著者
佐藤 正彦
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.60, no.470, pp.227-234, 1995
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

I have examined in this wish documents and sutra,petitioners and masters on munafuda(dedication board) of Shinto shrines and Buddhist temples in the northern part of Kyushu and adjacent area. Briefly speaking, wish documents are nothing more than the records of diverse desires and yearnings of human beings.They are either social or personal.The former is the wishes for a victory in battle of the lord,a peaceful social condition and an abundant crop.The latter, long life,many children,and health. At the temples of the Nichiren sect, the beginning of quotations of the sutra on munafuda is "Nanmyouho-rengekyo" (meaning T 11 convert to Saddharma-pundarika. ). At other sects of Buddhist temples and Shinto shrines, mostly "Hokkekyo" (Saddharma-pundarika)is quoted. "Daimuryojyukyo" (Suhhavati-sutra) is also quoted. Gods and goddesses of the defense, the chief priest of Shinto shrines and Buddhist temples, or people under the protection of the same community deity etc. are written on munafuda as petitioners and masters.
著者
佐藤 正彦
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.62, no.498, pp.177-182, 1997
参考文献数
6

Not a few munafudas (dedication boards) of Shinto shrines and Buddhist temples have except the main clause a name of god and Buddha. Most of the gods on the munafudas are either a guardian deity of architecture or the ancestral god of craft, or Mizuhanomenomikoto (the goddess of water); all are connected with carpentry or craftmanship. Buddhas on the munafudas we usually Indras, Brahmas, or Devas of the four directions. And A few munafudas have a mythical Amonofutodamanomikoto. Quite understandably, no Buddhas appear on the munafudas after the Meiji era, when the separation of Shintoism and Buddhism was proclaimed and enforced by the government. The most common names on munafudas after the Meiji era are Yafunekukunochinomikoto and Yafunetoyoukehimenomikoto (the god and the goddess of carpentry) and Taokihooinomikoto and Hikosashirinomikoto (both the guardian deities of craftmen). Buddhas appear up to the Edo period from the middle century.
著者
佐藤 正彦
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.61, no.484, pp.213-219, 1996
被引用文献数
1 1

Since a fire is the most dreaded disaster for a wooden building, signs and symbols of fire prevention are commonly used on "munafuda" (dedication board). These sings are, for instance "[figure]" symbolizing water, or ones which stand for the sun, the moon and stars. Especially, stars of 28 hotels are popular, such as "△" representing the star of the triangular seat, that is, the north heaven. The Chinese character 'seal' is used as a magical sign of 'cutting of a seal' and also of 'enclosing something inside' ; sometimes the mere symbol "[figure]" is applied in the same occasions."[figure]" occasionally symbolizes four kings. The sign "[figure]", meaning 'nine characters are cut' in Yin and Yang theory, is used. Again, in Buddhist temples, munafuda registers "卍" symbols.
著者
安里 基子 佐藤 正寿 高橋 純 堀田 龍也
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
pp.S45064, (Released:2021-09-07)
参考文献数
8

本研究では,算数科におけるグラフの学習と国語科・社会科・理科(以下,他教科)におけるグラフを活用した学習の関連を明らかにするために,小学校の教科書で用いられているグラフの表現形式と想定される学習時期による分類を行った.その結果,教科の内容としてグラフの読み取り方等を学習する算数科よりも,グラフを活用して教科の内容を学習する他教科の方が特定の表現形式のグラフの学習時期が早くに想定されている場合や,算数科と他教科における,特定の現形式のグラフの学習時期が離れている場合がみられた.また,社会科や理科の教科書においては,算数科における学習の機会が少ない,もしくはない表現形式のグラフがみられた.
著者
島袋 宏俊 稲嶺 修 仲村 敏 宮城 正男 佐藤 正寛 石井 和雄
出版者
沖縄県畜産研究センター
雑誌
沖縄県畜産研究センター試験研究報告 (ISSN:18836496)
巻号頁・発行日
no.47, pp.29-36, 2009

琉球在来豚アグー(アグー)と他品種との識別(アグーの識別)の精度を向上させることを目的として、マイクロサテライトマーカー(MSマーカー)を用いて、沖縄県アグーブランド豚推進協議会(協議会)が登録認定したアグー171頭、また県内において飼養されている他品種35頭およびアグー交雑種60頭についてMSマーカーの遺伝的多型性を調査し、アグーの識別を行った結果、以下のとおりであった。1.現在、協議会がアグーの識別に利用している23個のMSマーカー(Aセット)を用いた結果、供試豚全体の対立遺伝子(アリル)数、ヘテロ接合度観察値(Ho)および多型情報含有値(PIC)の平均値はそれぞれは5.5、0.40、0.45で、遺伝的類似度0.26でアグーが識別可能である。2.新たに選抜した14MSマーカー(Bセット)を用いた結果、供試豚全体のアリル数、HoおよびPICの平均値はそれぞれは7.8、0.63、0.63で、遺伝的類似度0.13でアグーが識別可能である。3.アリルサイズが重ならないマーカー同士を混合(セット化)する場合としない場合との分析コストを比較すると、AセットおよびBセットはセット化した場合がセット化しない場合よりそれぞれ約50%および約40%低減できる。また、Aセット化とBセット化との分析コストを比較すると、Bセット化がAセット化に比べ約30%低減できる。以上のことから、アグーを識別する際、BセットはAセットより高精度に識別可能である。また、Bセット化はAセット化より効率的な分析が可能で、コストを低減できる。
著者
芝 順太郎 佐藤 正章 原 鉄人 平岡 希生 竹内 護
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.160-165, 2021-03-15 (Released:2021-04-22)
参考文献数
6

メンター制度の初期研修医への教育効果に関する報告は少ない.われわれは初期研修医教育として振り返りカンファレンス(DC;Debriefing Conference)を導入している.DCは初期臨床研修医が自ら振り返りたいと考えた症例を提示し,ファシリテーター役の上級医数名と初期研修医で行った.DCの内容は麻酔管理上の問題点および臨床能力の向上に必要なスキルに分類した.またDCからコミュニケーションに起因する事象が初期研修医にとって問題であることがわかった.コミュニケーションを促進する改善策としてメンター制度を導入し,メンター制度がDCに及ぼす影響を検討した.メンター制度の導入によってDCにおいて疼痛管理とコミュニケーションに関する報告は皆無になった.
著者
佐藤 正樹
出版者
一般社団法人 日本リモートセンシング学会
雑誌
日本リモートセンシング学会誌 (ISSN:02897911)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.133-139, 2021-05-15 (Released:2021-08-25)
参考文献数
16

We propose a collaboration study between numerical models and ground remote-sensing observation data over the metropolitan area of Tokyo. The initiative is called ULTIMATE (ULTra-sIte for Measuring Atmosphere of Tokyo metropolitan Environment), in which using an intensive observation data in the Tokyo area together with satellite observations, cloud microphysics schemes of numerical models are evaluated and improved. We have various kinds of remote sensing data by radars and lidars in the Tokyo area both for operational and research purposes.In particular, we will consider the use of observation data planned for ground validation of the EarhCARE satellite, which is scheduled to be launched in FY2022. We will also use the dual-polarization Doppler weather radar, which is now in operation at the Japan Meteorological Agency. As for the numerical models, we will consider the use and comparison of several models. We particularly focus on the evaluation and improvement of the Non-hydrostatic Icosahedral Atmospheric Model (NICAM), which can be used seamlessly on both global and regional domains, allowing us to quickly test the improved scheme on a global scale, compare it with satellite observations, and estimate climate sensitivity. In addition, this study aims to improve short time forecasts for several hours and beyond by improving the cloud microphysics scheme by using the local model “asuca” of the Japan Meteorological Agency.
著者
村上 周三 岩村 和夫 坂本 雄三 野城 智也 坊垣 和明 佐藤 正章 伊香賀 俊治 遠藤 純子
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.10, no.20, pp.199-204, 2004-12-20 (Released:2017-04-14)
参考文献数
9
被引用文献数
3 3

New assessment system for buildings known as CASBEE (Comprehensive Assessment System for Building Environmental Efficiency) has been developed. In CASBEE, two environmental aspects i.e. environmental load (L) and quality of building performance (Q) are set as the major assessment targets. BEE (Building Environmental Efficiency) is defined as Q/L, following the concept of eco-efficiency. This assessment structure is the most unique point of CASBEE compared with existing assessment tools. With the increasing BEE value, total environmental performance of buildings is labeled as any of Class C (Poor), B-, B+, A, and S (Excellent). CASBEE is going to provide four tools according to the lifecycle of a building.
著者
佐藤 正史
出版者
日経BP社
雑誌
日経コンピュ-タ (ISSN:02854619)
巻号頁・発行日
no.654, pp.146-148, 2006-06-12

1971年JTB入社。コンピュータ部に配属され、旅行商品の予約・発券業務を支える基幹系システム「TRIPS」の開発に携わる。81年、経営企画室に異動。複数の部署を経て89年にIT部門に戻る。95年に情報システム部担当部長、2000年からIT企画チーム・マネージャー。01年6月に取締役(情報システム担当)に就任。05年7月から現職。
著者
佐藤 正樹
出版者
日本気象学会
雑誌
Journal of the Meteorological Society of Japan. Ser. II (ISSN:00261165)
巻号頁・発行日
vol.73, no.6, pp.1059-1078, 1995-12-01
参考文献数
23
被引用文献数
1

大気の子午面循環を理解するひとつのツールとしての南北-鉛直2次元数値モデルを用いて、ハドレー循環と湿潤対流に伴う大規模運動との関係を調べた。モデルは、湿潤過程を含むプリミティプ方程式系に従い、球面座標系と、一様な回転速度をもつ直角座標系の2種類の座標系を用いる。地表面温度を固定し、大気中を冷却することによって、分解能の範囲内で対流運動が生じる。南北の温度差ΔT_sに対する依存性を調べた。全ての実験で、秩序だったセル状構造を形成することがわかった。ΔT_s=0のときには、対流運動はロスビーの変形半径程度のスケールで組織化し、振動的となる。ΔT_sが大きくなるにつれて、組織化した対流運動は、高温側に進行するようになる。直角座標モデルの実験結果は、球座標モデルの実験で中緯度にあらわれた対称セルのパターンとよく似ている。このような対流セルは赤道に近づくにつれてセル間隔が広くなる。特に赤道における対流セルは、南北対称な場合のハドレーセルに対応すると考えることができる。
著者
佐藤 正樹 覺道 昌樹 田中 順子 田中 昌博
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学 (ISSN:00306150)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.11-15, 2018-03-25 (Released:2018-07-01)
参考文献数
17

咬合力を電気的に時系列に計測できる咬合検査装置T­-Scan Ⅲを研究および臨床に応用してきた.習慣性咬合位から咬頭嵌合位に至る咬合力上昇時間の指標であるオクルージョンタイム(以下,OT とする)は,健常有歯顎者と比較して顎機能障害者で有意に延長することが報告されている.しかし顎機能障害者の中にはOT が比較的短いものがいるなど,その機序には不明な点も多い.そこで本研究では,T­-Scan Ⅲを用いて,健常有歯顎者と顎機能障害者の咬合状態の違いを明らかにすることを目的とした.健常有歯顎者 20 名と顎機能障害者42 名を選択し,T­ScanⅢを用いて習慣性咬合位から咬頭嵌合位に至るOT を計測した.また,早期接触の検出に有用であるとされているデルタの咬合力を求め,デルタのraw sum 値を咬頭嵌合位における咬合力のraw sum 値で除し,正規化したものを早期接触の指標とした.健常有歯顎者と顎機能障害者のOT の中央値は,それぞれ0.36 秒と0.61 秒で統計学的に有意な差を認めた(p<0.01).咬頭嵌合位の咬合力に対するデルタの咬合力の割合は,顎機能障害者をOT で0.7 秒未満と0.7 秒以上の2 群に分け,健常有歯顎者と合わせて3 群間で比較したところ,3 群間で有意な差を認めた(p<0.01).健常有歯顎者と顎機能障害者(OT≧0.7 秒)間(p<0.01),顎機能障害者(OT<0.7 秒)と顎機能障害者(OT≧0.7 秒)間(p<0.05)に有意な差を認めた.デルタは水平面内での下顎変位が生じる際に検出されると考えられることから,顎機能障害者(OT<0.7 秒)は,水平面内での下顎変位が比較的少なく,回転中心の下顎変位を示すためOT が短く,顎機能障害者(OT≧0.7 秒)は下顎の水平面内での変位を伴う早期接触のため,習慣性咬合位から咬頭嵌合位に至るOT が延長したと考察した.
著者
近藤 一成 坂田 こずえ 加藤 怜子 菅野 陽平 武内 伸治 佐藤 正幸
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.60, no.5, pp.144-150, 2019
被引用文献数
3

<p>日本国内で食中毒事例が多いクサウラベニタケと考えられてきたきのこは,3種類の近縁種から構成される.これら近縁種を特異的に感度よく検出できるリアルタイムPCR法を開発した.有毒と考えられるクサウラベニタケ近縁3種および食用のウラベニホテイシメジに特異的なプライマーおよびプローブ(FAM,VIC,Texas Red,Cy5標識)を用いて検討した.クサウラベニタケ近縁3種とウラベニホテイシメジITS全領域を有する標準プラスミドを用いた検討から,いずれの検出系も12.5コピーまで検出可能あり,目的以外の標的には反応しなかった.本法を用いて中毒事例から回収した検体を分析したところ,PCR-RFLP法では十分解析できない検体でも確実に種の同定検出が可能であることが分かった.食中毒の防止および中毒発生時の原因種特定に役立つと考えられる.また,北海道内におけるクサウラベニタケ近縁種は,本州のものとは異なり<i>Entoloma eminens</i>または<i>Entoloma</i> sp.であることを同時に明らかにした.</p>
著者
佐久間 仁 大河内 幸男 馬場 陽子 大谷 巌 平山 和美 佐藤 正憲 児玉 南海男
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 補冊 (ISSN:09121870)
巻号頁・発行日
vol.1991, no.Supplement43, pp.70-76, 1991-04-25 (Released:2012-11-27)
参考文献数
25

A case of brainstem cavernous angioma associated with hearing loss and dizziness is reported. A 25-year-old female initially complained of hearing loss in the leftear and dizziness. Six months thereafter she suddenly developed additional symptoms, and was diagnosed as having hemorrhage in the brainstem on the basis of CT scan and MRI findings. Otological examination revealed low- and high-frequency hearing loss and abnormal ABR consisting of only wave I in the left ear. Follow-up MRI showed cavernous angioma, which was surgically removed.
著者
三輪眞 木子 佐藤 正惠 山下 ユミ 磯部 ゆき江 阿部 由美子
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第18回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.67-72, 2021 (Released:2021-06-21)

高齢者のヘルスリテラシーと健康寿命の関係を探求するため、医療者計10名を対象に、2020年1月~6月に、対面、Web、電話により半構造化インタビューを実施した。健康維持に前向きな高齢者は家族との関係が良く、健康への関心が高く、食事や規則正しい生活に気を付け、趣味等の楽しみや目標を持ち、話し好きで仲間がいる。ヘルスコミュニケーションがとれている高齢者は治療がうまくいっており家族のサポートがあり、テレビや新聞等で健康医療知識を得ている。治療に関する意思決定に積極的に参加する高齢者は、主体的に健康医療情報を獲得する。高齢者には、かかりつけ医を作る、運動する、家族と親密につきあう、自分の健康に関心を持つ、趣味や目標を持つ、栄養バランスの良い食生活を心掛ける、外に関心を持ち仲間とともに取り組むことが求められる。健康維持への取組に男女差があり、仕事を辞めた後、地域と関連しない孤立男性に課題があることが示唆された。
著者
佐藤 正惠 北澤 京子 渡邊 清高
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第18回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.61-66, 2021 (Released:2021-06-21)

COVID-19流行により、信頼性に乏しい医療・健康情報インフォデミックへの関心が高まっている。メディアドクターは医療に関するメディア報道のあり方を検討する活動である。豪で始まり、日本では2007年にメディアドクター研究会が発足した。定例会での多職種によるディスカッションを通じて、メディア&ヘルスリテラシー向上につながっている。COVID-19の影響で2020年はオンラインのみで開催した。その成果と課題を報告する。