著者
坂田 暁洋 加藤 嘉宏 鈴木 広隆 中村 芳樹 小泉 隆
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会環境系論文集 (ISSN:13480685)
巻号頁・発行日
vol.71, no.603, pp.17-23, 2006
被引用文献数
1

Jyodoji-Jyododo is one of the religious architectures that express the nobility of the Land of Happiness making use of daylight. The mechanism how the daylight reaches a statue of Amitabha-Tathagata in Jyodoji-Jyododo, it has peculiar luminous environment that no other historic architectures have, has not proved yet. Then, for the purpose of proving the mechanism of daylight that influence a statue of Amitabha-Tathagata, we conducted following 3 simulations; 1) Inter-reflection simulation with Jyodoji-Jyododo architectural model and simplified Amitabha-Tathagata model to obtain distribution of illuminance. 2) Specular reflection simulation for identifying the parts of the architecture which principally contribute to glitter of the statue. 3) Simulation of changing the angle of ceiling to make clear the relationship of the phenomenon and the architecture. From the results, we found that the daylight from the back of a statue of Amitabha-Tathagata repeats diffuse reflection, and a statue of Amitabha-Tathagata is shined by the daylight gathered at the ceiling. And the reason of a steeply slanting roof is infered that the daylight is took in a statue of Amitabha-Tathagata.
著者
山岡 祥子 中村 真理
出版者
日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.93-101, 2008-07-31
被引用文献数
1

本研究では、HFPDD児・者をもつ父母の障害の気づきと障害認識の相違を明らかにすることを目的とし、父母80組を対象に質問紙調査を行った。その結果、診断前後とも父母の障害の気づきと障害認識に有意な違いがあった。診断前、母親は父親よりも子どもの問題に幼児期早期から気づき深刻に悩んでおり、受診に対しても能動的であった。しかし、成長に伴い問題は解消すると考える傾向は父母で相違がなかった。診断時において、告知は父母どちらにも精神的ショックを与えていたが、障害認識は父母で違いが認められた。母親の多くは肯定・否定の両面的感情をもち、障害であると認めたのに対し、父親の多くは否定的な感情のみをもち、障害を認めにくかった。診断後は父母とも1年以内に障害を認めたが、母親は父親よりも積極的に障害を理解しようとしていた。
著者
中村 雅之
出版者
富山大学
雑誌
富山大学人文学部紀要 (ISSN:03865975)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.109-118, 2001-03-21
著者
中村 章二
出版者
愛知教育大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は, 大学の単位により取得する資格として「教員免許」を取り上げ, 教員免許を取得する学部と他の学部への質問紙調査により, 修学支援体制(CAP, GPA)の違いと資格取得コースの課題を検討したものである。調査の結果, 修得単位が過大とされてきた教育学部も, セメスター毎のCAP設定単位数は, 他の学部と大きな差は認められず, 教育学部特有の問題では無いことが明らかになった。しかし, 大学設置基準が定める1単位当たりの学習時間から観ると, 双方が過大なCAP設定であり, 学生の質が多様化している現在は, 学習成果の指標であるGPAを基に「個に合わせた指導(アカデミック・アドバイジング)」の導入が必要である。特に資格取得コースは, 社会的な資格を得るため, 教育の質を維持することは重要で有り, 資格取得に必須である「教育実習」の参加資格にGPAの活用を提言するものである。なお, 教員養成大学への訪問調査では, セメスター導入に伴う教育実習期間の変更や団塊世代の大量退職に伴う実践的な授業科目の設置等, 大学改革への対応を確認できた。また, 複数学部を持つ大学を訪問した際「学部の壁」を大きく感じることがあった。教員免許取得コースを持つ大学には「教職センター」の設置が求められているが, 資格取得コースとして質を維持・保証するためには, センターが主体的に学部を超えて活動することが求められる。また, 成績証明書へのGPA記載が少ないことや, 記載されている場合も修得した科目・単位のみであり, 「証明書上でGPAが確認できない」ことが多いことが判明した。これは, 社会的に証明書としての信頼を損なうもので, 担当する教務部門が教育システム(CAP, GPA)を理解し, 業務に反映させることが必要である。これらの研究成果は, 当面, 次により発表したが, 今後も学会や論文等により公表する予定である。大学教育改革フォーラムin東海2015(2015.3.7名古屋大学)第21回大学教育改革フォーラム(2015.3.13-14京都大学)
著者
邱 楓 中村 恵一 古宮 誠一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.300, pp.31-36, 2012-11-10

漢詩は文字数が少ないが、守らなければならない制約が非常に多く、初心者では簡単に作成できないという現状がある。本研究では、詩語表(漢詩作成によく利用される語句のデータベース)を導入し、対話型システムを作成することにより、仮令中国語の文法と音韻(平仄、押韻など)が分からなくても、漢詩の制約に叶う語句の生成を可能にする漢詩推敲支援システムを提案する。
著者
中村 睦男 前田 英昭 岡田 信弘 山口 二郎 江口 隆裕 高見 勝利
出版者
北海道大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1991

本研究は、平成3年度および4年度の2ヵ年にわたって行われたものである。日本においては、他の先進諸国と同様に、政府の提案によって成立する政府立法が量的にも(約85%)、また質的にも(国の政策を実現するための法律)、立法過程において重要な役割を果たしている。本共同研究の成果は、政府立法を取りあげ、1.研究分担者による総論的研究、2.研究分担者による事例研究、3.立法・行政実務家による事例研究に分けられる。今回の共同研究は2年間であったため、半数の研究は完成しているが、残りの半数の研究は中間報告の形をとっている。今後も研究を継続して一冊の著書にまとめる予定である。1.総論的研究では、日本の立法過程では法律案の作成段階で官僚機構を通じて意見調整がなされ、国会審議の段階で修正によって野党が重要な役割を果たし得ること(江口論文)、法律案の公案過程における行政機関間の調整の在り方(加藤報告)、行政部内政策過程の枠付けの手法としての“基本法"の役割(小早川論文)、日本とアメリカの1980年代における財政政策をめぐる政治と行政の相互関係の比較検討(山口論文)、アメリカ公法学の立法過程モデル(常本論文)、イギリスにおける政府立法の生成(前田報告)、日本の立法過程論の論争点(清水報告)が明らかにされている。2.政府立法の事例研究では、PKO協力法(牧野報告)、難民条約への加入に伴う関係法令の改正(渡辺報告)、育児休業法(小野報告)、大学審議会設置法(稲報告)、元号法(高見報告)、地方自治法改正(神原報告)および選挙法(岡田報告)が扱われている。3.事例研究は、立法・行政実務家を研究会に招いての報告と質疑の記録で、老人保健法(渡邉論文・岡光論文)、個人情報保護法(松村論文)、大店法(古田論文)および暴力団対策法(吉田論文)を取り上げている。
著者
中村 光一 稲葉 次紀 若松 勝寿 仲野 〓 河崎 善一郎 依田 正之
出版者
名古屋工業大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1996

平成10年度冬季ロケット誘雷実験は、準備・撤収を含めて平成10年10月26日から12月5日までの間、石川県奥獅子吼山山頂の北陸電力試験用送電線30号鉄塔付近で実施された。今年度は、鉄塔誘雷6回、地上誘雷10回の計16回の誘雷に成功した。この16回を加えると昭和52年度からの通算成功回数は187回(過去のエアー砲通算2を含まず)となる。本実験では火薬ロケット、火薬を使わないエアー砲、も試みた。主な研究項目は次の通りである。(1)鉄塔誘雷:160m長のナイロン糸でワイヤを絶縁することにより、鉄塔誘雷を目指す。鉄塔側では、碍子間電圧、塔脚電位、鉄塔脚に接続した針付き接地電極への分流、などの測定。(2)地上誘雷:接地されたスチールワイヤを火薬ロケット、エアー砲、ウォータロケットにより引き上げ、地上への誘雷を目指した。限流式避雷針の特性試験、雷エネルギー測定、雷管石の生成。(3)ロケット搭載型電界計による空間電界の測定、(4)雷測定:雷撃電流、地上電界、磁界変化、放電路の光学観測、雷鳴による放電路再現、液晶雷警報器の屋外試験、鉄塔コロナ電流、搭頂電界測定。(5)4km離れたベースでは地電流測定を行った。(6)誘雨ロケットによる誘雨試験も併せて行った。誘雷を目的としたロケットは21回打ち上げて16回成功した。他に、エアーロケットに200m長のロープを取り付け、地上に回収する方式の試験も実験した。結果の一覧を表1に示す。60m鉄塔への誘雷には160m長のナイロン糸を使用した。9回の内6回成功し、1回は山側下相導体に誘雷した。中国式限流避雷針と従来形避雷針を6m置いて並列させ、その上空20mに誘雷を導き、いづれの避雷針に誘雷するかのテストを試みたが、別の場所に誘雷した。ウォータロケットは、飛行高度が不充分で誘雷に到らなかった。本研究は、平成8年度から、3年間の継続研究であり、3年間の合計誘雷成功数は、36にのぼる。この実験を通して上述の(1)〜(6)に関し、多くの成果が得られた。
著者
伊牟田 直輝 中村 薫 平田 八郎
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学水産学部紀要 (ISSN:0453087X)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.p61-67, 1994-12

To examine artificial pellets as a substitute for feed of the larval firefly Luciola picticollis, feeding experiments were conducted with commercial prawn pellets for 190 days. About 100 larvae just after hatching were accommodated into a 5l polyurethane stock tank provided with pebbles, aeration and filtration apparatus, and fed with living snails Semisulcospira libertina. Before beginning of feeding experiments, 20 individuals as the control and 10 individuals as the first experiment were sampled from the stock and transferred into each 1l tank provided with aeration and only a stone as a shelter. They were fed with the snail meat or pellets. After 60 days, two groups of 10 individuals were added to the feeding experiment as the second and third. Mean plus S.D. of the control body length was 17.7±6.5mm in 190 days. That of the first experiment was 4.6±0.7mm in 80 days. That of the second or third experiment was 10.3±3.4mm or 7.4±1.8mm each in 130 days. Means plus S.D. of the body weight at 2, 3, 4, 5, 6, and 7 instars of the control were 3.1±0.1mg, 6.9±0.1mg, 11.6±1.0mg, 44.7±1.4mg, 74.3±17.8mg, and 196.8±74.7mg. Those at 2, 3, 4, and 5 instars of the experimental group were 2.1±0.3mg, 4.2±0.8mg, 6.5±0.5mg, and 19.8±6.2mg. The pellets were able to maintain growth of firefly larvae, though they were not nutritionally excellent. From the binocular observation of larval feeding on pellets, maxillae were found to elongate and function in like manner of a drill.1)カワニナの代替にクルマエビ用の配合餌料を用い,ゲンジボタル幼虫の餌料飼育試験を行なった。 2)カワニナ餌区(対照区)を1つ,配合餌料区(実験区)を3つ設定し,190日間飼育実験した。実験期間中水温は,12°Cから27°Cの範囲で変化した。 3)平均体長±標準偏差は,対照区において190日目で17.7±6.5mm,実験1区は80日目で4.6±0.7mm,実験2区と実験3区は,各130日目で10.3±3.4mmと7.4±1.8mmであり,カワニナの方が配合餌料より早い伸びを示した。しかし生存率は逆に後者の方が良かった。 4)平均体重±標準偏差は各齢毎の測定で,対照区;2齢3.1±0.1mg,3齢6.9±0.1mg,4齢11.6±1.0mg,5齢44.7±1.4mg,6齢74.3±17.8mg,7齢196.8±74.7mg,実験区;2齢2.1±0.3mg,3齢4.2±0.8mg,4齢6.5±0.5mg,5齢19.8±6.2mg,となり齢数が加わるにつれて増加した。同時に体重の個体差も増加が示された。 5)配合餌料はカワニナ餌より成長効果が劣った。しかし,配合餌料でも摂餌は持続し成長も少なからず示されたこと,また生存率はカワニナ餌よりも良かったこと,等から本配合餌料は代用餌としての可能性を残す。 6)ゲンジボタル幼虫の摂餌行動上,従来不明であった小腮の役割に関して新知見を得た。
著者
松井 章 石黒 直隆 中村 俊夫 米田 穣 山田 仁史 南川 雅男 茂原 信生 中村 慎一
出版者
独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2010-04-01

本研究では、農耕および家畜の起源とその伝播を、動物考古学と文化人類学、分子生物学といった関連諸分野との学際的研究から解明をめざすとともに、民族考古学的調査から、ヒトと家畜との文化史を東アジア各地で明らかにした。家畜飼育から利用への体系化では、日本、ベトナムや中国の遺跡から出土した動物骨の形態学的研究をすすめつつ、ラオスやベトナムの少数民族の伝統的家畜飼育技術や狩猟活動などの現地調査を実施した。東アジアの家畜伝播を知るうえで示唆に富む諸島において、先史時代や現生のイノシシ、ブタのmtDNA解析をすすめ、人の移動と密接に関係するものと、影響が見えないものとが明らかとなった。遺跡発掘試料の高精度年代測定研究では、暦年代較正の世界標準への追認、日本版の暦年代構成データの蓄積をすすめた。中国長江流域の新石器時代遺跡から出土した動物骨で炭素・窒素同位体比の測定では、ヒトによる給餌の影響から家畜化と家畜管理についての検討を行った。さらに、台湾を主体としたフィールドワークでは、犬飼育の伝播と犬肉食の世界大的な分布・展開の解明、焼畑耕作・家畜飼育と信仰・神話、また狩猟民の観念について探究した。
著者
万寿 邦彦 中村 康平 作田 幸憲 関根 好文
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

衛星放送は静止衛星を使用しているので地上にアンテナを設置することにより、国内どこでも24時間テレビ放送を受信することができる。衛星放送波のテレビ放送波のカラーサブキャリア周波数はVHF帯のテレビ放送と同様に、通常ルビジウム原子発振器等によって制御されている。ルビジウム発振器の安定度は10^<-11>より高いので、これを地上の2地点で同時に制度よく測定することにより、その間の距離を求めることができると考えられる。そこで高精度位相測定装置の試作を行って距離を測定した結果について報告する。
著者
中村 友道 廣田 和生 友松 健一 高井 睦夫 岩瀬 敏彦 宇和川 誠一 班目 春樹 岩壺 卓三 齋藤 孝基
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.68, no.668, pp.1064-1072, 2002-04-25 (Released:2008-02-26)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

A partial but full-size mock-up test of practical steam-generator U-bend tubes in nuclear power plants has been carried out, where the test model has been set in a HFCF-123 fluid two-phase flow loop. U-bend tubes are supported with so-called "Anti-vibration Bars (AVB) ", which have two types of AVBs in Japan, 7-span type and 5-span one. Both types of AVBs have been examined and it is found that tubes with AVB supports shows no large amplitude vibration up to 150% flow rate to the practical condition. Basic data for the fluidelastic instability are obtained when some tubes have been set to be flexible at some contact points with AVBs.
著者
中村 伊知哉
出版者
慶應義塾大学
巻号頁・発行日
2008

博士論文
著者
松村 香織 笹栗 正明 光安 岳志 新井 伸作 辻口 友美 中村 誠司
出版者
Japanese Cleft Palate Association
雑誌
日本口蓋裂学会雑誌 (ISSN:03865185)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.217-223, 2014

1998年1月から2007年12月までの10年間に九州大学病院顎口腔外科を受診した口唇裂口蓋裂患者一次症例を対象に臨床統計的観察を行い,以下の結果を得た。<br>1.10年間に当科を受診した口唇裂口蓋裂一次症例は228名であった。受診患者数に増減はあるが増加傾向にあった。<br>2.裂型別では,228名中口唇(顎)裂が70例,口唇口蓋裂 70例,口蓋裂 69例,粘膜下口蓋裂 18例,正中唇裂 1例であった。<br>3.裂型別性差については,いずれの裂型も男女間に有意差は認めなかったものの,口唇口蓋裂は男性,口蓋裂は女性に多かった。<br>4.初診時年齢は,生後1ヶ月以内の患者が90%を占めており,2001年以降は出生当日の初診症例が増加していた。<br>5.患者の居住地域は福岡市およびその近郊が大部分を占めていた。<br>6.紹介元施設は,九州大学病院外の産科が最も多く(42.6%),次いで院外の小児科(14.1%),院内の周産母子センター(10.1%)であった。<br>7.出生前カウンセリング件数は計18件,出生直後の産科への往診件数は63件であった。年間の出生前カウンセリング件数および往診件数は徐々に増加していた。
著者
上村 郷志 稗圃 泰彦 小頭 秀行 岡本 泉 竹原 啓五 中村 元
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.218, pp.81-86, 2008-09-18
被引用文献数
2

テレビ・ラジオ番組など特定のイベントを契機として発生するアクセス要求は,短時間に特定のサーバに集中する傾向があり,そのアクセス数は平常時のそれをはるかに上回るため,当該サーバの不安定動作あるいはシステムダウンを引き起こすことがある.本稿では,整理券を用いることにより,特定のサーバに集中するユーザからの大量のアクセスを所望のレート以下に制御するアクセス制御システムを提案する.提案システムでは,新たに導入するアクセスパスサーバにおいて,ユーザ端末がエンドサーバにアクセスするまでに待機すべき時間を整理券に記載して発行することにより,エンドサーバにおける同時接続セッション数を所望の数以下に制御する.また,提案方式を実装したプロトタイプシステムは,モバイル端末向けスクリプトであるFlash Liteを用いてユーザ端末の動作を制御し,ユーザ端末およびエンドサーバへ特別な改修を施すことなく,実稼働中のシステムへ導入することが可能である.
著者
中村 修也
出版者
文教大学
雑誌
教育学部紀要 (ISSN:03882144)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.57-78, 2013-12 (Released:2014-02-26)

663年の白村江の敗戦以後の日本の社会を、唐の占領政策のもとにいかに展開したかを描いた。従来の説では、唐による占領政策はなかったものとして、両国は戦争をしたにもかかわらず、友好関係を維持し、日本は唐にならって律令制を導入したと論じられてきた。これは戦争という現実から目をそむけた論に過ぎない。本論では、郭務悰という唐からの占領軍事司令官のもとで、いかに占領政策が行なわれたかを『日本書紀』を新たに解釈しなおすことで明らかにした。また、新羅の反唐政策によって、唐は半島・日本から撤退せざるをえなくなり、日本も唐の占領政策から脱することができたことを論じた。