著者
加藤 由紀 藤村 薫
出版者
社団法人 日本流体力学会
雑誌
日本流体力学会誌「ながれ」 (ISSN:02863154)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.238-248, 1999

下面を加熱, 上面を冷却した水平な矩形流路において, 定常せん断流を伴う熱伝導状態の安定性を考える.熱伝導状態が不安定化するときに形成される熱対流パターンを, 弱非線形安定性理論に基づいて解析した.定常流のレイノルズ数がある値をとるとき, 流れの方向に軸を持っモード (縦ロール) とその方向に周期的なモード (横モード) とが, 同じレイリー数で同時に発生する.このときの両モード間の非線形相互作用を記述する振幅方程式を導出し, 振幅方程式に含まれる係数の値を数値的に決定した.その結果, 縦ロールと横モードの両成分が重畳されたパターンは不安定であり, 熱伝導状態以外の観察可能なパターンは縦ロールまたは横モードのいずれかであることが予測できた.
著者
加藤 進 西田 英毅
出版者
石油技術協会
雑誌
石油技術協会誌 (ISSN:03709868)
巻号頁・発行日
vol.75, no.4, pp.286-295, 2010 (Released:2012-03-01)
参考文献数
32
被引用文献数
3 2

The methylphenanthrene distributions of crude oils from oil and gas fields have been measured in the JAPEX Research Center as a part of the routine geochemical analysis since 2004. We have examined the validity of the two methylphenanthrene maturity parameters, the methylphenanthrene index 1 (MPI 1) and the methylphenanthrene ratio (MPR), for crude oils in Niigata Prefecture (the Niigata oils). The results are summarized as follows.1) The Niigata oils show a regular change with maturity on the MPI 1-MPR plot.2) The Niigata oils are divided into the following three maturation stages on the MPI 1-MPR plot.Stage 1 : oil generation stageStage 2 : condensate generation stageStage 3 : oil cracking stage3) The MPI 1-MPR plot is applicable to crude oils in the Akita and Hokkaido districts.4) This plot is useful for the estimation of relative maturity levels and the oil to oil correlation.
著者
加藤 大仁
出版者
慶應義塾大学
雑誌
体育研究所紀要 (ISSN:02866951)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.31-38, 2001-01

At the opening ceremony of a softball tournament of the national athletic meet in Okinawa in 1987, Hinomaru, the national flag was burned by am an who protested the event and its use as the national flag. Politically speaking, the national athletic meet may be regarded as an agent of the government to socialize the people by using the Emperor, Hinomaru and Kimigayo. Okinawa has a singular history and culture which are different from the Japan mainland. It was forced to be integrated into Japan in 1879 and then an educational system called "Emperor Worship" was introduced. Okinawa was only area which became battlefields in Japan in W.W. ll. After the war, Okinawa was occupied by U.S. for 27 years and returned to Japan in 1972. Today, there are leftover developments of U.S. military bases remaining on the island. Generally speaking, the national flag is a symbol of the nation and a tool to foster national identity of the people. But many Okinawa people have refused to use it because of the history. To share national identity with them, we have to find a new meaning in Hinomaru.
著者
加藤 元嗣
出版者
道南医学会
雑誌
道南医学会ジャーナル (ISSN:2433667X)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.1-6, 2018 (Released:2019-02-27)
参考文献数
10

函館市では保険福祉行政事業として、中学生のピロリ菌検査が2016年度から開始された。函館市内の中学2年生に対して、一次検査として尿中H. pylori抗体検査、二次検査として尿素呼気試験を行った。感染者は任意に協力医療機関で除菌治療を受ける。協力施設に対して中学生ピロリ検診についてアンケート調査を行った。アンケート調査は72施設から回答が得られ、回収率は91.1%であった。対象者6,312名のうち一次検査受検数は3,201名で受検率は50.7%であった。そのうち6.7%が抗体陽性で二次検査受診率は62.8%で、二次検査陽性者は56.3%で函館市の中学生の感染率は3.8%と推測された。除菌治療を受けたのは25名の32.9%に留まった。25名のうち22名は除菌に成功して3名は二次除菌の判定待ちである。副作用はペニシリンアレルギーの皮膚掻痒感と軟便の2例のみであった。メトロニダゾールを用いたレジメでは除菌率は95%(19/20)であった。今後は受検率の向上と二次検査陽性者の除菌治療への誘導を考える必要がある。
著者
加藤 清雄 遠藤 広行 国則 文子 峯尾 仁 牛島 純一
出版者
公益社団法人 日本畜産学会
雑誌
日本畜産学会報 (ISSN:1346907X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.11, pp.978-984, 1987

めん羊の膵外分泌に及ぼす静脈内ペンタガストリン投与の影響を, CCK-8に対する反応と比較しながら検索した. 無麻酔めん羊において, CCK-8は膵液流量, 蛋白質濃度およびアミラーゼ活性何れも増加させたが, ペンタガストリンは膵液流量を増加させずに蛋白質濃度およびアミラーゼ活性を有意に増加させた. ペンタガストリンは, 麻酔下で幽門部を結紮されためん羊においても膵外分泌増加効果を示した. ペンタガストリンによる蛋白質とアミラーゼの最大放出量は, 無麻酔下においても麻酔下においてもCCK-8の場合より少なかった. これらの結果は, ペンタガストリンは腸相を介することなく膵腺房細胞刺激効果を有するが, この効果はCCK-8よりも小さいことを示している.
著者
坂井 幸子 久保田 良浩 加藤 久尚 森 毅 清水 智治 谷 眞至
出版者
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
雑誌
日本小児外科学会雑誌 (ISSN:0288609X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.978-984, 2018

<p>症例は在胎30週4日,812 gで出生した女児.日齢36に壊死性腸炎を発症,日齢44に消化管穿孔に対して開腹術を施行し,壊死小腸を切除して残存小腸は約50 cmとなった.術後11日目に母乳を再開し順調に増量できたが,日齢90頃より下痢便が出現,乳糖不耐症を疑いMA-1<sup>®</sup>へ変更し改善した.日齢123に血便,腹部膨満,CRP上昇を認め,消化管アレルギーを疑いエレメンタルフォーミュラ<sup>®</sup>へ変更したが改善せず,1週間絶食後に経腸栄養を再開したが腸管ガス貯留が持続し,腸内細菌異常増殖症(small intestinal bacterial overgrowth;SIBO)を疑いmetronidazoleの投与を開始した.数日後には腸管ガスの著明な減少を認め,経腸栄養再開後も症状の再燃は認めなかった.本症例では未熟性による腸管蠕動不良,壊死性腸炎,消化管アレルギーなどの要因が加わりSIBOを発症したと考えられた.</p>
著者
清水 健志 加藤 省伍 井上 晶 八十川 大輔
出版者
テクノポリス函館技術振興協会
巻号頁・発行日
no.10, pp.1-5, 2008 (Released:2011-07-22)

ミトコンドリアDNA(mtDNA)分析によるガゴメの判別技術を開発するため、産地の異なるガゴメ2個体のmtDNA全塩基配列(37,569bp及び37,625bp)を決定した。得られた塩基配列情報を基に、CAPS法で利用可能なマーカーを探索した結果、23S rRNA遺伝子領域、NAD2遺伝子領域、NAD5遺伝子領域の3遺伝子領域内に候補となる5箇所の配列が見出された。コンブ類11種(ガゴメ、マコンブ、ホソメコンブ、リシリコンブ、オニコンブ、ミツイシコンブ、ナガコンブ、ガッガラコンブ、チヂミコンブ、トロロコンブ、スジメ)を用いてCAPS法を検討した結果、3遺伝子領域の全てでガゴメを識別することが可能であった。また、NAD2遺伝子領域には、チヂミコンブを識別できるマーカーも含まれていることが確認できた。複数箇所を判別に利用することで、高精度なガゴメ判別技術が開発できると考えており、今後、各種個体数を増やし、判別精度の評価を行う予定である。
著者
井上 宗宣 阿部 敏明 岩崎 克彦 加藤 正
出版者
日本薬学会化学系薬学部会
雑誌
反応と合成の進歩シンポジウム 発表要旨概要
巻号頁・発行日
vol.29, pp.108-109, 2003

ナランタリド(<b>1</b>)は、2001年、メルク社のグループにより真菌(<i>Nalanthamala</i> sp. MF 5638)より単離、構造決定された電位依存性カリウムイオンチャンネルKv1.3阻害活性を示し、新しい作用機序を有する免疫抑制剤としての可能性が示唆されている天然有機化合物である。我々は、ナランタリド(<b>1</b>)の医薬的な価値に注目し、本化合物の効率的かつ柔軟性に富んだ合成法を開発することを主な目的として合成研究を開始した。今回、光学活性なナランタリドの全合成を初めて達成したのでその経緯につて報告する。 出発原料として光学活性なウィーランドミッシャーケトン類縁体(<b>2</b>)を用い、14段階を経てホモプレニル部を導入した化合物<b>3</b>を合成した。続いて、[<i>2, 3</i>]-Wittig転位(<b>3</b>→<b>4</b>)によりエキソオレフィン部の導入および5位の不斉中心を構築し、ピロン環(<b>6</b>)とのカップリング反応(<b>5</b>+<b>6</b>→<b>7</b>)を鍵段階として、光学活性なナランタリド(<b>1</b>)の合成に成功した(Scheme 1)。
著者
加藤 杜昂
出版者
九州大谷短期大学
雑誌
九州大谷研究紀要 (ISSN:02864282)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.113-115, 2001-03-05
著者
小坂 光男 山根 基 松本 実 小粥 隆司 中野 匡隆 塚中 敦子 加藤 貴英 大西 範和 Mitsuo KOSAKA Motoi YAMANE Minoru MATSUMOTO Ryuji OGAI Masataka NAKANO Atsuko TSUKANAKA Takahide KATO Norikazu OHNISHI
雑誌
中京大学体育学論叢 = Research journal of physical education Chukyo University (ISSN:02887339)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.1-15, 2004-11-20

Biological responses due to thermal stimuli were categorized based on the areas of the human body as well as on the modalities of thermal stresses such as icing, cooling and heating applications. These biological responses reported in previous papers were analyzed based on the concepts of Selective Brain Cooling (SBC) and long-term fever range (FR)-mild hyperthermia. Although no thermophysiological problems occurred in the case reports of biological responses induced by SBC, the effects of those induced by cooling of the body trunk and extremities were not so thoroughly evaluated. On the other hand, the idea of long-term fever range (FR)-mild hyperthermia (39.5-41.0℃) proved to be helpful in therapies enhancing the immune defenses against virulent bacterial diseases through the proliferation of Langerhans cells (LCs) and, under these conditions, it might even be beneficially combined with Selective Brain Cooling (SBC) and body heating to enhance human health and physical performance.
著者
鈴木 直輝 加藤 昌昭 割田 仁 青木 正志
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.518-522, 2018 (Released:2018-04-05)
参考文献数
58

Amyotrophic lateral sclerosis (ALS) is the progressive motor neuron disease (MND) in adults, characterized by the selective death of motor neurons in the motor cortex, brainstem and spinal cord. This review provides a general overview of preclinical and clinical advances in 2016 and summarizes the literature regarding emerging therapeutic approaches. The topics include research using next–generation sequencing, progress in the pathomechanism of C9ORF72–mutated ALS, therapeutic strategies on mitochondrial pathology, neuroinflammation, autophagy, growth factor supplementation, axonal pathology in ALS. Clinical trials for ALS targeting on these pathomechanisms are on–going including intrathecal administration of hepatocyte growth factor (HGF).
著者
名川 信吾 澤 進一郎 岩本 訓知 加藤 友彦 佐藤 修正 田畑 哲之 福田 裕穂
出版者
日本植物生理学会
雑誌
日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.291, 2006 (Released:2006-12-27)

幹細胞の分化・維持に働く分子機構について明らかにするために、茎頂分裂組織 ( SAM ) 及び維管束幹細胞である前形成層をモデル系とし、SAM 及び前形成層関連遺伝子を複数同定してきた。今回はそれらの遺伝子のうち、葉酸代謝に関わる GGH 遺伝子の機能解析について報告する。GGH タンパク質は葉酸のグルタミン酸鎖切断能を持つことが明らかとなっている。GGH 遺伝子の過剰発現時には子葉の融合、ロゼット葉形成の遅延、茎頂分裂領域の縮小といったメリステム活性の低下を示唆する異常な表現型が観察された。一方、シロイヌナズナゲノム中に三つ存在する GGH 遺伝子全ての発現抑制植物体では、葉身における異所的な分裂組織形成、花器官数の増加、小花柄における苞葉の形成というメリステム活性の上昇を示唆する典型的な表現型が観察された。また、葉酸生合成阻害剤添加により根の伸長阻害や茎頂分裂領域の縮小が導かれ、その効果は多グルタミン酸鎖型葉酸の添加により回復した。一方、単グルタミン酸鎖型葉酸添加によっては回復することが出来なかった。さらに、培養細胞の管状要素への分化誘導時において、多グルタミン酸鎖型葉酸は阻害的に働くのに対し、単グルタミン酸鎖型葉酸は阻害効果を持たなかった。これらの結果は、多グルタミン酸鎖型葉酸が幹細胞の未分化状態の維持に必須であることを示唆しており、これをもとに分化段階に応じた GGH の役割について考察する。
著者
加藤 之敏 ポンワルット チラユ 合津 正之助
出版者
常葉大学造形学部
雑誌
常葉大学造形学部紀要 = Tokoha University, Faculty of Art and Design research review (ISSN:21884366)
巻号頁・発行日
no.15, pp.63-75, 2017

造形教育の地域貢献方授業実践にについては、特に造形学部のような美術系教育機関では、以前より地域と密接に関わり、美術制作をとおして様々な企画を行ってきた。 今回の地域貢献方授業実践については、徳川家康公四百年祭+造形学部+静岡刑務所の3 つのカテゴリーのなかで、新しい地域貢献のあり方を模索した。
著者
大鶴 任彦 加藤 義治 森田 裕司
出版者
南江堂
雑誌
臨床雑誌整形外科 (ISSN:00305901)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.1135-1139, 2012-10-01

単純性股関節炎(TS)は自然軽快する予後良好な疾患であるが、化膿性股関節炎(SA)との鑑別が困難な症例や再発例・遷延例またはPerthes病(PD)との関連が推測される症例報告もある。今回、TS50例(男児31例、女児19例)53股を対象に、臨床像、SAとの鑑別、歩行能力別の病態について検討した。その結果、1)発症年齢は2~13歳(平均6.7歳)で、先行病歴は感染性疾患が40%と最も多く、次いで転倒や激しい運動14%、アレルギー疾患9.0%の順であった。2)発症~初診の日数は平均3.1日(0~30日)、発症~症状消失の日数は7.4日(1~35日)であり、再発を1例に同側で認めた。また月別発症数は2月、3月、10月、11月に多かった。3)全例で初診から3ヵ月後まで経過観察したところ、49例52股は症状が自然軽快して関節内水腫は消失したが、1例1股では初診3ヵ月後に骨頭壊死を認め、PDに進展したと考えられた。4)TS群とSA群では体温:38.3℃、CRP:1.23mg/dl、赤沈:45.5mm/時を境界に鑑別が可能と考えられた。尚、TS群の歩行可能例では体温・CRP・赤沈・WBCは相互に正の相関を、年齢とWBCでは負の相関を認め、歩行不能例では相互の相関は認められなかった。