著者
髙尾 なつみ 榎本 浩幸 木谷 有加 田中 恭子 井上 真規 小林 眞司 折舘 伸彦
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.123, no.5, pp.371-376, 2020-05-20 (Released:2020-06-05)
参考文献数
16

アデノイド切除術後の合併症として鼻咽腔閉鎖不全を来すことがあるが, 多くは保存的加療で消失する. 今回アデノイド切除術後に重度の開鼻声を生じ改善に外科的治療を要した一症例を経験した. 症例は5歳女児. 両側滲出性中耳炎, アデノイド増殖症に対し両側鼓膜チューブ留置術, アデノイド切除術を施行した.術後より聴力は改善したが, 開鼻声を来し発話明瞭度が低下した. 手術4カ月後から言語訓練を開始したが改善せず, 上咽頭ファイバースコピー, X 線所見より先天性鼻咽腔閉鎖不全症と診断し7歳9カ月で自家肋軟骨移植による咽頭後壁増量法を施行し症状は改善した. 術前予見可能性および発症後の対応について検討したので報告する.
著者
土田 満 伊達 ちぐさ 中山 健夫 山本 卓 井上 真奈美 山口 百子 岩谷 昌子 陳 浩 田中 平三
出版者
The Japanese Society of Nutrition and Dietetics
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.35-44, 1991 (Released:2010-04-30)
参考文献数
34
被引用文献数
1 1

健康な20歳代男子5人を被験者として, 連続3日間, ナトリウム (Na), カリウム (K), カルシウム (Ca), リン (P), マグネシウム (Mg), 亜鉛 (Zn) の出納実験を行った。この結果に基づいて, 摂取量と糞中, 尿中排泄量または血清中濃度との相関を解析した。1) 出納実験より, Na, K, Pは摂取量の大部分が尿中へ排泄されていた。摂取量に対する尿中への排泄率はNaが85%と最も高く, Pが84%, Kが74%であった。逆にCa, Mg, Znは糞中へ排泄される割合が高く, 尿中への排泄率はCaが38%, Mgは25%と低かった。 Znのそれは7.1%であった。2) 摂取量と糞中排泄量との相関を検討してみると, Kのみが統計学的に有意の正相関を示した。3) 摂取量と尿中排泄量との間には, Na (r=0.974) とK (r=0.891) が統計学的に有意な正相関を示した。4) 各ミネラルの摂取量と血清中濃度との間には, 統計学的に有意な相関関係が認められなかった。5) Na, K, Ca, P, Mg, Znの尿中, 糞中の量, 血清中濃度から各ミネラル摂取量を推定するには, 尿中クロール排泄量からの方法がよく知られている。今回の実験では, これをNa, Kの24時間尿中排泄量から求める方法の有用についても示した。
著者
広瀬 雅一 井上 真 村上 信行 佐藤 英治 長崎 信浩 吉冨 博則
出版者
一般社団法人 日本薬学教育学会
雑誌
薬学教育 (ISSN:24324124)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.2020-017, 2021 (Released:2021-02-19)
参考文献数
10

改訂された薬学教育モデル・コアカリキュラムの実務実習では,「代表的な8疾患」に対する実践的な臨床対応の基本を,患者との関わりを通して修得することが求められている.しかしながら,実習施設によって体験できる疾患が限られることもあるため,薬局実習から病院実習を通して,代表的な8疾患を学習できるよう配慮する必要がある.そこで,薬局実習の期間中に,より広範な疾患を体験して病院実習に引き継ぐため,実習の受入薬局では体験が困難な疾患を,他の薬局(以下,協力薬局)で体験する薬局間連携実習を試行した.協力薬局で学ぶ疾患を予め選定し,1日ずつの実習を3週間程度の間隔で計3日間行った結果,対象者(13名)全員が服薬指導と薬歴の記入を体験(のべ患者数:3–23例,中央値5例)し,患者での薬学的管理を実践することができた.この薬局間で連携する実習は,より多くの疾患を薬局実習で体験する手段の一つになり得ることが示された.
著者
井上 真由美
出版者
社団法人 腐食防食協会
雑誌
防蝕技術 (ISSN:00109355)
巻号頁・発行日
vol.16, no.11, pp.453-462, 1967-11-15 (Released:2009-11-25)
参考文献数
22
著者
魯 敏慧 井上 真理子 近藤 龍彰
出版者
富山大学人間発達科学部
雑誌
富山大学人間発達科学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Human Development University of Toyama (ISSN:1881316X)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.13-32, 2020-10-23

本研究では,日本と中国のいじめに関する教育心理学的知見を比較し,両者の異同を検討した。その結果,「いじめの影響」についての知見では,精神的健康,自尊心といった概念を扱っているという共通性が見られた。ただし,「いじめの要因」,特にいじめを抑制するという観点,については中国の文献では見当たらず,逆に直接的に友達関係を尋ねる調査は日本の文献では見られなかった。いじめの実態としては,いじめと無関係の子どもの割合が多い,小学生よりも中・高校生でいじめ被害の割合が低下する,言葉いじめの割合が相対的に高いなど,日中で共通している部分は見られた。しかしそもそも日本ではいじめの種類で分類した研究が少なく,中国では身体いじめが必ず含まれているといった違いも見られた。加えて,中国ではどこで調査したのかという地域が言及されている一方で,日本ではそのような言及はまれであり,土地感覚の違いがうかがえた。今後の課題としては,扱う論文の範囲と量を拡大していくこと,特に社会心理学の分野を含め,広範な文献のレビューおよび文化比較を行う必要性が挙げられた。
著者
大森 瑛智 井上 真郷
雑誌
研究報告ゲーム情報学(GI)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.5, pp.1-6, 2012-07-06

Minesweeper は一人用のパズルゲームであり,プレイヤーが全ての情報を得られる訳ではないという,不完全情報ゲームである.つまり,地雷が設置されていないと分かる安全なマスが常に存在する訳ではなく,勝利できるか否かは運によるところが大きい.ルールが単純であり,多くの人に親しまれている一方,最適戦略,および達成可能な勝率の上限は未だに分かっていない.これは,地雷の有無を判断するのに,難しい場面では,地雷が設置されていたとして矛盾しない全パターンを列挙する必要がある,つまり NP 完全問題となっていることに由来する.我々は本研究で, 1) 二体探索法により,問題が簡単な場合に高速に安全なマスを発見する方法, 2) 地雷設置可能な全パターンを効率よく列挙し,地雷設置確率を算出する方法, および3) 安全なマスがなく,地雷設置確率が最小のマスが複数ある場合の選択方法,の三つを組み合わせた手法を開発したので提案する.本手法は,16×30 マス,地雷 99 個の標準ゲームで勝率 49.4% を達成できた.Minesweeper is a puzzle game of incomplete information for one person. In this game, mine-free squares are sometimes unknowable from open information, thus, winning is not always guaranteed. The rule of the game is quite simple and many people are familiar with this game. On the other hand, the optimal strategy and the upper limit of the winning rate are not known so far. This is because this game needs the complete enumeration of all possible mine-filled square patterns in some difficult situations, which implies this game is NP-complete and so, indeed, it is. In this research, we developed a novel solver combining following three methods; 1) two-body search method which can find mine-free square quickly in easy situations, 2) the method which can calculate the mine-filled probability efficiently by the complete enumeration, and 3) the selecting method among two or more mine-filled squares having the same smallest mine-filled probability. This solver achieved the winning rate of 49.4% for the standard minefield of 16×30 squares containing 99 mines.
著者
小林 武一 井上 真智子 田辺 幾之助 大西 博 福井 作蔵
出版者
The Japanese Society of Applied Glycoscience
雑誌
澱粉科学 (ISSN:00215406)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.186-192, 1978-09-30 (Released:2010-06-28)
参考文献数
25
被引用文献数
1

Chl.vulgarisA1-1y-3(11)をそれぞれ20℃,30℃,40℃ で他養培養し,性質の異なる澱粉を得ることを試みた。得られた澱粉は下記のような特性を示した. 1)クロレラ澱粉の結晶形は培養温度の影響を受けず,いずれもA図形であった. 2)アミロース含量は20℃ 培養で得られた澱粉がわずかに高い. 3)低い培養温度で得られた澱粉ほど低温で膨潤がはじまり,かつ膨潤度が大きく,培養温度の影響が顕著である. 4)20℃ 培養で得られた澱粉は他の培養温度のものに比べて著しく総リン量が多い. 5)クロレラ澱粉は微小(0.5~2μm)で,その形も他の澱粉と異なっているが,それらに対する培養温度の影響は認められなかった. 6)X線回折図,形態観察,アミロース含量などから見るかぎり,細胞内澱粉粒と細胞外澱粉粒との間にほとんど差がなかった.なお,本報告の概要は昭和51年度日本澱粉学会大会で発表した.
著者
櫻井 博紀 佐藤 純一 青野 修一 新井 健一 井上 真輔 西原 真理 畠山 登 尾張 慶子 西須 大徳 牧野 泉 牛田 享宏
出版者
日本疼痛学会
雑誌
PAIN RESEARCH (ISSN:09158588)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.336-341, 2019-12-20 (Released:2020-03-14)
参考文献数
19

Patients who complain of chronic pain have various symptoms and complicated pathologies, and there are often cases in which the symptoms worsen due to weather changes. However, few studies have examined the nature of pain affected by weather changes. In this time, we investigated the characteristics of patients with weather–related pain. As results, their pain intensity is moderate and they can maintain moderate daily activity. But in psychosocial factors, they have low self–efficacy and high catastrophic thinking. As treatment for chronic pain, exercise therapy managed by a therapist is highly recommended in non–drug therapy. Patients with weather–related pain often complain at head and neck shoulders. Evidences on the effects of exercise therapy for these body parts have also been reported. We hope that capturing the characteristics of patients with weather–related pain will lead to more appropriate treatments tailored to the pathological condition of the patients.
著者
大西 真晶 森野 博章 実藤 亨 井上 真杉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MoMuC, モバイルマルチメディア通信 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.380, pp.93-98, 2010-01-14
被引用文献数
11

現在のデジタルサイネージは地域性に応じた電子広告を街頭において提示するものが主流である。配信される広告の効果を客観的に計測することは効果的な広告配信を行う上で重要であるが,その効果測定手段は提供されていない.そこで本研究では,地域ネットワークを利用して配信広告を見た人々の持つ端末情報をリアルタイムに追跡し,広告による購買効果を広告主が分析可能なデジタルサイネージシステムを提案する.具体的には,携帯端末から嗜好情報と位置情報を地域ネットワークにより自動収集し,最初の広告配信時,店舗サーバ接続時,来店時のそれぞれについて実際の効果を統計的に把握する.本提案システムにより地域の小規模店舗でも地域環境やユーザ特性に応じた広告の効果的な配信が可能となり,地域産業創生と地域活性化への寄与が期待できる.
著者
大石 和徳 山領 豪 森田 公一 井上 真吾 熊取 厚志
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2004

フィリピン、マニラ市において78例のデングウイルス二次感染症患者(DF40症例、DHF38症例)の急性期と回復期の末梢血血小板数とPAIgGおよびPAIgMを測定し、血小板数のみならず重症度との相関を検討した。急性期に血小板数は減少するのに対し、PAIgG,PAIgMは増加し、それぞれは血小板数と有意な逆相関を示した。また、PAIgMの増加はDHF進展と有意に相関することが判明した。一方、急性期患者の末梢血血小板の溶出液中には健常者と比較して高い抗デングウイルス活性を検出した。デングウイルス二次感染症において、抗デングウイルス結合活性を有する血小板に付随した免疫グロブリンはその血小板減少機序と重症度に重要な役割を果たすことが推察された。また、血漿中thrombopoetin(TPO)は急性期に増加することから、デングウイルス二次感染症において、デングウイルス感染に伴う巨核球減少が関与することが示唆された。次に、顕著な血小板減少を伴うデングウイルス感染症患者34例(DF18例、DHF16例)を対象として、高用量静注用ヒト免疫グロブリン(IVIG)を0.49/kg/日を3日間投与し、血小板減少の進行阻止あるいは回復促進効果が認められるか否かを前向き比較試験として実施した。入院直後にウイルス学的診断の確定した34症例を封筒法により無作為にA群(IVIG投与+輸液療法)17例、B群(輸液療法のみ)17例の2群に分類した。2群の性別、年齢(平均15歳)、重症度、末梢血血小板数に有意差は認められなかった。A群において、IVIG投与に伴う明らかな副反応は認められなかった。これらの結果から、急性デングウイルス感染症は、ITPとは異なり網内系細胞のFcレセプターを介した血小板クリアランスは主要な血小板減少機序でないことが示唆された。さらに、分化したTHP-1細胞を用いてin vitroの血小板貪食能測定法をフローサイトメトリーを用いて確立した。
著者
井上 真里
出版者
国際ビジネス研究学会
雑誌
国際ビジネス研究学会年報 (ISSN:13480464)
巻号頁・発行日
no.10, pp.73-89, 2004-09-30

本稿では、2003年に日産自動車のブランドマネジメントオフィスに対して行った定性調査結果を主な事例として、製品ブランド管理の1領域であるグローバル・ブランド管理の新たな傾向を示すことを目的としている。それは、2002年に実施したグローバル・ブランド管理に関する2つの定量調査結果に基づいている。本稿では組織・制度アプローチに立脚し、消費者行動ではなく戦略や組織などの企業要因に因果関係の起点を措定しており、複数グローバル・ブランド間におけるマーケティング諸政策の一貫性管理問題を分析している。グローバル・ブランド管理を含む製品ブランド管理がマーケティング諸政策全体の全社的管理であることはいくつかの調査からも明らかになっており、また主要な多国籍企業では1990年代後半から全社的管理を実行するために製品ブランド管理の専門組織を設立する傾向をみることができる。さらに2つの定量調査結果において、グローバル・ブランド管理には産業特性や企業国籍によって特殊な管理認識や管理体制、管理内容が存在することが明らかになっている。ところが、既存研究ではブランド管理組織の形態やその管理内容にまで考察が及んでいないという点で課題が残されている。既存研究の批判的検討と定量調査結果を受け、次にグローバル・ブランド管理の定性調査として日産ブランドマネジメントオフィスに対して行ったインタビュー結果を事例に、当該組織が複数グローバル・ブランド間における製品開発や流通政策、コミュニケーション政策の一貫性管理に対して与える影響を検討している。日産のグローバル・ブランド管理においては、2種類のブランド・マネジャー(個別グローバル・ブランドのマネジャーと複数グローバル・ブランドのマネジャー)が川上段階を統制し、ブランド管理組織が複数グローバル・ブランドにおける川下段階(流通政策やコミュニケーション政策)を全般的に統制する「職能分散型」であるとみることができる。これは松下電器産業のブランド管理組織であるマーケティング本部の役割が、川下段階のみならず川上段階にまで管理権限を持つ「全体統合型」であるのとはかなり異なっていると考えられる。ただし、いずれにせよ複数グローバル・ブランド間におけるマーケティング諸政策の一貫性管理を世界的に展開しようとしており、またそれによって経営成果を上げている点では共通点をみることができる。
著者
植田 英治 吉見 富洋 古川 聡 小野 久之 朝戸 裕二 登内 仁 井上 真也 黒木 義浩 雨宮 隆太 小泉 澄彦 長谷川 博
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.29, no.10, pp.2010-2013, 1996-10-01
被引用文献数
4

私たちは,患者がより良い医療を受けるためには患者自身が自分の病気について知っていることが不可欠であると考え,癌告知を積極的に進めてきた.告知に際して原発臓器・進行度・年齢・性別等は考慮しなかった.外科手術患者543人に癌告知を行い,生存していてアンケート実施可能な患者413人のうち366人(配布率89%)にアンケートを実施し,300人(回収率82%)より回答を得た.89%の患者が,「病名を告げられてよかった」と答えており,「癌では無いと嘘をついて欲しかった」と答えた患者は1%であった.告知により55%の患者がショックを受けたと答えていたが,回答患者の87%が3か月以内に立ち直ったと答えていた.現在当科では,癌であることを「知らないでいる権利」をも尊重する目的で,全初診患者を対象として,外来で告知希望の有無を確認した上で告知を進めている.癌告知を広く積極的に進めるべきであると考えられた.
著者
井上 真琴
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.63, no.4, pp.130-136, 2013-04-01
参考文献数
12

インフォプロとして働いていくには,どのような自己トレーニングが求められるのか。インフォプロの持つべき心構えはどのようなものか。自身がもつ図書館レファレンスライブラリアンの業務経験を振り返り,情報の取り扱いが職業的な楽しみや喜びに繋がるような研鑽の方法と情報源との接し方を紹介する。前半は情報の取り扱い技術と読解法に焦点をあて,(1)情報源の知見の深め方,(2)情報源の編まれ方,(3)他のインフォプロによる情報の使われ方の調査の仕方を具体的事例に即して説明する。後半はプロフェッショナルの意味を検討したうえで,クライアントとのコミュニケーションと協調の重要性を論ずる。
著者
実藤 亨 井上 真杉 大西 真晶 森野 博章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.399, pp.29-34, 2009-01-15
被引用文献数
6

ユビキタスセンサーネットワーク技術を利用したビジネス展開を考えた場合、現状漠然とした疑問点が存在する。まず、マーケットニーズそのものは大きく見えるが、実際にビジネスとして採算が取れるまでにどのようなマイルストーンが存在するのか?また、あと何年で採算性の見合うマーケットに成長できるのか?さらに、従来ネットワークビジネスと本質的に何が異なるのか?何が斬新なのか?そして誰がユビキタスセンサーネットのビジネスプレイヤーになり、誰がユーザとして利用するか?上記のような漠然とした疑問が存在する中でユビキタスセンサーネットワーク研究は進められてきており、現状その試験運用も含めた研究の中で何らかの解決が導き出されてきた。本講演においては、現在研究されているユビキタスセンサーネットワークに想定されるビジネス展開に向けた課題を整理して解決案を検討していく。