著者
斉藤 美貴子 前岩 幸
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 第17回情報プロフェッショナルシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.21-26, 2020 (Released:2020-06-19)

企業が新規事業を立ち上げるにあたっては、社会ニーズに合致した事業であることを見極め、また、事業化するための課題を解決する必要がある。企画部門は、企業全体を俯瞰して、複数の事業部を巻き込んだ大きなビジネスモデルを策定する役割を担う。本研究では、企画部門が新たなビジネスや課題を事業部に提案すると仮定して、陸上養殖を研究題材に、情報の活用手法を模索した。Web情報から未来を予想し、発想を展開する手法を報告する。この発想法により、新たな技術確立の必要性や新ビジネスの可能性を見つけることができた。更に、論文調査、特許調査で得られた情報も加え、クロスSWOT分析し、バックキャストによる事業ストーリーを作成したので報告する。
著者
森脇 弘子 山崎 初枝 前大道 教子
出版者
一般社団法人 日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.359-365, 2010 (Released:2014-08-22)
参考文献数
25
被引用文献数
1

本研究では,学生食堂でヘルシー定食を提供し,より健康的な学生食堂のメニューについて検討することを目的とした。ヘルシー定食を食事バランスガイドより検討した結果,副菜が多かった。ヘルシー定食を日本人の食事摂取基準2005より検討した結果,カルシウム量が少なかった。「ヘルシー料理を今後も利用したい」と回答した者は93.8%で,その理由をテキストマイニング手法により集計した結果,「おいしい」,「バランス」,「良い」という言葉が高頻度で出現した。これらのことより,ヘルシー定食は,カルシウムの摂取量を増やす献立を作成することが課題であることがわかった。喫食者からの評価が極めて高く,この試みを日常の学生食堂のメニューに生かしていきたい。
著者
眞鍋 治彦 久米 克介 加藤 治子 前原 大 平田 顕士
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.2-11, 2008 (Released:2008-02-16)
参考文献数
27
被引用文献数
1

帯状疱疹罹患例のなかで, 高齢者, 重症皮疹, 急性期高度疼痛, 皮疹出現に先行して疼痛を認める例は, 長期間疱疹痛が持続し帯状疱疹後神経痛に移行しやすい. このような患者では, アシクロビルやバラシクロビルなどの抗ウイルス薬を適切に用いるとともに, 発症早期より, 繰り返し神経ブロックを行うか, あるいは硬膜外腔に局所麻酔薬を連続的に注入するなど十分な鎮痛処置を行い, 疱疹痛が軽減・除去された状態を保つ必要がある. また, 神経ブロック適応外例では, リドカインの点滴静注を繰り返す. これらの方法は, 帯状疱疹による疼痛刺激の持続がもたらす末梢や中枢の感作・機能異常の発生を防ぎ, 帯状疱疹後神経痛への移行阻止に役立つと考えられる.

1 0 0 0 TMA法

著者
前田 平生
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.194, 1997-06-15

核酸増幅法の1つであるTMA(transcription mediated amplification)法は,1細胞に1個のDNAの遺伝子よりも数千コピー存在するリボソームRNAの遺伝子をターゲットにすることにより,感度を必要とする感染症などの検出系において開発,実用化されたRNA増幅法である.現在では,このTMA法は,DNA依存性DNA合成酵素活性を持つ逆転写酵素とRNAポリメラーゼを利用することにより,DNAをターゲットとしたRNA増幅法として改良が加えられ,HLAクラスⅡ遺伝子のタイピングに応用されている.白血球より抽出したDNAは相補的水素結合で二本鎖を形成しているが,熱変性により一本鎖DNAにする.次に温度を下げ,プロモータープライマーとアニーリング後,DNA依存性DNA合成酵素活性を持つ逆転写酵素を加え,プライマー伸長反応による二本鎖DNAを合成する.再び熱変性を行い,温度を下げ,第2プライマーのアニーリング後,さらに逆転写酵素とRNAポリメラーゼにより第1プライマーの配列が導入された二本鎖DNAが産生され,この二本鎖DNAを鋳型にしてRNAポリメラーゼが働き,最終産物として相補的な一本鎖RNAが多量に合成される.
著者
太田 和希 九鬼 靖太 奥平 柾道 吉田 拓矢 前村 公彦 谷川 聡
出版者
The Japan Journal of Coaching Studies
雑誌
コーチング学研究 (ISSN:21851646)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.145-159, 2020-03-20 (Released:2020-06-11)
参考文献数
38

This study aimed to clarify the step variables and three-dimensional joint kinematics of the pelvis while increasing running speed on a treadmill. Sixteen male track and field athletes ran on an instrumented treadmill at three different running speeds: 4.0, 6.0, and 8.0 m/s. The step variables, such as step frequency, step length, contact time, and flight time, and the kinematic data of each running speed were recorded using a high-speed video camera (300 fps) and a Vicon T20 system (250 Hz). In addition, the pelvic angular displacement (Δ) was calculated by subtracting the minimum from the maximum values of the pelvic angle in the stance phase. The results were as follows: (1) Stride length and step frequency were significantly greater at higher running speeds. Although contact time was significantly shorter at the faster speeds, flight time was significantly shorter when transitioning from 6.0 to 8.0 m/s and from 4.0 to 8.0 m/s. (2) The pelvis of the swing leg side elevated from toe off to early half of swing phase with increasing running speeds. In addition, the pelvis of the stance leg side rotated to the swing leg side from mid stance phase to toe off with increasing running speeds. (3) Δelevation showed a significant negative correlation with step frequency but a significant positive correlation with stride length for each running speed. In addition, Δrotation showed a significant positive correlation with step frequency but a significant negative correlation with stride length at 8.0 m/s.     Therefore, increased pelvic elevation improves the stride when transitioning from a low to high speed, and increased pelvic rotation leads to a higher step frequency during the stance phase when running at 8.0 m/s. In addition, it was suggested that it is necessary to run at minimum 8.0 m/s for the pelvis to behave differently compared with running at slower speeds to learn the high speed running movement.
著者
前田 英昭
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学法学部研究紀要 (ISSN:03899896)
巻号頁・発行日
no.58, pp.103-124, 2000-03
著者
豊原 治彦 前川 真吾
出版者
京都大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2017-06-30

本年度は、ディスカスの親魚の粘液に含まれる仔魚期の生残を優位にする哺育因子を探索する目的で、RNA-seqによるディスカス粘液中遺伝子の網羅的発現解析を行った。また、哺育因子と思われる物質についてディスカス粘液中のウエスタンブロット解析及び仔魚の消化管の免疫染色を行った。その結果、哺育期のディスカス粘液中で免疫系の遺伝子群、特に免疫グロブリンを構成する遺伝子が誘導されていることが分かった。また、仔魚が親魚の粘液由来の免疫グロブリンを摂餌していることが示唆された。RNA-seqにより哺育期と非哺育期のそれぞれの粘液で発現している遺伝子を比較した結果、非哺育期に比べ哺育期に発現が抑制される遺伝子数は12であるのに対し、誘導される遺伝子数は160と多く、ディスカスの親魚は仔魚の育成のため複数のタンパク質の合成を促進していることが示唆された。また各遺伝子の発現パターンをもとに行ったクラスター解析では、Breed 4個体、Non-Breed2個体がそれぞれ同グループになることを期待したが、結果としてNon-Breed1とNon-Breed2及びBreed3とBreed4が同グループに、Breed1とBreed2が他4個体の外縁のグループに分類された。Breed1,2とBreed3,4が異なるグループに分類された原因として、粘液採取時の仔魚の孵化後日数の違いが考えられる。Breed3,4がともに仔魚の孵化後5日目の時期に採取しているのに対し、Breed1,2はそれぞれ仔魚の孵化後8,13日目の時期に採取したものである。哺育期のディスカスは仔魚の孵化後の経過日数にあわせ粘液中のイオン含量等を変化させるという報告があり、Rディスカスは仔魚の成長段階にあわせ異なる遺伝子の発現を誘導させることで粘液中のタンパク質組成等を変化させていると考えられる。
著者
鮎川 勝彦 前原 潤一 上津原 甲一 島 弘志 有村 敏明 高山 隼人 藤本 昭
出版者
一般社団法人 日本救急医学会
雑誌
日本救急医学会雑誌 (ISSN:0915924X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.92-98, 2006
被引用文献数
2

はじめに:救急患者の予後を左右する因子として,患者要因,病院前救護体制,病院の機能がある。緊急を要する疾患において,発症から治療までの時間を短縮できれば,救命率があがると思われる。本研究では救急車搬送時間が短ければ,予後が改善するという作業仮説を立てた。この仮説を立証するために,九州の6病院に救急車で収容された患者データを検討した。方法:6病院に救急車搬送された急性心筋梗塞(AMI)及び不安定狭心症(UAP),くも膜下出血(SAH),脳梗塞(CI),脳出血(CH),消化管出血(GIB),大動脈解離(AD)の7疾患について,retrospectiveに集計し,救急車搬送時間と予後との関連を統計解析した。結果:これらの疾患5,247症例のうち,入院後30日目の生存,自宅退院が確認でき,現場から直接搬送された患者で重症度分類できたものは1,057例(AMI201例,UAP49例,SAH217例,CI405例,CH114例,GIB45例,AD26例)であった。各疾患を重症度分類し,搬送時間との関連を調べた。AMI重症例(Forrester分類IV群)においては,搬送時間と入院後30日目の自宅退院率との比率の検定で,搬送時間が短ければ自宅退院率が高いことが推測できた。搬送時間を10分刻みにして,30日目自宅退院率を解析した結果,y=2.9619e<sup>-0.07x</sup> (R<sup>2</sup>=0.9962)の指数関数曲線に高い相関で回帰した。考察:AMI重症例では入院30日目の自宅退院率と搬送時間との間に,指数関数曲線に高い相関で回帰する関係があった。搬送時間を短縮できれば,自宅退院率をあげることができることを証明できた。搬送時間短縮による自宅退院率改善を数値化できることになる。AMI軽症及び中等症,その他の疾患では,搬送時間との間に明らかな関係はみられなかった。覚知時間の遅れなどが影響した可能性が考えられた。結論:AMI重症例に於いては,救急車搬送時間が短ければ,入院後30日目の自宅退院率を改善する,という仮説が証明できた。
著者
安藤 健 井上 良平 前藤 薫 藤條 純夫
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.201-210, 2006-08-25
参考文献数
13
被引用文献数
1 10

ハスモンサムライコマユバチMicropliis manilaeは熱帯・亜熱帯に広く分布するものの国内では未記録種であったが、著者らは本種が沖縄本島でハスモンヨトウ幼虫に寄生していることを見いだした。本種が単寄生性の内部寄生蜂であることを確認した上で、産卵一発育に及ぼす温度の影響を検討した。本種は、ハスモンヨトウの1-4齢には寄生し、幼虫の摂食を大幅に抑制したが、卵、終齢前齢(5齢)および終齢幼虫にはほとんど寄生できなかった。15℃から30℃までの恒温条件下での発育比較から、本種の卵から羽化までの発育零点は11.5℃、有効積算温度は217.4日度と算出された。産卵と寄生成功は15℃の恒温下では大幅に低下したが、1日の内8時間あるいは12時間を10あるいは15℃にしても、日平均温度が15℃になるように飼育すれば、そのような支障は消失した。1頭の雌成虫は、20-30℃では、2週間に渡って300個以上の卵を産み、産卵させなければ、15℃では60日間生存した。温度に対する本種の発育や増殖能力への影響を、ハスモンヨトウの幼虫寄生蜂であるギンケハラボソコマユバチと比較した。
著者
鈴木 五男 三ッ林 隆志 丸木 和子 赤坂 徹 前田 和一 中山 喜弘 浅野 知行 三之宮 愛雄 平井 守
出版者
一般社団法人 日本アレルギー学会
雑誌
アレルギー (ISSN:00214884)
巻号頁・発行日
vol.33, no.7, pp.396-402, 1984-07-30 (Released:2017-02-10)

施設入院療法を長年実施している3施設の協力を得て葉書によるアンケート調査を行い, 喘息児の症状の改善状態と遠隔成績について検討した.対象は気管支喘息児166名(男子116, 女子50), 入院時平均年齢は男子平均7歳9ヵ月, 女子7歳7ヵ月, 平均入院期間は男子23.6ヵ月, 女子24.4ヵ月であった.入院時の重症度は71.7%が重症, 28.3%が中等症であったが, 入院中72.3%が軽症化し, 退院1年後では軽症者が48.4%と減少し, 症状の悪化傾向がみられた.しかし, 退院3年後では81.2%に症状の改善をみた.女子, 年少児に重症化に傾向がみられたが有意差をみなかった.また入院中の症状の改善状況が退院後の経過に関連性を認めた.
著者
山田 紀史 前川 直也
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.70, pp.124_2, 2019

<p> 野球の内野手の送球ミスの発生および目標からのバラツキがなぜ生じるかを、捕球・送球動作中に認知課題を課すデュアルタスクを用いて解明することを試みた。実験は10名の大学野球部員を対象にし、前方12mにある3つの目標点へ送球し、ボールの当たった位置と送球動作を2台の高速度カメラを用いて撮影した。その際、目標を事前に告げるコントロール試技、捕球時と捕球から送球への切替時に目標を告げそこへ送球する整合試技とその逆へ送球する不整合試技を行なった。</p><p> 目標からのバラツキは、ボールが当たった座標を主成分分析における第一主成分軸に変換し、そこでのバラツキで評価した。なお、目標点から0.5m以上離れた試技を失敗試技とした。その結果、コントロール試技、整合試技、不整合試技の順にバラツキと失敗の発生割合の増加、および送球時間の増加がみられた。よって、捕球・送球動作中に認知課題が課されると捕球動作の時間が延び、送球動作が変化する。その変化により、コントロールの精度が低下し送球ミスが発生する可能性があり、認知課題が課されるタイミングが遅いほどその影響が大きいと考えられる。</p>
著者
前野 隆司
出版者
名古屋工業大学技術倫理研究会
雑誌
技術倫理研究 = Journal of engineering ethics (ISSN:13494805)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.45-80, 2014-11-07

講演者はこれまで,人とロボットの身体と心の研究や,幸福学,イノベーション教育等についての研究・教育を行ってきた.同時に技術者倫理教育も行ってきた.講演ではこれらについて概説する.
著者
石垣 賢和 竹林 崇 前田 尚賜 久保木 康人 高橋 佑弥
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.38, no.5, pp.575-584, 2019-10-15 (Released:2019-10-15)
参考文献数
18

回復期の脳卒中後上肢片麻痺者に対し,15日間のロボット療法の効果検証を行った.対象は,2015年6月から2018年8月の期間に当院に入院した,初発の脳卒中後上肢片麻痺者のうち,15日間のロボット療法を実施した群(介入群)と,1ヵ月間の通常訓練を実施した群(対照群)とした.方法は,介入群と対照群で傾向スコアマッチングを実施し,Fugl-Meyer Assessment(以下,FMA)肩・肘・前腕の変化量を比較した.結果は,介入群36名,対照群62名で,22ペアがマッチングされた.FMA肩・肘・前腕の変化量は,介入群が対照群に比べ有意に改善を示した.ロボット療法を用いた介入は,効率的に回復期の脳卒中患者の上肢機能を改善させる可能性がある.
著者
蔭山 雅洋 鈴木 智晴 杉山 敬 和田 智仁 前田 明
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
pp.14061, (Released:2015-03-17)
参考文献数
35
被引用文献数
5 3

The purpose of this study was to clarify the relationship between ball velocity and the mechanical power of the lower limbs during pitching motion in 30 collegiate baseball pitchers. Three-dimensional positions of 37 reflective markers attached to the subject were tracked by an optical motion capture system (Mac3D System) with 12 cameras. The ground-reaction forces (GRF) of the pivot and stride legs during pitching were determined using two multicomponent force plates. Pitching motion was assessed in terms of the joint torques, joint torque powers and work done by each of joint in the lower limbs using a three-dimensional motion system. The joint torques of the hip, knee, and ankle were calculated using inverse-dynamics computation of a musculoskeletal human model (nMotion musculous 1.51). Pitching motion was divided into two phases: phase 1 was defined as the time taken from the knee of the stride leg reaching maximal height (MKH; 0%time) to the stride foot making contact with the ground (SFC; 100%time), and phase 2 was defined as the time taken from SFC to the ball being released (REL; 200%time).  These studies revealed that the positive work resulting from hip abduction (r=0.401) and knee extension (r=0.355) of the pivot leg (Phase 1) was positively correlated with ball velocity (p<0.05). The positive work resulting from hip adduction (r=0.359) and knee extension (r=0.409) of the stride leg (Phase 2) was positively correlated with ball velocity (p<0.05). In addition, the pitched ball velocity was positively correlated with pivot hip abduction torque at 74-94%time, pivot hip internal rotation torque at 76-89%time, stride hip adduction torque at 96-114%time, stride hip adduction torque power at 108-114%time, stride knee extension torque at 101-131%time, stride knee extension angular velocities at 158-189%time, and stride knee extension torque power at 156-174%time (p<0.05).  These results indicate that a pitcher with high pitched ball velocity can generate hip abduction and knee extension power of the pivot leg, and that these are increased by hip abduction and hip internal rotation torque when moving the body forward before stride foot contact. In addition, it is suggested that high-ball-velocity pitchers can generate hip abduction and knee extension torque in order to stabilize the body just after stride foot contact, and that these are increased by the knee extension power for increasing trunk rotation and trunk twisting from the first half to the middle of the second phase.  Therefore, the present results indicate that pitchers with a higher ball velocity can generate greater mechanical power of the lower limbs for increasing the energy of trunk rotation and the arm.
著者
中嶋 真理子 中山 朋子 前濱 和佳奈 緒方 麻記 尾崎 茜 水谷 慎介 小島 寛
出版者
一般社団法人 日本障害者歯科学会
雑誌
日本障害者歯科学会雑誌 (ISSN:09131663)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.504-510, 2019-10-31 (Released:2020-02-29)
参考文献数
19

目的:障害者が歯を喪失する原因を調査した.対象と方法:知的能力障害,発達障害,身体障害,精神障害を有し,2015年4月から2018年3月までに当科に来院した患者を対象とし,第三大臼歯や過剰歯を除く歯を抜去した患者を抽出した.抜去した歯の診断は,う蝕(著しい歯冠崩壊または根尖性歯周炎),歯周疾患,その他(歯の破折,外傷など)に分類した.結果:調査期間中に来院した障害を有する者は897人で,20歳未満が242人,20~39歳が438人,40~59歳が177人,60歳以上が40人であった.抜歯処置を受けた患者と来院した患者の数は,知的能力障害が51/361人(14.1%),Down症候群が7/90人(7.8%),自閉スペクトラム症が15/238人(6.3%),その他の発達障害が6/25人(24.0%),身体障害が17/138人(12.3%),精神障害が18/45人(40.0%)であった.知的能力障害,Down症候群,自閉スペクトラム症,その他の発達障害における抜歯原因は161歯(83%)がう蝕,19歯(9.8%)が歯周疾患,14歯(7.2%)がその他であった.身体障害,精神障害では,49歯(62%)がう蝕,22歯(27.8%)が歯周疾患,8歯(10.1%)がその他であった.結論:抜歯原因はう蝕が多くを占め,知的能力障害,Down症候群,自閉スペクトラム症,その他の発達障害でその傾向が強かった.