著者
栗原 まな 高橋 佳代子 小萩沢 利孝 山内 裕子 井田 博幸
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.294-298, 2009 (Released:2016-05-11)
参考文献数
11

知的障害以外の症状が認められなかった時期より長期経過観察をした歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症 (DRPLA) の28歳女性を報告した. 本例の遺伝子診断に家族の了承は得られなかったが, 母と兄が剖検病理診断でDRPLAと診断されていたため, 頭部MRI・脳波・歩行分析・心理検査などを行いつつ経過を観察した. 頭部MRIでは10歳代後半より小脳萎縮が出現し, 脳波では14歳の初診時より全般性棘徐波複合が認められた. 臨床的には歩行障害とてんかんが発症した15歳をDRPLAの発症と考えた. 歩行分析では20歳代後半になって明らかな異常が認められるようになり, その後1年で歩行不能となった. 経過観察において歩行分析は有用なツールであった.
著者
倉本 到
出版者
京都工芸繊維大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は,インタラクションエージェントに個性を付与することにより,その対話経験を豊かにすることを目指した.その結果(1)人間の性格を付与したエージェントとの意思決定対話の満足度や推薦への影響が見られた,(2)外見的性質に基づきユーザの内面的性格を表出する手法として,アニメ―ションや漫画などで用いられるステレオタイプ性の強い性格表現法および「母親らしい」テキスト表現を用いることで,擬人化エージェントが提供するインタラクティブシステムの機能性や性質を明らかにしたり,ユーザへより親密な,かつより強く印象付けられるような表現を作り出すことができた.
著者
浦木 梨江 山内 敏子 内田 史絵 大川 咲子 岡村 浩子 奥田 真美 谷本 智香 中山 和子 安房田 司郎
出版者
高知学園短期大学
雑誌
高知学園短期大学紀要 (ISSN:03894088)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.67-73, 2001-12-25

Recently, there are many books written about many kinds of diet methods. Many of them seem to be injurious to the health or not to get enough effect. We examined whether it is possible or not to propose a better method for diet. We concluded that it is important for the subject to know an elementary knowledge about nutrition and physiology and to lead an active life always taking the seven items into consideration.
著者
Atsushi Hiraga Takeshi Yamaoka Yukari Sakai Yoshihiro Osakabe Aki Suzuki Noboru Hirose
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
Journal of Physical Therapy Science (ISSN:09155287)
巻号頁・発行日
vol.30, no.10, pp.1310-1314, 2018 (Released:2018-10-12)
参考文献数
16
被引用文献数
5

[Purpose] The purpose of this study is to examine the effectiveness of a stroke-related scale with regard to outcome, onset, and timing of stroke patients. [Participants and Methods] The participants included 583 out of 996 patients who were admitted to the stroke care unit.The outcomes and 3 stroke scale (National Institutes of Health Stroke Scale: NIHSS, Functional Independence Measure: FIM, modified Rankin Scale: mRS) scores immediately at hospitalization, on day 7 after onset, and on day 30 after onset were investigated. This study was analyzed using a generalization linear model with a binomial distribution. The comparisons between outcomes were made in terms of home discharge versus convalescence, and convalescence versus hospital transfer. [Results] Comparisons of home discharge versus convalescence hospital transfer showed a significant difference in the NIHSS and mRS scores at the time of hospitalization, and a significant difference in the NIHSS scale score on day 7 after onset. In comparisons between convalescence and hospital transfer, significant differences were observed in NIHSS and FIM scores at hospitalization, and the FIM scale score showed significant differences on day 7 and day 30. [Conclusion] The study suggested the efficacy of using multiple scales for prediction of stroke outcome with higher accuracy.
著者
岩室 紳也
出版者
Japanese Society of Chemotherapy
雑誌
日本化学療法学会雑誌 (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.154-159, 2007

ティーンエイジャーは中学卒業時に1割, 高校卒業時には4割の生徒が性体験を持つ一方で, セックスの時にコンドームを積極的に使用する人が約半数であり, コンドーム使用は生活習慣になっていないため, 性感染症や望まない妊娠のリスクが高い。しかし, コンドームキャンペーンへの反対運動や県の条例で少年 (18歳未満) に対するコンドームの販売を規制しているところもある。テレビ放送におけるコンドーム広告に関する自主規制が存在し, コンドームキャンペーンの手段として最も効果的だと思われるマスコミ関係の協力が得られない。その一方で, 中学校の教科書では「コンドームは, 直接の接触をさけることができるので, 性感染症の予防として有効な手段です」と, 高校の教科書ではコンドームの写真と一緒に「使用方法と留意点: 男性の陰茎が勃起状態になってから, 性交前に装着する。装着時には, 精液だめの空気を抜く。陰茎の勃起前に装着したり, 射精後すみやかに処理しなかったりすると, はずれて精液が膣内にもれることがある。袋の切り口や爪によってコンドームが傷つくと, 使用中に破れることがあるので注意する。比較的簡単に購入できる。価格も安価である」と紹介されている。コンドームキャンペーンではコンドームを印象付けるために感動と共感が得られることが重要であり, 男性用コンドームの購入・保存・携帯法, 正確な男性用コンドーム装着法を詳細に伝え, 「めんどう」, 「使い心地が悪い」, とコンドームを使わないパートナーはあなたの気持ちに無関心であることを, マザーテレサの言葉, 「愛の反対は無関心」を引用し紹介する。
著者
松本 大樹 木村 容子 佐藤 弘
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.325-329, 2012 (Released:2013-02-14)
参考文献数
17

更年期女性の動悸に対し,桂枝加竜骨牡蛎湯が有効であった症例は報告されているが,冷えに対する効果に言及した報告は認めない。今回動悸と冷えに対し,桂枝加竜骨牡蛎湯が速やかに奏効した症例を経験したので冷えを中心に考察を加え報告する。症例は48歳,女性。2-3年前より動悸,手足の冷えが出現し,X 年5月8日当院を初診。虚証で動悸と不眠を訴え,腹診所見の腹部動悸から,桂枝加竜骨牡蛎湯7.5g/日を投与したところ,服用2週間で動悸,手足の冷えが改善した。1年後に5g/日と減量したが,症状は落ち着いている。今回の症例では,臍上悸を伴う動悸と手足の冷えに対し,桂枝加竜骨牡蛎湯が速やかに奏効した。桂枝加竜骨牡蛎湯はのぼせを伴う上熱下寒型の冷えに限らず,のぼせの訴えがない場合でも,動悸や臍上悸などの気逆によると考えられる所見を伴う手足の冷えには,桂枝加竜骨牡蛎湯を応用できると考えられた。

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著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1899年07月18日, 1899-07-18
著者
秋田 智之 田中 純子 大久 真幸 杉山 文
出版者
広島大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2016-04-01

がん検診の評価において、検診発見群と外来発見群の生存率を比較して有効性を示す場合には、リードタイムバイアスによる過剰評価が問題となる。本研究では、がんサイズの倍加時間を利用し、観察期間「発見可能なサイズになってから死亡まで」と変更することにより、リードタイムバイアスの補正をしたうえで生存率を比較する方法を提案した。これを4病院の肝がんサーベイランス発見群2,822人、外来発見群1,077人の生命予後データに対して適用したところ、補正後の生存率の差は依然認められ、サーベイランス発見群の生存率のほうが高く肝がんサーベイランスは生命予後の改善において有効であると考えられた。
著者
浜崎 信行 依田 明
出版者
横浜国立大学
雑誌
横浜国立大学教育紀要 (ISSN:05135656)
巻号頁・発行日
vol.25, pp.187-196, 1985-10-30

われわれはふたりきょうだいを調査対象として,出生順位と性格の関連を検討してきた(1993,1980)。その結果,長子的性格,次子(末子)的性格が明確に存在することが明らかにされた。すなわち,長子は自制的で,ひかえめで,仕ごとがていねいで,話すよりも聞き手であり,めんどうなことを嫌う。それに対して,次子は甘ったれで,親に告げ口をし,おしゃべりで,やきもちやきで,強情で,活動的である。今回は,三人きょうだいを取りあげた。ふたりきょうだいの調査とまったく同じ方法で,出生順位と性格の関連を分析した。調査対象は,主として神奈川県に住む小学校4年生から中学2年生までの児童・生徒とその母親,それぞれ525名である。性格特性に関する資料は,51項目の日常生活における行動の記述が,3人きょうだいの誰にもっともあてはまり,誰にもっともあてはらないかという相対的判断を求めることによって得た。そのほかに,MMPIの性度尺度を参考に作製した性度検査を実施した。主要な結果は,つぎのとおりである。1.長子的性格は6項目,中間子的性格は3項目,末子的性格は9項目抽出された。長子的性格と末子的性格は,従来見出されたものとほぼ同様であった。2.中間子はめんどうくさがらずに仕ごとに取りくむが,よく考えないので失敗も多い。また,気にいらないと黙りこむという特徴を持つ。中間子的性格は,長子的性格,末子的性格にくらべると,あまりはっきりしたものではない。長子と末子の生育環境は,共通性,一般性が高い。つまり,どこの家庭に生まれても,同じような環境で育っている。このような長子や末子にくらべると,中間子の生育環境は多種多様であると考えられる。長子との年齢差,性別構成などの点で,3人きょうだいはふたりきょうだいよりも,はるかに複雑なものなのである。3.姉妹にかこまれた男子の女性度は,他の位置にある男子よりも高い傾向にあった。けれども,兄弟にかこまれた女子の女性度も高い傾向を示した。異性にかこまれて育っても,男子と女子とでは親の役割期待が異っていることを示している。
著者
針谷 寛
出版者
日本評論社
雑誌
一橋論叢 (ISSN:00182818)
巻号頁・発行日
vol.91, no.5, pp.659-678, 1984-05-01

論文タイプ||論説
著者
針谷 寛
出版者
一橋研究編集委員会
雑誌
一橋研究 (ISSN:0286861X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.47-61, 1982-07-30

論文タイプ||論説
著者
針谷 寛
出版者
一橋研究編集委員会
雑誌
一橋研究 (ISSN:0286861X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.4, pp.45-58, 1981-12-31

論文タイプ||論説

2 0 0 0 OA 坂本竜馬

著者
平野止夫 編
出版者
金蘭社
巻号頁・発行日
1928