulsion system are almost vanished in Japan due to decrease in material Wood, and boat-builder’s aging. “Ro-Scull” is thought to be effective propulsive method compared to other human-powered boat such as canoe and cutter boat. In this study, we evaluate propulsive efficiency of “Ro-Scull” based on active metabolic rate (MR). We measured MR and metabolic equivalents (Mets) during “Ro-Scull”, Walking, and jogging exercise by using indirect calorimeter. MR and Mets during “Ro-Scull” exercise were nearly equal to walking ones. Energy conversion efficiency of “Ro-scull” was 12.3%. These suggest that propulsion efficiency of “Ro-Scull” is efficient, and its exercise can be done for a prolonged time as well as Walking. “Ro-Scull” exercise seems to be useful way to become familiar with maritime activities and seamanship.
著者
茨木 美子
出版者
日本出版学会
雑誌
出版研究 (ISSN:03853659)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.155-183, 2011

<p>本論文は,「愛子さま不登校」事件に関する女性週刊誌報道を内容分析し,この報道が読者にどのような現実を提示したかを明らかにしようとした.「不登校問題」における女性週刊誌の見出しと記事を質的・量的に分析した.その結果,女性週刊誌は,キーワードでは,「不登校」はテーマ的に,「いじめ」にはエピソード的に語る傾向が共通していたが,「問題」に対する論調と合わせてみると,描かれる現実には週刊誌ごとに違いが見られた.</p>

2 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1891年01月24日, 1891-01-24
出版者
第六高等学校
巻号頁・発行日
vol.明治35-37年, 1912
著者
樋口 輝美 眞野 善裕 石川 由美子 山崎 俊男 水野 真理 大川 恵里奈 堀田 直 瀬戸口 晴美 早瀬 美幸 吉沢 美佳 堀之内 那美 榎本 伸一 安藤 英之
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.937-945, 2012-10-28 (Released:2012-11-14)
参考文献数
29
被引用文献数
1

目的:透析患者は低栄養,炎症,動脈硬化を主体としたMIA症候群の危険にさらされている.今回維持透析施行中の患者のgeriatric nutritional risk index(GNRI)を測定し,栄養状態について検討し,血漿CRP,IL-6,Fetuin-A,8-OHdG等の各種パラメーターを測定し,それらとの相関等について検討した.対象:当院で安定した維持血液透析施行中の患者138名.内訳は男性95名,女性43名.平均年齢69±11歳(38から88歳)で平均透析歴58±60か月(3から390か月)である.方法:GNRIはBouillanneらが提唱し,Yamadaらが改変した計算式より求めた.血漿IL-6,Fetuin-A,8-OHdGはenzyme-linked immunosorbent assay(ELISA)法にて求めた.結果:GNRIは加齢により次第に低下し,年齢と有意な負の相関を示した.また男性に比べ女性で有意な低値を示し,原疾患では糖尿病性腎症の有無では有意な差は認められなかった.生化学パラメーターとしては,血清アルブミン(p<0.0001),Fetuin-A(p<0.01)と正の相関を示し,CRP(p<0.0005),IL-6(p<0.0001),8-OHdG(p<0.0001)と負の相関を示した.結論:透析患者の栄養状態を反映する上で,GNRIは簡易に計測できる指標となりえると考えられた.また栄養,炎症,動脈硬化,酸化ストレスとGNRIの間には密接な関連があることが示唆された.
著者
大日方 五郎
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測と制御 (ISSN:04534662)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.254-261, 1997-04-10 (Released:2009-11-26)
参考文献数
44
被引用文献数
6