著者
岩倉 秀樹
雑誌
高知県立大学文化論叢 (ISSN:21876673)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.23-32, 2023-03-31
著者
坂野 秀樹 武田 一哉 鹿野 清宏 板倉 文忠
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J81-A, no.2, pp.261-268, 1998-02

スペクトル包絡と音源の独立操作により, ある話者の音声を別の話者へと連続的に変化させる音声モーフィングを提案する.本手法では次の手順で音声モーフィングを実現する.1)時間領域におけるDPマッチングにより単位波形の対応をとる.2)単位波形をスペクトル包絡と音源に分離する.3)周波数領域のDPマッチングにより周波数軸を非線形に伸縮し, スペクトル包絡間の対応付けを行う.4)スペクトル包絡および音源の補間を行う.5)位相情報を付与し, 単位波形を得る.6)PSOLA法により合成する.この手法を用いることによって自然音声の時間的変化に比較的近い補間が可能となり, 音声の調音結合部分をモーフィングにより生成する実験を行った結果, ケプストラム距離において従来法に比べ1.9dBひずみを減少させることができた.また, 対比較試験では男性から女性へのモーフィングにおいて89%, 女性から男性へのモーフィングでは93%の割合で本手法の方が品質が良いと判断されており, 本手法の有効性が示された.
著者
小川 博久 中村 陽一 時永 賢治 阪倉 直樹 山下 元幸
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.641-645, 2005-07-30 (Released:2017-02-10)

症例は62歳の女性.頻尿および膀胱緊満時の疼痛で近医を受診した.膀胱炎の診断で抗生剤を投与するも改善しなかったが, 塩酸セチリジンで症状が一部改善し, 特定の食物摂取などで再び症状が増悪するようになることから当院紹介となった.当院ではトシル酸スプラタストを併用し, 特異IgE抗体や皮膚反応が陽性の食物を制限し症状の改善傾向がみられた.膀胱鏡検査で, 膀胱容積の低下, 粘膜の発赤, 小血管増生等を認め, 膀胱水圧拡張により点状出血班や亀裂像の出現が認められた.以上の膀胱鏡所見, また組織所見をあわせて本症例を間質性膀胱炎と診断した.水圧拡張術後症状は改善し, Th2阻害剤であるトシル酸スプラタストと前述の薬剤の併用により症状は安定している.間質性膀胱炎は, 尿所見が正常の膀胱炎様症状を呈し, また抗生剤に反応しない非常にまれな疾患である.病因は現在不明であるが, アレルギー性炎症が病態形成に関与していると考えられる.今回食物アレルギーを合併した間質性膀胱炎の症例を報告する.
著者
板倉 七海 酒匂 一世 原田 利宣 橋本 唯子
雑誌
研究報告コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学(CG) (ISSN:21888949)
巻号頁・発行日
vol.2016-CG-165, no.19, pp.1-6, 2016-11-02

本研究では絶滅したニホンオオカミをはじめとした 8 種の動物の頭蓋骨と剥製や写真上の頭部形状に現れる曲線の比較 ・ 分析を行った.次に,その結果に基づいて和歌山大学が所蔵するニホンオオカミの頭蓋骨から正確な頭部形状を推定した.さらに CG で頭部形状を 3D モデル化し,再現するとともにニホンオオカミの全身形状も CG 上で創成して,“歩く”,“走る” といったモーション付けを行い,展示のための検討を行っている.
著者
丹治 史弥 鍋倉 賢治
出版者
日本コーチング学会
雑誌
コーチング学研究 (ISSN:21851646)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.79-88, 2018-10-20 (Released:2019-09-02)
参考文献数
27

We aim to clarify relationships between longitudinal changes in aerobic and anaerobic energy metabolism capacities and training in well-trained 800-m runners, and to identify strategies for effective 800-m training. Eight male middle-distance runners (800-m seasonal best time, 1′53″7±1″6) participated. Their 800-m running performances were set the best competition time in April-June and July-November, and calculated average running velocity. Three running tests on a treadmill were conducted to determine aerobic (maximal oxygen uptake [VO2max], lactate threshold [LT] and running economy [RE]) and anaerobic (maximal accumulated oxygen deficit [MAOD] and maximal blood lactate accumulation [LAmax]) energy metabolism capacities in July and November. Δ (%) represents changes in 800-m running performance and aerobic and anaerobic energy metabolism capacities. Training during this period was used to evaluate length of training time, and training ratio by three intensities; below the LT (zone 1), at or above the LT and below the VO2 max (zone 2) and at or above the VO2max (zone 3). Δ800-m running performance showed a positive tendency relationship with ΔRE and ΔLAmax ( r=0.67 and 0.70, respectively), and a negative tendency relationship with zone 1 training ratio (r=-0.70). Further, ΔRE and ΔLAmax were negatively associated with zone 1 training ratio (r=-0.90 and -0.79, respectively), and positive associated with zone 3 training ratio (r=0.79 and 0.75, respectively). Thus, improved RE and/or LAmax may improve 800-m running performance, and increasing high-intensity (>VO2max) training during a competitive period can improve these energy metabolism capacities.
著者
佐川 賢 倉片 憲治 横井 孝志
出版者
特定非営利活動法人 横断型基幹科学技術研究団体連合
雑誌
横幹 (ISSN:18817610)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.24-29, 2011 (Released:2016-02-26)
参考文献数
11
被引用文献数
1

“Accessible design” is an emerging design method of products, services and environments. It takes into account special requirements of older persons and persons with disabilities in the design process and, thereby, maximizes the number of their potential users. In the design process, ergonomic knowledge and human-ability/characteristic data of those target users play a crucial role. This paper reviews the development of accessible-design methods in a variety of fields such as user-interface design of consumer products and shows how ergonomic knowledge and data can be used effectively. It also focuses on relevant activities of international standardization in Technical Committee 159 “Ergonomics” of International Organization for Standardization.
著者
板倉 征男 松田 治男 鈴子 学
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2010-CSEC-50, no.42, pp.1-6, 2010-06-24

P (プライバシー) マークの審査を通してみた最近の中堅企業の情報セキュリティ・マネジメントや情報漏えい対策の傾向,特に経営者の情報セキュリティに対する考え方の傾向を述べる.不況下で一般に情報セキュリティに対しては従来のようなマンパワーは掛けられないが,ローコストながら全社で取り組んで成果をあげつつある中堅企業も見られ学ぶべき事も多い.
著者
池川 充洋 大島 暁 須藤 久美子 倉智 恵美子
出版者
看護理工学会
雑誌
看護理工学会誌 (ISSN:21884323)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.80-85, 2018-01-25 (Released:2018-01-31)
参考文献数
15
被引用文献数
2

製造における生産方式であるセル生産方式にヒントを得て,看護提供方式に展開し業務改善を具体化した事例を取り上げる.セル生産方式はベルトコンベアで多数の工員が細分化した単純作業を行うライン生産方式と異なり,1人,もしくは小集団にて製品組み立てから検査までの工程すべてを受け持つ.セル看護提供方式では日単位に勤務看護師に対し担当病室を割り振り,担当病室における患者に対するすべての業務を受け持つ.加えてスタッフステーションを起点とした情報収集・共有,カンファレンスなどの従来型の業務運用ではなく,病室・病室前の廊下を起点とした業務運用を基本としている.結果,患者の気配を察し,先取りケア実践が実現され,ナースコール呼出回数の減少を,さらに看護師のスタッフステーションに情報収集,物品を取りに戻るなどの業務動線の短縮を狙っている.当調査では位置検知システムの利用により把握可能な看護師従事場所情報を利用しセル方式導入効果を整理した.
著者
倉上 和也 長瀬 輝顕 神宮 彰 和氣 貴祥
出版者
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.252-259, 2014 (Released:2014-06-25)
参考文献数
20
被引用文献数
1 1

アルカリ性薬物の誤飲による咽喉頭食道炎は,粘膜びらん,壊死,瘢痕狭窄などさまざまな病態を呈し,致死的な状況となりうる。アルカリ性薬物誤飲例の報告自体が稀であるが,喉頭蓋脱落を観察した症例は文献的にはない。今回われわれは,95%水酸化カリウム誤飲により生じた腐食性咽喉頭食道炎に対し,長期入院および手術的加療を行い救命し得た症例を経験したので,詳細な咽喉頭所見の経過を含め報告する。症例は39歳男性。飲酒後にアルカリ性パイプ洗浄剤を誤飲し,嘔吐,振戦様痙攣をしているところを家人に発見され,当院急患室へ救急搬送された。声門狭窄は認めなかったものの,中下咽頭,舌根部,披裂部,喉頭蓋に粘膜の腐食性変化を認めた。全身麻酔下に気管切開術を施行し,集中治療室にて人工呼吸管理を行った。喉頭浮腫や粘膜炎は徐々に軽快したものの,第37病日より喉頭蓋の脱落を認め,喉頭蓋はほぼ完全に脱落した。脱落後は,喉頭蓋基部で周囲組織と癒着し,発声および経口摂取が不能な状態になった。第175病日に咽頭喉頭食道摘出術および有茎空腸による再建,永久気管孔形成術を施行した。2年経過した現在,重大な有害事象の出現を認めず,社会復帰し,経過観察中である。
著者
富永 浩之 倉田 英和 林 敏浩 安藤 一秋 垂水 浩幸
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.42(2008-CE-094), pp.49-56, 2008-05-10

大学情報系学科の入門的 C 授業において,初心者向けの小コンテスト形式でのプログラミング演習を提案する.また,大会運営を支援するサーバ tProgrEss を開発する.本提案のコンテストでは,授業中に複数の問題を提示し,学生がローカル PC で作成したソースコードをサーバ側にアップロードさせる.サーバは,入出力サンプルによる実行テストで,プログラムの正誤判定を行う.出題においては,学習項目となる書法を整理して,中間目標となる複数の予備テストを導入し,解法のヒントや実装手順を示す.これにより,テストの重要性を認識させ,仕様に沿ったプログラムの完成までを段階的に誘導し,取組みへの手掛かりとさせる.時間と誤答による得点ルールを採用し,結果をランキングとして公開する.これにより,競争意識を促進し,演習を活性化させる.問題作成のガイドラインを示し,授業実践として,実際にコンテスト形式の演習を行った.アンケート評価や学習状況の履歴を分析し,本研究の教育効果を検証した.
著者
倉地 真梨
巻号頁・発行日
2023-03-31

本稿は、アトラスピアノ製造株式会社(浜松市、以下「アトラス」)を事例として、戦後の浜松地域において中小ピアノメーカーがどのように発展し、なぜ衰退したのかを明らかにすることを目的としている。調査にあたり、アトラスは現存していないピアノメーカーのため、元従業員やピアノ製造業関係者へのインタビューを実施した。また、インタビュー調査をする中で、ごくわずかながらも内部資料が現存していることが判明した。本稿ではこうした貴重な内部資料も使用しつつ、雑誌・新聞記事等二次資料によって事実の裏付けや補完を行った。 アトラス創業者の頼金忠は、浜松地域出身でも、ピアノ技術者(ピアノ製造・設計・調律・修理の技能をもつ者)でもなく、創業時は小さなピアノメーカーだったにも関わらず、国立音楽大学というピアノ技術者養成課程をもつ大学との提携、郡司すみという企業人と技術者とのバランスがとれた逸材がピアノ開発のかなり深部まで関わっていたこと、提携先の大手電機メーカー・ブラザー工業株式会社(名古屋市)との良好な関係構築といった3つの要素が有機的に働いたことで、アトラスは中堅ピアノメーカーとしての地位を獲得した。 また、浜松地域には中小ピアノメーカーを主な取引先とするピアノ部品メーカーや、中小ピアノメーカー出資による組合事業も存在しており、産業集積地としてのメリットが大きかった。アトラスが発展するには、浜松地域という立地が不可欠だったことも明らかになった。 開発に関わった元従業員の証言と技術開発に関するわずかな資料から、郡司すみら技術開発のスタッフは数々の開発・改良施策を行っていたことが判明したが、本稿ではその中でも大規模な開発だった「部品合理化計画」と「ハンマー開発」を取り上げた。この2つの開発の一部始終を追うことで、アトラスのピアノ作りは、戦後急激に増加したピアノ需要に対応するために、音作りへのこだわりよりも増産が優先され、経営判断と技術開発との間での葛藤があったこと、圧倒的規模・ブランド力を持つ大手の前では、「音色」「タッチ」といったピアノの本質の部分では客から選ばれないという諦念があったことが明らかになった。 技術開発と社内技術の蓄積を切り捨て、増産に踏み切ったアトラスは、1980 年代後半以降、ピアノ不況となり、小規模生産を迫られる中で生き残ることはできなかった。また、相次いだ中小ピアノメーカーの倒産・廃業によって、多くのピアノ部品メーカーも苦境に立たされ、浜松地域でピアノ作りをすることは難しくなった。部品メーカー、特にピアノ部品専業メーカーの集積が、いかに中小ピアノメーカーにとって重要だったかわかる。
著者
杉崎 海 朝倉 隆司
出版者
日本健康相談活動学会
雑誌
日本健康相談活動学会誌 (ISSN:18823807)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.145-157, 2013-04-30 (Released:2021-07-07)
参考文献数
16

本研究の目的は、養護教諭が保健室という空間をどのように構築しているのか、そのプロセスを説明し、そのプロセスに潜在化している経験則や養護教諭の共通した配慮を明らかにすることである。そのために、われわれは養護教諭の保健室観を検討し、それが保健室の機能や空間整備とどのように関連しているのかを検討した。 対象者は、東京都内の国公立学校に勤務する養護教諭10名である。半構造化インタビューを2011年8月から12月にかけて実施した。対象者には、保健室観や、保健室の役割、機能、良い空間整備についてどのように考えているかを質問した。また、どのようにして機能を最大限に生かすように保健室の空間を利用しているかも尋ねた。 インタビュー・データの分析により、養護教諭の保健室に対する役割期待と、保健室とはどのようにあるべきかという保健室観が、保健室が果たすべき機能の規定へと結びつく。そして、その機能が、それを最大限有効にするように保健室の空間整備の仕方に影響するという図式化をした。そして、保健室の機能と各コーナーの配置との関連性について検討を行い、保健室の各コーナーのレイアウトに対する対象者に共通した配慮について明らかにした。また、養護教諭の理念を具体化した保健室づくりの実現を制約している要因として、予算、スペース、養護教諭の職務上の問題が存在することも明らかにした。最後に、本研究の限界と課題についても考察を加えた。
著者
田中 ゆかり 上倉 牧子 秋山 智美 須藤 央
出版者
社会言語科学会
雑誌
社会言語科学 (ISSN:13443909)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.5-17, 2007-09-30 (Released:2017-04-30)
被引用文献数
3

日本でもっとも多言語化が進行している東京圏のデパート37店舗を対象に,言語景観調査を2005年に実施した.ランドスケープの観点から店内案内のパンフレットと店内の全館案内掲示,サウンドスケープの観点から閉店時の店内放送の多言語化の実態について報告する.その上で,東京圏のデパートにおける多言語化の進行過程と,デパートという商業形態における言語の経済価値について述べる.実態調査結果からは次の点が明らかとなった.(1)「23区内多言語使用」対「東京近郊単言語使用」という地域差が観察された(2)23区内には次のような地域特徴が観察された.「新宿地域の東アジア系言語重視」「銀座・有楽町・日本橋・東京の西欧言語の取り入れ」(3)東京近郊における「大宮・立川・吉祥寺の多言語化の萌芽」(4)旗艦店に多言語化が著しい(5)パンフレットの多言語化がもっとも進んでいる.ついで店内放送が多言語化している.店内掲示はほとんど多言語化していなかった.(6)多言語化の進行過程として次のパターンが指摘できる.「日本語単言語⇒日本語・英語(2言語)⇒日本語・英語・中国語・韓国/朝鮮語(4言語)⇒日本語・英語・中国語・韓国/朝鮮語+α(5言語以上)」上記結果の背景としては,東京23区における日本語以外の言語を使用する居住者ならびに観光などによる一時滞在者数の多さと,東アジア系ニューカマーの新宿地区における増加が指摘できる.顧客が使用する言語に対応した実質言語としての英語・中国語・韓国/朝鮮語の採用と,デパートのイメージ戦略に対応したアクセサリー的言語(イメージ言語)としての西欧言語(フランス語・イタリア語)の取り入れの両側面が指摘できる.
著者
松原 彩 髙木 明 木谷 芳晴 山下 勝 鳥居 紘子 倉田 馨介 音成 恵梨子
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.123, no.9, pp.1183-1190, 2020-09-20 (Released:2020-10-01)
参考文献数
13

オージオグラムで感音難聴の像を呈する6耳の耳小骨固着病変 (アブミ骨底を除く) に対して固着解除術を行い, 良好な気骨導改善を認めたので報告する. 6耳の術前気骨導差は平均で 7.8dB と小さく聴力検査上, 感音難聴と診断される症例だったが, 気密耳鏡で耳小骨固着が示唆され, 耳小骨筋反射, 高分解能側頭骨 CT で耳小骨固着症と診断, 固着解除術を施行した. 固着はツチ骨頭固着4耳と, キヌタ骨体部固着2耳だった. これらの術後の聴力改善は, 6症例平均で気導 18.6dB, 骨導 15.3dB だった. 耳小骨固着症例の中には, 見かけ上感音難聴の聴力像を呈する症例があり, 固着解除により大幅な聴力改善を示す症例があることを報告する.
著者
石丸 信吾 御林 慶司 竹内 和彦 澤田 悟 大倉 卓二
出版者
社団法人 日本写真学会
雑誌
日本写真学会誌 (ISSN:03695662)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.434-438, 1999-12-25 (Released:2011-08-11)
参考文献数
3
被引用文献数
1

1998年に富士写真フイルム (株) より発売された新しいモノシートインスタント写真システム “インスタックス” に代表されるように, 最新のインスタント感材はその画質およびタフネスにおいて著しい進歩を遂げた。本報告では, インスタックスフィルムを例にとり, インスタント感材の設計思想及び最新のインスタント感材技術について解説する。