著者
林 英昭 中川 武 レ・ヴィン・アン
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.74, no.643, pp.2107-2114, 2009-09-30 (Released:2010-01-22)

The identification method for the components of the traditional wooden architecture in the Central Vietnam is characterized by the 'Gian-Chái/Dam-Quyet' method that is based on its structure style of column and slanting beam 'Kèo'. Firstly, the joint of column and slanting beam has to fix on the ground before detail making of the slanting beam. Secondly their total view on the architecture consists of the one set of the longitude section and the parts of it. This identification method has been suited to their carpentry process and shows their carpentry production idea that the architectural space is composed by several pairs of the column and slanting beam. Because this method is based on the architecture style and carpentry process, it can be said quite natural or primitive one. On the other hand, the applicability of this method is not as wide as the method in the Middle Age of Japan.
著者
森 岳志 中川 正樹 高橋 延匡 中森 眞理雄
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.29, no.8, pp.807-814, 1988-08-15

本論文は 新しい浮動小数点表現法の比較・評価を行う環境を提供することを目的とし OS用言語CコンパイラCATに複数通りの浮動小数点表現法を実現したことについての報告である.本研究では (1)URR (2)IEEE表現法(3)MIL-STD-1750A表現法の3種類の表現法をサポートしている.さらに 表現法の選択を (ア)コンパイル時に行う方法 (イ)実行時に行う方法の両者を用いて実現した.後者の方法は 効率の良い評価環境を与えることを目的として考案された方式で 評価の際のコンパイルとリンクの手間を軽減し 新たに表現法を追加したとしても浮動小数点演算ライブラリの再編成だけを行えばよく プログラムの再コンパイルを必要としないことなどの特徴を有している.定数の扱いに問題が生じたが 現時点では実行時に内部表現に変換することによって解決している.
著者
林田 賢治 中川 滋人
出版者
日本肩関節学会
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.651-654, 2005-08-10 (Released:2012-11-20)
参考文献数
9
被引用文献数
4

The aim of this study was to elucidate the relationbetween internal (IR) and external rotations (ER) strength of the shoulder and shoulder pain during throwing in high school baseball pitchers. Internal and external rotation strength of the shoulder were measured in 401 high school pitchers, who had attended the national inter high school baseball tournament in Japan, and the influence of internal and external rotation strength of shoulder on shoulder pain during the throwing were assessed. The average IR and ER strength were 105.3+/-32.2N and 93.1+/-28.3N. The average IR. ER, and ER/IR ratio were 1.18+/-0.22,0.98+/-0.14, and 0.92+/-027, respectively, in all pitchers. All pitchers were classified into two groups. The pain experienced group (P group), which involved the pitchers who had experienced shoulder pain during throwing prolonged more than one month within the year, included 40 pitchers, and the other group (NP group) included 361 pitchers. The IR, ER, IR ratio, ER ratio, and ER/IR ratio were compared between both groups. The ER/IR ratio of the P group was lower than that of the NP group, with a statisticaldifference by unpaired student t-test (p=0.02). Pitchers with a low ER/IR ratio tend to injure their throwing shoulder and proper ER/IR ratio could be one of important condition for throwing shoulders.
著者
中川 雅仁
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.141-144, 2007-06-19 (Released:2017-02-10)
参考文献数
5
被引用文献数
1

単極モーターの動作原理について,理論的な考察及び計算を行った。特に,単極モーターの反作用は磁石に働くという誤解を解き,その上に立った解釈を与えた。すなわち,磁石(と流れる電流)の磁場により単極モーターの金属板部分に回転軸まわりの力のモーメントが働き,それによって回転するが,磁石には,金属板や導線に流れる電流からの力のモーメントは働かない。導線部分には金属板部分に働く回転軸まわりの力のモーメントと,大きさは同じで向きが反対の回転軸まわりの力のモーメントが働く。
著者
宮田 信彦 小串 直也 中岡 伶弥 中川 佳久 羽崎 完
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.46 Suppl. No.1 (第53回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.H2-53_2, 2019 (Released:2019-08-20)

【はじめに、目的】頸長筋(以下:LC)は頸椎椎体の前・側面を走行する頸部屈曲筋として知られ,頸椎の過度な前弯を防ぐ働きがあるとされている。Jullらが頭頸部屈曲テスト(以下:CCFT)を報告して以来,CCFTはLCの評価,治療として広く用いられている。CCFTは従来,背臥位にて行われる方法であるが,日常生活において,ヒトは重力に抗して頭頸部を正中位に保持し,立位もしくは座位をとることが多い。そこで我々は座位にてCCFTを行わせ,LC筋厚が安静時よりも有意に増大することを報告した。しかし,背臥位と座位のCCFTを直接比較はしていない。そこで本研究は,CCFTを背臥位・座位の2条件で実施し,姿勢の違いが LC筋厚に及ぼす影響を確認することを目的とした。【方法】対象は頸部に既往のない健常男子大学生とし,背臥位群9名,座位群16名とした。測定肢位はそれぞれ,膝を屈曲した背臥位,壁面に肩甲骨,仙骨後面が接した椅座位とした。頭部位置は背臥位で床と平行,座位で壁面と平行とした。後頭隆起下の頸部背側にスタビライザー(chattanooga 社製)を置いた。強度はスタビライザーの圧センサーの目盛りが指し示す22~28mmHgの範囲を2mmHgずつ,それぞれ10秒間保持させた。その間のLC,頸椎椎体前面,総頸動脈,胸鎖乳突筋を超音波画像診断装置(日立メディコ社製)にて描出した。プローブ(10MHz,リニア型)は甲状軟骨より 2cm 右・外・下方かつ水平面上で内側に20°傾けた位置とし,頸部長軸と平行にあてた。測定によって得られた画像から画像解析ソフト Image J を用い,LC筋厚を測定した。その後,安静時のLC筋厚を基準としたCCFT時のLC筋厚の増減を安静時比として表した。統計学的手法は,姿勢と強度の2要因における対応のない二元配置分散分析およびBonferroniの多重比較検定にて,背臥位と座位のLC筋厚の安静時比を比較した。【結果】LC筋厚の平均値は安静時(背臥位1.14±0.11cm,座位0.82±0.16cm)となった。安静時比はそれぞれ22mmHg時(背臥位112.8±9.6%,座位113.4±10.8%),24mmHg時(背臥位111.3±9.5%,座位115.7±13.2%),26mmHg時(背臥位117.2±12.0%,座位115.2±13.1%),28mmHg時(背臥位120.8±13.2%,座位113.4±11.9%)となった。二元配置分散分析の結果,姿勢,強度を要因としたLC筋厚の安静時比に有意な主効果および交互作用は認めなかった。【結論(考察も含む)】我々は先行研究においてLC筋厚が座位でのCCFTによって安静時よりも有意に増大したことを報告している。また,一瀬らはLC筋厚が背臥位でのCCFTによって安静時よりも有意に増大したことを報告している。今回の結果で背臥位,座位といった姿勢の違いがLC筋厚の安静時比に有意な影響を与えなかったことから,座位のCCFTにおいても背臥位と同様の効果が期待できると考える。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は大阪電気通信大学における生体を対象とする研究および教育に関する倫理委員会の承認を受けた研究の一部であり,被験者の同意のもと実施した(承認番号:生倫認14-007号)。また被験者には研究中であっても不利益を受けることなく,同意を撤回することができることを説明した。情報の安全管理は個人情報や測定データは匿名化し,被験者の同意なく第三者提供しないよう研究従事者すべてに周知徹底した。
著者
山本 健 山近 重生 今村 武浩 木森 久人 塩原 康弘 千代 情路 森戸 光彦 山口 健一 長島 弘征 山田 浩之 斎藤 一郎 中川 洋一
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.106-112, 2007-09-30 (Released:2011-02-25)
参考文献数
23
被引用文献数
16

ドライマウスにおける加齢の関与を検討するため, 2002年11月から2007年4月までに鶴見大学歯学部附属病院ドライマウス専門外来を受診した2, 269名を対象に, 1.性別と年齢, 2.主訴・受診の動機, 3.全身疾患, 4.常用薬剤, 5.唾液分泌量, 6.ドライマウスの原因の集計を行い, 次のような結果を得た。1) 受診者の男女比は17: 83であり, 男女とも50歳代から受診者数が増加し, 女性では60歳代, 男性では70歳代の受診が最も多かった。2) 65歳未満と比較し, 高齢者では男性の受診率が増加しており, 高齢者での性差の縮小がみられた。3) 口腔乾燥感を主訴とする受診者は44.1%であり, 口腔粘膜の疼痛 (28.7%), 唾液や口腔内の粘稠感 (8.3%), 違和感・異物感 (7.1%), 味覚異常 (3.1%), 口臭 (1.9%) の順に多かった。4) 全身疾患は, 高血圧が30.7%に認められ, 次に脳血管障害を含む精神・神経系疾患 (25.4%) が多かった。5) 非シェーグレン症候群性ドライマウスは92.5%にみられた。6) シェーグレン症候群は, 全調査対象の7.0%であり, そのうち65歳以上の高齢者が53.5%を占めていた。以上のような結果から, ドライマウスの成立機序には加齢に伴う複合的な要因の関与が示唆された。
著者
中島 素子 三浦 克之 森河 裕子 西条 旨子 中西 由美子 櫻井 勝 中川 秀昭
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.647-654, 2008 (Released:2014-07-01)
参考文献数
20

目的 医科大学敷地内禁煙化の実施によって,医学生の喫煙率はどのように推移したか,喫煙についての学生の意識はどのように変化したかを明らかにする。方法 北陸のある医科大学において敷地内全面禁煙化が2004年に実施された。2001年から2007年まで,毎年約640人の医学生の喫煙状況を定期健康診断時に調査した(回答率91.2%)。また2000年度入学から2006年入学までの新入生全員の喫煙状況を経年的に追跡し,進級による喫煙率の変化が敷地内禁煙化によりどのように変化したかを調査した。さらに,喫煙者の喫煙に対する意識の変化や,敷地内禁煙準備期間から禁煙を開始した禁煙群と継続喫煙群の喫煙に関する意識の比較を行った。結果 2001年から2007年までの 7 年間の全学生の喫煙率は,敷地内禁煙実施前と比較すると,実施後に低下し,男子でもっとも喫煙率の高かった2002年の喫煙率41.2%と,2007年の喫煙率22.1%では19.1ポイントの差があった。毎年の新入生の喫煙率の推移を追跡すると,敷地内禁煙実施前は進級とともに喫煙率は上昇していたが,実施後は進級ごとに喫煙率が低下傾向を示した。敷地内禁煙実施前後に同じ対象者で比較すると,男子学生の喫煙率が実施前の36.0%,から実施後の25.6%へ有意に減少した(P<0.05)。また喫煙者のうち「喫煙をやめたい」と答えた人の割合が,実施前は39.1%であったが,実施後では60.2%と有意に増加していた(P<0.01)。さらに敷地内禁煙準備期間から禁煙した禁煙群70人と,継続して喫煙している継続喫煙群90人の 2 群間の意識を比較したところ,将来患者さんに積極的な禁煙教育ができないと思う者は,禁煙群20.8%,継続喫煙群50.0%であり,継続喫煙群で有意に高かった(P<0.01)。結論 医科大学敷地内全面禁煙化は,医学生の禁煙と喫煙への意識の変化に強い効果がある可能性が高いと考えられた。
著者
中川 拓哉 Nakagawa Takuya
出版者
名古屋大学大学院人文学研究科図書・論集委員会
雑誌
名古屋大学人文学フォーラム (ISSN:24332321)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.97-111, 2020-03-31

The term “Kokusai Eiga” (International Film) emerged in some film magazines around 1936. It first referred to films produced to introduce “correct” images of Japan and the Japanese to Western countries, instead of images that were often exaggerated to portray an exotic and strange land. They also sought critical acclaim. The best-known international film was Atarashiki Tsuchi (New Earth), a Japanese-German co-production in 1937. Nevertheless, after opening to the public, it was criticized intensely for two reasons. First, “Japan” in the film was just as exoticized as it had been in the usual newsreels, which was exactly what Kokusai Eiga had sought to overcome. Second, Atarashiki Tsuchi was criticized for the ways in which it alluded to the 1936 Anti-Comintern Pact. The German director Arnold Funk depicted the similarity of the Japanese national character to the Nazi ideology to stress the friendly relationship between both countries. The failure of Atarashiki Tsuchi disappointed the critics, and they began to wonder if only the Japanese could understand Japan. After the start of the Second Sino-Japanese War in July 1937, the Japan government attempted to use film for propaganda purpose and asked filmmakers to express “Kokumin Seishin” (the national mind) in film. The 1938 film, Kokumin no Chikai (Holy Purpose), was a Kokusai Eiga, and may be considered a successor of Atarashiki Tsuchi. Kokumin no Chikai was an answer to the criticism of Atarashiki Tsuchi but also to the requests of the government concerning the expression of “Kokumin Seishin.” The people in the film devote themselves to their nation, suppressing their personal feelings and circumstances. This film depicted images of a loyal “nation” but at the same time missed the original purpose of Kokusai Eiga, which was to introduce characteristic images of the “Japanese” to other countries.
著者
松田 睦史 岡林 剛史 中川 健 長谷川 博俊 鶴田 雅士 北川 雄光
出版者
日本内視鏡外科学会
巻号頁・発行日
pp.275-281, 2016-05-15

◆要旨:患者は60歳代,男性.便潜血陽性を主訴に近医を受診し,大腸内視鏡検査で直腸癌(Ra, cT1b, N0, M0, cStageⅠ)を認めた.また,PSA高値のため行った針生検では,前立腺癌(T2c, N0, M0, StageⅡ)も合併していた.低侵襲性を考慮し,根治術を同時に施行する方針となった.手術はまず,後腹膜アプローチで前立腺全摘および両側閉鎖リンパ節郭清を行った.その後,腹腔内アプローチで低位前方切除,D3リンパ節郭清を行い,回腸人工肛門を造設した.術後経過は良好であり,第11病日に退院となった.直腸癌,前立腺癌の同時性重複癌に対し,同時に腹腔鏡下手術を施行した報告は少ない.自験例は腹腔鏡下に手術を行うことで患者に負担が少なく,低侵襲に同時根治切除を施行することができた.
著者
相根 義昌 中川 純一 戸枝 一喜 佐藤 広顕
出版者
社団法人 におい・かおり環境協会
雑誌
におい・かおり環境学会誌 (ISSN:13482904)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.298-306, 2013-09-25 (Released:2017-10-11)
参考文献数
14

食材の香りと風味は,食材に含まれる複数の化合物が人の感覚器によって検出されることによって生まれる.したがって,香りや風味を機器分析によって評価することは困難とされてきた.しかし,人による官能試験と機器分析を組み合わせた方法で香りや風味を評価できる可能性がうまれてきた.一方,好まれる食材の香りを生み出すためには,香りや風味に関わる化合物がどのように合成されるかを解明することが必要である.本稿では,香り成分の視点から,発酵食品中の化合物とその代謝経路,植物の香りに関わる遺伝子の研究について紹介する.
著者
三森 甲宇 中川 照彦 古屋 光太郎 信原 克哉
出版者
Japan Shoulder Society
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.313-317, 1994
被引用文献数
2

(Purpose) Voluntary dislocation of the tendon of the long head of the biceps is extremely rare. Here we will report on this dislocation in one patient.<br>(Patient) The Patient, a 37-year-old male fell down with his arm extended. Since then, he had a click and pain of the shoulder when he elevated his arm. When he had contracted his biceps with his arm extended and internally rotated, the tendon of the long head of the biceps dislocated from the bicipital groove. By elevating the arm 135 degrees from that position, the tendon reposited with a click and pain. Arthrography showed a dislocation of the tendon of the long head of the biceps. Arthroscopy and a tenodesis of the biceps tendon were performed.<br>(Conclusion) When observing the shoulder joint of a cadaver, the insertion of the subscapularis tendon was separated into two layers. One was a superficial layer, the other a deep one. Some parts of the superficial layer formed the transverse ligament. So we believe that the tendon of the long head of the biceps is often dislocated accompanying with a tear of the subscapularis tendon.
著者
湯元 清文 斎藤 尚生 中川 朋子 平尾 邦雄 青山 巌 瀬戸 正弘 YUMOTO Kiyohumi SAITO Takao NAKAGAWA Tomoko HIRAO Kunio AOYAMA Iwao SETO Masahiro
出版者
宇宙科学研究所
雑誌
宇宙科学研究所報告. 特集: 太陽風と彗星の相互作用研究報告 (ISSN:02859920)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.45-57, 1986-09

「さきがけ」に搭載されたリングコア磁力計は, Halley彗星最接近時の磁場変化や微小IMF変動を成功裡に観測した。この日本初の深宇宙探査機に搭載する為に, 計画的な地上, 大気球, ロケット実験がなされた。これらの研究から, 飛翔体を用いた磁場測定における磁力計設計製作において次の五項目;(1) 磁力計自体の電気的精度, (2) 検出器の機械精度, (3) 飛翔体の磁気バイアス, (4) 飛翔体の姿勢精度, (5) データ伝送量に留意し, 総合的な性能に仕上げる必要があることが確認された。
著者
中川 泰彰 松末 吉隆 中村 孝志
出版者
Japan Shoulder Society
雑誌
肩関節 (ISSN:09104461)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.161-164, 1998

Purpose: We have previously reported that shoulder pain was the fourth, and disability was the second problem for sumo* wrestlers. We examined sumo wrestlers directly in order to study the shoulder problems in sumo.<BR>Materials and Methosds: Forty-three major league Western Japan Student Sumo Federation sumo wrestlers were examined from February to April 1997. Their means were as follows: height-174.4cm,ght-106.2kg, body mass index-34.9, age -19.3 years old and length of sumo career- 9.5 years. We obtained their past histories, present disabilities, physical examination, ranges of motion and shoulder joint laxities. Results Twenty-two cases (51%) had past histories of the shoulder problems, which were 10 cases (23%) of shoulder dislocations,5 cases (12%) of contusions,4 cases ( 9 %) of acromioclavicular dislocations and so on. Seven cases (16%) had present disabilites, which were 2cases of shoulder dislocations,2 cases of acromioclavicular joint dislocations and so on. According to this study, the less heavy sumo wrestlers tended to injure and dislocate their shoulders more, and the number who complained of shoulder problems increased, with the length of sumo careers. There were no significant influences seen between the ranges of motion, shoulder joint laxities and shoulder problems.<BR>Conclusion: The lighter sumo wrestlers tended to injure and dislocate their shoulders more. It interfered with the wrestling of sumo, who had previously dislocated their shoulder.
著者
中川 眞 平田 オリザ 藤野 一夫 岩澤 孝子 梅田 英春 雨森 信
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究は、アートを媒介として社会的課題を解決・克服しながらコミュニティを再構築あるいは再生する試みに焦点を当て、アジア特に東南アジアをフィールドとして社会包摂型アーツマネジメントの手法、思想を明らかにするものである。本研究においては、共助・互恵といった集団福利志向型の社会関係資本〔共助組織〕、検閲を熟知したダブルバインド的手法〔パワーバランス〕、プロセス途次での大胆で即興的な変更〔遂行モデル〕などに大きな特徴が看取できた。
著者
山本 洋介 山田 信一 有川 貴子 永田 環 中川 景子 大石 羊子 澤田 麻衣子 福重 哲志 牛島 一男
出版者
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.488-490, 2010-09-25 (Released:2010-10-06)
参考文献数
10

膝蓋下脂肪体炎で下肢痛を生じ,歩行困難となった症例を報告する.症例は 81歳の男性で,当科を受診する 1カ月半前に,右大腿前面から膝に及ぶ痛みが起こった. MRI検査により L3/4外側ヘルニアと判断され,仙骨硬膜外ブロックや L3の神経根ブロックを数回受けたが,痛みは軽減しなかった.膝の MRI検査で外側半月板変性も疑われ,膝関節内に局所麻酔薬の注入を受けたが,痛みは軽減せず,歩行困難となったので当科を紹介された.痛みは視覚アナログスケールで 83 mmであり,大腿四頭筋は萎縮し,筋の両側辺縁に沿った部位と膝関節周囲に強い圧痛があった.右大腿部の感覚障害はなかった.痛みが膝から始まり,膝蓋下に強い圧痛があったので,膝蓋下脂肪体炎を疑い,診断的ブロックとして,膝蓋下脂肪体に 1%メピバカイン 3.5 mlとベタメタゾン 2.5 mgを局所注入した.ブロック直後から痛みは軽減し,歩行が可能となった.その後,局所麻酔薬の注入を計 3回行い,1カ月後からは鎮痛薬内服だけで,膝の違和感が残っただけであった.大腿四頭筋の萎縮は,朝,夜に坐位からの起立運動を行うことで改善し,2カ月後に違和感も消失した.