著者
井藤 達也 高岡 和夫 竹本 功 秦 温信 井上 勝一 佐々木 健太郎 平野 剛 井関 健 菅原 満 宮崎 勝巳
出版者
The Japanese Society of Clinical Pharmacology and Therapeutics
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.47-52, 2002-03-31 (Released:2010-06-28)
参考文献数
13

The purpose of this study was to evaluate the distribution of CPT-11 and its active metabolite, SN-38, in pleural and pericardial fluid after intravenous administration.Two patients with lung cancer were treated with intravenous CPT-11 (60 mg/m2) on days 1, 8, and 15. The CPT-11 was detected in the pleural fluid 1.5 hr after the begining of intravenous infusion, and the level reached the maximum 24 hrs later. Similarly, the active metabolite SN-38 was detected in the pleural fluid 1.5 hr after the begining of intravenous infusion, and SN-38 concentration in the pleural fluid was almost as high as that in plasma 24 hrs later. These results suggest that intravenously administered CPT-11 may penetrate the thoracic cavity and may be metabolized to SN-38 there. The proportions of maximum concentrations of CPT-11 and SN-38 in the pleural fluid to the corresponding plasma levels were 20.4% and 28.5%, respectively. In addition, the AUCs of the lactone form SN-38 were much lower than those of the carboxyl form in the pleural fluid.CPT-11, SN-38 and SN-38 glucronide showed similar pharmacokinetics in the pericardium as that in plasma.
著者
村松 大陸 越地 福朗 越地 耕二 佐々木 健
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映情学技報 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.13-16, 2014

近年,Body Area Networkに必要不可欠な無線通信技術として,人体通信が注目を集めている.人体通信における信号伝送は,人体に接触したウェアラブルアンテナ(電極)を介して行われる.したがって,通信品質向上・消費電力低減のために,人体の影響を考慮したアンテナ電極の入力インピーダンス特性の検討が必要不可欠である.本研究では,電磁界解析を用いて,手首に装着されたアンテナ電極の入力インピーダンス特性を計算した.計算は1〜100MHzの範囲とし,皮膚の水分状態の影響も検討した.さらに,試作したアンテナ電極および複数の被験者の実人体を用いて,アンテナ電極の入力インピーダンス測定を行った.その結果,入力インピーダンスの周波数特性は解析値と実験値で同様の傾向を示すことが明らかとなり,電磁界解析による計算の妥当性が示された.また,皮膚の水分状態および各被験者の個人差による入力インピーダンス特性の差は,低周波領域で大きくなり,高周波領域では小さくなることが明らかになった.
著者
白仁田 和久 佐々木 健 木谷 純 森澤 仁
出版者
Japan Chapter of International Geosynthetics Society
雑誌
ジオシンセティックス論文集 (ISSN:13446193)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.197-200, 2014
被引用文献数
2

東日本大震災で甚大な被害を被った三陸鉄道北リアス線は,平成26年4月6日に全線運行再開した.最後まで,復旧が進められていた小本・田野畑間の工事において,河川交差部の門形カルバートと道路および河川交差部の2橋梁の計3カ所で,補強盛土一体橋梁(以下,GRS一体橋梁)が採用された.本報告は,GRS一体橋梁の施工管理について報告する.
著者
佐々木 健 勝又 英明
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.80, no.716, pp.2221-2229, 2015 (Released:2015-11-11)
参考文献数
34
被引用文献数
10

The following information was revealed about the role of main halls and their use at disaster. 1. Only 10% of temples were designated as evacuation space by local governments. However, people around undesignated temples expect temples to play a role as evacuation space. 2. Approximately 30% of temples designated as evacuation space have been used in the event of a disaster. 3. Temples with the intent to serve as evacuation space in the event of a widespread disaster accounted almost nine out of ten. 4. Only 36% of temples designated as evacuation shelters have built relationships with government agencies.
著者
佐々木 健太郎 海野 善和 島津 真樹 鈴木 徹 野口 和人
出版者
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター
雑誌
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター研究紀要
巻号頁・発行日
no.8, pp.89-99, 2013-06

本稿では,特別支援学校高等部木工班が行った,生徒の内発的動機付けを促す状況作りに着目した授業作りの実践を整理し,個々の生徒に見られた変化及び生徒同士の関係性の変化との関連を探ることを目的とした。個々の実践に対する生徒の様子,生徒同士のかかわりの様相,個々の生徒の意識の3つの観点から分析を行った結果,個々の生徒の意欲的な取組が観察された。また,生徒同士のかかわり合いは,形式的なものから非形式的なものへと発展し,その頻度も高くなった。一年間の取組を通して,支援し得た点として,個々の生徒の目的意識を高めたこと,個々の生徒の技能が習熟し周囲に目を向ける心理的余裕を与えたこと,生徒同士の関係そのものを構築したことの3点が考えられた。今後の課題としては,生徒を主体とした授業を展開するための教師の支援のあり方について検討を重ねること,生徒同士の関係性を構築するための支援をすることが挙げられた。
著者
佐々木 健太郎 野口 和人
出版者
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター
雑誌
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター研究紀要
巻号頁・発行日
no.10, pp.83-92, 2015-06-01

本稿では,国立大学教育学部附属特別支援学校39校の研究資料を基に,知的障害特別支援学校高等部におけるコミュニケーションに関する指導の現状と課題について調査することを目的とした。その結果32校での実践報告が見られ,(1)コミュニケーションスキルの形成を目指した取組,(2)人とかかわることに関する態度や力の育成を目指した取組,(3)生徒同士の関係性に着目した取組に分類された。(1)のスキル形成に関する取組においては,スキルの活用場面が限定され,般化が課題として挙げられていた。(3)の取組については,十分な成果が得られているものは多くなかったが,生徒同士の関係性を考慮することで,対象生徒の対人関係に改善が見られたことや人間関係の拡大が見られた取組があった。以上の結果から,今後求められる指導の方向性として,スキルを活用できる多様な場面を設定すること,生徒同士の関係を構築することを基盤にコミュニケーションスキル等の指導を行うこと,卒業後の生徒の様子から長期的な視点で指導内容を評価することが考えられた。
著者
佐々木 健太郎 野口 和人 村上 由則
出版者
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター
雑誌
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター研究紀要
巻号頁・発行日
no.11, pp.47-57, 2016-06-01

本研究では,学校卒業後を見据え,知的障害児の仲間関係の構築を目的とし,知的障害特別支援学校高等部在籍生徒及び卒業生を対象とした校外余暇支援活動の実践(ささけんクラブ)を行った。在学中から継続的に参加する一事例を取り上げ,ささけんクラブへの参加の様子,学校での仲間関係の変遷について継続的に調査を行った。その結果,ささけんクラブへ参加開始当初,対象者の関心の対象は活動内容であったが,高等部2年生になり一緒に参加する友達へと拡大された。同期的に学校でも休み時間等の自由時間に友達とかかわる場面が散見されるようになった。高等部3年生になると,本人の希望により放課後や休日にも友達とのかかわりが拡大していった。ささけんクラブの場等を通して,卒業後も友達とのかかわりを継続することにより,職場でのストレスを発散するニとができ,就労の継続に対しでも肯定的な影響をもたらした。以上の結果より,在学中から卒業後に渡って仲間関係の構築,維持を組織的に支援することにより,間接的に就労の安定が図られることが示され,移行支援の一つの視点として重視していく必要があることが示された。
著者
岩田 隆浩 南野 浩之 佐々木 健 小川 美奈 並木 則行 花田 英夫 野田 寛大 松本 晃治 今村 剛 石原 吉明 鶴田 誠逸 浅利 一善 劉 慶会 菊池 冬彦 Goossens Sander 石川 利昭 河野 宣之 高野 忠
出版者
日本測地学会
雑誌
測地学会誌 (ISSN:00380830)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.135-150, 2009 (Released:2012-03-28)
参考文献数
16

SELENE Main Orbiter (KAGUYA) has separated two small sub-satellites; (1) the Relay Satellite “OKINA (Rstar)”, and (2) the VLBI Radio Satellite “OUNA (Vstar)”. These sub-satellites started to perform 4-way Doppler measurements using Relay Satellite Transponder (RSAT) and multi-frequency phase-delay differential VLBI using VLBI Radio Sources (VRAD) for lunar gravity mapping. We have developed the frequency conversion system, multi frequency S/X-band vertical dipole antenna, and light weighted S-band patch antenna to perform these missions. Simple structured release mechanism has also been developed and confirmed its performance by ground test and orbital demonstration using micro-Lab Sat. Initial check out were executed and properties of satellite bus equipments, onboard mission instruments, and observation systems including ground stations were evaluated. Electric power and thermal control subsystems have shown that they conduct as designed and inspected in the ground tests. The release mechanisms have given the spin which can maintain the stability of the satellite attitudes. Communication functions of mission instruments conform to the link budgets. These results suggest that OKINA and OUNA have enough performances to produce efficient data by RSAT/VRAD gravity observations.
著者
陳 き 太田 広人 佐々木 健介 尾添 富美代 尾添 嘉久
出版者
日本農薬学会
雑誌
Journal of pesticide science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.473-480, 2011-11

(R)‐オクトパミン(OA)との相互作用に関わるカイコ由来β‐アドレナリン様オクトパミンレセプターのアミノ酸残基を同定するために,オルトステリック部位と予測される部位に1アミノ酸置換をもつ7変異体を作製してHGK-293細胞に発現させ,(R)‐OAとの反応により細胞内cAMPレベルを上昇させる活性を測定した。その結果,S206A変異体は活性を保持していたが,その他の変異体(D115A,S202A,Y300F,Y300N,Y300L,Y300A)は活性を示さなかった。この結果とホモロジーモデリング/ドッキングシュミレーションの結果から,Ser202とTyr300は(R)‐OAのフェノール性ヒドロキシル基と相互作用し,Asp115はβ‐ヒドロキシル基及び側鎖アミノ基と相互作用することが推察された。
著者
永瀬 吉彦 佐々木 健 石上 和男 小泉 信雄 八木 稔 瀧口 徹 小林 清吾 堀井 欣一
出版者
一般社団法人 日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.274-285, 1989-04-30 (Released:2010-10-27)
参考文献数
28
被引用文献数
1

We conducted a program for preventing gingival inflammation for 3 years in a junior high school in Niigata Prefecture, Japan. The program consisted mainly of instruction in oral prophylaxis and oral health education.The purpose of this study was to evaluate the effects of the program.The results were as follows;1. The prevalence of gingival inflammation in the students was about 70%.2. At the baseline, the average number of segments with gingival inflammation in 3rd grade students was greater than in 1st and 2nd grade students, and the differences were statistically significant (p<0.05).3. This study indicated that the program for preventing gingival inflammation was very effective, and the maximum value of the reduction rate was 55.4%. Especially effective was the fact that we screened out the serious cases and instructed them individually.4. The degree of gingival inflammation in the students decreased for about 1 year. But after 1 year, the degree was reversed slightly. However, the reduction rate between baseline and after 2.5 years was still high and about a 40% effect remained.5. A Highly statistical relationship between plaque and gingival inflammation was found both at the baseline and after 1 year. The partial correlation coefficients were 0.37 (p<0.001) and 0.18 (p<0.001).6. Instruction for improving individual toothbrushing habits helped the students to form desirable habits for a short period, but it was difficult to maintain these favorable habits for long periods.
著者
佐々木 健 蜂須賀 啓介 保坂 寛 板生 清
出版者
一般社団法人エレクトロニクス実装学会
雑誌
エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集 第17回エレクトロニクス実装学術講演大会
巻号頁・発行日
pp.141, 2003 (Released:2003-10-14)

ウェアラブル機器への応用を想定した人体内無線通信技術の原理,および応用の形態について概説する.人体は電気の伝導体であり,信号伝達の経路として利用でき,空中を伝播する従来の無線と置き換えることにより,新たなアプリケーションの可能性がある.人体内無線通信のモデル化,伝達特性,ファントムを用いたシミュレーション等について述べ,試作したディジタル通信モジュールを用いた実験結果について報告する.さらに実装上の課題,将来のアプリケーションについて述べる.
著者
佐々木 健 岸部 貴 竹野 健次 三上 綾香 原田 敏彦 大田 雅博
出版者
公益社団法人日本生物工学会
雑誌
生物工学会誌 : seibutsu-kogaku kaishi (ISSN:09193758)
巻号頁・発行日
vol.91, no.8, pp.432-446, 2013-08-25

光合成細菌,Rhodobacter sphaeroides SSIを,電磁石で回収可能な多孔質セラミックに固定化して,放射性核種であるU,SrおよびCoと重金属または有害金属のHg,Pb,Cr,CdおよびAsの除去実験を行った.ほぼ100%のU,82%のSr,58%のCoと,ほぼ100%の重金属または有害金属が,2-4日間,人工下水中で好気処理することにより除去された.廃棄ガラスで作製した多孔質セラミックにSSI株を固定化したところ,CsとSrの同時除去が達成された.1トンタンクを用いた屋外実証実験では,ほぼ100%のCsと,62%のSrが,2-3日の処理後に除去されていた,アルギン酸を用いて約2cmのビーズ状に固定化したSSI株を用いて,福島市中の学校の水泳プールの放射性Cs除去を行った.3日の好気処理で水泳プールの底の底質(ヘドロ)中に蓄積された放射性Csの約90%が除染された.このビーズは少なくとも3回は繰り返し使用が可能であった.回収したビーズは,低温(約600℃)で乾燥と灰化を行うと,重量と容量がそれぞれ,99.3%と97.3%に,放射能を大気中にまき散らすことなく減容できた.さらに,福島の放射能汚染された土壌について,乳酸発酵と嫌気消化を前処理として行い,引き続き固定化SSIビーズで追加処理を行ったところ,約19日のSSI株追加処理で放射能汚染土壌の放射能の約70%が除染された.このように,乳酸発酵と嫌気消化と固定化SSI処理を新規に組み合わせることにより,土壌に対する実用的かつ効果的な放射性Csの除染技術が開発された.
著者
佐々木 健一 西村 清和 礒山 雅 戸澤 義夫 藤田 一美 坂部 恵
出版者
東京大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1993

本年度は6回の研究会を開催した。昨年度は報告を提出したあとの3月にも研究会を催したが、今年度分に限って言えば、それぞれの研究報告者とその主題は次の如くである。先ず、尼ヶ崎彬は舞踊を対象とし「藝術的価値と身体」について論じた。その際、舞踊批評において用いられる評言を手掛かりとして、訓練された踊り手の身体において認められる独特な藝術的価値を明らかにした。小田部胤久は18世紀のドイツ美学、すなわちまだ価値の概念が十分に術語化していなかった時代の美学思想のなかに潜在している価値論を、再構成することを試みた。長野順子は「生の強度」という観点から、バ-クからカントをへてニーチェに至る崇高概念を研究した。そして、とくにこの種の美的範疇に伴う性差のイメージを、理論書のテクストから抽出して、そこに新しい光を当てた。加藤好光は、西田幾多郎の述語論理と場所の概念に注目しつつ、これを生命科学や生気論哲学によって再記述することによって、「美的体験の生命関係学的基礎づけ」を試みた。大石昌史は、価値の再評価を行ったニーチェのニヒリズムの哲学において、絶対的肯定によって美的価値が創造されるという思想を捉え、その理論をあとづけた。伊藤るみ子はP・キヴィーの論考を手掛かりとして、音楽における作品の演奏の関係、特に「演奏のauthenticity」の問題を考察した。この他、代表者佐々木が価値概念についての原理的考察を著書の一部として公表するなど、各研究分担者の独自の研究もあるが、全体の研究成果のうち、公表可能な段階に達したものを集めて研究成果の報告書を編んだ。
著者
小林 清吾 田村 卓也 安藤 雄一 矢野 正敏 高徳 幸男 石上 和男 永瀬 吉彦 佐々木 健 堀井 欣一
出版者
一般社団法人 日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.192-199, 1993-04-30 (Released:2010-10-27)
参考文献数
30
被引用文献数
1 1

The purpose of this study was to evaluate the effects of a fluoride mouth-rinsing program (FMR) on dental health after the FMR program was completed. The state of dental health, including caries prevalence, was examined under blind recording conditions concerning participation in the FMR for 11th grade students in 10 public high schools, from 11 municipalities in Niigata Prefecture. The procedures of the FMR were carried out in these areas weekly, with 0.2% NaF, or daily, with 0.05% NaF, supervised by the classroom teachers in each school. The subjects, 321 in total, were classified into 3 rinse groups, each of which participated in the FMR for different periods of time, and a control group. The results of the statistical analysis showed increasing benefits in relation to increasing periods of participation. The reduction rate of caries prevention was the highest in the F11-group, subjects who participated in the program for 11 years from 4 to 14years of age. The F11-group was 56.0% lower in the mean DMFT and 81.8% lower in the mean number of highly progressed carious teeth than the control group, with statistical significance in both cases. The percentage of students who had toothaches or who were absent from school in order to visit a dentist was lower in the rinse groups than in the control group. We conclude that, in countries such as in Japan where caries prevalence is relatively high, a school-based FMR program throughout the school years is profoundly effective in preventing the occurrence and the progression of caries, and it could be the foundation of lifelong dental health care.
著者
佐々木 健一郎
出版者
久留米大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

虚血下肢骨格筋組織は高度の酸化ストレスに暴露しており、そこへ筋注投与された血管内皮前駆細胞の多くが、その血管新生能力を発揮することなく細胞死を迎えていた。虚血性骨格筋細胞のミトコンドリア機能、炎症系血管新生作動タンパク分泌機能、糖エネルギー輸送機能は障害されていた。薬用化学物質プロピオン酸塩をマウス下肢虚血組織に噴霧投与し、低酸素傷害骨格筋細胞の機能回復を図ったところ、血管内皮前駆細胞投与後の血管新生効果が高まる傾向にあり、細胞投与組織の環境改善を図るという次世代型血管新生療法開発への有用なヒントとなった。