著者
高橋 宣治 内田 健一 中川 彰 松崎 桂一 大村 智 中村 朝朗 三宅 洋子 武 佳和 甲斐荘 正恒
出版者
天然有機化合物討論会実行委員会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.35, pp.762-768, 1993

The biosynthesis of lactacystin, a new microbial metabolite which induces differentiation of neuroblastoma cells, was studied by ^<13>C NMR spectroscopy using various ^<13>C labeled precursors. The feeding experiment of L-[2-^<13>C ] leucine showed a strong enrichement at C-5 of Lactacystin. Incorporation of [1-^<13>C] isobutyrate labeled C-1, C-4, C-8, and C-14. These ^<13>C labeling patterns indicate that lactacystin consists of three biosynthetic units, namely isobutyrate (or L-valine), L-leucine, and L-cysteine. The C_<10> unit containing γ-lactam moiety arises by a condensation between methylmalonate semialdehyde and C-5 of the C_6 unit derived biosynthetically from L-leucine, followed by intramolecular cyclization. The stereochemistry of two diastereotopic methyl carbons of lactacystin which appeard at δc 19.85 and δc 21.37 was investigated by incorporation of a new type of chiral ^<13>C L-leucine (or L-valine), designated as the ^<13>C block labeled leucine (or valine), which was obtained from the fermentation of leucine producing organism using a mixture of 99% [U-^<13>C_6] glucose and natural glucose as a carbon source.

1 0 0 0 OA 糖鎖とうつ病

著者
山形 弘隆 中川 伸
出版者
FCCA(Forum: Carbohydrates Coming of Age)
雑誌
Trends in Glycoscience and Glycotechnology (ISSN:09157352)
巻号頁・発行日
vol.32, no.189, pp.J133-J136, 2020-09-25 (Released:2020-09-25)
参考文献数
57

うつ病の病態は未だ不明の点が多く、うつ病の診断基準には客観的な検査所見が含まれていないのが現状である。うつ病の血清・血漿タンパク質のバイオマーカーについては、神経栄養因子やサイトカインなど様々な因子が報告されているが、定量的な解析に留まっており、糖鎖を含めた質的解析に踏み込んだバイオマーカー探索研究はほとんどない。また、うつ病の基礎研究においても同様であり、病態に関与すると考えられるタンパク質はいくつか同定されてきているものの、糖鎖について解析された研究は数少ない。本稿では最近の知見を紹介しながら、うつ病に対する糖鎖研究の可能性について論じたい。
著者
中川 ゆり子 金田 純平 林 良子 佐野 真弓 佐藤 正之 関 啓子
出版者
日本言語聴覚士協会
巻号頁・発行日
pp.174-183, 2010-11-15

MIT日本語版は発語失行の治療技法であり,その有効性は,1983年,関らにより確認された.しかし,それ以降日本語版に関する報告はなく,わが国で日本語版が普及しているとは言い難い.そこで,本研究の目的を①日本語版の有効性を客観的に再検証する,②音響分析で前後の発話特徴を比較する,こととした.対象は58歳男性,脳梗塞発症1年1か月後の重度Broca失語症者で,MITを10日間行い,前後の発話を比較した.MIT後,訓練課題およびこれと同アクセントの非訓練課題で音の正答数が有意に増加し発話明瞭度が改善したが,異アクセントの非訓練課題では改善しなかった.本研究では維持期の失語症者に,効果測定デザインを用いて短期介入を行い,介入効果と,その他自然回復などの要因を可能な限り区別した.発話判定を第三者が行った本研究はMIT日本語版の有効性を客観的に証明したといえる.
著者
榎戸 芙佐子 窪田 孝 中川 東夫 渡邉 健一郎 亀廣 摩弥 大原 聖子 地引 逸亀 野田 実希
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.46, no.10, pp.897-905, 2006-10-01 (Released:2017-08-01)
参考文献数
27

神経衰弱,慢性疲労症候群(CFS),うつ病の三者が疑われる3例の診断と治療・経過を紹介し,問題点を指摘し,今後の研究に対する提案を行った.症例1は疲労を主訴にインターネットの情報からCFSを疑って受診してきたがCFS疑診例であり,症状からICD-10の神経衰弱と診断し治療したが軽快に止まった.症例2もCFSを自己診断していたが,客観的所見に乏しく身体表現性障害と考えて治療していたとこう,妄想が明らかになり妄想性障害に診断を変更した.症例3は抑うつエピソード以前から身体徴候があり,リンパ節腫脹,関節痛,咽頭炎の症状からCFSと診断し,治療の結果ほぼ完治した.CFSと神経衰弱は社会的背景・症状が似ており,両者は文化的変異形と考えられる.れが国における神経衰弱の乱用ともいえる現状を考えると,CFSを積極的に診断し治療していくことが患者・家族の福利につながり,疲労の脳機能の解明にも貢献すると考えた.
著者
中川 淳一郎 藤井 智
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.46, pp.B-30_1-B-30_1, 2019

<p>【はじめに】</p><p>昨秋から臨床場面で提供されたトヨタ自動車のウェルウォーク(以下WW)は、長下肢装具型で膝関節を屈伸できる歩行練習ロボットである。主たる対象は脳卒中亜急性期片麻痺者だが、生活期を担う当センターでも歩容改善に向け活用を開始した。今回、脳卒中発症から9か月経過した短下肢装具歩行の一症例にWWを使用し、歩行能力が向上したので報告する。</p><p>【方法】</p><p>対象は、脳梗塞により左片麻痺、注意障害を呈した40歳代男性である。回復期病院を経て、232病日に当センターに入院した。下肢ブルンストロームステージはⅢで、末梢の筋緊張亢進が著明だった。歩行はT字杖と両側金属支柱付き短下肢装具を用いて3動作で見守りであった。歩容は非麻痺側への重心偏移と杖への荷重が著明で、かつ、麻痺側下肢の振り出しは骨盤の前後傾で行っていた。約1.5か月で病棟歩行は自立となったが、荷重方法の指示でかえって考え込む様子があり、歩行速度や歩行パターンに著変はなかった。そこで、278病日よりWWを開始し、1日40分(週5回)のPTのうちの20分、40日間で20回使用した。</p><p>結果はWWに記録されている実施情報、および期間の前後で測定した10 m歩行速度、6分間歩行距離などを用いた。</p><p>【結果】</p><p>WWの経過として、開始時は遊脚開始の荷重設定(以下、抜重値)を35%、遊脚期の振り出しアシストを3、立脚期の膝伸展のアシストを3、速度を0.9km/hに設定し、手すりを把持しながら、体幹前傾が軽減するよう徒手介助した。徐々に1.7km/hまで速度を上げると、荷重応答期(以下LR)で体幹前傾や膝関節の急速な伸展が見られたため、膝伸展アシストを4と増加し、遊脚開始のタイミングが合うよう抜重値を50%にしてPTは体幹の介助を行った。開始6回目には、非麻痺側立脚期に手すりを離せるようになり、さらにPTが麻痺側への体幹誘導をできるようになった。開始11回目には、徒手の誘導が少なくなり、フリーハンドでの歩行も取り入れることができた。同様の方法で20回目まで継続した。</p><p>WWを使用した結果、歩行パターンは2動作となり、10m歩行は、最速が22.8秒(23歩)から15.2秒(21歩)、6分間歩行距離は120.5mから197.8mとなった。</p><p>【考察】</p><p>本症例では、WWを使用することで、歩行中にロボットで下肢の振り出しの不足やLRでの不安定性をコントロールできた。さらに、手すりを離しながらPTが体幹を誘導することで、積極的に下肢への荷重を促進させることができ、2動作歩行の獲得につながったと考える。また、注意障害を考慮し、ロボットで歩行を担保することで、注意課題を限定して指導できたことも奏功したと考える。生活期の脳卒中片麻痺者であっても、歩容改善につながる一助にWWを活用できるのではないかと考え、症例経験を積み上げていきたい。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】</p><p>本報告にあたり、本人に口頭および文書にて説明し、同意を得た。</p>
著者
中川(井上) 裕美
出版者
産業・組織心理学会
雑誌
産業・組織心理学研究 (ISSN:09170391)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.133-150, 2015 (Released:2019-08-05)

Recently, the numbers of employees who take on sick leave because of mental problems, mainly mood disorder are increasing. Therefore, return to work programs have been designed to treat mood disorder. The purpose of this article is to review studies on psychological therapy for mood disorder, especially, to introduce ‘mindfulness-based cognitive therapy’ for which numbers of researches have increased to study preventing relapse of mood disorder and to discuss its usefulness for return to work programs.
著者
中西 智也 中川 剣人 小林 裕央 中澤 公孝
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
pp.11790, (Released:2020-09-10)
参考文献数
26

【目的】スポーツ歴のある脊髄完全損傷者を対象として,一次運動野の上肢筋脳機能地図をfunctional magnetic resonance imaging(以下,fMRI)法により作成し,機能地図の拡張,および経過年数,運動年数との関係を明らかにすること。【方法】脊髄完全損傷者7 名,健常者6 名を対象としてfMRI 撮像中に上肢筋収縮課題を行い,脳賦活量の定量化および経過年数・運動年数と相関のある脳領域を算出した。【結果】脊髄損傷群において,手指筋収縮時の脳賦活量が健常者群よりも大きかった。また,上腕周囲筋収縮時の脳賦活量は脊髄損傷者群内でも差が見られたが,運動年数との正の相関が見られた。【結論】脊髄損傷後の一次運動野では,障害由来的に手指筋脳機能地図が拡張し,使用頻度依存的に上腕周囲筋脳機能地図が拡張しうる。本結果は,脊髄損傷受傷後に高強度の身体活動が神経学的にも推奨される根拠となりうる。
著者
亀井 裕子 三木屋 良輔 田中 毅 畠中 耕志 中川 司 森野 恭典
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.34 Suppl. No.2 (第42回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.D0214, 2007 (Released:2007-05-09)

【はじめに】末期肺癌患者1症例の理学療法を担当した。余命が1~2ヶ月であり、理学療法開始時より安静時から呼吸困難感の訴えが強く、呼吸困難感の改善を目的としてスクイージングを行ったので、その効果を検討した。【症例・経過】症例は83歳、男性。身長158cm、体重35kg。診断名は肺癌、慢性肺気腫、慢性心不全、肺炎。主訴として呼吸困難がある。現病歴は2004年11月に肺癌と診断され、2005年6月21日に症状悪化により外来通院から入院に至った。安静時から呼吸困難感の訴えが強く、ほぼベッド上での生活をされており、経鼻4L/分で酸素療法を実施していた。MRCはGrade5。胸部単純X線所見では左上中葉中枢に腫瘤が認められた。また横隔膜は低平化、肺は過膨張しビール樽状胸郭を呈していた。胸部CT所見では両上葉で気腫性変化、左上葉中枢に腫瘍が認められた。肺機能検査では呼吸困難度(ボルグ)3、動脈血酸素飽和度(%SpO2)98%、脈拍(HR)80回/分、呼吸数(RR)26回/分、平均血圧(MBP)73.3mmHg、胸郭拡張差1.75cmであった。理学療法プログラムとしては、2005年7月16日~8月24日(3~4回/週、23回介入)の間でスクイージングを行い、その前後でボルグ、%SpO2、HR、RR、MBP、胸郭拡張差を測定した。【結果】スクイージングの前後でボルグ、%SpO2、HR、RR、胸郭拡張差が有意に改善し、MBPは有意に低下した(P<0.01)。そしてRR、胸郭拡張差はボルグと有意な相関(P<0.05)がみられた。【考察】スクイージング前後でHR、RR、%SpO2が改善されたことから、呼吸筋の仕事率が軽減したことが予想され、これによりボルグの改善が得られたと考える。その結果、リラクゼーションが得られ胸郭拡張差の改善にも関与したことが示唆された。また、MBPに有意な低下がみられ、RR、胸郭拡張差はボルグと有意な相関がみられたことからリラクゼーションとの関連が示唆された。指標ではないが「少し楽になった」という声も聞かれ、タッチングによる心理的効果によってもリラクゼーション等の相乗効果による呼吸困難感の改善が得られたと考える。【まとめ】終末期になると肺癌による肺障害が進み通常の理学療法が実施困難になる場合が多い。しかし、スクイージングを行うことで呼吸困難感の改善がみられ、リラクゼーションの効果も示唆された。本症例においてADLに対する効果は認められなかったが、スクイージングが末期肺癌患者に対する緩和的な治療としても適応と考えられた。今後は末期肺癌患者に対して動的な改善の検討が必要性であると感じた。
著者
松尾 一彦 岡田 直貴 中川 晋作
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.8-14, 2010 (Released:2010-04-28)
参考文献数
16

皮膚の免疫機能を最大限に利用した経皮ワクチンは,注射に代わる簡便で安価かつ非侵襲的な新規ワクチン手法として期待されている.経皮ワクチンにおいては,抗原を表皮組織に存在する抗原提示細胞へと送達する基盤技術の確立が必須であり,その研究開発が精力的に行われている.本稿では,近年の経皮ワクチンデリバリー技術の研究動向についての解説を交えながら,筆者らが独自に開発した親水性ゲルパッチを用いた経皮ワクチンの研究成果について紹介する.
著者
中川 知宏 仲本 尚史 國吉 真弥 森 丈弓 山入端 津由 大渕 憲一
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.90, no.3, pp.252-262, 2019 (Released:2019-08-25)
参考文献数
40
被引用文献数
1

The aim of this study was to investigate why certain youths identify with delinquent groups by examining specific factors that increase identification with them, such as intergroup relationships. Specifically, we hypothesized that the permeability of group boundaries would moderate the effect of group discrimination on identification with a delinquent group. In total, 96 male youths were recruited from four juvenile classification homes. The results revealed that youths who perceived group boundaries with lower compared with higher permeability cognitively identified with delinquent groups more strongly when perceiving group discrimination from teachers or the police; this finding supported our hypothesis. No other significant interaction effect was observed. Conversely, in terms of affective identification, we found an unexpected interaction between the permeability of group boundaries and group discrimination from peers. Overall, the findings did not support our hypothesis. However, some of the results suggest that delinquent youths may be able to decrease cognitive group identification by having friends outside of the delinquent group, even if they experienced discrimination from conformity groups such as teachers and the police.
著者
中林 紘二 松本 典久 水野 健太郎 藤本 一美 中川 佳郁 甲斐 悟
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.383-387, 2013 (Released:2013-07-16)
参考文献数
31

〔目的〕外側広筋に対する選択的な振動刺激が,膝関節伸展運動時の筋活動に及ぼす影響について明らかにすること.〔対象〕下肢に整形外科的疾患および神経学的疾患の既往のない健常男性10名(平均年齢26.8±9.2歳).〔方法〕外側広筋に対して持続的な振動刺激の負荷を与え,膝関節伸展運動時の%iEMG(外側広筋,内側広筋,大腿直筋)および膝関節伸展筋力を計測し,振動刺激前後で比較した.〔結果〕膝関節伸展運動時の外側広筋の%iEMGは,振動刺激後に低値であった.外側広筋に対する内側広筋の%iEMG比は,振動刺激後に高値であった.〔結語〕外側広筋に対して選択的な振動刺激を負荷した膝関節伸展運動は,外側広筋の筋活動を抑制することで相対的に内側広筋の筋活動を促進する.
著者
光永 臣秀 平石 哲也 宇都宮 好博 三浦 房紀 中川 浩二
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.775, pp.69-80, 2004-11-21 (Released:2010-08-24)
参考文献数
10
被引用文献数
3

1999年の台風18号は山口県の周防灘沿岸に甚大な高潮被害を及ぼした. 山口県ではこれを契機に護岸高の設計基準の見直しを行なった. この中で, 過去に山口県に大きな被害を及ぼした台風を対象に, 進行コース, 気圧深度, 潮位偏差の観測結果から統計的評価および沿岸部の地形や土地利用などの地域特性を含めた検討を行い, 山口県の高潮防災の基準となるモデル台風としてT9918号を選定した. そして, これを基に周防灘における新たな防護基準を定めた. この結果, 設計潮位については最大90cmの嵩上げが必要との結論を得た. 本論文は, 筆者らが行ったこの検討の内容についてまとめたものである.
著者
並木 千鶴 原 豪志 中川 量晴 山口 浩平 Chantaramanee Ariya 小西 恵巳 吉見 佳那子 中根 綾子 戸原 玄
出版者
一般社団法人 日本老年歯科医学会
雑誌
老年歯科医学 (ISSN:09143866)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.41-51, 2020-06-30 (Released:2020-07-23)
参考文献数
32

目的:在宅などでの摂食嚥下リハビリテーション(嚥下リハ)は,多職種で連携することが効果を高めると認識されてきている。しかし,生活期における多職種連携による嚥下リハの効果を縦断的に検証した報告は少ない。本研究では,生活期の高齢摂食嚥下障害患者を対象とし,嚥下リハ前後のリハ効果の検証と,訪問歯科単独と多職種連携した場合との間に嚥下リハ効果に相違があるかを検討した。 方法:2017年4月から2018年3月までの期間で,当科に嚥下リハの依頼があった患者のうち,3カ月間のフォローアップが可能であった37名(男性16名,女性21名,平均年齢82.2±9.5歳)を対象とした。毎月1回訪問し,食形態や食事時の姿勢調整を行い,間接訓練を指導した。対象者の機能評価は,KT(口から食べる)バランスチャート(以下,KTBC)を用いた。対象者のKTBCの変化を初診時と3カ月後で比較し,さらに訪問歯科診療のみの群と多職種が携わった群に分けて3カ月後のKTBCを比較,検討した。 結果:3カ月の管理で対象者のKTBCの各項目が改善した。さらに訪問歯科診療単独群と比較して,多職種が携わった群においてKTBCの栄養状態の項目が有意に改善していた(p<0.05)。 結論:生活期における高齢の摂食嚥下障害患者の嚥下リハは,摂食嚥下機能だけでなく,栄養状態や身体機能の向上において重要であり,3カ月という短期間においてもそれらの向上を認めた。また多職種との連携によって,より効率的な効果が得られることが示唆された。