著者
竹内 明弘
出版者
国際大学
雑誌
Working papers
巻号頁・発行日
vol.17, pp.75-80, 2009

標準より少ない時間で初級日本語教科書『げんき』を取り扱う際の、教材の精選と圧縮、予復習と宿題、音声ファイルのオンライン学習システム活用などの様々な工夫の実践を報告し、問題点と改善点を模索する。
著者
熊谷 瑞恵
出版者
日本文化人類学会
雑誌
文化人類学 (ISSN:13490648)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.1-24, 2004-06-30 (Released:2017-09-28)

本研究は、中国新疆ウイグル族のナンの利用を中心とした食事文化を明らかにすることにより、ムギ食品が食卓上で持つ「主食」「副食」に代わる独自の位置付けを描き出すことを目的とする。ユーラシア大陸はムギとコメという主要な穀物の違いによって二分することができる。ヨーロッパのパンを主とするムギ食文化には、パンを「主食」という概念で呼ばず、料理を「主食」と「副食」という概念に区分しない特徴がいわれてきた。本研究は、パンに注目してなされてきたそれまでのムギ食文化に対する見解に、中央アジア、新疆ウイグル族にとってのナンという新しい事例と見解を加える。そのために本稿はまず「主食」「副食」に代わるかれらの料理区分を明らかにし、それが「食事」と「茶」であること、その中で「ナン」を食すことがかれらにとっての「食事をとる」という概念と対応していないこと、そして、1日に7、8回あるかれらの食事回数のうちでかれらの語彙における「食事」に対応する食事がほとんどないことを家庭における直接観察から描き出す。そして、ウイグル族にとってのナンの位置付けが「食事」よりも「茶」の中核をなすものであることを示し、ナンと料理との関係が構築する食事体系が「主食」「副食」のある文化とは異なるものであることを描き出す。そしてその食事体系は、家庭の食卓を囲む人々との間において常に「場の共有を目的として」食べるという機能を果たすものとなっていることを論じる。
著者
岡村 季光 多根井 重晴
出版者
奈良学園大学
雑誌
奈良学園大学紀要 = Bulletin of Naragakuen University
巻号頁・発行日
no.12, pp.23-28, 2020-03-10

本研究は、各SNSにおけるアカウント保有数に着目し、自己隠蔽傾向との関連を検討することを目的とした。SNSにおけるアカウント保有数について、Twitterは約40%の者が複数アカウントを保有していることが明らかとなった。各SNSアカウント保有数と自己隠蔽傾向の関連を検討した結果、Twitterと自己隠蔽は有意傾向の正の相関、Facebookとは有意の正の相関が認められた。青年期のSNSの利用において、アカウントを複数所持する者ほど、アカウントを使い分けながら、本当の自分は見せないようにふるまっている可能性が示唆された。

2 0 0 0 OA 福沢全集

著者
福沢諭吉 著
出版者
国民図書
巻号頁・発行日
vol.第8巻 時事論集 第1, 1926

2 0 0 0 OA 福沢全集

著者
福沢諭吉 著
出版者
国民図書
巻号頁・発行日
vol.第10巻 時事論集 第3, 1926

2 0 0 0 OA 福沢全集

著者
福沢諭吉 著
出版者
国民図書
巻号頁・発行日
vol.第7巻, 1926

2 0 0 0 OA 福沢全集

著者
福沢諭吉 著
出版者
国民図書
巻号頁・発行日
vol.第6巻, 1926

2 0 0 0 OA 福沢全集

著者
福沢諭吉 著
出版者
国民図書
巻号頁・発行日
vol.第9巻 時事論集 第2, 1926

2 0 0 0 OA 福沢全集

著者
福沢諭吉 著
出版者
国民図書
巻号頁・発行日
vol.第1巻, 1926

2 0 0 0 OA 福沢全集

著者
福沢諭吉 著
出版者
国民図書
巻号頁・発行日
vol.第3巻, 1926
著者
黒田 加奈子 クロダ カナコ KURODA Kanako
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究 (ISSN:18834744)
巻号頁・発行日
no.16, pp.42-51, 2008-03

北部イタリアのコムーネであったパドヴァによって建造された市庁舎兼裁判所であるパラッツォ・デッラ・ラジョーネの存在意義について再検討を行う。従来の研究史ではあまり問われることのなかった、北中部イタリアの各コムーネに共通するトポスとしての公共建築群の位置づけからパドヴァのそれを捉えなおすことにより、その特異性を明らかにする。また、共和国条例集等の同時代史料の精読によって、パラッツォ・デッラ・ラジョーネというタームの含む意味と問題性について論じる。同時に、都市の中心において市民と密接にかかわる場の状況を史料分析から明らかにする。
著者
羽島 謙三
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.85-88, 1972-03-25

1971年11月11日,川崎市生田緑地内で行なわれたローム丘陵地崩壊実験では,予期しない15人の犠牲者をだす事故となった.これについては一般ジャーナリズムは別としても,"そくほう"234号,"国土と教育"11号で詳細に紹介・報告された.これらに対して若干屋上屋を架する感じはするが,地質の面について多少の資料と観点を補う意味でのべておきたい.本稿は主として事故直後の観察によるもので,観察・資料の面で制約があり,細部の点で正確を期しがたかった面はあるが,現在,総理府委嘱の調査委員会によって調査が進められているので,それが公表された段階においてより明らかにされるであろう.
著者
七海 絵里香 大澤 啓志 勝野 武彦
出版者
公益社団法人 日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.74, no.5, pp.405-408, 2011 (Released:2012-09-05)
参考文献数
42
被引用文献数
1

It can be said graft is important technique from a viewpoint of landscape from some their feature. However, their techniques have developed in pomological field. In this study, we examined about the historical transition of graft use through literature. In addition, we considered about position of graft at the industry of tree production in recent years and transmitting of graft techniques through a listening to people who have graft techniques and nursery stock producers. As a result, graft has already been done for ornamental trees at Heian era. It was thought that graft techniques were actively used in the background of the gardening cultural prosperity at Azuchi-Momoyama and Edo era. Afterwards, object of graft shifted to the fruit tree since Meiji era. About the transmitting of graft techniques, there were a lot of cases with transmission to the relative. There is a tendency to transmit movements of graft only when it is not relative. Intention of graft is the overall techniques include that caring and environmental making at the before and after graft. Depression of plant industry, difficulty that compete in plant industry and weakening of the consciousness that taking over the family business caused a decreases in the number of workman of the next generation.
著者
古川 亮 増西 桂 古賀 章浩 川島 浩幸 小林 亮夫 籾内 正幸
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.317-318, 2007

For high-resolution retinal camera, we have developed an adaptive optics system using a membrane deformable mirror (DM) with electrostatic actuators. An aberration compensation algorithm is adopted in the system, which can generate appropriate control input by a linear combination of voltage templates prepared in advance, each of that forms a specific Zernike shape approximately. The nonlinear effect and strong coupling of control channels in continuous-surface DM make it difficult to form the desired mirror surface shapes. In this paper, we propose a computational method to obtain the voltage templates using genetic algorithm and grouping electrodes for reducing the number of independent voltage sources. The results show that the method can be used to obtain appropriate applied voltages for high-order Zernike shapes.
著者
奥田 将生
出版者
一般社団法人 日本応用糖質科学会
雑誌
応用糖質科学:日本応用糖質科学会誌 (ISSN:21856427)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.193-201, 2014-08-20 (Released:2018-01-25)
参考文献数
22
被引用文献数
3 1

清酒製造で最も重要な蒸米の酵素消化性に関わる要因を研究した。まず,澱粉の組成や構造が大きく異なった胚乳貯蔵澱粉変異体米を用いて,澱粉の分子構造と蒸米の酵素消化性との関係について調べた。その結果,原料米の澱粉中のアミロース含量とアミロペクチンの側鎖構造が蒸米澱粉の老化と関連があり,その結果蒸米の酵素消化性に大きく影響することがわかった。すなわち,アミロース含量が少ない米ほど,また,アミロペクチンの側鎖が短いほど,澱粉の老化が遅く米が硬くなりにくいため,酵素消化されやすかった。次に,清酒製造に用いられる品種では,アミロース含量にあまり差がないためアミロース含量が酵素消化に及ぼす影響は少なく,蒸米の酵素消化性は主にアミロペクチンの側鎖構造に原因する老化性に従うことが明らかになった。さらに,イネ登熟期の気象データと澱粉特性および蒸米酵素消化性との関係を解析し,アミロペクチン側鎖構造および蒸米の酵素消化性は,イネ登熟期の平均気温と高い相関関係を示すことが明らかになった。この結果から,イネ登熟期の気温によりかなり高い精度で原料米の酵素消化性に関する酒造適性を予測できることが明らかとなった。