2 0 0 0 OA 運動年鑑

著者
朝日新聞社体力部 編
出版者
朝日新聞社
巻号頁・発行日
vol.昭和17年度, 1942
著者
王 暁雨
出版者
関西大学東西学術研究所
雑誌
関西大学東西学術研究所紀要 (ISSN:02878151)
巻号頁・発行日
no.49, pp.297-312, 2016-04-01

The word guomin in Chinese or kokumin in Japanese, which translates into Englishas either "nation" or "people", is not a term of modern coinage; it has been used sinceantiquity in both China and Japan. The promoting of the modern nation and its people is closely related to success or failure in the formation of the nation-state. Because of this, in both China and Japan, it has been said that the establishment of the concept of the "nation/people" (guomin, kokumin) is a crucial part of this modernization process. A look at the changing terminology for the constituent members of the state should be useful in clarifying what is subsumed under the concept of guomin/kokumin, as well as aiding towards a deeper awareness of the value judgments and interaction with foreign cultures that were involved in fostering the modern nation and its people. This paper offers a modest analysis of the changes in value judgments and personal perspectives thattook place in both China and Japan during the progress of modernization, both from theperspective of how the concept of the modern nation and its people was established, andby reference to the discourse of intellectuals regarding the constituent members of the state.
著者
田辺 康二 洲崎 俊男
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.398, 2003

【はじめに】呼吸筋トレーニングにおいて対象となる筋は主に横隔膜であるが、これを除けば呼気筋群あるいは吸気筋群に対してアプローチすることが多く、単独の呼吸補助筋に対して行っている報告はほとんどみられない。<BR> 今回、強い運動強度において呼気に活動するという広背筋(以下LD)に着目し、健常人を対象としてLDの筋力・筋持久力の増加が換気に与える影響について検討し、若干の知見を得たので報告する。<BR>【対象と方法】計画を説明し同意を得た健常男性20名を対象とした。トレーニングはLDに対してラバーバンドを用い、初回時に測定した30%MVCの負荷で疲労困憊に至る回数を各自行わせ、8週間の筋持久力トレーニングとして行った。トレーニングの前後にはLDの筋力・筋持久力の評価および肺機能検査を実施した。また、LDと同様の呼気筋として働く腹直筋(以下RA)についても筋力・筋持久力の評価を行った。<BR> 筋力・筋持久力の評価にはトルクマシーンを用いた。LDは腹臥位で肩関節中間位から伸展方向に最大等尺性収縮を行わせ、ピークトルクとその値の50%まで減衰する時間を測定した。RAには体幹屈伸筋力測定機を用い体幹直立位から屈曲方向に最大等尺性収縮を行わせ、ピークトルクとその値の70%まで減衰する時間を測定した。呼吸機能検査はスパイロメータを用い%肺活量、1秒率、%MVVを測定した。統計学的処理はトレーニング前後の同項目についてt検定を用い、有意水準は1%とした。<BR>【結果】トレーンニング実施頻度は平均4.0回/週(遂行率57.3%)であった。LDのピークトルクはトレーニング前0.54、後0.63Nm/kg、筋持久力はそれぞれ14.8、28.1秒であり、各項目に有意な差を認めた。RAはLDのトレーニング前後でピークトルクや筋持久力に有意な差を認めなかった。肺機能検査では%肺活量、1秒率はそれぞれトレーニング前107.6、92.9%、後111.1、91.9%であり、各項目に有意な差は認めなかった。また、%MVVはトレーニング前119.7、後132.2%であり、有意な差を認めた。<BR>【考察】トレーニング後にLDの筋力に増加(17%増)がみられたが、呼気筋の瞬発性の要素を含んでいる1秒率を変化させるまでに至らなかったと思われる。<BR> またMVVが増加した理由として、呼気時にRAとともに筋力と筋持久力が増加(90%増)したLDとの同時収縮による活動が影響したと考えられる。これにより筋疲労による経時的な腹腔内圧の減少が抑えられ、横隔膜の挙上や肋骨の引き下げを補助し、呼気量を増すよう作用したと推察される。したがってLDの筋持久力の増加は、努力性の最大換気時に呼気補助筋として有効に作用していると思われる。<BR> 呼吸器疾患の症例を対象として考えた場合、呼吸不全の原因として胸郭のポンプ機能不全があげられるが、LD単独の筋持久力の増加は低換気を改善させる可能性が示唆される。<BR>
著者
小林 裕和 池田 勘一 藤川 大輔 安倍 浩之 石元 泰子 冨岡 貞治 柴田 知香 大藤 美佳 中島 あつこ 寺本 裕之 田川 維之
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2002, pp.481, 2003

【はじめに】野球における打撃動作は全身の各関節が連動しながら遂行される。打撃動作のスキルに関与する身体機能のパラメーターを分析することが、打撃動作のスキル向上につながるのではないかと考える。そこで今回我々は、2001年度より定期的に実施している高校野球チームに対するメディカルチェックの結果から、打撃動作解析と各筋力との関係を検討し若干の知見を得たので報告する。【対象】某高校野球部に所属していた高校生32名(右打者30名、左打者2名)を対象とした。【方法】野球部員に対し実施したメディカルチェックの中から_丸1_筋力測定値、_丸2_三次元動作解析器による打撃動作解析結果を用い、分析した。 筋力測定はBIODEX system3(酒井医療株式会社製)を用い、肩関節外・内旋、股関節屈曲・伸展・外・内転、膝関節屈曲・伸展をそれぞれ左右測定した。また体幹屈曲・伸展についても測定した。更にスメドレー式握力計を用いて、握力測定を行った。 動作解析には、三次元動作解析system(ヘンリージャパン株式会社製)を用いて、打撃動作を分析し、バットのヘッドスピード(m/sec)、最大体幹回旋角度(°)、最大体幹回旋角速度(°/sec)を算出した。 統計処理は_丸1__から__丸2_の各パラメーターとバットのヘッドスピード、最大体幹回旋角度、最大体幹回旋角速度における相関分析を行った。【結果】 バットのヘッドスピードと各パラメーターの関係では、右股関節屈曲、外転、内転筋力、左股関節外転筋力、右肩内旋筋力、左肩外旋筋力、右握力、左握力等の間にR=0.513、0.224、0.243、0.221、0.208、0.209、0.409、0.275の有意な相関関係が認められた。【考察】 打撃動作は全身の各関節が連動しながら遂行される。特に、下肢からの回旋エネルギーの伝達が重要であると考える。小野等によると、上体が右後方へ傾斜した際には右股関節屈筋の作用によりバランスを保持すると述べている。右打者の場合、打撃動作初期の右股関節外転、伸展、外旋及び骨盤帯の左回旋により、相対的に上体が右後方へ傾斜する。その状態から回旋エネルギーを上体へ伝えるためのKey muscleとして、右股関節屈筋の作用が重要ではないかと考える。以上の如く、相関の見られた股関節周囲筋はこの回旋エネルギーの伝達に強力に関与しているのではないかと考える。 本学会において更に、データ解析、考察を加え詳細について報告する。
著者
中尾 学人 山根 裕司 谷口 圭吾 片寄 正樹
出版者
札幌医科大学保健医療学部
雑誌
札幌保健科学雑誌=SAPPORO MEDICAL UNIVERSITY SAPPORO JOURNAL OF HELTH SCIENCES = SAPPORO MEDICAL UNIVERSITY SAPPORO JOURNAL OF HELTH SCIENCES
巻号頁・発行日
no.8, pp.13-20, 2019-03-01

本研究の目的は,ジャックナイフストレッチングの即時効果を脊柱屈曲可動域およびハムストリングスの弾性率に着目して検証することとした。健常男性15名を対象とし,異なる2つの条件(ストレッチング実施条件,コントロール条件)において,立位体前屈における指床間距離(FFD),脊柱屈曲可動域(胸椎,腰椎,骨盤前傾),ハムストリングスの弾性率(大腿二頭筋長頭,半腱様筋,半膜様筋)を条件の前後に測定した。その結果,ストレッチング介入条件では,FFDおよび骨盤前傾可動域は,ストレッチング後に有意に増大し(p < 0.01),ハムストリングスの弾性率は,ストレッチング後に全ての筋で有意に低い値を示した(p < 0.01)。このことから,ジャックナイフストレッチングによりハムストリングスの弾性率が低下することが明らかとなり,FFDの増大および骨盤前傾可動域の増大は,ハムストリングスの弾性低下に起因した可能性が示唆された。
著者
白神 敬介
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2009-01

制度:新 ; 報告番号:甲2728号 ; 学位の種類:博士(人間科学) ; 授与年月日:2009/3/15 ; 早大学位記番号:新4925
著者
小松 鮎子 鶴崎 俊哉 上原 ひろの 西村 陽央 多門 大介
出版者
九州理学療法士・作業療法士合同学会
雑誌
九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 第32回九州理学療法士・作業療法士合同学会 (ISSN:09152032)
巻号頁・発行日
pp.300, 2010 (Released:2011-01-15)

【目的】近年,四つ這いをしない子どもが増加しているとの指摘が多く聞かれる.そこで,「ハイハイをしない」というキーワードでインターネット検索をしてみると,Yahooで約257,000件,Googleでは約10,400,000件が該当した.これらの多くは母親による相談の書き込みと,それに対する医師をはじめとした医療従事者・保育関係者によるアドバイスであった.この背景には「ハイハイをしない」ということが異常・障害ではないかと懸念する気持ちや発達に対する不安感があると考えられる.しかし,実際にはそれらの子どもの多くは正常に発達していく.つまり,正常発達の流れの中でも「ハイハイをしない」ということは十分にあり得ると考えられる.そこで本研究では乳児の自然な四つ這い動作を観察し,四つ這い動作を通して獲得されると思われる体幹の使い方について,月齢,四つ這い実施期間との関連性を検討した. 【方法】対象は,長崎市内の子育て支援センターを利用している神経学的・整形外科的な問題がない乳児の中から,本研究に関する説明を行い保護者より同意の得られた12組(男児7名,女児5名)の母子を対象とした.そのうちデジタルビデオカメラの撮影中に四つ這い動作がみられた8ヶ月から1歳1ヶ月までの10名(男児7名,女児3名)の画像について,体幹の動きに注目して動作分析を行った.また,動作分析の結果を比較する指標として,事前に母親に対して月齢と四つ這い開始月齢に関するインタビューを行った. 【結果】四つ這い動作時の体幹では,胸腰椎移行部が前彎している乳児と腰部がフラットである乳児の2パターンに分けられたが月齢および四つ這い実施期間との明確な関連性はなかった.また,四つ這いで前進する際に,股関節を固定し骨盤を側方傾斜させることで下肢を振り出す,股関節の屈伸と連動して骨盤の側方傾斜が生じる,一足下肢を足底接地するために骨盤に回旋が生じるなどのパターンが見られたが,月齢・四つ這いの実施期間ととの明確な関連性は見られなかった. 【考察】今回の研究では,脊柱の弯曲や骨盤の運動についてパターン化することは出来たが,これらの出現順序について月齢,四つ這い実施期間ともに関連性を見いだすことが出来なかった.この原因として,四つ這い開始時期に関する定義が曖昧なため母親から正確な情報が得られなかった可能性や四つ這いの開始時期に幅があり四つ這い以外の動作の中で体幹の運動を獲得していた可能性が考えられた.今後,横断的な研究としては対象者数を増やす必要があるが,平行して縦断的な研究を実施することで四つ這い動作の経時的な変化および体幹機能の獲得過程を明確にする必要性がある.また,四つ這い動作を促進する生活環境や四つ這い実施が立位アライメント・歩行等に与える影響についても検討していきたい.
著者
西尾 千尋 青山 慶 佐々木 正人
出版者
日本認知科学会
雑誌
認知科学 (ISSN:13417924)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.151-166, 2015-03-01 (Released:2015-09-15)
参考文献数
21
被引用文献数
1

This longitudinal research examined an infant’s walking in the house for three months from the onset of walking, in order to describe where the behavior typically occurred. The beginning and end of locomotion were defined, and units of locomotion broken down into three aspects: 1. the posture at the beginning and the end of one unit, 2. locations where the locomotion began and concluded, and 3. paths of locomotion. The results for each of these aspects of locomotion were as follows, 1. Locomotion started from a sitting position in which the infant frequently touched the small objects coin-cided with carrying it at 80%. 2. From the erect position walking tended to commence in the surrounding area where the infant could hold on to items for support. 3.Loco-motion in one room was observed most frequently, though locomotion that crossed into other areas increased in the latter half of the three-month observation period. Travel diversified among areas that afforded the infant various activities, including passing through the area. However, some paths were frequently observed. These results sug-gest that the locomotion is conditioned by information of the surroundings, and the development of infant locomotion is characterized by the increasing connections to a variety of places in the house.
著者
天野 大輝
出版者
名古屋大学高等研究教育センター
巻号頁・発行日
2020

2019年度名古屋大学学生論文コンテスト優秀賞受賞
著者
工藤 由紀 伊藤 郁乃 新藤 直子 永井 英明 辻 哲也
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.217-222, 2015 (Released:2015-10-07)
参考文献数
14
被引用文献数
1

【目的】最期までトイレで排泄を希望する患者は多くみられるが,トイレ歩行が行えた最終時期や影響因子についての報告は少ない.【方法】緩和ケア病棟で2010年1月~2011年12月に死亡退院した154名(中央値75.0±11.6歳)のがん患者について,死亡1カ月前・2週前・1週前のトイレ歩行の可否を後方視的に調査した.加えて6項目(①疼痛②呼吸苦③傾眠④せん妄⑤オピオイド投与⑥酸素吸入)の有無を調査し,トイレ歩行/非トイレ歩行の2群間で比較した.【結果】トイレ歩行症例は死亡1カ月前79名(51.3%),2週前54名(35.1%),1週前33名(21.4%)であった.傾眠・せん妄は非歩行群に,呼吸苦は歩行群に有意に高い頻度で認められた.【考察】がん終末期において①トイレ歩行の実態を示した②リハ介入の余地があると思われたが,意識障害の発現と労作時呼吸苦への対策が必要である.

2 0 0 0 OA 民権自由論

著者
植木枝盛 著
出版者
集文堂
巻号頁・発行日
1879

2 0 0 0 IR 「超」の用法

著者
中村 純子
出版者
学校法人松商学園松本大学
雑誌
松本大学研究紀要 (ISSN:13480618)
巻号頁・発行日
no.11, pp.205-216, 2013-01

本稿は「超」の用法より、長く、広く使用されている要因を明らかにすることを目的とする。「超」は漢字熟語の前項、接頭辞的用法、副詞的用法とその用法を広めてきた。副詞的用法は新しく、主に若者に使用されている。付属語としての制約から自由になったため、生産性が高くなったと言える。さらに、「超」の文体的価値は若者ことばであっても、それほど低くない。これらが「超」の汎用性を高めた要因だと思われる。
著者
Kayoko Hayakawa Satoshi Kutsuna Takeo Kawamata Yuko Sugiki Chiharu Nonaka Keiko Tanaka Michi Shoji Masaki Nagai Shunsuke Tezuka Kazuyuki Shinya Hiroki Saito Takahiro Harada Nin Moriya Motoyuki Tsuboi Masataro Norizuki Yasuo Sugiura Yasuyo Osanai Masaya Sugiyama Ayako Okuhama Kohei Kanda Yuji Wakimoto Mugen Ujiie Shinichiro Morioka Kei Yamamoto Noriko Kinoshita Masahiro Ishikane Sho Saito Yuki Moriyama Masayuki Ota Keiji Nakamura Takato Nakamoto Satoshi Ide Hidetoshi Nomoto Yutaro Akiyama Tetsuya Suzuki Yusuke Miyazato Yoshiaki Gu Nobuaki Matsunaga Shinya Tsuzuki Yumiko Fujitomo Yoshiki Kusama Hiroyuki Shichino Masao Kaneshige Junko Yamanaka Miki Saito Masayuki Hojo Masao Hashimoto Shinyu Izumi Jin Takasaki Manabu Suzuki Keita Sakamoto Yukio Hiroi Sakurako Emoto Makoto Tokuhara Toshiaki Kobayashi Koichiro Tomiyama Fumihiko Nakamura Norio Ohmagari Haruhito Sugiyama
出版者
National Center for Global Health and Medicine
雑誌
Global Health & Medicine (ISSN:24349186)
巻号頁・発行日
pp.2020.01036, (Released:2020-04-29)
参考文献数
11
被引用文献数
25

Due to the significant spread of a new type of coronavirus (SARS-CoV-2) infection (COVID-19) in China, the Chinese government blockaded several cities in Hubei Province. Japanese citizens lost a means of transportation to return back to Japan. The National Center for Global Health and Medicine (NCGM) helped the operation of charter flights for evacuation of Japanese residents from Hubei Province, and this article outlines our experiences. A total of five charter flights were dispatched, and the majority of returnees (793/829 [95.7%]) were handled at NCGM. A large number of personnel from various departments participated in this operation; 107 physicians, 115 nurses, 110 clerical staff, and 45 laboratory technicians in total. Several medical translators were also involved. In this operation, we conducted airborne precautions in addition to contact precautions. Eye shields were also used. The doctors collecting the pharyngeal swab used a coverall to minimize the risk of body surface contamination from secretions and droplets. Enhanced hand hygiene using alcohol hand sanitizer was performed. Forty-eight persons were ultimately hospitalized after the triage at NCGM operation, which was more than the number of persons triaged at the airport (n = 34). Of those hospitalized after NCGM triage, 8.3% (4/48 patients) ultimately tested positive for SARS-CoV-2, significantly higher than the positive rate among subjects not triaged (4/48 [8.3%] vs. 9/745 [1.2%]: p = 0.0057). NCGM participated in a large-scale operation to evacuate Japanese nationals from the COVID-19 epidemic area. We were able to establish a scheme through this experience that can be used in the future.