1 0 0 0 治官報

著者
ジャワ軍政監部 [編] 倉沢愛子編
出版者
龍渓書舎
巻号頁・発行日
1989
著者
田倉 智之
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.12, pp.2899-2906, 2014-12-10 (Released:2015-12-10)
参考文献数
11

米国の医師技術料は,技術やストレスをも包含する提供負荷(relative value unit:RVU)と資源消費をベースとしたRBRVで論じられてきた.これは,技術提供に伴う医療資源消費をRVS(relative value scale)という総合指数で規定する.その算定には,主な18診療科で多くの専門医師が関与し,領域横断的なコンセンサスが形成される一方で,技術特性間の調整と多様な診察の分類が課題として挙げられた.今後の医師技術評価は,提供者の視点が中心のRBRV方式に加え,患者や国民等の享受者や負担者の立場によるアウトカム評価も望まれる.
著者
影山 玲子 中澤 慎介 青島 正浩 藤山 俊晴 伊藤 泰介 戸倉 新樹 本田 哲也
出版者
公益社団法人 日本皮膚科学会
雑誌
日本皮膚科学会雑誌 (ISSN:0021499X)
巻号頁・発行日
vol.131, no.4, pp.707-711, 2021-04-20 (Released:2021-04-21)
参考文献数
9

特発性後天性全身性無汗症(AIGA)の診断には,ミノール法を代表とするヨードデンプン反応を利用した温熱発汗試験が一般的である.通常,同試験では全身皮膚への試薬塗布が行われるが,全身への試薬塗布は患者・医療者双方にとって肉体的・時間的負担が大きい.当科ではそれらの問題を解決するため,同試験を12カ所のスポットで施行している(スポット法).スポット法により診断されたAIGA 30例の解析から,AIGAでの無汗・低汗部位として上腕・前腕・大腿・下腿の四肢で最も頻度が高いことが示唆された.
著者
倉持 笑子 山田 洋輔 長谷川 久弥 丸田 沙也香
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.93, no.2, pp.57-61, 2023-04-25 (Released:2023-04-25)
参考文献数
7

Background: Surfactants are produced sufficiently after 34 weeks of gestation as the fetal lungs mature. The stable microbubble test (SMT) evaluates fetal lung maturity. However, late preterm infants sometimes present with severe respiratory distress and require appropriate respiratory care.Methods: We reviewed 42 late preterm infants who underwent the SMT with gastric aspiration upon admission to our neonatal intensive care unit. The gestational age was 35.3 (34.6-36.0) weeks, and the birth body weight was 2,181 (1,971-2,527) g. We classified the patients into the premature and mature groups based on the results of the SMT. We investigated the results of the SMT in late preterm infants and compared lung maturity with the maternal and neonatal respiratory clinical courses.Results: There were 12 infants in preterm group (28.6%). The gestational age of the premature group was significantly longer, and the Apgar scores were lower in the premature group. Mothers of the premature group had significantly more cases of gestational diabetes mellitus. Respiratory distress syndrome was significantly more frequent, and infants in the premature group required invasive ventilation more frequently.Conclusions: We found that a small number of neonates produced sufficient surfactant, even in late preterm infants. It is suggested that the production of surfactants is related to gestational diabetes mellitus more than gestational age, and the SMT is useful in late preterm infants.
著者
笠倉 貞一 小山 信弥 長瀬 英義 小松 寿 亀谷 寿彦
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科医学会雑誌 (ISSN:03869776)
巻号頁・発行日
vol.41, no.7, pp.1031-1036, 1980-12-01 (Released:2009-03-31)
参考文献数
17

手術時には血糖値が上昇することはすでに知られている事実であるが,とくに心手術の際の体外循環下における非生理的状態は著明な高血糖と低インスリン値を示すことが知られている.われわれは今まで体外循環終了時に50%グルコースおよびインスリン20単位を投与していたが,さらにこれらをコントロール(第1群)として,体外循環開始後10分および20分後にインスリンを各々10単位投与する群(第2群),さらに心筋保護液のひとつであるGIK液を用いた群を第3群として体外循環開始前,開始後15分毎に採血を行い,血糖値,インスリン値および乳酸値を3群間で比較してみた.第1群では血糖値は手術終了後も著しい高値を示しており,体外循環終了時に投与する外因性のインスリンはまだ十分その効果を示していないように思われる.一方体外循環開始後10分および20分後にインスリンを投与する(第2群)と,血糖値は400mg/dl以下に維持できた.さらに第3群のGIK液投与群では血糖値も第2群と同様に400mg/dl以下に維持でき,さらに大きな相違点として,乳酸値は他の2群と比べ有意に低値を示した.即ち心筋保護液として用いるGIK液はいわゆる嫌気性代謝による乳酸の上昇を抑え,血糖のコントロールにはじまり,術後の心拍再開にも良く,また術後の不整脈の発生もある程度抑えることができ,術後の管理にも有効であり,一石二鳥であると云える.
著者
長谷川 隼也 小倉 康
出版者
一般社団法人 日本理科教育学会
雑誌
理科教育学研究 (ISSN:13452614)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.603-612, 2023-03-31 (Released:2023-03-31)
参考文献数
20

本研究では,中学校における理科と総合的な学習の時間との共同により,理科や科学技術と職業との関係を認識させる指導法を開発した。その方法は,理科の学習内容と様々な職業との関連づけを行い(手立てⅠ),その後,総合的な学習の時間で様々な職種の企業による理科や科学技術を活用した取組について生徒が調べたり発表したりする活動を行う(手立てⅡ)ものである。この方法により,理科や科学技術に関係する職業 1)の認識を深めさせることができるとの仮説を設定した。中学校第1学年で検証授業を行った結果,この仮説が支持された。これにより,本研究は,理科や科学技術に関係する職業の認識を深めさせるための指導法として有効であることが示唆された。
著者
赤尾 智宏 倉本 宣
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.218-221, 2022-08-31 (Released:2022-11-22)
参考文献数
25

雑木林の林床の花に着目し,伐採や下草刈りが,開花期間,開花量,訪花昆虫の組成に与える影響を検討した。調査は管理が継続されている狭山丘陵の皆伐更新地で実施した。全期間を通じて70種以上の草本が開花し,各季節を特徴づける種には草原性植物に加えて外来植物や先駆植物も含まれた。後者が優占して調査区画全体の開花量が減少した可能性のある時期もみられた。昆虫としてはハナバチ類やハナアブ類に加えて,それ以外の分類群も多くの植物種に訪花した。開花期間と訪花適性の関係が昆虫の分類群により大きく異なるため,開花植物の時間軸での種多様性も訪花昆虫にとって重要であろう。定期的な植生管理も視野に入れる必要がある。
著者
倉井 淳
出版者
鳥取大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

黄砂時粉塵の長期曝露が発癌に関与する可能性について,気道上皮構成細胞株を用いて検討を行った.その結果,比較的短時間の黄砂時粉塵による細胞株刺激でも,炎症発癌に関与するサイトカイン,酸化ストレスマーカーが誘導され,粉塵の長期曝露が発癌に関与する可能性が示唆された.また,鳥取県内に長期在住している非喫煙肺腺癌患者の術後肺標本における元素解析を蛍光X線法で行った.喫煙肺腺癌患者の標本でも同様の解析を行い両群間で元素成分について比較検討を行った.黄砂に付着する重金属などの非土壌成分について明らかな差異は認めらなかった.長期粉塵曝露が肺組織へ与える影響については今後さらなる検討が必要と考えられた.
著者
倉藤 祐輝 尾頃 敦郎 藤井 雄一郎 小野 俊朗 久保田 尚浩 森 茂郎
出版者
一般社団法人 園芸学会
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.425-431, 2008 (Released:2008-07-25)
参考文献数
21
被引用文献数
5 5

ブドウの早期成園化と高品質な果実の多収を目的に,灌水同時施肥による超密植栽培システムを開発した.本システムは,根域を制限せずに,10 a当たり800本以上の挿し木苗を超密植し,樹冠下に不透水性マルチシートを設置し,自動灌水制御装置と液肥混入器および点滴灌水チューブを用いて,生育ステージに応じて灌水と施肥を同時に行う方式である.定植2年目には成園並みの果実生産が可能であった.果実品質と収量に及ぼす新梢密度の影響を調査したところ,着果基準を15果房・m−1と設定した場合,新梢密度を10~20本・m−1とすることで,果粒重,糖度および果皮色の優れた果実の多収生産が可能であることが明らかとなった.以上の結果から,本方式での3か年の果実品質と収量から,年間の灌水同時施肥基準を策定した.
著者
村田 大樹 花北 順哉 高橋 敏行 北浜 義博 倉石 慶太 渡邊 水樹 上坂 十四夫 福井 伸行 鈴木 洋司
出版者
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.9, pp.731-735, 2012 (Released:2012-10-29)
参考文献数
15

Amyotrophic lateral sclerosis (ALS) の初期症状は多彩であり, その初期診断は困難であることが指摘されている.  今回われわれは, 腰部脊柱管狭窄症と診断し手術加療を行ったが, 病状が進行し最終的にALSと診断された症例を経験した.  症例は68歳男性. 腰痛を伴う歩行障害を主訴に来院. 画像上L4/5の椎間板ヘルニア, および脊柱管狭窄症を認めたため椎弓切除術を施行したが, 症状の改善を認めず, 術後から下肢の筋力低下, 筋萎縮, および呼吸障害が出現し急速に進行した. 最終診断はALSであり, 術後4カ月の経過で死亡された.  今回, 本症例の経過を報告するとともに, 腰痛, 下肢症状を初発症状とするALSについての文献的考察, および手術, 麻酔操作がALSの自然経過に及ぼす影響につき考察を加えた.
著者
中井 英一 倉坪 茂彦 藤間 昌一
出版者
茨城大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2017-06-30

フーリエ級数の収束問題について、1変数の関数の場合には1960年代までの研究によりほぼ解決しているが、多変数関数の場合にはまだ分からないことが多い。近年では、Gibbs現象に加え、Pinsky現象、倉坪現象が発見され、多変数フーリエ級数の複雑さがより明らかになった。一方、ガウスの円問題は、円の面積とその円内の格子点の個数との誤差を評価する問題である。Gaussは、誤差のオーダーは円の面積の1/2乗以下であることを証明した。1915年、Hardyは、1/4乗に限りなく近いと予想した。しかし、現在でも未解決である。本研究では、この一見無関係と思われる2つの未解決問題の同値性を証明した。
著者
米倉 修二
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

舌下免疫療法(SLIT)を施行していない薬物療法の症例と比較すると、スギ花粉飛散期およびヒノキ花粉飛散期において、いずれもSLITを施行した群の方が症状薬物スコアは低値を示していた。花粉飛散期前後の採血から抽出した末梢血単核球をスギ花粉抗原で刺激し2型サイトカイン産生量の比較を行うと、薬物療法群に比較してSLIT群では有意にサイトカイン産生量の上昇を抑制していた。同様にヒノキ花粉抗原で刺激した場合でも2型サイトカインの抑制を認めたが、スギ花粉刺激時より抑制の程度は少なかった。スギ花粉とヒノキ花粉は共通抗原をもつが、Cha 0 3などヒノキ花粉特有の抗原の影響が示唆された結果であった。
著者
高倉 有二 高橋 忠照 貞本 誠治 豊田 和広 池田 昌博 中谷 玉樹
出版者
Japan Surgical Association
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.67, no.6, pp.1428-1432, 2006-06-25 (Released:2009-01-22)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

症例は69歳の女性で,右鼠径部の膨隆を主訴に受診した.右大腿ヘルニアの嵌頓にて緊急で嵌頓解除,ヘルニア根治術を施行した.ヘルニア内容は腫瘤性病変であったが,壊死状であり,確定診断がつかなかったため,悪性腫瘍の腹膜播種を疑って再手術を施行した.腹腔内には回盲部や骨盤を中心に多数の腫瘤を認めた.両側卵巣は正常大であった.切除不能と判断し腫瘍生検のみ行い手術を終了した.組織学的には卵巣の漿液性乳頭状腺癌に類似しており腹膜原発漿液性乳頭状腺癌と診断した.腹膜原発漿液性乳頭状腺癌は腹膜原発の稀な疾患で,多くの場合腹水貯留による腹部膨満感が初発症状となる.腫瘍のヘルニア嵌頓で発見されることは稀であり,ヘルニア内容がはっきりしない場合は本症例のような腹膜原発の悪性疾患も考慮すべきである.
著者
小倉 和夫
出版者
公益財団法人 日本財団パラスポーツサポートセンター
雑誌
日本財団パラリンピックサポートセンターパラリンピック研究会紀要 (ISSN:24326100)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.1-10, 2016 (Released:2019-08-23)
参考文献数
29

In Japan the origin of the Paralympic Games is generally traced back to the Stoke Mandeville Games of 1948 and to the rehabilitation activities of the patients in the Stoke Mandeville Hospital.However, much attention has not been paid on the historical background of the Hospital and on the personal histories of those patients, which had a close relationship with the Second World War.In the Tokyo 1964 Games a few Japanese wounded in the Second World War did participate. In the London 2012 Games, soldiers who had been engaged in the Afghan War or Iraq War occupied not a negligible share of the British and American Teams. This article attempts to put some light on the relationship between the Paralympics and international warfare mainly for Japanese readers who, for historical reasons, are not well aware of such a relationship. A. Guttmann and the First World War ⑴ Guttmann witnessed wounded soldiers of the war in German hospitals ⑵ Treatment of paraplegic ex-soldiers was a grave social problem as implied in the novel “Lady Chatterley’s Lover” B. Guttmann and the Second World War ⑴ Persecution of the Jews and refuge to England ⑵ “Outsider” status both in Germany and England ⑶ Normandy operation and establishment of a special unit to take care of paraplegics C. Stoke Mandeville Games and War ⑴ All participants to the first Stoke Mandeville Games were ex-military service men ⑵ In the 1950s, supporters for the Games were mainly veterans ⑶ World veterans meeting in Rome spurred the holding of the Games simultaneously with the Rome Olympic Games D. 1964 Tokyo Paralympic Games and War ⑴ Out of 193 non-Japanese participants who responded to the enquiry, 27 were ex-service men or women ⑵ A few( at least two) Japanese participants were ex-service men of the Second World War ⑶ The athlete who made the oath at the opening ceremony was a person who had been injured in the Sino-Japanese war of the 1940s E. Recent Trends ⑴ Seven members of the UK team in the 2012 Paralympic Games were exmilitary persons ⑵ 26 members of the USA team in the 2012 London Games were military service persons or retired soldiers
著者
岩瀬 梓 山岡 加奈 王 雨晴 広江 理紗子 吉田 直輝 宮田 洋輔 石田 栄美 倉田 敬子
出版者
日本図書館情報学会
雑誌
日本図書館情報学会誌 (ISSN:13448668)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.101-112, 2020 (Released:2020-12-30)
参考文献数
14

2011-2018 年に38 か国で実施された「国際成人力調査(PIAAC)」のオープンデータを用い,デジタルスキルに影響する要因の比較を行った。分析にはデジタルスキルを反映すると考えられるIT を活用した問題解決能力(PSTRE)の課題の正答数(25 か国15,702 件)を用いた。分析手順は以下の通りである。1.各国のPSTRE の課題の正答率比較,2.背景調査から選択した63 設問(日常でのメディア利用等)の因子分析,3.選択された各因子の因子得点と年齢,性別,学歴を説明変数,各回答者のPSTRE 正答数を目的変数とした回帰分析(25 か国全体,日本,北欧3 か国の3 グループに実施)。主な結果として,課題ごとの正答率および課題の正答に影響する要因は国や地域ごとに異なることが明らかになった。ただし,年齢と学歴はいずれの国や地域でも共通してPSTRE に影響を与え,性別は日本,北欧3 か国では有意ではなかった。