著者
高橋 悠介
出版者
慶應義塾大学附属研究所斯道文庫
雑誌
斯道文庫論集 = Bulletin of the Shidô Bunko Institute (ISSN:05597927)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.57-82, 2019

一, はじめに二, 江戸城西丸献上謡本の扣え三, 「家重公御本」と西丸献上本 :「恋重荷」を例に四, 清親時代の詞章改訂とその前後 :「東方朔」の場合五, 小括佐藤道生前文庫長退職記念
著者
岡 大祐 関根 芳岳 大津 晃 青木 雅典 林 拓磨 馬場 恭子 中山 紘史 栗原 聰太 宮尾 武士 大木 亮 宮澤 慶行 柴田 康博 鈴木 和浩
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.155-158, 2021 (Released:2021-03-28)
参考文献数
9

自己血管による内シャント(arteriovenous fistula: AVF)は本邦における慢性透析用バスキュラーアクセスの中で最も多い.AVF造設術は一定の割合で不成功例を認めるが,本邦において大規模RCTは行われておらず,AVFの初期開存に影響を与える因子の詳細な解析は行われていない.今回AVF造設術を施行した症例群をレトロスペクティブに解析し,初期開存に影響を及ぼす因子を解析した.対象とした119例の内,シャント閉塞をきたした症例は15例(12.6%)であり,初期開存に影響を与える因子として有意差を認めた項目は深部静脈血栓症(deep vein thrombosis: DVT)の既往のみであった.過去の論文にて開存率に影響を与える因子とされている,性別,年齢,糖尿病の既往などの因子よりも,血栓素因の有無がAVF初期開存に重要な影響を与える可能性が示唆された.
著者
形井 秀一
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.12-28, 2012 (Released:2012-07-05)
参考文献数
39

鍼灸を含む東洋医学の発祥は、 おおよそ2000年前の黄河流域の中国文明にまで遡る。 東洋医学発祥の要因は、 都市文明が発達史、 国が統一される中で国民の健康を為政者が政策の対象にしなければならなかった背景が大きな理由ではないかと考える。 鍼灸が日本に伝播されるのは、 6世紀半ばのことであり、 701年の大宝律令の制定以降明治7年の 「医制」 が公布されるまで鍼灸は国の医学の一翼を担い続けた。 奈良・平安時代は中国の鍼灸を受け入れ、 学ぶことが中心であったが、 同時に、 日本鍼灸の萌芽が見え始めた時期でもあった。 そして、 鎌倉時代を経て、 室町時代~安土桃山時代は、 日本の独自性が育ち始め、 江戸期に特徴的に発展する。 また、 特筆すべきことは、 1543年にポルトガル船が種子島に漂着し、 その後、 スペインそしてオランダが、 日本の文化に影響を与えたことである。 この影響は、 もちろん、 日本鍼灸にも及んだ。 江戸期には、 日本は緩やかな鎖国を行い、 中国、 朝鮮、 オランダとのみ交易をする政策をとった。 この貿易は、 即時的ではないにせよ、 海外の情報を日本に伝える重要な役割を果たした。 医学の分野では、 中国や朝鮮との交易から東洋医学の、 また、 オランダ交易から西洋医学の情報を入手した。 日本は、 常に世界最先端の医療情報を入手しつつ、 それを選択的に利用していたと言えよう。 その結果、 日本鍼灸は、 東洋医学の古典研究を深めながら、 中韓の医学情報を活用し、 また、 日本独特の管鍼法を発案し、 腹診法を深化させ、 さらには西洋医学の考え方をも取り込むなど、 明治期以降、 近・現代鍼灸に繋がる発展をこの江戸時代に見せている。
著者
Daisuke Nishioka Chisato Tamaki Noriko Furuita Hirokazu Nakagawa Erin Sasaki Rika Uematsu Takeshi Ozaki Satoshi Wakata Naoki Kondo
出版者
Japan Epidemiological Association
雑誌
Journal of Epidemiology (ISSN:09175040)
巻号頁・発行日
pp.JE20210005, (Released:2021-03-27)
参考文献数
24
被引用文献数
5

Background: The Free/Low-Cost Medical Care Program (FLCMC) can subsidize the payment (exempt/lower) in designated institutions in Japan. Given that poverty is a multidimensional concept including social isolation, the FLCMC applicants may need social support over and above financial aid to improve their quality of life. However, there was no data to discuss what services should be provided and to whom. Hence, we aimed to describe the changes in health-related quality of life scores among users of the FLCMC, with respect to their socioeconomic backgrounds.Methods: This cohort study included patients who newly used FLCMC from July 2018 to April 2019. We used patients’ social work records, obtained at baseline, and self-report questionnaires on the Medical Outcomes Study 8 Items Short Form Health Survey (SF-8), measured both at baseline and six-month-after the application. We used the change in physical and mental health component summary score (PCS-8 and MCS-8) as outcome variables.Results: Multiple linear regression analyses, adjusting for age, sex, healthcare institute, and baseline PCS-8 and MCS-8, showed that lower income was associated with an increase in PCS-8 (coef. -0.09; 95% CI, -0.15 to, -0.03) and MCS-8 (coef. -0.04; 95% CI, -0.11, to 0.03). Living alone (versus. living with someone) was potentially associated with a decrease in both PCS-8 (coef. -1.58; 95% CI, -7.26 to 4.09) and MCS-8 (coef. -3.62; 95% CI, -9.19 to 1.95).Conclusions: Among patients using FLCMC, those who live alone may need additional support. Further study testing the generalizability of the findings is required.
著者
栁田 浩己 安藤 明彦 岡田 健太 長坂 昌一郎 石橋 俊 小谷 和彦 長谷川 修 谷口 信行
出版者
自治医科大学
雑誌
自治医科大学紀要 = Jichi Medical University Journal
巻号頁・発行日
vol.38, pp.27-39, 2016-03

神経伝導検査は,糖尿病神経障害を含めた末梢神経障害の評価に極めて有用である。その測定値は年齢や身長の影響を受けやすいとされるが,こうした影響に関する本邦の健常者での検討は少ない。今回,健常者ボランティアで年齢・身長・性別と,神経伝導検査各指標との関連を検討し,併せて当院での神経伝導検査基準範囲の設定を行った。神経伝導速度のほか,振幅・潜時・持続時間及びF波に関する各指標の基準範囲を求めた。年齢は上下肢の活動電位振幅と負の相関,身長は上下肢の活動電位振幅と負の,潜時と正の相関を認めた。F波に関しては,身長と最小潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.79,脛骨0.78),平均潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.76,脛骨0.72),最大潜時との間に正の相関(相関係数:正中0.66,脛骨0.64)を認めた。性別において多指標で有意差を認めたが,性別間の身長差・体格・解剖学的特徴に伴う差異が考えられた。軸索障害の指標として振幅の評価は重要であり,年齢・身長・性別の影響に関する留意が必要だが,今回の基準範囲設定により今後の診療への寄与が期待される。
著者
平林 源希 武富 弘敬 安藤 裕史
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.281-285, 2017-12-15 (Released:2018-12-15)
参考文献数
20

Bow hunter 症候群は頸部回旋により椎骨動脈が狭窄し, 一過性の虚血症状を来す病態である。 今回われわれは前庭障害を来した Bow hunter 症候群の1例を経験したので報告する。 症例は50歳女性で, 回転性めまい, 歩行障害を主訴に受診した。 右向きの定方向性眼振を認めていたため左前庭神経炎の疑いで入院加療を行った。 入院時の頭部 MRI では梗塞などの病変は認めなかった。 また頭部 MRA では右椎骨動脈の低形成と Willis 動脈輪の正常変異を認めたが, 原因の関連はないと判断した。 めまい症状の軽快後に退院となり, 退院後に施行した温度刺激検査にて左耳の高度半規管麻痺を認めていたため左前庭神経炎と診断したが, 退院6週間後に頸部回旋に伴う一過性の意識消失発作が出現したことから Bow hunter 症候群の診断に至った。 治療は保存的加療とし, 頸部回旋を回避する生活指導のみで発症後2年経過観察しているが, 左耳の高度半規管麻痺は残存するも, 意識消失発作の再燃やめまい症状の出現は認めていない。 前庭神経炎と考えられた病態は, Bow hunter 症候群の本態である椎骨脳底動脈循環不全により, 前庭障害を来したものと推定された。
著者
秦 正樹
出版者
京都府立大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2018-04-01

2019年度は,当初の研究計画にもとづいて,世論における政治的デマの受容傾向を明らかにする意識調査(サーベイ実験)を実施する予定であったが,以下の理由によって調査実施を遅らせることとなった.その理由は,昨年度に実施したサーベイ実験の結果にもとづいて,日本選挙学会で行った報告(秦正樹「「"普通の"日本人」ほど騙される?:政治的デマの受容メカニズムに関する実験研究」日本選挙学会,東北大学,2019年7月)でのディスカッションによるものである.当該ディスカッションでは,「普通の日本人」を測定する際の項目について,重要な視座を得た.とくに,社会心理学等で用いられている噂の受容に関する測定尺度を改めて整理したことで,より妥当性の高い研究とつなげられることとなった.また,これらの意見を反映した新たな調査については,事前の調査を2019年11月に実施しており,プリ調査の結果を踏まえたサーベイ実験を2020年3月までに行う予定であったが,今般の新型コロナ禍を踏まえたデマについて検討するべきであると考え,調査時期を延長することとした.加えて,前述の学会での報告ペーパーをもとに英語論文化を進めている.さらに,日本政治学会での報告(秦正樹・Song Jaehyun「争点を束ねれば「イデオロギー」になる?:サーベイ実験とテキスト分析の融合を通じて」日本政治学会,成蹊大学,2019年10月)でも,憲法改正に特化した有権者の態度形成に関して報告を行っており,こちらの論文は年報政治学2020-1に掲載予定である.
著者
清水 和雄 金子 和子
出版者
日本海水学会
雑誌
日本海水学会誌 (ISSN:03694550)
巻号頁・発行日
vol.21, no.4, pp.135-146, 1967 (Released:2013-02-19)
参考文献数
12

我々は食塩 (広義) 中に含まれる亜硝酸および硝酸含有量の実態を明らかにするためまずそれぞれの分析方法を検討した結果, 亜硝酸はRiderおよびMellonの操作によるアゾ色素の光度定量法がほとんどそのまま食塩にも適用できることを知つた. また硝酸についてはあらかじめ日本専売公社制定の方法その他を検討したが, 微量定量には適当でないと考え, 結局MullinおよびRileyの海水に対する方法を準用して, ヒドラジンー銅還元剤による亜硝酸への還元操作に対する温度, pH, 主な海洋塩類特に塩化ナトリウム濃度, マグネシワム塩類の影響ならびに食塩中に比較的多く見出される可溶性の重金属として銅, 亜鉛, 鉛およびマンガン各イオンの妨害を調べ, さらにこれら妨害イオンの除去方法などについて種々の検討を行つた. その結果分析操作として次のような改良を加えることによつて微量のこれら両塩類の光度定量が可能となつた.(1) 亜硝酸については試料の採取量を限定 (本定量操作では5.0g) すれば, 塩化ナトリワムおよび重金属イオンなどの影響はほとんどなく, 精度よく分析し得ることができた.(2) 硝酸については試料の採取量を一定量 (本定量操作では10.0g) とし, その水溶液に塩化第二鉄溶液を加えpH 8~9で金属イオンを共沈させ, その炉液の5分の1を採り, 改めて銅イオン15μgを正しく加えること. 還元操作を標準常温の20±1℃に一定させることなどを主な改良点としてMullinおよびRileyの方法を準用すれば, 食塩中の微量硝酸塩の定量が可能となることを明らかにした.以上の検討結果に基いて国内塩 (並塩および食塩), 天日塩, 岩塩などについて定量した結果次の値を得た.以上の検討結果に基いて国内塩 (並塩および食塩), 天日塩, 岩塩などについて定量した結果次の値を得た.(1) 亜硝酸は国内塩中では並塩, 食塩共に著しい変動はなく, 0~0.042ppmの範囲でその平均値は僅かに0.014ppmにすぎず, 又天日塩も0~0.064ppmでその17点の平均値は0.032ppmで, これ又同様に極めて少なかつた. しかし岩塩ではやや多いものがあり, 例えばチリー産岩塩では0.13ppmが見出された.(2) 硝酸塩は国内塩中では0~0.80ppmで平均値は0.15ppm, 天日塩でも0~0.50ppmで平均0.11ppmでいずれも亜硝酸に比較して, ほぼ一桁程度多いが, 共に例外もなく問題となる程の含有量ではなかつた. 従つてもしこれらに比較して著しく多い値が得られた場合は正常な製塩行程以外から入つた異常な原因によるものと考えてさしつかえないと思う. しかし岩塩では, イエーメン岩塩, チリー岩塩のように20ppm程度におよぶ比較的多量の硝酸塩を含むものが見出されたので岩塩を用途とする場合には, あらかじめ硝酸塩の定量を行つてその用途に適するか否かを調べる必要があると判断した.
著者
鴨井 久博 吉峰 正彌 三浦 悠 濵田 真理子
出版者
特定非営利活動法人 日本歯科保存学会
雑誌
日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.83-89, 2020 (Released:2020-03-02)
参考文献数
18

目的 : う蝕や歯周疾患の予防のためには日々のプラーク・コントロールが重要であり, その方法として歯ブラシによるプラーク除去とともに水流により口腔内の汚れを洗い流す口腔洗浄器が使用されている. そこで今回, 口腔洗浄器による汚れの除去性能を向上させるために, キャビテーション気泡が発生するノズルから吐出される水流による除去効果について, 人工プラークを用いてin vitroで検証した. また, 臨床応用としてキャビテーション気泡を含む水流を吐出する口腔洗浄器を用いて, 歯周組織の改善への有用性および安全性を検証した. 結果 : キャビテーションノズルから吐出されるキャビテーション気泡を含む水流は, 従来ノズルから吐出されるキャビテーション気泡を含まない水流と比較して有意に人工プラークを除去することが示された. また臨床応用においては, 口腔洗浄器は口腔内に為害作用がなく, キャビテーション気泡を含む水流により歯周組織の改善がみられた. 結論 : キャビテーション気泡を含む水流による口腔内清掃は, 日々行う口腔内のプラーク・コントロールに対して有用性のあることが示された.
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.655, pp.150-154, 2006-06-26

基幹系の刷新時にパッケージを採用する企業は少なくないが、その導入には数々の困難が伴う。B-R サーティワン アイスクリームは会計・生産システムの刷新時に、「希望通りのシステムを構築する」ことにこだわり、自社開発からパッケージの採用に切り替え、さらに製品を途中で替えるという2度の方針転換を乗り越えた。
著者
安藤 正遵 千崎 一義 上野 香代子 大川 茂樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.308, pp.19-24, 2009-11-19

本稿では,歯科における咬み合わせ治療により発声が改善されることを,実際の治療事例および治療前後の音声分析の結果により示す。一般にはあまり知られていないが,咬み合わせ治療を施すことにより,肩こりなどの不定愁訴などが改善されることや,発声が明瞭になる(たとえば滑舌がよくなる)ことが歯学界では知られている。本研究では,まず,模擬患者1名の通常の咬み合わせ時および異物を下顎臼歯に配置したときの舌運動をfMRI画像として記録した。次に,実際に発声改善を望んだ複数名の患者に対して治療を施し,術前・術後の音声を録音した。患者2名の治療事例の詳細を紹介すると共に,音声の変化に関する時間的・周波数的分析の結果を示す。
著者
鈴木 長寿
出版者
東京工業大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2016

有機合成の実験教材開発の基礎として、マグネチックスターラーを用いたポリスチレン微粒子合成において粒子径を制御するための諸条件を検討した。ポリスチレン微粒子は、窒素雰囲気にした反応容器内にペルオキソニ硫酸カリウム0.0620g、スチレンモノマー1.52gを含む溶液300mLを入れ、ホットマグネチックスターラーにより80℃で24時間撹拌しながら合成した。合成時の撹拌速度は50~1000rpmまで段階的に変えた。その結果、200~500rpmの範囲で200~250nmのほぼ均一な粒子径の微粒子が合成でき、粒子径は回転数に比例して小さくなることがわかった。100rpm以下の弱い撹拌では液面で膜状にポリスチレンが固化し、600rpm以上では溶液の回転の乱れが大きく粒子径が不均一になった。反応容器では、筒状のセパラブルフラスコより三角フラスコの方が安定的に粒子径を制御できた。また、筒状フラスコで合成した粒子は三角フラスコに比べ径が小さくなる傾向が見られた。撹拌子は、棒状のテーパー型以外の形状の異なるものも用いたが、粒子径の変化に大きな差は見られなかった。合成後、得られた白色のポリスチレン分散液から微粒子を遠心分離したものをガラスのプレート上に塗布し、乾燥後発色を確認した。また、走査型電子顕微鏡で形状と配列、粒子径を観察・測定した。今回、合成した粒子径の異なる微粒子を用いて、赤・黄・緑・青色の4色の構造色を呈するコロイドフォトニック結晶を作製できた。粒子の配列が充填構造でないものや粒子径が不揃いなものは構造色が発現せず白色のままであった。粒子径が均一な微粒子を充填構造な配列に塗布したガラスの反射光を紫外可視分光光度計で測定したところ、反射光を呈する結晶の粒子径と最大反射波長には比例関係が確認できた。将来的にはゲルや樹脂中への固定化も含めて生徒実験としても実施可能な教材を目指したい。
著者
渡辺 幾治郎
出版者
吉川弘文館
雑誌
日本歴史 (ISSN:03869164)
巻号頁・発行日
no.37, pp.44-46, 1951-06